というわけで番外編です。
バレンタインなんて滅んでしまえ。
今回はパラレルワールド的な要素を多分に含んでおりますので、ご容赦ください。
こういうのが好きなんだろう?←
とりあえず、押さえておいて欲しいのは、将冴が1人部屋で、クラリッサが1組の教育実習生で、全ヒロイン(予定)からモテモテということです。
OKな方はどうぞ、コーヒー片手にご覧ください。
あ、前話の最後の方を加筆修正いたしました。読み直したらわかりづらかったので。一度確認くださいませ。
まだまだ寒い2月13日。僕は部屋の端末でスカ◯プを開いた。僕のアカウントがオンラインになった瞬間、通話がくる。
相手は……ナターシャさんだ。
「相変わらず早いなぁ〜」
通話を繋げると、ナターシャさんの声が聞こえ、画面にはナターシャさんの姿が映る。
『ハーイ、ショーゴ!元気してる?』
「ナターシャさん、僕のアカウント監視してるんですか?」
『そんなことしないわよ。たまたまよ、たまたま』
たまたまって……今、日本は19時。アメリカとの時差は17時間だから、あっちは夜中の2時だ。たまたまというには難しい気がする。
『それよりショーゴ、まださん付けなの?いい加減ナタルって呼んでよぉ〜』
「ん〜、考えておきます」
『もう、またそうやってはぐらかして……』
ブツブツと何かつぶやいているナターシャさん。はは……なんというか、年上の人を愛称で呼ぶのはちょっと、ね。
『あ、そうだショーゴ。明日、何の日かわかる?』
「明日?明日は2月14日……ああ、バレンタインかな?」
『そう!そうなのよ!というわけで、そっちにプレゼント送っておいたからね!ちゃんと明日届くようにしておいたから、ちゃんと食べてね!』
「ありがとうございます。大切にいただきます」
『それじゃあ、私は寝るわね。またね、ショーゴ』
ナターシャさんは投げキッスをして回線を閉じた。なんか恥ずかしいというか、なんというか……。ていうか、バレンタインのこと伝えたいがために電話したんだろうなぁ。
と、今度は僕の携帯に着信が入る。
相手を確認して、通話ボタンを押す。
「もしもし」
『お、おう、私だ……』
「こんばんは、オータムさん。あ、そっちはまだ明るいかな?」
亡国企業のオータムさんだ。相変わらず恥ずかしそう。電話は苦手って言ってたからなぁ。
世界中飛び回ってるって言ってたから、こんばんはっていうのは違うかも。
『いや、こっちはもう夜だからこんばんはで……合ってる』
「そっか、よかった。それで何かありました?オータムさんから電話してくるのは珍しいというか」
『あ、ああ……その……お前の部屋、今誰かいるか?』
「えっと、僕だけですね。1人部屋ですし。何かありました?」
『そっか、誰もいない……将冴、窓開けてくれ』
窓?
