作者は熱出ました←
今回から新学期。
登場キャラが新キャラではないけど3人増える予定で作者の熱が更に加速しそう。
しょーくん交友関係広すぎんよ......。
4月1日。僕は朝早くから生徒会室で今日の挨拶の原稿の最終チェックを行っていた。
年が明けて、残りの一年生の期間をそれなりに過ごし、何事もなく春休みを謳歌した僕だったが、IS学園に入学する前では考えられない環境の変化だ。
今日からこの学園に入学する新入生も、これまでの生活とはかけ離れた生活に胸を躍らせていることだろう。僕の時は、強制的に連れてこられて、そんなこと考える余裕なんてなかったからね。
そんなことをしみじみ考えていると、慣れた手つきで書類の山を減らしていっているマドカがこちらを見た。
「将冴、チェックは終わったのか?」
「うん。多少の間違いがあっても、その場で訂正できるから問題ないと思うよ」
「そうか。入学式の準備も昨日のうちに終わらせたから、まだ時間もある。できる限りでいいから、書類の決裁も頼む」
「了解」
新年から正式に生徒会長になった僕と、会計となったマドカはそれなりに新学期早々仕事の山だった。
普通の学校とは違うし、やることが多いのは仕方ないけどね。
それでも、マドカがそつなくこなしてくれるので、今のところ滞りはない。楯無さんがよく様子を見に来てくれるけど、お茶を飲みに来ているだけだ。虚さんが卒業してしまい、お茶を飲む機会が減ってしまって寂しいらしい。
「マドカ、式の進行の方は大丈夫?」
書類を確認しながら、マドカに聞くと、目を書類から離さずにマドカが答える。
「台本通り進行するだけだ。問題はない」
「そうだね。要らない心配だった」
本当にマドカは頼りになる。しかし、今後はもっと仕事も増えるだろうから、新しい役員の補充も考えないとなぁ。新入生を一人くらい入れておくのもいいかもしれないが......これはあとでマドカと相談だね。
と、書類を片付けているうちに入学式の時間が近くなっていた。
「マドカ、そろそろ行こうか」
「ああ。だが、その前に......」
マドカは徐に僕に近づくと、ぺちっと僕のお腹を触り始めた。
最近、一日に一回は触ってくるなぁ......。
「よし、行こう」
何事もなかったかのように、マドカは僕の車椅子を押し始めた。
もう慣れたよ......。
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式が始まり僕はステージの袖から新入生の様子を窺った。
みんな緊張してるけど、期待に満ちた顔をしている。これからが楽しみだな。
「続いて、生徒会長からの挨拶です」
進行のマドカの言葉のあとに、僕はステージの中心に立つ。
車椅子だと格好がつかないから、今は義手義足をつけた状態だ。
「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。生徒会長の柳川将冴です」
あらかじめ用意していた原稿通りに話始めると、会場がざわめきだした。まぁ、男が生徒会長っていうのは予想外だったんだろう。
しかし......なぜかさっきよりも目をキラキラさせて頬を赤く染めている人が多いのはなんなんだろう。
そしてクラリッサ。怖い顔で新入生を睨み付けないで。
「これから皆さんは、ISについての理解を深め......」
ああ、やりづらい......。
女の子ばっかりだから余計に......。
「......それでは、皆さん。これからの学園生活を有意義に過ごしてください」
「生徒会長、ありがとうございました。続いて......」
マドカが淡々と式を進行していった。
ああ、そのメンタルが羨ましいよ。
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「はぁ......」
式が終わり、教室へ行った僕はクラリッサとマドカ、そして心配そうな顔をして集まったシャルとラウラの前でため息をつきながら机に突っ伏した。
いやはや、あんな目を向けられるとは思わなんだ......。
