IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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毎日更新を途切れさせたくないので、パラレルワールド書きます。

本編と全然関係ないです。

書いた理由は……なんか、書きたかったから。天使様を書きたかったから。

とはいえ、天使様はアニメでは全くと言っていいほど出番がなかったので、なんかおかしいかもしれません。ご了承ください。

今回は三人称視点になります。


番外編:もしも、将冴がドイツではなくアメリカで誘拐されていたら

 

将冴は病院のベッドの上で寝転がって天井を眺めていた。それしかすることがないのである。自力では何もできないのだから。

 

アメリカ旅行中に誘拐され、助けてもらったものの無傷というわけには行かず、彼の四肢は無くなってしまった。生活の全てを、誰かにやってもらうしかない状態である。

 

 

「ふぅ……早く来てくれないかな……」

 

 

誘拐され、助けられてから一週間が経っていた。

 

本来なら体を動かせないというストレスと、今後の不安で精神的にも疲弊してしまうような状況なのだが、彼の精神は比較的安定していた。

 

それは、将冴が来るのを待っている人物のおかげだろう。

その人物とは……

 

 

「ハーイ、ショーゴ!来たわよ」

 

 

アメリカのテストパイロット。ナターシャ・ファイルスである。

 

彼女が、将冴を助けた張本人であり、将冴の精神安定剤のようになっている人物である。

 

 

「ナターシャさん。毎日来てくれてありがとう御座います」

 

「もう、ナタルって呼んでって言ってるでしょ?日本人のレーギっていうのは他人行儀な感じがするから」

 

「僕が恥ずかしいだけなんだけど……」

 

 

ナターシャには聞こえないくらいの小さな声でつぶやく。

ナターシャは気づいていないようで、まだ日本人は細かいだの、もっとフレンドリーに接するべきだの述べている。

 

 

「それより、ショーゴ。体の具合はどうかしら?」

 

「手足が無い以外は問題ありません。とくに悪いところは……」

 

 

しまったという顔をする将冴。

 

 

「ゴメンなさい……私が、ちゃんと守れなかったから……」

 

「自分を責めないでください!ナターシャさんは僕を助けてくれた。それで十分なんです。ナターシャさんがいなかったら、僕はここにはいません」

 

 

ナターシャが助けに来てくれたが、誘拐犯はISに不慣れであり、兵装が誤作動を起こし、大爆発を起こした。

 

ナターシャが庇ってくれたとはいえ、完全に守り切れたわけではなく、四肢を失ってしまったのだ。

 

 

「それに、ナターシャさんは毎日僕のところに来てくれます。僕、ナターシャさんとお話するのが楽しみなんです」

 

「ショーゴ……」

 

 

突然、ナターシャはぎゅっと将冴を抱きしめる。将冴は突然のことに驚き、顔を赤くする。

 

 

「えっ!?ちょっ……」

 

「本当に……あなたは、なんでそんなに強いのかしら……」

 

「ナターシャさん……」

 

 

本当なら抱き返すところだろうが、将冴にはそれをするための腕がない。

 

このまま、じっとしているしかないのだ。

 

 

「……ゴメンね、ショーゴ。ちょっとネガティブになっちゃった」

 

「いえ、僕はナターシャさんの色んなところを見れて嬉しいです」

 

「もう、そんなこと言って……」

 

 

顔を赤くするナターシャ。

 

将冴は熱でもあるのだろうか、と的外れなことを考えていた。

 

 

「そ、そうだ。ショーゴ、貰い物のチョコレートを持ってきたの。結構いいお店のチョコなんだけど、食べない?」

 

「え、でもナターシャさんの貰ったものなんじゃ……」

 

「いいのいいの。私が持ってても食べないで腐らせちゃいそうだし。ほら、あーん」

 

「えっ、あむっ」

 

 

ナターシャにチョコを食べさせられる将冴。

口に入れられたら、食べるしかない。ゆっくり味わいながら、飲み込む。

 

 

「んむ……おいしいです、ナターシャさん」

 

「よかった」

 

 

ナターシャは手に少し手についてしまったチョコをペロリと舐める。

ドキッとした将冴は、顔を背ける。ナターシャは、アメリカで女優やモデルをやっているほどの美人である。そんな女性の、艶かしい様子を見て何も感じないわけないのだ。

 

 

「ショーゴ?どうしたの?」

 

「いえ、なんでも……」

 

「ん?……あ、そうだ……」

 

 

何かを思いつき、まるで悪戯を思いついた子供のような顔をするナターシャ。

チョコレートを一つ咥え、将冴の顔を掴み、自分の方を向かせる。

 

 

「うわ……ナターシャさん?」

 

「もう一つ召し上がれ」

 

 

ナターシャはそのまま口移しでチョコレートを将冴の口に入れた。

 

が、それだけでは終わらず……

 

 

「ん〜」

 

「むぅ!?」

 

 

そのまま将冴はナターシャに唇を奪われる。

 

 

「ん……ふふ、ファーストキスだった?」

 

「え……えと……?」

 

「安心して」

 

 

何が起こったのかわからない将冴。

ナターシャは将冴の耳元で囁く。

 

 

「私も初めてだから」




ナターシャを書く練習として書きましたが……恐ろしい女ですね。ナターシャ。


あ、アンケートは明日までとなります。
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