IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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前回、クラリッサが出てきたら感想がクラリッサで埋め尽くされてました。見てて楽しかったです。ごちそうさまです。

さて、あまり関係ない話になるのですが、作者は執筆する際音楽を聴いているのですが、最近ネタが尽きかけています。読者の方々でお勧めなどありましたら、教えてくれると喜びます。作者はロック、アニソン、ボカロ、東方アレンジなどが好きです。好きなロックバンドはthe pillowsと怒髪天です。


53話

衝撃的なクラリッサの登場に、クラスが騒然としている中、なぜか酷く不機嫌そうに織斑先生が声をあげた。

 

 

「ハルフォーフ先生、生徒との過度なスキンシップは慎むように」

 

 

あぁ、結構怒ってるね、織斑先生。クラリッサの顔から血の気が引いてるもの。織斑先生がドイツ軍の教官だった時からビシバシしごかれていたから……。

 

 

「も、申し訳ありません、織斑教か……コホン、織斑先生」

 

 

癖で教官って言いかけるクラリッサは、僕を車椅子に降ろし小さな声で「また後で」と言って教卓の横に立つ。

 

 

「改めて、クラリッサ・ハルフォーフだ。ラウラ・ボーデヴィッヒと同じくドイツから来た。みんなの授業……特にISの実習でサポートさせてもらう。教師としては未熟だが、よろしく頼む」

 

 

改めて挨拶しても、さっきの出来事が突然すぎてみんな反応できてないよ。一夏は呆然としているし、箒さんとセシリアさんは口をあんぐりと開けたまま目が点に、シャルルは苦笑いしかできてないし、山田先生は涙目でアワアワしてる。織斑先生は絶賛不機嫌中だし……唯一平然としているのがラウラだけだよ。

 

 

「……ホームルームを終了する。この後はISの実習だ。各自準備してグラウンドに集合。山田先生も授業の準備を。ハルフォーフ先生はちょっと来い」

 

「しかし、将冴の介助を……」

 

「いいから来い」

 

 

織斑先生の恐ろしさはクラリッサも知っている。首を縦に振り、織斑先生についていくクラリッサ。

色々聞きたいことあるけど、昼休みに聞くしかないかな。

 

先生方が居なくなると、僕の周りにクラスの殆どが集まった。

 

 

「ちょっと将冴君どういうこと!?」

「まさか将冴君が年上好きだったなんて!?」

「将冴君はクラスの共有弟なのに!」

「はっ!弟なら私たちも年上とカウントされるんじゃ!?」

 

「ああ〜、聞きたいことがあるのはわかるんだけど、僕もちょっと状況掴めてないし、着替えなきゃいけないから後にしてくれるかな?織斑先生の準備、遅れたら酷いよ?」

 

 

その言葉で、みんな解散する。

織斑先生の名前を出すだけでこれだもんなぁ……。なんか、いいように使ってるみたいであまりいい気はしない。

 

 

「一夏、シャルル。更衣室行かないと遅れるよ」

 

「あ、ああ……」

 

「将冴、なんでそんなに冷静なの?」

 

「僕もかなりテンパってる」

 

 

見た目冷静かもしれないけど、もう頭の中ぐちゃぐちゃだ。クラリッサに会えたのは嬉しいけど、何故日本にいるのか、教育実習生とはどういうことか。色々聞かなきゃいけないことがあるし。

 

しかし、今は更衣室に向かうことが最重要だ。

 

 

「とりあえず、車椅子は俺が押すよ」

 

「お願い。なんか思考制御がうまくいかないんだ……それに、3人目の男性IS操縦者が来たのは他のクラスも知ってるからおそらく……」

 

 

3人で廊下に出ると、廊下の向こう側から3人目の男性操縦者であるシャルルを見ようと他のクラスの生徒が走ってくる。ていうか、先頭にいるのって黛先輩だ。

 

 

「あちゃー……」

 

「わ、なにあれ……」

 

