なんでこんなことを言ったかって?
前書きに書くことがありません←
山田先生と部屋で談笑していると、部屋をノックする音と僕を呼ぶ声が聞こえる。
「将冴、クラリッサだ。いるか?」
仕事が終わったら夕飯に行こうと約束していたから、迎えに来てくれたみたいだ。
部屋に入るように呼びかけて、クラリッサを招き入れる。
「仕事お疲れ様、クラリッサ」
「ああ。山田先生、お邪魔します」
「はい、いらっしゃませ」
二人は挨拶を交わすが……なんだろう、一瞬火花のようなものが……。
「将冴、夕食を食べに行こう。まだ道を覚えていなくてな、案内してくれると助かる」
「うん。山田先生も一緒にどうですか?」
しばらく一緒に食べてなかったし、この部屋にいるのは今日が最後だから。
「では、お言葉に甘えてご一緒します」
「じゃあ、行きましょう」
クラリッサに車椅子を押してもらい、案内しながら食堂まで向かった。
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いつもの車椅子用スペースで、僕とクラリッサと山田先生は食事を持って座る。
僕はたべやすい卵粥。
クラリッサと山田先生は日替わり定食。今日は、焼き鮭に味噌汁、漬物と、和風になっている。
「クラリッサ、箸使えるの?」
ドイツに入る頃は、クラリッサが箸を使っているところを見たことがない。
「ああ、ドイツにある日本料理店によく行っていてな。自然と使えるようになった」
「ドイツに、日本料理店なんてあったんですね?」
「この日替わり定食のようなものや、寿司なんかもあった」
なるほどね、なら使えてもおかしくないか。
一度行ってみたかったな。
「ほら、将冴。あーん」
「え、あ、あーむ……」
慣れた手つきで僕に卵粥を食べさせてくれる。しばらくこの状態が続くのか……なんだか申し訳ないなぁ。
それに、周りから視線やらひそひそ声やらが……
「なんで山田先生とクラリッサ先生が将冴君と一緒に……」
「山田先生は同室らしいし、クラリッサ先生はヘルパーだって」
「クラリッサ先生って今日きたばっかりよね?やけに親しくない?」
「なんでも朝に将冴君の嫁宣言したとか……」
「もうそんな関係なの!?」
「もしかして、山田先生も……」
「そういえば、織斑先生って将冴君だけ名前で呼んでるらしいよ」
「なんですってぇ!?」
はは、一組以外には説明してないから妙な憶測が飛び交ってる……。別にそんな噂になるようなことはしていないはずなんだけど。
「将冴?どうした?」
「ううん、なんでもない……」
「そうか。ほら、もう一口」
まぁ、この状態に慣れつつある僕もどうかと思うけど。
「あ、やなしーにくらくらにまやまやだ〜」
間延びした声が聞こえ、そちらを向くと布仏さんと簪さんがいた。二人は知り合いだったのか。
「相席いいー?」
「うん、どうぞ」
「やったー。かんちゃん座ろ」
「う、うん」
空いてる椅子に座る二人。簪さんは日替わり定食で、布仏さんは……
「お茶漬けと、生卵?」
「おいしーんだよぉ?食べる?」
「遠慮しておくよ……」
組み合わせ的にどうなんだろう……食べたわけじゃないから、わからないけど。
「の、布仏さん?その、まやまやというのはやめませんか?私は先生ですし……」
「私も、くらくらなんて呼ばれたのは初めてだぞ。訂正を求める」
訂正したら渾名はいいんだ、クラリッサ。
「えー、でもかわいいよ?ね、かんちゃん」
「そう……かな?」
簪さんも返答に困っている。
さっきからおどおどしているけど、先生二人いるところでゆっくりご飯なんて食べれないよね。布仏は御構い無しだけど。
「あ、あの、将冴君」
簪さんが話しかけてくる。ちょうどクラリッサに食べさせてもらってる時で、口を大きく開けていたので「あえ?」と返事してしまった。
「この間のクラス対抗戦の時の映像見たんだけど……」
あの球体が襲ってきたやつか。映像あったのか……変なの映ってないよね……。
「あの機体って、2年前にドイツで一度だけ現れて、テロリストを制圧した機体と同じだよね?」
その言葉に、僕とクラリッサは顔をこわばらせる。クラリッサには僕がMARZの企業所属ということになっていることや、束さんのことを隠していることは実習を見学していた時に伝えてある。