とりあえず言われた通りにしようかな。車椅子を動かして窓のところに行って窓を開いた。
「開きましたよ?」
「ああ、ありがとさん」
……ん?電話からじゃなくて、窓の外から声が聞こえる。するとガサッと、部屋の前の垣根から何かが飛び出してくる。
「うぉっ!」
「私だよ」
「え?オータムさん?日本に来てたんですか?」
まず真っ先になんでIS学園にいるのかを聞くべきなんだろうけど、亡国企業の人たちにそんなことを聞くのは無駄だということを僕は知ってる、
「えっと、その、だなぁ……あ、明日はバレンタインだろ?それでだな……そのぅ……」
なにやら手を後ろに回してもじもじしている。
と、その時オータムさんの後ろからガサッと、人影が現れた。
「もう、オータムったら。あとがつっかえてるのよ?恥ずかしがってないでさっさと渡しちゃいなさい」
「スコールさん?貴女も来てたんですか?」
潜入に向いてなさそうな赤くて胸の部分が空いてる派手なドレスを着たスコールさんだった。なんでそんな格好を……
「当たり前よ。将冴君にこれを渡しに来たんだから」
そう言って、スコールさんは綺麗に包装された箱を差し出してきた。
「バレンタインのチョコよ。少し早いけどね因みに本命だから」
「わぁ、ありがとうございます」
本命の部分はスルーしよう。
「あ、スコール!私が先に渡すって」
「あなたがもたもたしているからでしょ?じゃ、私の用事は済んだから、これで失礼するわね」
サッと、スコールさんは闇にまぎれて消えてしまった。さすがというか……。
「あ、スコール!……ったく」
「オータムさん、置いてかれちゃいましたけどいいんですか?」
「いいよ……それより、これ」
顔を赤くして、包装された箱を差し出すオータムさん。
「その、この後ロシアに行くから……今日のうちに……」
「オータムさん、ありがとうございます」
「あと、耳貸せ」
「耳?」
何か内緒の話?周りに誰もいないけど……とりあえず、オータムさんに言われた通りにすると、オータムさんが僕の首に手を回した。
「え?」
「ん……」
頬に柔らかい感触。これは……
「スコールじゃねぇけど……私も本命だから……じゃ、じゃあな!」
「あ、オータムさん……」
これは……僕も恥ずかしいぞ。
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翌日、2月14日。
教室へ向かうと、クラスの女子全員がそわそわしている。これは……。
「おはよう、みんな」
『おはよう将冴君!これバレンタインのチョコです!』
女子全員に同時にチョコを渡された……これはすごい……。
「あ、あはは……ありがとう」
大量のチョコが机の上に置かれた。これどうしよう。
「おーっす、おはよー」
あ、一夏入ってきた。
その瞬間、一夏の周りに女子が群がり、チョコを渡してる。渡し終わった女子が離れると、一夏が箱に埋もれていた。
うわぁ、あれ怖いわ。
「はぁい、ホームルーム始め……織斑君と将冴君!その箱はどうしたんですか!?」
山田先生と織斑先生、そしてスーツ姿のクラリッサが入ってきて、僕と一夏の様子を見てギョッとする。
「すいません。大きな箱か袋をもらえますか?」
とりあえず、この机の上をどうにかしなければならない。
「すぐに持ってこよう。山田先生、ホームルームを始めていてください」
「わ、わかりました!」
「クラリッサ、手伝え」
「はい!」
これ、全部消費しなきゃいけないのかな……。
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昼休み、僕はクラリッサと一緒に学食に来ていた。クラリッサは教育実習生兼僕のヘルパーとして、この学校に来ているんだ。
「しかし、大変だったな。将冴」
ご飯を食べ終わり、少しのんびりしているとクラリッサが話しかけてくる。
「うん。ここが女子校なのを痛感したよ」
「今日がバレンタインなのは知っていたのだが、ここまでとは予想外だった。織斑教官……織斑先生も来年からは、何か対策を考えるといっていた」
「そうしてくれると助かるよ」
「あー、それでだな。将冴」
クラリッサが顔を赤くする。
なんか、昨日の夜からこんなことが多発しているような……。
「今日、将冴の部屋に行ってもいいか?渡したいものがあるんだ」
「うん。いいよ。あけとくね」
「ああ!」
嬉しそうに頷くクラリッサ。ふふ、初めて会った時から、この顔はいいな。いつもの凛々しい顔も好きだけど。
と、その時学内放送が鳴る。
『1年1組、柳川将冴。今すぐ生徒指導室に来い』
織斑先生かな?