「欲望に忠実なIS学園の生徒です。一夏、シャルル連れて窓から逃げて!」

 

「将冴はどうするんだ!?」

 

「僕は大丈夫だから、早く!」

 

「くっ、すまない将冴。シャルルいくぞ」

 

「え?うわわ!?」

 

 

一夏がシャルルをお姫様抱っこして窓から飛び出した。ここは二階だけど、一夏はうまくISを展開し、落下の衝撃を抑えた。

 

さて、僕は……

 

 

「はい、止まってください」

 

 

走ってくるみんなの前に立ちふさがる。立ってはいないけど……。

先頭にいる黛先輩が止まり、後ろにいる生徒の皆さんもそのまま止まる。

 

 

「柳川君、噂の3人目の取材したいんだけど!」

 

「もうすぐ授業ですので、遠慮してください。もうここにいませんし」

 

「日を改めてでいいから、お願い!」

 

「直接本人に聞いてください。僕も更衣室に行かなきゃいけないんで、これで」

 

「柳川君のけちんぼー!話くらいいいじゃない」

 

 

車椅子をそのまま生徒たちの方に動かす。

一夏やシャルルならもみくちゃにされるけど、僕は車椅子。しかも今は腕がないからね。あまりいい気分じゃないけど、利用させてもらうよ。

 

あ……途中階段あるんだった……。今の状態だと、降りるのは難しいし……そうだな……。

 

 

「黛先輩、交換条件でどうです?」

 

 

一夏、シャルル。申し訳ないけど利用させてもらうよ。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

シャルルを連れて更衣室に飛び込む。

 

 

「将冴大丈夫かな?言われた通りにしちまったけど」

 

「それは信じるしかないんじゃないかな。それよりも、一夏。降ろしてくれると嬉しいだけど」

 

「あ、悪い」

 

 

シャルルを抱きかかえたままだった。ゆっくりと降ろす。

 

 

「とりあえず、ありがとう。助けてくれて」

 

「いや、構わないぜ。困った時はお互い様だしな。っと、それよりも早く着替えないとな。将冴がきたら、着替えを手伝わなきゃいけないし」

 

 

制服を全部脱ぐ。遅刻したら千冬姉にどやされちまう。

 

 

「わわぁ!?」

 

「シャルル?どうかしたか?」

 

「う、ううん!なんでもないよ!……こっち見ないでね」

 

「あ、ああ……わかった」

 

 

男同士なのに、気にするようなことか?

 

ISスーツを着終わり、シャルルの方を見ると、着替え終わっているみたいだった。それどころか綺麗に制服を畳んでいる。

 

 

「着替えるの早いな。俺、制服畳む暇なんてないぜ?」

 

「あはは、慣れかな?」

 

 

慣れか……なんかコツとかあるのかと思ったけど。

 

と、その時更衣室の扉が開き、将冴が車椅子で入ってきた。

 

 

「ふぅ、遅れてごめんね、二人とも」

 

「将冴、大丈夫だったか!?」

 

「うん、まぁね……」

 

 

なぜかバツの悪そうな顔をする将冴。

おっと、早く着替えさせないと遅刻する!

 

 

「将冴、服脱がすぞ!早く着替えないと」

 

「ごめん、頼むよ。今、拡張領域からISスーツ出すから」

 

 

将冴の服を脱がせていき、とりあえず全部ロッカーに突っ込む。

将冴が出したISスーツを着せようとするけど、これは一人で着せてたら間に合わない……

 

 

「シャルル!手伝ってくれ!」

 

「え、ええ!?ぼ、僕!?」

 

「男同士なんだから、気にするな。このままだと遅刻しちまう」

 

「わ、わかったよ……」

 

 

シャルル、目を瞑ったままじゃ手伝えないだろ……。




ちょっと最近文量が少ないかな……

一度書きためることも考えたほうがいいかな……。転入してくるだけで3ページ使ってるよ……。

もしかしたら、書き溜め期間を設けるかもしれません。
その時は、連絡させていただきます。
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