あ、一夏とハーレムは四人でいちゃこらしていてこっちに気づいていない。
「兄さん、大丈夫か?入学式の挨拶、うまくいかなかったのか?」
「いや、挨拶自体に問題はなかった。だが、やはりというべきか、将冴を見る新入生の目が異様でな」
マドカがそう説明すると、シャルとラウラは納得がいったようで、「あぁ~」と声を漏らした。
「女の園というべきIS学園の生徒会長が男だもんね。お兄ちゃんお疲れさま」
「大丈夫だ将冴。新入生に言い寄られても、私が何とかする」
「クラリッサの申し出はありがたいけど、それは新入生に僕たちの関係がバレる危険性があるから......」
「すぐにバレるとは思うがな」
ああ、そうだった。黛先輩が僕たちの関係を記事にしていたんだった。逃げ場はなかったか。
「ふふ。でも、将冴も大変だけど、一夏も大変だよね。ハーレム築いてるなんて新入生は知らないから、あの手この手で関係を迫ってくるんじゃない?」
「それは一夏が箒達に絞められるフラグだね......一夏ご愁傷さま」
君の骨は拾ってあげるよ。
「しかし、二年でクラス替えがあるのは知っていたが、見事に専用機組は同じになったな」
「鈴まで一緒のクラスになったからね。僕たちが問題児だから纏めたって感じはあるけど」
「それはあるかもね。去年はダイモン関係で色々とごたついてたし」
「担任も変わらず織斑先生だからな。だが、兄さんと一緒にいられるのは嬉しいぞ!」
「僕も嬉しいよ。クラスが離れるだけでも、寂しいものがあるからね」
ラウラは本当に可愛い妹だ。本当、あった当初の凛々しい感じが皆無だよ。シャルに色々と入れ知恵されてるようだけど。
「さて、そろそろ気持ち切り替えないと。授業もあるからね」
「将冴、無理せずに保健室で休んでも......」
「これくらい、ダイモンの時に比べたら全然だよ。でも、気遣ってくれてありがとう、クラリッサ」
「当然だろう。私の大切な人なんだから」
クラリッサといるだけでさっきまでの疲れが吹き飛ぶ。やっぱり僕の彼女は最高だ。
「またか、兄さん......」
「なんか、年明けから見境なくなったよね、お兄ちゃん」
「ここに割って入るのは、ダイモンを倒すより難しそうだな」
なんか色々言われてるけど、そんなに酷いかな?
自覚がないだけなのかな......。
と、そうこうしているうちに教室の扉が開き、織斑先生と山田先生が入ってくる。
さっきまで騒がしかった教室は静まり、それぞれが自分の席についた。
「全員揃っているな。一年の時に一緒だったものも多いが改めて、織斑千冬だ。今日から卒業まで、お前たちの担任になる。二年からはそれぞれの進路にも大きく影響してくる。一年間この学園で過ごしたお前たちなら心配ないと思うが、気持ちを新たに過ごすように」
『はい!』
織斑先生の言葉は、やっぱり気が引き締まる。
本当にいい先生だ。
「では、山田先生から連絡事項がある。お願いします」
「はい。まずは皆さん、進級おめでとうございます。副担任の山田真耶です。皆さんは今日からは先輩となるので、一年生のいいお手本になってくださいね」
いつものゆったりした感じのしゃべり方で安心する。飴と鞭を使い分けてる感じだな、この二人は。
「では、連絡事項なのですが、まずは皆さんに紹介する人たちがいます」
その言葉に、もと一年一組の面々はまさかという顔をした。
「どうぞ入ってきてください」
山田先生の言葉と同時に、扉が開き二人の女子が入ってきた。
え、ちょっと待って、あの二人って......。
「今日からこのクラスに転校してきた......」
「アメリカ代表候補生、ジェニファー・キール」
「同じく、ステファニー・ローランド。気軽にステフって呼んでね!」
「......え?」
新学期は、更に慌ただしくなりそうだ......。
新学期突入。そして久々登場、アメリカ娘二人組!
前々からIS学園に入れさせるつもりでしたが、今回が一番きりがよかったです、はい。
そして、これからしょーくんはさらに胃壁を削られることに......。