体調不良とスランプが原因です。
決してゴッドイーターにかまけていたわけではありません……。
……ジーナかわいいんだもの←
今回のBGMはお勧めいただいたものをマイリストしてシャッフルして聞いたので、殆どです。
午前中にISの実習が終わり、昼休み。
クラリッサに手伝ってもらいながら着替えをして(全部見られたけど気にしないことにした)、車椅子を押してもらって教室に戻ると一夏を中心に箒さん、セシリアさん、鈴、シャルル、ラウラがいた。専用機組といったところかな?ラウラがいるのは少し驚いたけど。
「お、将冴にハルフォーフ先生」
こちらに気がついた一夏が手を振ってくる。
「皆、何してたの?」
「ああ、今から屋上で昼食にしないかって話をしていたんだ。シャルルとラウラが来たから、交流会も含めてな。将冴とハルフォーフ先生も一緒にどうだ?」
「んー、申し出はありがたいけど、僕は弁当持ってきてないし……」
「そうだな、私も将冴の介助をするつもりだったから学食で済ませようと思っていた」
「ああ、それなら大丈夫よ」
鈴がそう言って、大きな包みを取り出した。
「一夏と将冴に食べてもらおうと思って、多めに中華弁当作ってきたから」
「鈴の料理?2年前に練習付き合わされた時以来だったかな。上達した?」
「当たり前よ!将冴も驚くわよ!」
まぁ、2年前でも美味しかったんだけどね。
いきなり味見してって言われて食べさせられたからなぁ……。
「私も多めに作ってきてある。鈴の弁当と合わせれば、少し少ないかもしれないが、大丈夫だろう」
箒さんも作ってきてくれたのか。箒さんの料理は食べたことないけど、楽しみだな。
姉である束さんは、料理に関しても天才的だったけどね……いろんな意味で。
「じゃあ、屋上に行っててくれよ。俺とシャルルは購買寄ってから行くよ」
「この人数だと、やっぱり少ないと思うからね。パンでも買ってくるよ」
「わかった。いってらっしゃい」
一夏とシャルルは購買に向かった。
んー、僕も買いに行った方がいいかもしれないけど、クラリッサに負担かけちゃうし、そんなに食べない方だから大丈夫だろう。
「それじゃあ、屋上行こうか」
ーーーーーー
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屋上はそこまで人はいなかった。結構穴場だったりするのかな?
スペースはあるので、適当な場所を陣取る。
一夏とシャルルが来るまでの間、箒さんと鈴は弁当を広げている。セシリアさんはバスケットを持ってなにやらそわそわしているけど……どうしたんだろう?ラウラは僕とクラリッサの隣に座っている。なんだか緊張している?
「ラウラ、緊張してるの?」
「いや……そういうわけではないのだが……。こういう場では、どう立ち振舞えばいいのかわからなくて……」
「普通でいいんだよ。皆ラウラと同い年なんだし、友達感覚でいいんだ」
「そ、そうか……」
「ラウラ隊長、私もサポートします。安心してください」
「うむ、よろしく頼む」
少し良くなったかな。
ドイツにいた頃、こんなラウラは見たことないな。初めての環境で戸惑っているんだね。
と、クラリッサが僕の肩をポンポンと叩いてきた。
「将冴、車椅子に座ったままでは食べづらいだろう。私の膝の上に座るといい」
「え、いや、そこまでしなくても……」
「遠慮するな。私がしてあげたいんだ」
クラリッサが僕を持ち上げそのまま膝の上にのせる。人前でやると恥ずかしいんだけど……。
「ふふ、こうするのも久しぶりだな」
僕のことは気にせずに嬉しそうなクラリッサ。前にやったのは、確か千冬さんとクラリッサとお風呂に入った時だったっけ……。思い出したら余計に恥ずかしくなった。
「将冴とハルフォーフ先生って、いったいどういう関係?」
「わからない。ホームルームでは将冴の嫁とか言っていたが……」
