いきなりキングクリムゾンしますが、ご了承ください。
日本の中学校で書くことがないんです←
それでは、本編どうぞ。
33話
静かな教室。聞こえるのはペンで何かを書く音と、紙をめくる音、時計の秒針が動く音だけだった。
そして、秒針が12時を指す。
「はい、テスト終了。何も書き込まずに後ろから前に送れー」
その瞬間、教室にいる生徒のほとんどがため息をつく。ようやく終わったという安堵のため息と、成績的に死んでしまった落胆のため息だ。
僕はどちらかというと安堵のため息をついた。
今日が、中学最後のテスト。明日からは家庭学習期間に入るため、下級生より早い春休みだ。
「ほらほら、すぐにホームルーム始めるぞ。日直」
「起立、礼」
僕は車椅子のまま礼をする。
あっという間の中学生活だった。実際に中学にいたのは2年間だし。
そう、日本に戻ってきたときの話をしなければいけない。
僕がドイツから戻ってすぐに日本政府の人たちが待っていた。重要人保護プログラムが適用されるためだ。千冬さんが便宜を図ってくれたらしく、地方の学校へ行かされることはなかった。それでも、寮のある学校に入ることになったんだけど。
で、この中学校に転入した。僕が住んでた家は政府が押収したとかなんとかで住めなくなってしまったから。
千冬さんの家に住むという話も出たけど、断った。これ以上、千冬さんの手を煩わせたくなかった。
そんなわけで、1年だけという短い間をこの中学校で過ごした。
「……連絡は以上だ。お前ら悪さして入試に響かせんなよ」
日直が号令をして、皆一斉に帰る準備をし始めた。しまった、全く話を聞いてなかった。まぁいいか。さて、寮に帰ろう。引越しの準備をしなくちゃ。
僕が鞄に物をしまっていると、僕の席の前に立つ人がいた。そこにいたのは……
「将冴、今日はもう帰るのか?」
篠ノ之箒さん。ドイツに行く前から剣道を通じて交流があった人だ。あの大天災篠ノ之束さんの妹さんなのは、この学校に来て初めて知った。
この学校に来て、箒さんに会った時はびっくりしたなぁ。
「そのつもりだよ、箒さん。引越しの準備をしたいからね」
「そうか。将冴は藍越学園だったか?」
「うん、推薦もらってね。おかげで試験をしなくても大丈夫だよ。箒さんはIS学園って言ってたよね?」
「ああ、試験はまだなんだ。少しでも勉強しないとな」
「頑張ってね。応援している」
「ありがとう。いい結果を報告できるようにするさ」
IS学園か。千冬さんに入学しないかと、何度か誘いを受けたけど、断っていた。男の僕がIS学園に入ることは、世界に混乱を招くと思ったから。女性しか扱えないISを男性が、しかも篠ノ之束さんと知り合いな上に、ISを作ってもらったということが明るみに出たら……想像もしたくない。
っと、早く帰ろう。荷物をしっかりまとめておかないと、引越しの時大変だ。
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家庭学習期間に入って数日が経った。僕の部屋の荷物のほとんどが段ボールに入り、あとは引越し先に荷物を運ぶだけとなった。
一年しか過ごしてないけど、いざこの部屋を出るとなると名残惜しものがある。
そんな感じでしみじみしていると、部屋をノックする音が聞こえた。誰だろ?
「はい、開いてます」
「失礼するぞ」
入ってきたのは担任の先生。はて、何の用だろう?
「おお、引越しの準備か。感心感心」
「この体ですから。できるときにやらないと」
「そうだな。っと、用件を忘れていた。今から体育館に来れるか?」
「体育館……ですか?」
何だろう?卒業式の練習?いや、あれは卒業式の前日にやる予定だったし……。
「なんだ、ニュース見ていないのか?」
「ええ、ずっと部屋に閉じこもってましたし……」
「この部屋、テレビないしな……仕方ないか。実はな、男性のIS操縦者が見つかったんだよ」
「…………は?」
男性IS操縦者?まさか僕のことがバレて……いやそんなはずはない。日本に帰ってきてから一回もISを展開していない。では別の誰か?
「まぁ、驚くのは無理もないな。なんでも、動かしたのはあの世界最強で有名な織斑千冬の弟だそうだ」
千冬さんの弟って……一夏!?
いや待て、織斑姉弟は束さんと交流が深かったはず。束さんが一夏を動かせるようにISをいじっていたとしたら、ありえない話じゃない。
「それで、全世界の男がISに乗れるかどうかを確認するために検査してるんだ。体育館にIS置いて、順番に触っていってな」
「な、なるほど……」
起動すれば、一夏と同じ男性操縦者。実にシンプルだ。しかし、僕は気が気じゃない。束さんは、僕はISを動かせるんじゃなくてバーチャロンを動かせると言っていたから、普通のISは起動しないと思うけど……いやな予感がする。
「男子全員が対象だから、将冴もと思ってな。車椅子に乗れ、俺が連れて行く」
「あ、はい……」
先生に言われた通り、車椅子に座り先生に車椅子を押してもらう。ヤバい、なんか緊張してきた。
体育館に着くと、中央にISが鎮座していた。あれは確か『打鉄』だったかな?
「次の人」
僕の番だ……。
そっとISに触れると、キュイーンという音とともにISが起動した。
短いですがここで終わり。
ちょろっと登場する箒。
そして起動するIS。
いったいどうなっているのか。
作者もわかりません!