あの男勝りな男嫌いにも年上キラーの魔の手が……
今回は一人称。
目が覚めたら、知らない場所だった。
起き上がろうとするが、腕が動かない。足もだ。まるで感覚がないような……。
「……本当に無くなってる……」
手足が本当に無くなっていた。
ショックを隠しきれない。
でも、なんとか平静を保つ。
手足のこともそうだけど、ここはどこなんだろう?手足のあった場所は包帯が巻かれていて、誰かに治療されたのを物語っている。
病院?……そんな感じもしないけど。
その時、扉が開いた。
「ん?目ぇさめたか?」
スーツを着こなした、綺麗な女性だった。だけど、雰囲気は少し怖いというか、威圧的というか……。
「あ、あなたは?ここはいったい……僕はいったいどうなったんですか?」
「いっぺんに聞くな」
僕が寝ているベッドの横に置いてある椅子にどかりと座り込む女性。
「ちっ……スコールも面倒なこと押し付けやがって……」
ボソッとそんなことを呟いている。なんのことか、僕にはわからない。
「えーっと、まず私のことか?私はオータム。で、ここは私たちの隠れ家。お前はテロリストに誘拐されて、そこを私が助けたけど手足は無くなった。以上だ」
説明がやけにざっくりしてないかな?
でもこれ以上聞くなという雰囲気がある。
……黙って受け入れよう。
「そうだったんですか……」
「あー、その……悪かったな……」
「え?」
オータムさんは突然僕に謝罪した。
「私が……油断しなければ、お前の手足が無くなることはなかった。だから、悪かった……」
「オータムさんが謝る必要ないです。オータムさんがいなければ僕は生きていないかもしれないんですから。だから、ありがとうございます」
「っ……礼なんか言うな。私は、そんな礼を言われるような人間じゃねぇ」
「オータムさんがそう思っていても、僕がお礼を言いたいんです」
「ふんっ……勝手にしろ」
恥ずかしそうに顔を背けるオータムさん。感謝され慣れていないのか、少し顔が赤い
あれ、最初は怖い人かと思ったけど、そうでもないかもしれない……。
「ふふ、オータムさん照れてるんですか?」
「なっ!?うるさい!照れてなんていない!」
「でも、顔赤いですよ?」
「これは……あれだ。この部屋が暑いから……」
「そうですねー」
「お前、おちょくってんのか!?ぶっとばすぞ!」
「わ、すいません!ごめんなさい!」
拳を振り上げたので、この辺にしておこう。少し反応が面白かったから、悪ノリしてしまった。
「ったく……お前は怪我を治すことだけ考えておけばいいんだよ」
「はい、そうします」
「……その……なんだ……」
オータムさんは言いづらそうに、頬を掻く。
「食事とかなら……手伝ってやるからよ……」
そう言い残して、オータムさんは部屋から出て行った。
「ふふ、怖い人かと思ったけど、いい人そうだったな」
オータムさんが聞いたら殴られそうだ。
あ、そういえば……
「僕の名前教えてないや」
今度は、僕の自己紹介から始まりそうだ。
短いですが、オータム番外編でした。
ツンデレ。オータムはツンデレ。
お姉さんツンデレとかいいですね。かわいいですね。
オータムさん!かわいいでs(ry