書いてるのは楽しいですが時間がどうも……。
まぁ、頑張りますです。
シャルルが車椅子を押して、1組よ教室に向かった。途中、階段があったけど、ラウラが担いでくれた。なにやら、担ぐコツをつかんだようで。
教室の前に行くと、山田先生が立っていた。
「山田先生?」
「あ、3人とも来たんですね。ボーデヴィッヒさんとデュノア君、将冴君のお迎えを頼んでしまって申し訳ありません」
「いえ、噂の男性IS操縦者に会ってみたいと思ってましたし」
「私も、久しぶりに将冴と会えたからな」
山田先生に頼まれたって言ってたっけ。山田先生も忙しかったかな。
あれ、そういえば織斑先生がいないな。いつもホームルームは一緒に来るのに……
「さ、すぐにホームルームを始めますよ。教室に入ってください」
山田先生が扉を開けてくれたので、先に教室に入る。クラスのみんなはすでに着席していて、入ってきた僕を見てざわつき始めた。
「将冴君だ!」
「怪我はもう大丈夫なの?」
「義手無いって本当?」
みんなが心配そうに声をかけてくれる。
数日休んでいたし、僕は普通の人より気にかけられているようだから、余計に心配をかけてしまったのだろう。
「もう大丈夫です。ご心配をおかけしました」
よかったと安堵の息が聞こえてくる。
っと、すぐにホームルーム始まるんだった。
自分の席に向かう途中、一夏が話しかけてきた。
「もう大丈夫なのか?」
「うん。義手はないけどね……」
「そうか……何かあったら言ってくれ、何でも手伝うからな」
「ありがとう。じゃあ、席に戻るから」
自分の席に戻ると、山田先生が入ってくる。
ラウラとシャルルは後から入ってくるのかな?山田先生、そういうサプライズ的なの好きそうだしね。
「皆さん、おはようございます。今日はホームルームを始める前に転校生を紹介します。それも2人です!」
山田先生の言葉に、再びクラスがざわつく。
僕はもう会ってるけど……。
「どうぞ、入ってきてください」
山田先生が合図すると、シャルルとラウラが入ってくる。
さらにクラスがざわつく。主に、シャルルの姿を見て。
「では、自己紹介をお願いします」
「はい。シャルル・デュノアです。フランスからやってきました。日本に来るのは初めてなので、不慣れなことが多いと思いますが、よろしくお願いします」
「お、男?」
クラスの誰かがそう呟くと、シャルルは笑顔で答える。
「そうです。こちらに、同じに境遇の人がいると聞いてフランスから転入を……」
「き……」
き……って、まずい!
今僕は手がない!?
『きゃあぁぁぁぁ!!』
窓を割る勢いで、クラスから絶叫が響く。
入学当日のことを思い出すなぁ……。鼓膜がじんじんするよ……
「男!3人目の男の子よ!」
「美形よ!将冴君とは違ったタイプの守ってあげたくなる系男子!」
「貴公子よ!プリンスよ!」
「私をメイドにしてぇ!!」
「今年の本は3人が絡み合って……ふへへ」
ああ、織斑先生がいないから収拾つかないんじゃないだろうか。
そしておかしな発言が聞こえた気がしたけど、多分気のせいだよね。
「皆さん静かにしてください〜!まだボーデヴィッヒさんの紹介が終わっていないんですからぁー!」
山田先生が必死に収める。
徐々に落ち着いたけど、今後こういうことがあったときのために対抗策を考えなきゃいけないかも。
「ふぅ……皆さん落ち着いたので、ボーデヴィッヒさん。自己紹介お願いします」
「了解した」
ラウラが一歩前へ出て胸を張る。
「ラウラ・ボーデヴィッヒ少佐だ。ドイツ軍シュバルツェ・ハーゼ隊よりこちらに来た。私が来たからには、お前たちが戦場で生き残れるようにビシバシと……」
あ、ダメだこれ。
「ラウラー」
僕は自己紹介しているラウラを遮り、名前を呼んだ。
周りで「呼び捨て?」「知り合い?」「恋人同士?」と声が聞こえるけど、とりあえず無視しておく。
「ん?なんだ将冴」
「ここは軍隊じゃないよ。ラウラはここでは隊長ではなく生徒。みんなと同じ立場だから、もっと気楽に自己紹介してね」
「む……そ、そうか……」
ラウラは拍子抜けしてしまったのか、少し恥ずかしそうにしている。まぁ、ずっと軍にいたから仕方ないといえば仕方ないのだけれど。
「えっと……すまない、言うことが思いつかない。とりあえず、よろしく頼む」
パラパラと拍手されるラウラ。
僕も拍手をしたかったけど、義手がないからなぁ。
「はい、二人ともありがとうございます。それでは空いてる席に座ってくださいね」
ラウラとシャルルは空いてる席にそれぞれ座る。それを見てから、山田先生がホームルームを始める。
「それでは、連絡です。今日は2組と合同でISの実習があります。ホームルームが終わったらISスーツに着替えて、グラウンドに集合してください。織斑君、将冴君。デュノア君に更衣室の場所を教えてあげてください」
こんな感じで山田先生が連絡事項を伝えていくと、ガラッと教室の扉が開き織斑先生が入ってきた。
「山田先生、ホームルームを任せてしまってすまない」
「いえ、そちらは終わりましたか?」
「ああ」
織斑先生が遅れるのは珍しい。
何かあったのかな?
織斑先生は山田先生と交代して、教壇に立った。
「ホームルームの途中で悪いが、2人の転入生とは別にお前達に紹介するものがいる」
転入生とは別に?誰だろう、新しい教員とか?
でもこの時期に来るなんて……今いる教師で、産休やら病気でしばらく来れなくなる人って聞いてないし……。
「入れ」
織斑先生がそう合図すると、黒いスーツをきた女性が入ってくる。左目には眼帯をしており、髪は肩の辺りで切りそろえられている。
その姿に、僕は唖然とした。ラウラが来たことよりも、僕は驚いていた。
その人物は僕を見つけると、まっすぐこちらに向かってくる。
そして僕の目の前までくると、ギュッと僕を抱きしめた。
手足のない僕は、何の抵抗もできず……というか、思考が追いつかずされるがままに抱きしめられた。
「会いたかったぞ。将冴……」
「クラ……リッサ?」
周りはしんと静まり返っている。
ここで、一夏が口を開いた。
「えっと……貴女は……」
クラリッサは僕を抱きしめながら、教室を見渡す。
「私はクラリッサ・ハルフォーフ。教育実習生兼ヘルパー兼将冴の嫁だ」
「……え」
『えぇぇぇぇぇ!?』
嫁じゃない。籍は入れてない!
久しぶりに本編でクラリッサ書いた気がします。
ラウラのビンタイベントが無かったけど、同じくらいの……いや、それ以上のインパクトを与えられたのではないかなと思います。