「確か、将冴さんは以前ドイツに滞在していたと聞きました。その時に……」
鈴、箒さん、セシリアさんがヒソヒソ話しているけど、丸聞こえだよ。一夏が来たら改めて説明しないと……。
「おーい、お待たせ……って、将冴。その格好どうした?」
噂をすれば、一夏とシャルルが来た。
僕の状況を見て、二人とも驚いてる。とりあえず今は触れないでほしい。
「二人とも、早く座ってご飯食べよう」
この格好に慣れつつあるから怖いんだよ。
「わ、わかった……」
「それじゃあ失礼します」
一夏は鈴と箒さんの間に座り、シャルルは僕(とクラリッサ)とセシリアさんの間に座る。
「おお、弁当凄いな」
並んでいる弁当はどれも美味しそうだ。
一夏の隣に座っている箒さんと鈴は、一夏に食べさせようと牽制し合っている。はは、見てて楽しいな。
「では篠ノ之、凰。弁当をいただく」
クラリッサは二人に一言伝えるが、二人ともそれどころではないみたいで、こちらに目を向けず「どうぞ」と同時に言ってきた。
「将冴何が食べたい?」
「それじゃ、そこの酢豚をもらおうかな」
鈴の酢豚。食べるの久しぶりなんだ。
「わかった」
クラリッサは箸を綺麗に扱い、僕に酢豚を食べさせてくれる。うん、2年前よりも美味しくなってる。本当に上達したんだなぁ。
「私も酢豚とやらを食べてみよう」
隣のラウラも酢豚を口に運ぶ。
顔を見るに、お気に召したようだ。
「将冴、次は何がたべたい?」
「クラリッサは食べないの?」
「私は後で大丈夫だ」
「そういうわけにはいかないよ。クラリッサも食べなきゃ」
「いや、しかし……」
「クラリッサ」
「わ、わかった。では、これを……」
クラリッサが食べてる間に、一夏の方に目を向けるとセシリアさんからサンドイッチをもらっている。セシリアさんも作っていたんだ。
一夏がサンドイッチを一口齧ると……
「むぐぅっ!?」
一夏の顔が青ざめている。
ああ、なんとなくわかった。さすがイギリスといったところかな。
一夏のことだから、傷つけないようにするだろうな。
「一夏さん、どうですの?」
「そ、その……美味しいと思うぞ?」
「本当ですの!?」
本当のことを言ってあげたほうが、セシリアさんのためだと思うんだけど。
「へぇ、じゃあ僕も食べてみていいかな?」
シャルルが名乗りをあげた。一夏の様子をみて気づかなかったのか?
その料理は地雷だ!
「ええ、どうぞ。将冴さんも如何です?」
こっちにも飛び火した!?
「じ、じゃあ……いただこうかな?」
断るということはできなかった。一夏、本当のことを言わなかった君を恨むよ……。
シャルルはすでに顔を真っ青にしてる……。後で一夏に報復しよう。
「では、私が食べさせてあげますわ」
セシリアさんが、僕の口元にサンドイッチを持ってくる。
いざとなると口が開かない……。
「あら、どうかしましたか?食べませんの?」
「なんでもないよ……いただきます……」
一口齧る。
口の中に刺激が広がる。なんだろう、痛い。辛いとかそういうのじゃなくて、根本的に痛い。直接痛覚を刺激されているみたいだ……。
「どうですか?」
駄目だ……僕は我慢できそうにない。
千冬さんの時みたいに、教え込まないと駄目だ。これは。
「セシリアさん」
「はい?」
「とりあえず、自分で食べてみて?」
「え、ええ……」
セシリアさんが、一口食べると、これまた真っ青になる。
味見をしていなかったんだね。
「一夏は優しいからね。その優しさに甘えちゃ駄目だよ」
「は、はい……」
真っ青な顔のまま、首を縦に振るセシリアさん。
僕とセシリアのやりとりを見ていたクラリッサは、なにやら怯えた様子だったのは気のせいだろう。
「ふむ、この酢豚というのはおいしいな」
唯一平和だったのはラウラだけだったみたいだ。
お食事会は難しいね。
戦闘より難しいかもしれない。
しかし、ラウラの処遇が決まらないね。どうしようかと悩んでいます。
ヒロインにしてもいいのかなぁ……