IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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6月ですね。
前回更新が5月8日……ごめんなさい……。
有言実行できぬ……。

実は胃腸炎起こしましてね、言い訳かもしれませんが。
ま、小説書く上では関係ないよね!


師走は落ち着かない

 

本格的に気温が一桁に突入した12月。

一夏のハーレム騒動がちょっとした問題になりつつも、なんとか収束を迎え、IS学園の生徒全員は差し迫る冬休みに胸を躍らせているように見えた。

 

終業式が12月24日ということで、その期待も高まっているのだろうと思う。

 

そんな中、僕は生徒会室で一向に減らない書類と戦っていた。

 

夏休みが明けてから、学園祭にキャノンボール・ファスト、修学旅行に体育祭とイベントが目白押しだったため、師走の言葉通り各方面へ走り回ったり、このように書類の山と対峙していた。

 

楯無さんが何でもかんでも首を突っ込んで事務処理を疎かにするせいで、僕と虚さんは頭を悩ませている。クラリッサもたまに手伝ってくれるけど、先生方も忙しいようで最近一緒にいる時間が少ない。

 

クラリッサに埋め合わせしないとなぁ……。

 

 

「将冴さん?手が止まっていますが、お疲れですか?」

 

「あ、すいません。少し考え事をしてて……」

 

「そうでしたか。丁度いいので休憩しましょう。私も流石に疲れてしまいました」

 

 

虚さんに気を使わせてしまっただろうか……しかし、ここはお言葉に甘えよう。

手際よく紅茶の準備をする虚さんを手伝う隙はないので、僕はお茶請けを準備する。

 

書類が山積みのデスクは使えないので、来客用にと用意されていたソファとテーブルにお茶請けと紅茶が置かれた。

 

僕と虚さんの2人でこうしてお茶するのにも慣れてきた。楯無さんはいないことがほとんどだし、捕まえに行くのにも時間がかかるからだ。

 

 

「楯無さん、今日はどこに行ったんですかね」

 

「簪さんのところか、一夏さんをからかいに行ってるか、誰かの挑戦を受けてるか……どっちにしろ、将冴さんが手伝ってくれているおかげで、わざわざ探しに行って仕事をさせなくても手が足ります。本当に助かります」

 

「いや、そんな大したことはしてませんよ。目の前のことを精一杯やってるだけです」

 

「それでも、将冴さんのおかげで年内に片付きそうです。去年は元旦まで事務処理に追われていましたから」

 

 

楯無さん、どんだけサボっていたんだ……。虚さんの苦労も絶えないな。

 

しかし、早いものでもう12月。あと3ヶ月ほどで虚さんは卒業することになるのか。

 

……そうなった場合の生徒会を想像しただけでとてつもなく気分が悪くなる。今のうちに、楯無さんを捕まえる術を習ったほうがいいかもしれない。

 

などと考えていると、生徒会室の扉が乱暴に開け放たれた。

 

 

「ハロー!虚ちゃん、将冴くん!ご機嫌いかが?」

 

 

いつもよりハイテンション気味の楯無さんだった。

 

 

「会長、今すぐ自分のデスクに座って書類整理を始めたら何も言いませんが」

 

「予想通りの答えで悲しくなったわ……」

 

 

いや、誰だってそういうと思いますよ?

 

 

「書類もちゃんとやるけど、今日は大事なお話があるのよ」

 

「また何かイベントでもやるつもりですか?今年もお正月はないんですね」

 

「ははは……クラリッサに一緒に過ごせないって伝えておくかな」

 

「ちょっ、その反応は私も傷つくわよ!?確かにイベントをやる予定ではあるけど……そんなに大きなものじゃないわ!」

 

 

この時期にイベント……まぁ、もうわかりきってるよなぁ……。

 

 

「イベントについては、あとで詳細を渡すけど、大事なお話はまた別のことなのよ」

 

「イベント以外で大事な話ですか?」

 

「ええ。生徒会の今後のお話。虚ちゃんは3月で卒業してしまうでしょう?それに伴って、新しい役員を補充しなきゃいけないじゃない?」

 

 

確かに、役員の補充は急務だ。現在は楯無さん、虚さん、僕……あとほとんど顔を出さないけど本音さんも役員になっているけど……まぁ、この際は数えなくてもいいだろう。

 

虚さんが卒業したら、楯無さんを御する人がいなくなり、僕がほとんどの仕事をしなければならないという恐ろしい状態になる。

 

 

「役員の補充に関しては、私も異論はありませんが、会長の相手をできる人がそういるとは思えません」

 

「今日はいつにも増して酷いわよ虚ちゃん!?」

 

 

僕も虚さんと同意見なのだけれど……まぁ、黙っておこう。

 

 

「まぁ、それは私自身も思っていたことだからいいけど」

 

「楯無さん、自覚あったんですね」

 

「将冴くんも何気に酷いわね……」

 

 

ついこぼしてしまった。

 

 

「コホン……とまぁ、満場一致で私を扱える人がいないため役員をむやみやたらに入れれないということなのだけれど……」

 

 

若干涙目になってる楯無さん。ちょっといじめすぎたかな……。

 

しかし、すぐに立ち直った楯無さんはキリッとした目で僕の方を見た。

 

 

「そこで、私は会長の座を将冴くんに譲ることにしたわ!」

 

 

その発言は、僕と虚さんを驚かせるには十分だった。

 

 

「……はぁ!?」




楯無の無茶振り。いつものこと!いつものこと!


とまぁ、将冴くんが生徒会長になるお話スタートでございます。

そんなに長々とはやらないよ!
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