「あれは、将冴君と同一人物?」
前にセシリアさんに答えたようにすればいいんだけど、聞かれると妙に緊張する……。
「違うよ。それはまだ試作の時で、乗ってるのは僕じゃない」
「そう……まぁ、乗ってる人はどうでもいいんだけど……」
「え?」
その瞬間、簪さんの目が輝く。
「私、2年前からこのISのファンなの!ネット上でも密かにブームになっていて、フィギュアも出ているの」
「そ、そうなの?」
初耳なんだけど……。
「それでクラス対抗戦の時の襲撃でこのISが現れて、私もう興奮して……それに変形機構までついてるなんて、本当にヒーローみたいで」
「かんちゃん、かんちゃん。やなしーが困ってる」
「あ……ご、ごめんなさい!」
恥ずかしそうに顔を赤くして俯く簪さん
そんなにバーチャロンのこと気に入ってるのか。なんか嬉しいかな。
「今度、見てみる?僕のIS」
「いいの?」
「詳しいところはダメだけど、少しなら」
「本当に!ありがとう!」
ロボットとか好きなのかな。まぁ、これくらいなら問題ないよね。
「将冴、いいのか?バーチャロンは、ほとんどオーバーテクノロジーの塊だぞ?」
「それを言ったら、IS全部がそうだから。見せるくらいなら問題無いよ」
「将冴がそういうならいいが……」
まぁ、バレても束さんがなんとかしてくれそうだけどね。
「将冴君、ハルフォーフ先生。ご飯冷めてしまいますよ?」
山田先生のに言われて、急いで食べ始めた。
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夕食を食べ終わり、教員寮の前でクラリッサと別れて山田先生と部屋に戻った。
布仏さんと簪さんはデザートを食べてから帰ると言ってた。
さて、今日はシャワーを浴びてさっさと寝よう……って、これじゃシャワー浴びれないや……。
「将冴君?どうしたんですか、そんなに落ち込んで」
「いや、義肢がないので、シャワーが浴びれないなと」
「そういえばそうですね。困りました……」
まぁ、療養中に体は拭いてもらっていたし、今日1日くらいは……
「そうだ、私が入れてあげます」
「へ?」
山田先生が入れてくれるって……イヤイヤ、ダメでしょう。
「一緒に住んでましたけど、介助らしい介助をしてあげれませんでしたし、今日が最後なのでお手伝いさせてください」
「いや、でも、そんなお手を煩わせるようなことは……」
「大丈夫です。さ、服を脱がせますよ」
「ちょっ!?わぷっ!?」
上着を脱がされ、上半身裸になる。
山田先生は僕の体を見て、なぜか目を輝かせる。
「わ、すごい……前から将冴君の体はすごいと思ってましたけど、間近で見ると……」
さわさわとお腹を撫でてくる。クラリッサや、他の人と触り方がなんか艶かしい!?
「ちょ、山田先生……くすぐったいです……」
「あ、すいません。今下も脱がせますね」
「わ!?せめてバスタオルください!?」
下もひん剥かれ、バスルームにある椅子に座らされた。なんという手際……。
あ、ちゃんとタオルは巻いてる。
山田先生は僕をバスルームにおいて、「着替えてきます」と言って出て行った。
「まさか、山田先生があんなに大胆なことをしてくるとは……」
前は織斑先生とクラリッサだったな……いろいろ見られた。うん、いろいろと……婿にいけないようなところを……。
その時、バスルームの扉が開き、山田先生が入ってきた。
「お待たせしました」
バスタオル一枚だけ巻いた姿で。
「ちょっ!?山田先生なんでそんな格好に……」
「普通の服だと濡れてしまいますから。さ、体を洗ってあげますね」
山田先生が石鹸を泡立て、僕の体を手洗いしていく。僕を倒れないように、後ろから抱きつくような形で。
背中にものすごい柔らかい感触が……意識しちゃダメだ!ほら、前にクラリッサにも……だから意識してはダメ!
「あ……将冴君、大丈夫ですから。私見てませんから……その、生理現象は仕方ないですから……」
「言わないでください……」
本当に婿にいけない……。
やばい、いろいろ捗る。
ナニがとは言いませんが。
山田先生の破壊力はんぱないね!