IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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とうとうGERが発売されましたね。

……この小説書いてる間に、GE2RBとGERが発売するとは……いやはや、長々とやってますね。

今回入れて、あと3話ほどで将冴の騒動が片付くと思います。


210話

 

将冴とクラリッサが戦闘をしているポイントから離れた場所で、一夏、箒、鈴、マドカは新たに現れた侵食されたIS五体を相手取っていた。

 

すでに7体と戦った彼らは、体力、エネルギーともに消耗している。箒のIS、紅椿からエネルギー供給が受けれるとはいえ、紅椿が戦闘不能になればそれもできなくなる。長期戦が続けば、どんどん不利になっていく。

 

マドカが2体と交戦し、他の3人はそれぞれ一体ずつ相手をしている。

 

 

「ぞろぞろと……早く将冴を止めないと、際限なくISが来るわよ?」

 

「今の私たちではどうしようもない。今は目の前のこいつらを倒すしかないんだ」

 

「さっさと片付けないと、どんどん増援が来るぞ。無駄口を叩かず、さっさと仕留めろ」

 

「わかってるよ、マドカ!」

 

 

一夏は鍔迫り合いとなっていた敵ISを力任せに押しのけ、雪片二型を構え零落白夜を発動させようとする。

 

 

「行くぜ、零落白夜!」

 

 

しかし、雪片二型は何の反応も見せない。

 

 

「……え、どうしたんだ。おい、零落白夜だって!」

 

「一夏!何をしている!」

 

「モタモタしてないでさっさとそいつ倒しなさいよ!」

 

「できないんだよ!零落白夜が発動しないっ!」

 

「何を言って……この、邪魔ね!」

 

 

鈴が肩のユニットを開き、自分の相手しているISに向けた。

 

しかし、いつになっても肩のユニットから衝撃砲が放たれない。

 

 

「え、龍砲が……こんな時に故障!?」

 

「一夏も鈴も……いったい何が……」

 

「チッ、最悪のタイミングだ……」

 

「マドカ、どうなっているのかわかったのか!?」

 

「どうやら、侵食が進んできたようだ。システムの一部が使えなくなっている。篠ノ之箒、お前のISも何かしら機能不全を起こしているはずだ……」

 

「な、まさか……『絢爛舞踏』が使えなくなっている!?」

 

(私のISも、変形機構と武器が何個か使えなくなっている……正式にナンバリングされていない私のISでも侵食は免れないか)

 

 

侵食により、ISの機能が制限される……今のこの状況では圧倒的不利な状況である。

 

何より、箒の単一仕様能力である絢爛舞踏が使えないことが一番の痛手だ。

 

 

「動けなくなるのも時間の問題、か……」

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

「このぉ!」

 

 

ラウラがオーブにレールカノンを放ち、オーブに大きな穴が開きそのまま海に落ちていき爆発する。

 

しかし、オーブはまだ数がいる。減った様子すらもない。倒せば倒しただけ追加されるのだ。

 

 

「はぁ、はぁ……スコール、こちらはもう150は落としたぞ……」

 

「僕は130……目標はクリアしたけど……まだまだ数はいそうだね……」

 

「あら、お二人とももうお疲れですの?こちらは160は落としましてよ。これくらいは軽くこなして頂けなければ」

 

「そう言う割には、イギリスのお嬢ちゃんは肩で息をしているみたいだけど?」

 

「うっ……」

 

 

セシリアはスコールに見抜かれたのかバツの悪そうな表情を浮かべた。

 

スコールはセシリアをからかいながらも、着実にオーブを破壊していった。

 

 

「そちらはどうなんですの?スコールさんとオータムさん?」

 

「私?私はこれで!」

 

 

近くに来たオーブを破壊すると、スコールはウィンクしながら3人に告げた。

 

 

「ちょうど200よ」

 

「さ、さすがは篠ノ之博士の直属……」

 

「実力は本物だな……」

 

「オータム!あなたの方はどう?」

 

「250」

 

「……え?」

 

「250」

 

 

予想外の数字にスコールも目を丸くする。

まさかそんなに倒しているとは思わなかったからだ。

 

 

「オータム、張り切りすぎじゃない?」

 

「ウルセェ、ここでやらねぇでいつやるんだよ」

 

「あらあら、お熱いことで……」

 

「だけど、オータムさんの言う通りだ」

 

「そうだな、やるぞシャルロット、セシリア!」

 

「ええ!さぁ、ブルーティアーズ!舞踏会はこれからですわ!」

 

 

セシリアがフル稼働させているブルーティアーズに命令を飛ばす。しかし、ブルーティアーズは動きを止め、エネルギー供給が突然止められて海に落ちていった。

 

 

「ブルーティアーズ!?どうしましたの!?」

 

「セシリア、何をしている!」

 

「わかりませんわ!突然ブルーティアーズが……」

 

「これは……」

 

「スコール、まさか……」

 

「……やられたみたいね」

 

 

スコールとオータムは目を見合わせ、小さく頷いた。

 

 

「おい、スコール!何が起こって……」

 

「……侵食が進んでる。おそらく、もう私たちが戦える時間は少ないわ」

 

「そんな……篠ノ之博士は一週間は持つって……」

 

「ダイモンが私たちのISを中心に侵食を進めたんでしょう。気をつけて。ここからは、特殊な兵装は使えないわ」

 





絶望が侵食していく。

彼、彼女達はまだ戦えるか。
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