IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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たくさんのオススメ曲を教えていただきました。ありがとうございます。

しばらく生きていけそうです。

明日からGE2RBにかまけてしまうかもしれないです。更新はしていきますが、GE2RBが楽しかったら予告なく更新しないかもしれません……。

今回は「moment」と「断罪は遍く人間の元に」をBGMに書きました。


54話

一夏とシャルルに手伝ってもらい着替えをした。全裸を見られる羞恥心なんてどっかに捨ててきたよ。着替えを終え急いでグラウンドにつくと、始業時間を5分ほど過ぎていた。

 

すでに僕達以外はISスーツを着て整列していて、その前に織斑先生とクラリッサが立っている。クラリッサの目が涙目なのは気のせいだろうか……。

 

しかし、とうとう僕も出席簿をこの頭に受ける時がきたのか。

 

 

「はぁ、はぁ……すいません!遅れてしまいました」

 

 

全力疾走にプラスして僕の車椅子を押してくれていたシャルルが肩で息をしながら織斑先生に謝罪する。

一夏も頭を下げている。

 

二人は悪くない。僕のせいで遅れたんだ。

 

 

「織斑先生、二人は悪くありません。罰は僕が受けます」

 

「……」

 

 

織斑先生が出席簿を片手に近づいてくる。

来るなら来い!全て僕が……

 

 

ポスッ

 

 

……痛くない?

僕の頭の上には織斑先生の手が乗っている。

 

 

「私がお前たちの事情を聞かずに罰を下すわけないだろう。それくらいは考慮する。さっさと並べ」

 

「織斑先生……」

「ありがとうございます!」

「千冬姉!」

 

スパァン!

 

 

あ、一夏が殴られた。

 

 

「いってぇ……なんでだよ……」

 

「織斑先生だ、バカ者」

 

 

詰めが甘いなぁ、一夏。

 

僕達も整列すると織斑先生が声をあげる。

 

 

「今日は1組、2組の合同実習だ。実際にISを動かしてもらう。その前に、少し演習をしてもらう。オルコット、凰、前に出ろ」

 

「「はい!」」

 

 

セシリアさんと鈴が前に出る。二人とも専用機持ちで代表候補生。一夏やラウラも持ってるけど、一夏はしっかり訓練したわけではないし、ラウラは今日きたばかりだから候補から外されたのかな。

 

シャルルも専用機持ってるのかな?後で聞いてみよう。

 

僕は……ISの癖が強いから外されたかな?

 

 

「相手が鈴さんとは、腕がなりますわね」

 

「ずいぶんと余裕あるじゃない。いつまでそれが続くか見ものね」

 

 

二人はすでに臨戦態勢といった具合だ。なんだか物騒だけど……。

 

 

「二人とも、相手を履き違えるな。演習の相手は別に用意してある」

 

「別に……ですか?」

 

「それは誰……」

 

 

鈴が相手を聞こうとした瞬間、スラスターの音と何やら女性の大声が空から……。見上げると、急接近してくる何かが……

 

 

「皆さん!避けてください〜!?」

 

 

あれは、ラファール・リヴァイヴを纏った山田先生かな?減速もせずにこちらに突っ込んでくる。これじゃあ大惨事だ。

 

 

「テムジン!」

 

 

テムジンを纏い、山田先生のラファール・リヴァイヴに接近。肩のあたりを掴みスラスターの出力を最大にする。

 

 

「くっ、ぐうぅぅ!」

 

「将冴君!」

 

 

なんとかラファール・リヴァイヴを止めた。危ない危ない。もう少しで本当に突っ込むところだったよ。

 

 

「ふぅ……大丈夫ですか?山田先生」

 

「は、はい。ありがとうございます、将冴君」

 

「いえ、これくらいおやすいご用です」

 

「二人とも!大丈夫か?」

 

 

下で織斑先生がメガホンを使って呼びかけてくる。

僕は腕を振って無事だと伝える。

 

 

「あの……将冴君」

 

「はい?」

 

「その、ずっと抱きしめてくれるのは嬉しいんですけど、そろそろ離れたほうがいいんじゃないかなぁと……あ、決して私が将冴君が嫌なわけではなくてですね!?」

 

 

山田先生に指摘されて、僕と山田先生はまるで抱き合っているような体勢だった。

 

