IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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新年あけましておめでとうございます。今年もひっそりやっていくのでよろしくお願いします。

今回と次回辺りで、ダイモンの後処理の話は一旦区切りとなります。今後の予定としては……一夏や他の仲間達に少しスポットを当てていきたいなと思います。それと、ここからは時間が大きく進むこともあると思いますので、ご了承ください。


電話と嫉妬

 

IS学園に戻ってきて1週間が経った。

 

戻ってきて心配だったのが1人だけ遅れてしまった授業のことだけど、織斑先生と山田先生が補習を組んでくれたおかげで、すぐに授業に追いつくことができた。

 

それと、学園祭の後始末もしていた。どうやら、僕がいない間に全校集会を開いて、楯無さんが正式に僕を副会長に任命したとのこと。生徒会メンバーになったからには、仕事をしなければならない。楯無さんと虚さんには、次の行事から手伝ってくれればいいとは言われたけど、それでは僕の気が済まない。

 

そんな感じで、補習と生徒会をこなしていたらあっという間に1週間が過ぎていた。部屋でそのことを振り返っていると、シャワー上がりのクラリッサがタオルで頭を拭きながらシャツ一枚という格好で出てきた。……最近、無防備すぎませんかね、僕の彼女さんは。

 

 

「将冴、どうかしたか?少し疲れたような顔をしてるが……」

 

「うん……この1週間は、なんか色々とやることあったなぁって思ってね。おかげで、ごちゃごちゃと考えなくて済んだなって」

 

「そうか。だが、それでよかったのではないか?将冴は、もうなんのしがらみも無いんだ。今を楽しめばいい」

 

「そう……だね。うん、そうする」

 

 

クラリッサの言う通りだ。色々と考える必要はない。ダイモンとのことは、僕がこの手で終わらせたんだから。

 

クラリッサが僕の頭を抱き寄せると、優しく頭を撫でてくれる。シャワーから上がったばかりのクラリッサは、とても暖かくて、シャンプーのいい香りがする。

 

 

「何かあっても、私がいる。いつでも頼ってくれ」

 

「そうするよ、クラリッサ」

 

 

顔を上げると、少し熱っぽい目をしたクラリッサと目があった。そしてそのままゆっくりと顔が近づき、唇がふれ合おうとした時……

 

 

ピリリリリッ!

 

 

僕の携帯がけたたましく鳴り響いた。

 

 

「ふふ、タイミング悪いね」

 

「まったくだ……相手を蹴飛ばしてやろうか……」

 

「千冬さんや束さんでも同じ言葉言える?」

 

「それは……」

 

 

クラリッサはバツの悪そうな顔をしている。ふふ、こういう表情もかわいいな、本当に。

 

携帯の液晶を見ると、そこにはナターシャ・ファイルスと書かれていた。あぁ〜……クラリッサが本当に蹴飛ばしに行きそうだ……。

 

通話状態にして、携帯を耳に当てる。

 

 

「はい、柳川でs『ショウゴどうして連絡くれなかったの!?』

 

 

キィンと耳に鳴り響く声が……。

 

 

「お久しぶりですナターシャさん。その節では大変お世話に……」

 

『そんな丁寧な挨拶はいいの!IS委員会の拘束が解かれるのを今か今かと待ってたのに、ショウゴったら何も連絡をよこさないんだから!チフユにさっき電話で聞いたら、1週間前には戻ってたっていうじゃない!!ショウゴにとっての私ってその程度の女だったのね……!』

 

 

ああ、なんだかとても面倒くさい状態に……さてどうしたものか。まぁ、すっかりアメリカ組に連絡するの忘れていた僕も悪いんだけどさ……。

 

あと、クラリッサ。ナターシャさんの名前聞いた途端に頬膨らませて僕を後ろから抱きしめないでください。色々と耐えられません。

 

 

「ごめんなさい、ナターシャさん。色々とバタバタしていて連絡することができませんでした。そちらはお変わりありませんか?」

 

 

秘技・会話すり替え

 

 

『ショウゴを助けに行く時に結構無茶したせいで、3ヶ月の減給処分よ。ジェニーとステフは、お咎めなしだったけどね』

 

「なんでナターシャさんだけ?」

 

『福音を持ち出したからよ。戻ってきたことも軍に伝えてなかったから余計に怒らせちゃってね。減給だけで済んでよかったわよ。軍をやめるなんてことになったら、ショウゴに養ってもらわないと』

 

「ははは、丁重にお断りします」

 

『ショウゴ、なんだか私に冷たくない!?』

 

 

いやまぁ……ちょっと面倒くさいなと思い始めてますから……。あと、クラリッサがどんどん不機嫌になるので……。

 

 

『まぁ、いいわ。今度何かあったら私にも伝えてね。いつでも駆けつけるから』

 

「はい。そうします」

 

 

通話を切るとクラリッサが僕を抱きしめる力を強めた。嫉妬するクラリッサかわいいなぁ……

 

 

「ふふ、相手がナターシャさんだったから、ちょっと怒った?」

 

「……少し」

 

「じゃあ、ご機嫌取りしなきゃね」

 

 

クラリッサの頬にキスをすると、途端にクラリッサの表情が緩む。僕の彼女さんは、これだけで許してくれるみたいだ。

 

 

「機嫌治った?」

 

「う、うむ……」

 

「よかった。そろそろ寝よっか。お互い疲れたし」

 

「将冴。その……」

 

「……ん?」

 

「明日は、休みだから……その……」

 

「ああ……じゃあ」

 

 

僕はクラリッサに口づけしながらベッドに倒れこんだ。




このあと滅茶苦茶ックス。

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