IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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前回の女の人が非難轟々。
まぁ仕方ないとは言え、ちょっとやりすぎました。反省。


友達に「IS学園はよ」とずっと言われておりますが、のんびり行くので、いつになるかわかりません。
私のノリ次第かなと。


25話

なんだか色々あったけど、ようやくスポーツショップにたどり着いた。店内は結構な広さがあり、品揃えも悪くなさそうだ。

 

えっと、剣道関連の場所は……

 

 

「あ、あれかな」

 

 

何やら日本のスポーツをまとめたブースらしきものを発見。道着が見えたからもしやと思ったら、その通りだったよ。

 

ブースに入ると、剣道や柔道の道着はもちろん、防具なんかも置いてある。竹刀も木刀もある。

 

 

「この品揃えには圧巻だな。本当になんでもあるや」

 

 

ずらりと並んでいる木刀の中から一つ手にとって、感覚を確かめてみる。トレーニング用の重い木刀もあるけど、とりあえず普通の木刀を買おう。

 

 

「うん、この木刀でいいかな。会計しに行こう」

 

 

レジまで木刀を持って行き、会計を済ませる。

店員さんに不思議そうな目で見られたけど、まぁ仕方ない。足がないのに剣道をやる人なんていないからね。まぁ、素振り程度ならする人はいるかもしれないけど。

 

しかし、木刀は結構邪魔だな……。誰もいないところで粒子化してISの拡張領域にでも入れようかな。

 

と、その時……

 

 

ドォン!!

 

 

大きな爆発音と地響きが起こった。

 

 

「な、なに!?」

 

 

あたり見回すけど、何が起きたのかはわからない。

事故?

 

とりあえず、何かあるなら近くの避難経路の方に行ったほうが……。

 

 

「お前」

 

 

後ろから声をかけられた。後頭部には何かを押し当てられている。これは……。

 

 

「動くな。すぐにフロアの中央に集まれ。その木刀を置いてな」

 

 

くぐもった声……マスクか何かをつけているのか?

少し振り返ると、ガスマスクのようなものをつけた人が、ライフル突き付けていた。この人は……

 

 

「おい、早くしろ」

 

 

僕は言われた通りにすることにした。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

フロアの中央には、おそらくこのフロアにいたであろう客と店員。それと、さっきの人と同じマスクをつけてライフルを所持している人が全部で5人。

 

集団による犯行?この建物を全て占拠しているなら、もはやテロだ。

 

テロリストたちが、客と店員の腕を縛っていく。

 

僕の腕も縛られる。義手だということには気づかれなかった。

 

 

「邪魔くせぇな。おら!」

 

 

テロリストの一人が車椅子を蹴飛ばし、僕はそのまま床に投げ出された。

さっきは腕が使えたけど、今は使えない。受け身が取れず、体を打ち付けた。

 

 

「ぐうっ!」

 

「そこでおとなしくしてろ」

 

 

どうしよう。まさかこんなことに巻き込まれるとは……。

 

束さんのところから帰ってきてから、いろんなことがありすぎだよ。はぁ、僕は呪われているんじゃないのか……。

 

 

「将冴君……将冴君、大丈夫?」

 

「え?」

 

 

僕を呼ぶ声が聞こえた。その方を向くと、みんなと同じように手を縛られたスコールさんがいた。隣には、僕を助けてくれたあのスーツの女の人……やっぱり知り合いだったのか。

 

 

「スコールさん……それにさっきの……」

 

「怪我はないかしら?」

 

「はい、怪我はないです」

 

「そう、ならよかった」

 

「おいスコール、どうするんだよこれ」

 

 

スーツの女の人がそうボヤく。なんだろう、この二人やけに落ち着いているけど……。

 

 

「大丈夫よオータム。今エムが動いてる」

 

「あのガキンチョがね……まぁ、腕は確かか」

 

 

エム……誰のことだろうか……。

でも、この状況で聞くことじゃない……のかな。

 

それから20分ほど経った。

 

 

「ぎゃあ!?」

 

 

突然、テロリストの一人が足をおさえながら倒れた。

 

足から血が流れている。

 

 

「おい!どうした!?」

 

「敵襲か……ぐあぁ!?」

 

 

また一人倒れる。これは……

 

 

「ねぇ、将冴君」

 

 

この状況でスコールさんが話しかけてくる。

 

 

「その義手、一回粒子化して拘束外せないかしら」

 

「え、なんで義手って……」

 

「私の拘束外して欲しいの、頼めるかしら?」

 

「……はい」

 

 

なんで義手のことを知っているのかわからない。それに粒子化してとも言っている。つまり、僕がISを持っていることを……いや、詮索するのは後にしよう。

 

僕は義手を一度粒子化し、再度展開する。スコールさんの言う通り、手の拘束は外れた。

 

 

「スコールさん、できました」

 

「じゃあ、これ取ってくれる?彼女のも」

 

 

そう言ってオータムさんの方へ目を向ける。

 

言われた通りに、二人の拘束を外す。その瞬間、またテロリストの一人が倒れた。僕が拘束を外している間にも、もう一人倒れたみたいだから、残りは一人。

 

 

「くそっ!ふざけやがって!」

 

 

テロリストが女の店員を立たせて、拳銃を取り出し人質にした。

 

 

「姿を見せろ!じゃないと、こいつが死ぬぞ!」

 

 

盾にしているのか……

 

数分が経つが、テロリストが攻撃される気配も、隠れているであろう人も出てこない。

 

このままじゃ……。

 

 

「あれ?」

 

 

隣を見ると、いつの間にかスコールさんとオータムさんがいなくなっている。

 

どこに……って、縛られてる人たちに紛れながらテロリストに近づいてる?

 

 

「おい、早く出てこい!」

 

 

テロリストがそう言った瞬間、スコールが立ち上がる。手には拳銃があり、躊躇なく引き金を引いた。

 

放たれた弾丸はテロリストの手に命中し、拳銃を手放す。

 

 

「いっぐぁ!?」

 

「オータム!」

 

 

痛みで人質を離したテロリストに、オータムさんが近づく。

 

そして頭部目掛けて鋭い蹴りが炸裂する。

 

 

「へぶっ!?」

 

「おねんねしてな」

 

 

テロリストは意識を失ったのか、そのまま倒れた。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

スコールさんとオータムさんが縛られている人たちの拘束を解く。

 

全員解いたのを確認したスコールさんが僕に近づいてくる。

 

 

「将冴君、拘束を解いてくれてありがとう」

 

「いえ……あのスコールさん達は……」

 

「気になるわよね。でも今は話せないわ。ただ言えるのは、私たちは篠ノ之博士の関係者、ということだけね」

 

 

束さんの?

あの、ある意味コミュ障の束さんの関係者ってどんな関係者なのか……。

 

 

「さて、こっからは将冴君に頼もうかしら」

 

「……へ?」




私の作品の亡国企業の皆さんは、いい人です。多分、おそらく。


あの三人は結構好きなんですよね。
スコールとかオータムとか。


……またお姉さんヒロイン候補が!?
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