ていうか、来いって……しょうがない、行くかな。
「将冴、一人で大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ」
「わかった。お前の食器は片付けておくからな」
「ありがとう、行ってくるね」
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生徒指導室に行くと、織斑先生と山田先生が待っていた。
「失礼します。何かありましたか?」
「ああ、これが先程学園に届いてな」
ドンっと大きな箱を机の上に置く織斑先生。山田先生は苦笑い。
「これは……」
「ナターシャ・ファイルスからだ」
おぉ……ナターシャさん、こんな大きなものを送ってきたのか……。
「念のため、中身を確認させてもらったが、アメリカの有名店のチョコレートが詰まっていた」
「あはは……」
「いつの間にナターシャとこんなに仲良くなったんだ?」
「スカ◯プ開いたら、必ずお話する仲です……」
「そ、そうか……」
予想外の返しに、織斑先生もたじろぐ。
僕も目を背けたい。チョコを見たくない……。
「こ、これは将冴君の部屋に運んでおきますね」
「ありがとうございます、山田先生」
「いいんですよ、将冴君」
さすがに、これを持っていくのは骨が折れる。
「それでだな、私と山田先生からも、お前にバレンタインのプレゼントだ」
織斑先生がそう言うと、小さな箱を取り出した。山田先生は手作りと思われるクッキーを。チョコレートじゃないものきた!
「さすがに、チョコレートはかわいそうだと思ったので、クッキーにしました。お口に合えばいいんですけど……」
「私からは、食べ物ではないのだが……」
織斑先生が箱を開けると、中にはピアスが入っていた。
「似合うと思ってな。ISを持たないときにでもつけてくれ」
「ありがとうございます!すごい嬉しいです」
「喜んでもらえてよかった。さ、もうすぐ昼休みも終わる。教室に戻れ」
「後で、味の感想を聞かせてくださいね」
「はい、それでは失礼します」
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授業が終わり、ISの訓練をしている間に夜になった。
僕は今日もらったチョレートを少しでも消費しようと、部屋で胸焼けと戦っていた。
「うっ……残りは明日にしよう……」
五分の一ほど消化しダウン。ベッドに倒れこむ。
そういえば、クラリッサいつくるのかな……。
と、考えているとコンコンとノックする音が聞こえた。クラリッサかな。
「はーい、開いてます」
「失礼する」
予想通り、クラリッサが入ってきた。
昼間のようなスーツではなく、寝巻きのようなラフな格好だ。
「突然すまないな」
「ううん、クラリッサならいつでも歓迎だよ」
「そう言ってくれると、なかなか嬉しいな……」
そう言いながら、クラリッサは僕の隣に座り、僕の手を握ってくる。
「その……今日はバレンタインだから……チョコレートを用意しようと思ったんだが、その量を見てしまうと、渡すのを躊躇ってしまってな」
僕の部屋にあるチョコレートの入った箱を見る。
はは、確かにクラリッサから貰ったらかなり辛かったかも……。
「それでな、代わりと言ってはあれだが……」
顔を赤くするクラリッサ。
僕の手を握る力が強くなっている気がする。
「バレンタインのプレゼント、私では駄目だろうか?」
「……えっと……」
なんだか聞いてはいけない言葉を聞いたような。
「か、覚悟はできている。私と、一夜を共に……むぐっ!?」
クラリッサの口を人差し指で止める。
「軽々しくそういうこと言っちゃダメ。それに、それまたなんかの漫画の影響でしょ?」
「いや、そういうわけでは……参考にはしたが……」
「その……僕とクラリッサはまだそういうことをしていい関係じゃないと思うから。ちゃんと手順を踏んでからね」
「手順を踏めばいいのか!」
「ひどい誤解を生んだ気がしないでもないけど、あながち間違いでもないんだよなぁ」
んー、一応生徒と教師(実習生だけど)という間柄ではあるから、問題になってしまうし……
「その将冴……」
「ん?なに?」
「その、一緒に寝るだけというのは駄目だろうか……」
「クラリッサ……」
「添い寝をするだけ、それでは駄目か?」
うう、潤んだ目で見られると……
「わかった。添い寝だけね」
「ああ!」
この後、めちゃくちゃ……。
なんか、勢いで書いてしまった。全く構想を練っていないのでグダグダです。
甘くなってもらえればいいかなぁと。
本編と関係ないし、いいよね!