 

「あ、すいません」

 

「いえ……その、大丈夫ですからね」

 

 

とりあえず、早く下に降りよう……。

 

なんだか、クラリッサと織斑先生の視線が痛いのだけれど……気のせいかな。

 

下に降りると、織斑先生が何事もなかったように授業を再開する。

 

 

「それでは演習を始める。オルコット、凰。お前たちの相手は山田先生だ」

 

「あら、それでは山田先生が連戦になってしまうのではありませんか?」

 

「何を言っている。お前と凰はタッグだ。2対1で戦ってもらう」

 

「「な!?」」

 

 

セシリアさんと鈴が信じられないといった顔をする。はは、今の光景見たら誰だってそうなるよね……僕もそんな感じだもん。

 

 

「先生、それはいくら何でもやりすぎでは?」

 

「そうよ!私とセシリアは代表候補生で……」

 

「もう一度は言わないぞ、2対1だ。口ごたえするのは、山田先生に勝ってからにしろ」

 

「くっ、わかりましたわ」

 

「絶対に勝つ!」

 

 

さてさて、どうなるかな……

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

結論から言うと、山田先生の圧勝。セシリアさんと鈴さんは互いに足を引っ張り合い、最後には山田先生のラファール・リヴァイヴのフルオープン射撃で同時にノックアウト。

 

さっき、ISを止められずに突っ込みそうになってた人とは思えないね。

 

 

「これでこの学園の教師が強いことがわかっただろう。これからは、敬意を払うように」

 

『はい!』

 

「それではこれか実習を開始する!将冴以外の専用機持ちは前に出ろ。一般生徒の指導をしてもらう」

 

 

え?僕はハブ?いじめですか、織斑先生。

確かに足手まといかもしれないけど、ISを展開すれば問題ないのに……。

 

 

「将冴は見学だ。病み上がりに無理はさせられん。ハルフォーフ先生と今後の事を決めておけ」

 

 

それって……

 

 

「将冴、そういうことだ。邪魔にならないところに行くぞ」

 

「え、あ、うん……」

 

 

クラリッサが車椅子を押してくれる。あ……すごい懐かしい感じ……。

 

 

「では、各自行動開始!」

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

「ここならいいだろう」

 

 

連れてきてくれたのはグラウンドの隅にある木の下だった。いい感じに木陰になっていて涼しい。

 

クラリッサが僕を車椅子から木の幹に降ろしてくれる。

 

 

「ありがとう、クラリッサ」

 

「これくらいは構わないさ。それより、先生と呼んではくれないのだな」

 

 

僕の横に腰を下ろしながら、クラリッサがきいてくる。

 

 

「僕も織斑先生みたいにハルフォーフ先生って呼んだほうがいい?」

 

「……いや、クラリッサでいい。教師と生徒という立場ではあるが、私はお前の嫁だ」

 

 

そう言って笑いかけてくれる。この笑顔、久しぶりだな。ずっと声だけだったから……。

 

 

「嫁じゃないでしょ。また間違ってる」

 

「じゃあ、いずれ嫁でいい」

 

 

いずれって……全く……改めて言われると恥ずかしいんだよ?表に出さないようにするの大変なのに……!

 

っと、そういえばクラリッサと聞かなきゃいけないことあったんだった!

 

 

「クラリッサ、どうしてIS学園に?シュバルツェ・ハーゼがあるから、これないって……」

 

「ああ……それなんだがな……」

 

 

クラリッサはバツの悪そうに頬をポリポリと掻く。

何かまずいことでもあったかな?

 

 

「実はな……副隊長をクビになってな」

 

「……えぇ!?」




飲み会後に書いたので色々文章おかしいかもしれない。

推敲してみますが、見落としがあったら報告してくれると嬉しいです!
今回、オススメしてもらって聞いた曲を書かせていただいたんですが、これからもその時聴いていた曲を前書きに書かせていただこうと思います。

「moment」はガンダムSEEDをちょくちょく見ていたので、とても懐かしかったです。そういえばこんな曲だったなぁと。

「断罪は遍く人間の元に」はとてもアップテンポな曲でノリノリになりながら書けました。


次回からは、将冴と連絡が取れなくなった頃、クラリッサに何があったか。多分1話で纏まる……と、思う……おそらく……。がんばりゅ
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