IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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予想以上に時間を就活に持って行かれる。

私に時間をぉ……


209話

 

「はぁ……はぁ……」

 

「グルゥ……」

 

 

どれだけ戦ったか……将冴とこんなに戦うことになるとは、夢にも思わなかったな。

 

だが、戦うことが目的ではない。

 

 

「将冴……頼む。目を覚ましてくれ!私たちが戦う必要はないんだ!」

 

「ウグゥ……ガァァァァ!」

 

 

将冴はやはり聞いた事のない声で叫ぶ。ダメなのか……私では、将冴の目を覚ますことなど……。

 

 

『くらちゃん、余計なこと考えちゃダメだよ。今はしょーくんを』

 

「わかっています……でも、これ以上長引かせたら、他のみんなが……」

 

 

侵食がかなり広がっていると束さんが言っていた。もしISの侵食が完了してしまったら、みんなが……。

 

 

『また考えてる。くらちゃん、一回頭を空っぽにして。考えすぎないで、思ったままに行動するの』

 

「思ったまま……」

 

『そうだね……しょーくんにしたいこととか、そのままやってみたらいいんじゃない?』

 

「そんなアバウトな……」

 

 

だが……諦めるよりは建設的な選択かもしれない。

 

したいこと……

 

 

「なにやら騒がしいと思ったが、邪魔しに来たか」

 

「っ!?」

 

『面倒なのが来たね……ダイモン』

 

 

将冴の横に現れたのは、すべての元凶……ダイモン。

こいつのせいで……。

 

 

『本当に邪魔だね、ダイモン。できれば勝手に爆発四散して私の前に現れないで欲しいけど』

 

 

束さんがシュバルツェア・ツヴァイクを通してダイモンに話しかける。

 

 

「これはこれは、篠ノ之束ではないか。どうだ、この催しは。実に愉快だろう!」

 

『どこをどう見たら愉快と言えるの?頭腐ってるんじゃないの?実に不愉快だよ』

 

「君ならわかってくれると思っていたのだが、やはり君と私では平行線のようだ」

 

「ダイモン!よくも将冴!」

 

「クラリッサ・ハルフォーフ……あの時の攻撃で死んだと思っていたが、生きていたか。だが、今となっては何の障害でもない。貴様がなにをしても、柳川将冴を止めることはできない。貴様も薄々感じていたのではないか?」

 

「っ……」

 

「ここで無駄なことをするのはお勧めしない。貴様たちは、私が行うことを指をくわえて見ているがいいさ」

 

 

こいつは……この男は……どこまでも神経を逆なでしてくる。将冴が怒りを覚えるのもよくわかる。ああ、こいつを潰したくてしょうがない。

 

 

「そんなことはない……」

 

「なに?」

 

「私ら必ず将冴を助けると誓った。みんなに……私自身に。だから、お前の方こそ指をくわえて見ていろ!私が将冴を助け、お前の計画を潰すところを!」

 

「随分と大口を叩くものだ。ならばやってみろ。無駄だったと絶望するまでな!」

 

 

ダイモンはそう言い残し、私たちの前から消えた。ちっ、無駄な時間を取られたか……。

 

 

『くらちゃん、気にしちゃダメだよ。今はしょーくんに……』

 

「ええ……むしろ、ダイモンのおかげで火がつきました。将冴をを助ける方法……確信はありませんが試します」

 

 

それにはまず……あの時頭部装甲を引きはがさなければな……。




難産……

話はしっかり進めようとすると、寄り道したくなる。ううむ、難しいところ。
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