IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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スコールとオータムはヒロイン候補かも、と前回口走ったら、皆さんから「またお姉さんか」とか「将冴年上キラー」とか「いいぞもっとやれ」みたいなことを言われまして、嬉しい反面複雑な思いで過ごしていました。

まぁ、私のセンチメンタルな部分はどうでもよくて、活動報告の方でアンケートを実施しております。

今後の展開に大きく関わるので、ぜひご参加いただけたらと思います。

今回、途中で視点変わります。読みづらくてすいません。


26話

 

「僕にって……どういうことですか?」

 

「耳のそれ、飾りじゃないでしょ?」

 

 

耳のって……バーチャロンのこと?

束さんの関係者って言っていたから、知っていてもおかしくないか。

 

 

「まだ他のフロアにもこの人たちのお仲間がいるはずだからね。そのISでパパッと片付けてきちゃって」

 

「ちょ!待ってください!こんな人のいるところでISを展開するのは……」

 

「大丈夫大丈夫、あなたのISはフルスキンタイプだから顔がバレることもないし」

 

 

いや、そりゃそうだけれども……そんなことも知ってるのか、この人は。

 

 

「さ、あっちの方でIS展開して、下の階を制圧してきてね」

 

「そんな、無茶なぁ〜!」

 

 

人気のないところに引き摺られ、あれよあれよという間にISを展開していた。

 

バーチャロン・テムジン。

 

ビームランチャーとセイバーが一体となった「MPBL-7」を装備した万能型IS。

 

 

「話には聞いていたけど、結構メカメカしいわね」

 

「それは僕も思いますけど……」

 

「まぁ、いいわ。上の階は、私の仲間がもう制圧している。あとは下の階だけね。さすがに、テロリストの方も上の階がおかしいことには気づいているはず。私達じゃ、制圧するのは難しいわ」

 

「だから、ISを持った僕が行く……ということですね」

 

「そうよ、これはあなた自身のためでもあるわ。助かるために、あなたがやるしかないの」

 

 

……僕がやるしか……。

 

 

「わかりました」

 

「制圧を終えたら、ISを展開したまま外に出なさい。人気のないところまで飛んで、そこでISを解除するの。いい?」

 

「はい……行ってきます」

 

 

床を突き破り、3階へと下りた。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

「スコール、テロリストはふん縛っておいたぞ」

 

「ご苦労様、オータム。エムもお疲れ様」

 

「まったくだ。まさか、こんなことに巻き込まれるなんて思わなかった」

 

「予測してなかったにしては、準備万全ね。サイレンサーつきのライフルを持ってくるなんて」

 

「よく言う、用意したのはお前だろうに」

 

「あら、そうだったかしら?」

 

「しかし、巻き込んで良かったのか?スコール……本来は、私たちだけでここを制圧する手はずだっただろう?」

 

「スポンサーからのオーダーよ。逆らえないわ」

 

「ったく、あのウサ耳博士は何を考えているんだか」

 

「愚痴ってもしょうがないわ。それより、なにか情報は手に入った?」

 

「何も。また下っ端の下っ端を煽って騒動を起こしたんだろうぜ」

 

「そう……仕方ないわね。やっぱり、そう簡単に尻尾を出さないわね」

 

「私たちが追っている組織……そこまで大きなものなのか?」

 

「ええ……下手すれば、篠ノ之束すらも飲み込みかねない……奴ら『ダイモン』は……」

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

3階にいるテロリストは4階と同じ5人。

上から天井を突き破って出てきた僕を見て、明らかに狼狽えていた。

 

 

「な、ISだと!?」

 

「専用機持ちがいたのか!?」

 

「撃て、撃てぇ!!」

 

 

5人が一斉にアサルトライフルを撃ってくる。僕はMPBL-7を盾にする。

 

このくらいの銃撃なら、防がなくても大丈夫だとは思うけど、念のためだ。

 

MPBL-7を盾にしたまま、ブーストを点火。V.コンバータが高速で回転し、キュイィンと音を立てる。そのまま地面を滑るようにテロリストに近づく。

 

 

「く、くるな!」

 

 

腕を振るい、テロリストの1人を壁に叩きつけた。

 

 

「ぐあっ!?」

 

 

その様子を見た他の4人は、顔を青くする。

今の世界で、生身でISに勝てるものなどいない。

 

自分の持っている武器が、どれだけ無力かはわかっているはずだ。

 

僕はバーチャロンに搭載されている変声機を通して、オープンチャンネルで呼びかける。

 

 

「武器を捨ててください。無益な戦いをするつもりはありません。あなた達に勝ち目はありません」

 

 

変声機を通しているから、声は男か女かわからないはず。

テロリストからすれば、こんなISに襲われたら、たまったものではないと思うけど……。

 

テロリストは僕の指示通り、アサルトライフルを捨てる。

 

僕は、捕まってる人たちの中から1人の男性の拘束を外す。

 

 

「申し訳ないですが、彼らを拘束して、捕まってる人たちも解放してあげてください。全部終わってもこのフロアから出ないようにしてください。まだ下はテロリストがいるので」

 

「わ、わかりました」

 

 

さて、下の階も助けに行こうか。

 

 

ーーーside クラリッサーーー

 

シュバルツェ・ハーゼに出動命令が出た。実質、初任務だ。

 

場所は、大型ショッピングセンター。テロリストに占拠されたという。テロリストの要求は金だという。

 

客や店員を人質にして立てこもっており、どうすることも出来ない。ISで近づこうものなら、人質の命が危ない。

 

出動して現地へ向かっても、突入が難しいため、待機命令が出される。

 

 

「クラリッサ、どうにかできないか?」

 

「厳しい状況です。イギリスで開発されているBT兵器があれば、打破できる可能性はありますが……」

 

 

隊長の問いにそう答える。

 

しかし、なんだろう……嫌な予感がする……。なんなんだ、この感じ

 

その時、中から銃声が聞こえる。まるで乱射しているかのように、連続して。

 

 

「発砲!?中で何が……」

 

「まさか人質が……」

 

 

テロリストがヤケを起こしたか?

くっ、急がなければ……。

 

 

「クラリッサ!ラウラ!」

 

 

突然名前を呼ばれた。

振り返ると、人混みの中に見知った顔がいる。

 

 

「リョーボさん!どうしてここに」

 

「そんなことはどうでもいい、あのショッピングセンターに将冴が居るんだ」

 

「な、なんだと!?」

 

 

将冴が……中に……さっきの発砲は……まさか……そんな……

 

 

「しょ、将冴!!」

 

「待てクラリッサ!うかつに近寄るな!」

 

「隊長!離してください!」

 

「落ち着け!お前が突っ走ったところで、どうにかなるわけではない!今は様子を……」

 

「しかし!」

 

 

落ち着いてなど……

 

 

ガシャァン!

 

 

「なんだ!?」

 

「あれは……」

 

 

ショッピングセンターの壁を突き破り、なにかが出てくる。

 

ロボット……いや、あれは……

 

 

「I……S?」

 

「どこへ行くんだ?」

 

「クラリッサは奴を終え。私は中を見てくる」

 

「私も中に!」

 

「クラリッサ」

 

「っ……了解……」

 

 

謎のISを追うため、ISを展開した。




クラリッサさん、心配で胸が張り裂けそうな思いにかられる。


アンケートですが1月20日まで受けております。
よろしくお願いします。
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