寒くなって参りましたね。
皆さん、風邪引かないように体調管理には気を付けましょう。
しょーくんは胃に穴が開きそうですが......まだ序の口っていったらどうします?←
ジェニーとステフに協力すると決めた次の日の朝。僕は、目の下に盛大な隈を作っていた。
ダイモンの残党が相手だということが、予想以上に僕にのし掛かっていたようで、一睡もできなかった。
あと、クラリッサと軽いすれ違いを起こしてしまったことも、僕の睡眠を妨げた。
クラリッサは僕のことを想って言ってくれたのに、僕はそれを無下にしてしまった。はぁ、僕はクラリッサに負担をかけてばっかりだな。
まぁ、朝にはいつも通り接してくれたからよかったんだけどね。隈を見てまた心配させちゃったけど......。
で、僕は眠い目を擦りながら教室まで来たわけなんだけど。
「将冴、お前が隈作るなんて、何かあったのか!?」
「保健室で休んだ方がいいのではないか?」
「将冴さん、お悩みがあるなら聞きますわよ」
「甲龍整備出さなきゃ......」
「お兄ちゃん、こんなになる前に相談してっていつも言ってるのに!」
「兄さん、今日は私が兄さんを膝に!」
ご覧のとおり、皆が予想外の反応を見せています。僕に何かあったら、なにか事件が起こるとでも思ってるのかな?
......まぁ、事件は起こりそうなんだけれども。
あと、マドカが珍しく心配そうな顔でこっちを見ていた。君の場合は、僕のお腹に触れなくなるのが嫌なだけだよね?
「ちょっと寝付きが悪かっただけだよ。なにも問題は......ふあぁ~」
「そんな盛大な欠伸されながら言われても説得力ないわよ」
「将冴が寝不足なんて......俺初めて見たぞ」
「そうだっけ」
休みの日とかは、結構遅くまで寝てたりするんだけどね。
しかし、まぁ、心配してくれてるんだなって思えて、嬉しい反面申し訳ないな。
「まぁ、とにかく、本当に何もないから、心配しないで」
僕のその言葉に、皆がジト目で返してくる。信用されてないなぁ。これは、寝不足の理由を話さないとダメなやつだ。
ん~、仕方ない。これを言えばみんな納得するだろう。
「クラリッサとの夜のこと、そんなに聞きたいの?」
その言葉を聞いた瞬間、僕を囲っていた皆は顔を赤らめた。
よしこれでこれ以上追求されないだろう。
僕は、みんなの横を通りすぎ、自分の席につく。
ちらっとジェニー達の方に目を向けると、こちらは心配そうにこちらを見ている。
事情を知ってるから、仕方ないか。
僕は、二人に近づいた。
「二人とも、ちょっといい?」
僕が声をかけてきたことが予想外だったのか、二人は顔を見合わせて驚いている。
周りに聞かれないように、僕は声を潜めながら用件を伝える。
「昨日のことで話があるから、放課後生徒会室まで来てくれるかな」
「ショウ、その事は忘れてって......」
「そうだよ。ショウはもう関係なくて」
「僕は、あんな話聞いて放っておくほど薄情な人間じゃないつもりなんだけど」
僕がそういうと、二人は困惑した表情を浮かべるが、ゆっくりと首を縦に振った。
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放課後。
マドカには、今日は生徒会の仕事はお休みにするということを伝え、僕はジェニーとステフを生徒会室に招いた。
昨日、一緒に話を来たクラリッサも一緒だ。
そして、僕は昨日クラリッサと出した結論を伝える。
「ジェニー、ステフ。僕とクラリッサも、二人を手伝うことにしたよ」
「ショウならそういうと思ったけど、本当にいいの?」
「クラリッサさんが昨日言っていたことだって、その通りだと思う。ショウがこれ以上、ダイモンに関わる必要は......」
「ううん。僕がやらなきゃいけないんだ。最後まで、僕が......」
ダイモンを殺した僕が、決着をつけなくちゃいけない。
「ショウ......」
「それに、今回はクラリッサも一緒に来てくれるからね」
「クラリッサさんも!?」
「ああ。将冴やお前達ばかりに負担はかけられない。軍人......いや、教師としてな」
二人は、困惑しっぱなしだ。まぁ、無理もないけどね。
しかし、昨日のことがやはり頭から離れないようだ。このまま僕に協力させていいものかと。
なら、ここでもう一押し。
「二人が拒んでも、僕はやるからね?」
「......」
「ショウ......」
ようやく、二人は決心したようだ。
真っ直ぐ、僕に目を向けた。
「ショウ、クラリッサさん。力を貸して」
「もちろん」
あ、そうだ。今回のことを少し利用しよう。
「......と言いたいところなんだけど、一つ条件だしてもいいかな?」
僕の言葉に、三人がキョトンとする。
今思い付いたから、クラリッサが知らないのも当たり前だ。
「そんな難しいことじゃないよ」
僕は、自分のデスクから書類を2枚取りだし、二人にそれぞれ渡した。
「え、ショウこれって......」
「本気でいってるの?」
「本気だよ」
僕が渡したのは、生徒会へ所属するための書類。
「二人が生徒会に所属することが条件。難しくないよね?」
「あんた、そんな意地悪なことするやつだった?」
「どうだろうね?」
「はぁ......いいわよ、やってやろうじゃない!」
「私も!ショウが会長なら楽しそうだし!」
快諾してくれてよかった。あとでマドカにも伝えないと。
ああ、マドカにも今回の件伝えておいた方がいいかな。
あと束さん。絶対になにか知ってるはず。
さぁて、やることがいっぱいだな。
生徒会の方だって仕事がたまってるし......。
「将冴。いいのか、勝手に決めても」
「マドカなら納得してくれるよ。事情を話さなきゃいけないけどね」
さて、二人が書類かいてる間に、お茶でも用意しようかな。
二人とも、今日から調査を始めるっていってたし、少しだけゆっくりしてもらおう。根つめすぎても、気が滅入っちゃうし。
えっと、紅茶とコーヒーどっちが......
ガタガタ!
ん?扉の方から......マドカ?
扉に近づいて、ガラッと勢いよく開けると、そこには昨日も見た赤い髪にバンダナを巻いた後輩がしゃがんでいた。
「将冴さん......こんにちは」
「ら、蘭......いつからそこに......」
「えっと......将冴さんがダイモン?って人ともう関係ないって辺りから......」
きりきりと、胃が悲鳴をあげている感じがした。
なんだか駆け足になっている気が......。
しょーくん、まだ胃を痛めてもらうよ。