多分そうなります。そうなるように構想してみます。
あと、薔薇の三姉妹とかハッター軍曹を出す算段をしています。いつ出すか、というか本当に出せるかわからないですが、なんとかします。
放課後、僕はぐったりとしていた。
二人の転入生、クラリッサとの再開、超弩級爆撃(口内)etc……
クラスメイトの人達も、僕とクラリッサの関係を知りたいからと詰め掛けてきたし……あぁ、疲れた。
「将冴」
ぐったり項垂れているところに、クラリッサが話しかけてくる。そうだ、クラリッサに部屋まで送ってもらわないといけないんだった。
「やぁ、クラリッサ。1日目はどうだった?」
「特に問題はなかったぞ。それに、私よりも将冴のほうが心配だ。やけに疲れているが、大丈夫か?」
「うん。病み上がりで少し疲れただけだよ」
「そうか……何かあったらいつでも言うんだぞ」
クラリッサがヘルパーになってくれたのは助かる。僕が束さんと面識があるのは伝えてあるし、ある意味事情を一番知っている。
「とりあえず、今日は部屋に戻ろうかな。明日引っ越しなら荷物まとめないと」
「ああ、それなんだが、私はこれからやらなきゃいけない仕事があるんだ。やらなきゃいけない手続きが残っていてな」
「そっか……クラリッサも軍属だったね。いろいろと面倒みたいだね」
「ああ。それで放課後は将冴の介助ができないんだ」
「仕方ないよ、お仕事だし。僕のことは僕でするから大丈夫だよ」
「すまない……ラウラ隊長や織斑達に手伝いは頼んでおいた。夕食までには終わると思うから、一緒に食べよう」
「うん、楽しみにしてる」
クラリッサは嬉しそうに笑みを浮かべて教室を出て行った。
さて、僕は部屋に戻ろう。少し休みたいし。
えっと、一夏は……教室の前の方で専用機組に囲まれてるね。なぜか鈴もいるけど……
「将冴、大丈夫か?」
「おわっ!?」
突然、目の前にラウラの顔が現れた。
気配を感じなかったからびっくりしたよ……。
「何を驚いている?」
「いきなり目の前に現れたら驚くよ、普通」
「む、そういうものか」
「そういうもの」
どうもラウラの今後が心配になる。本当に大丈夫だろうか……。
「それよりも、やけに疲れた顔をしているが大丈夫か?」
「うん、大丈夫。病み上がりだから、今日はもう部屋に戻ろうと思ってたんだけどね」
「そうか。もしよかったら試合でもと思ったが無理させてはいけないな。部屋まで送ろう」
ラウラが僕の後ろに回り、車椅子を押してくれる。
ドイツにいた頃はこういう事はあまりなかったしなぁ。ラウラは千冬さんにべったりだったし。
と、一夏達が僕とラウラの方に気がついたようだ。
「あれ?将冴、今日は訓練していかないのか?」
「うん、病み上がりだからね。ちょっと疲れちゃって」
「今日の実習も見学だったが、大丈夫か?」
「あまり無理してはいけませんわよ?」
箒さん、セシリアさんも心配そうに聞いてくる。
どうもこの2人は僕を必要以上に心配してくる気がする。
「うん、大丈夫だよ。一応鍛えてるしね」
「そういえば将冴のISスーツ姿、改めて見たけど、あんたの腹筋すごいわよね」
「ええ、無駄な筋肉がなく、しなやかで滑らかで……まさに芸術と言っていいほどの腹筋でしたわ」
「僕も朝に触らせてもらったけど、本当にすごいよね」
あれ、いつの間にか僕の腹筋の話になってる。
病室で療養してた分落ちてると思うなぁ……また鍛えないと。
「お前たち、腹筋の話はいいが、そろそろ将冴を休ませてやろう。病み上がりなんだろう?」
「っと、そうだったな。悪いな将冴」
「ううん。訓練はまた今度付き合うから」
「将冴を送ったら、私も訓練に参加していいか?」
「ああ、構わないよ。待ってるぜ、ラウラ」
あ、箒さんとセシリアさんと鈴が怖い顔をしてる。まぁ、ラウラなら問題ないと思うけどね。シャルルもいるし。
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ラウラに教員寮の入り口まで送ってもらう。
朝よりも担ぐのが上手くなっていた。上達早いなぁ。
「ありがとう、ラウラ。ここまでで大丈夫だよ。ラウラは一夏達のところに行ってあげて」
「ああ、そうする。今日は試合できなかったが、今度は試合してもらうからな」
「うん、負けないから」
「次は勝つからな」
そう言って、ラウラはアリーナの方へ走っていった。これをきっかけに一夏達と仲良くしてくれれば、心配なさそうだな。
そんなことを考えながら、自分の部屋に向かう。その途中で、僕は決定的なミスを犯していた事に気がついた。
「鍵も扉も開けれない……」
ついいつもの癖で来てしまったけど、鍵も扉も開けれなければ部屋に入れない。失敗したなぁ……。
「んー、どうしようかな……あれ?」
考えながら部屋の前まで移動すると、扉に山田シャワー中と書かれた札がかけてある。
あれは、僕と山田先生が一緒に生活するにあたって、問題があってはいけないからと作った札……。もう山田先生が帰ってるのかな?
などと考えていると、ガチャリと扉が開く。
部屋の中から、まだ乾かしていない湿ったままの髪の山田先生が出てきた。服は、いつも来ているような服だ。
「あれ?将冴君、戻ってたんですね」
「はい、少し疲れちゃって。引越しみたいですし、荷物もまとめないと」
「そうでしたか。あ、部屋に入りますよね。どうぞ」
山田先生が扉を開けたままにしてくれる。僕は思考制御で車椅子を動かし、部屋に入る。山田先生の近くを通った時、いい匂いがした……。
部屋に入ると、僕の荷物がすでにダンボールにまとめられていた。これは、山田先生がやってくれたのかな?
「山田先生、これは……」
「すいません。勝手にやってしまうのもどうかと思っていたのですが、将冴君は今義肢がありませんし、失礼を承知で荷物をまとめさせていただきました」
「いえ、すごく助かりました。僕自身、どうやって荷物をまとめようか悩んでいたので。ありがとうございます」
「どういたしまして。あ、そうだ」
山田先生が何か閃いたような顔をして、僕と目線を合わせる。一瞬、胸の方に目が行ったのは内緒。
「将冴君、退院おめでとうございます。今日、まだ伝えていなかったので」
「ありがとうございます。色々と心配をかけてしまって」
退院と言っていいのかどうかわからないけど。
「本当です。心配したんですから。これからは無茶をしちゃダメですよ?」
「はい、善処します……」
頬を膨らませて、怒ってます、と言った表情の山田先生。言ってはなんだけど、あんまり怖くないし、怒ってるようにも見えない。
「よろしい」
今度は胸を張る山田先生。大きな双丘が揺れる……。
思春期の僕には、目に毒です……。
「将冴君、どうしましたか?」
「いえ……なんでも」
山田先生が可愛いんじゃぁ〜。
クラリッサはもっと可愛いけどね!
タッグトーナメントの相方誰にしようかなぁ……。