一つお知らせなのですが、どう考えてもシャルを一夏ハーレムに入れることができません。なので、ラウラに続きシャルを一夏ハーレムから外します。ラウラは義妹ポジあたりを予定しているのですが、シャルルのポジションは決まってません。
将冴ハーレム……に入るかどうかはわかりませんが、かなりの確率でハーレムには入りません。
急なお話で申し訳ありません。
学年別タッグトーナメント当日。
僕はクラリッサと張り出されたトーナメント表を見に来ていた。
トーナメントは2ブロックに分かれており、僕と箒はBブロック。同じブロックには、一夏・シャルルペア、セシリアさん・鈴ペアがいるね。一回戦の相手は……うわ、セシリアさんと鈴か。
ラウラは……Aブロックか。決勝で当たることになりそうだ。そういえば、ラウラのペアは……えっ?
「ラウラ、簪さんとペアなんだね」
「ペアをあらかじめ決めていなかった者は抽選と言っていたからな。ラウラ隊長は運も実力と言っていたからな、ペアはわざと決めなかったのだろう。それで日本の代表候補生とペアになるのだ、さすがというところか」
「さすが軍人というか……。そういえば、クラリッサは先生なのに、ラウラのこと隊長呼びなの?」
「ずっと隊長と呼んでいたからな……」
「そっか……まぁ、僕も先生って呼んでないからいいのかな」
「織斑先生も黙認しているから大丈夫だろう」
しかし、ラウラと試合するには全勝しなきゃいけないのか。ハードル高いなぁ……箒の。
「将冴!お前も見に来ていたのか!」
噂をすれば、僕のペアの箒だ。
「箒、おはよう」
「おはよう。ハルフォーフ先生もおはようございます」
「ああ、おはよう。調子はどうだ?」
「万全です。必ず優勝してみせます」
意気込み良し。大丈夫そうだね。
「将冴、一回戦の相手を見たか?」
「うん。いきなり代表候補生が相手だけど、大丈夫?」
「将冴が特訓してくれたんだ。勝てるさ」
ずっと特訓していたけど、箒の実力はかなり伸びてきている。でも代表候補生にはまだ届かない。僕が相手を二人とも倒すという手もあるけど、それでは箒の実力を信じていないことになる。
箒をカバーするにはどうしたらいいか……。
「将冴、試合のことで悩んでいるのか?」
クラリッサが耳元で話しかけてくる。
「うん。正直言って、箒をカバーしながらセシリアさんと鈴を同時に相手をするのは結構キツイんだよね……」
「ふむ……そうだ、私にいい考えがある」
「考え?」
とても……嫌な予感がするんだけど。
ーーーーーー
ーーーー
ーー
『第3試合、柳川・篠ノ之ペアとオルコット・凰ペアの試合を行う。両ペアは至急ピットに集まるように』
織斑先生のアナウンスだ。
もう試合か……はぁ……。
「将冴、なんだか元気がないぞ?」
「箒は気にしなくていいよ。僕が精神的に追い詰められるだけだから……」
「……目がうつろだぞ」
「大丈夫。ピットに行こう。箒、勝つからね」
「目がうつろのまま言わないでくれ!」
箒とピットまで行く。セシリアさんと鈴はすでにアリーナにいる。
「箒、常に僕の前にいてくれ。振り返らずに、試合が始まったら鈴に向かって瞬時加速。肉薄して、鈴から倒して」
「わ、私一人で鈴を相手にするのか!?」
「大丈夫、今の箒なら倒せる。さ、行くよ!」
僕はテムジンを、箒は打鉄を纏いアリーナに飛び出した。予定通り、箒は僕の前に立つ。
「来ましたわね、将冴さん」
「あんたと一番最初に当たるなんてね。でも、ここは勝たせてもらうわよ」
「クラス代表決定戦のリベンジですわ!」
「二人とも、僕だけに的を絞っていたら痛い目を見るよ?箒だって強いんだからね」
「もちろん油断はしませんわ!鈴さん、行きますわよ」
「OK、セシリア!」
お互いに武器を構え、開始のコールを待つ。
『第3試合、開始!』
織斑先生のコールとともに、打ち合わせ通り箒が鈴に向かって瞬時加速を使い距離を詰める。
ゲーム特訓が功を奏し、箒はまだ拙いながらも瞬時加速を習得していた。
僕はそのタイミングで、小さく音声コールでバーチャロンに命令を飛ばす。
「フォームチェンジ『フェイ・イェン』」
テムジンの装甲が粒子化、再構築する。
「瞬時加速!?それに将冴は初っ端からフォームを……でも、箒を前線にしたということは、あのライデンとかいう……ぶふっ」
「ぷっくく……将冴さん、なんて格好を……ふふふ」
再構築された僕の姿を見て吹き出す鈴とセシリアさん。だから嫌だったんだ……。
『フェイ・イェン』。このフォームは完全に女性の姿をしている。なんの意味で付けられたかもわからないツインテールに、なぜつけたかわからない少し膨らんだ胸部装甲。格好はまるでウェイトレスのようなフリフリのスカートとエプロン。手足は細く、武装はレイピア。
全くもって意味のわからないフォームなのである。一度ラウラと手合わせしているときに使ったが、この姿がラウラのツボに入ったらしく、ずっと笑い転げて試合にならなかった。
クラリッサはずっと写真を撮りながら「これが男の娘というやつか」とか言ってるし、千冬さんは開いた口がふさがらないといった感じで、口をあんぐり開けて呆然としていたよ……。
「よそ見をしている場合か!鈴、もらったぞ!」
「な、しまっ……」
箒の瞬時加速のスピードが乗った斬撃が鈴に直撃する。完全に体勢を崩した鈴に、箒はさらに追い討ちをかける。
「鈴さん!今援護に……」
「させないよ」
「な!?いつの間に!?」
レイピアでセシリアさんのレーザーライフルを弾き飛ばし、連続で突きを入れる。
「くぅ、ブルー・ティアー……」
「それもさせないからね!」
一度戦ってるから対策済みだ。ミサイル兵装をレイピアで貫く。兵装はそのままセシリアさんを巻き込み爆発する。
「きゃあ!?」
『オルコット、シールドエネルギー0。凰、シールドエネルギー0。柳川、篠ノ之ペアの勝利!』
織斑先生が試合終了のコールをした。
箒も勝てたか。
「将冴!勝ったぞ!……って、なんだその格好は!?」
「できれば触れないで」
箒は吹き出すことはしないまでも、この姿の僕を見て驚いている。
改めて会場を見渡すと、何が起こったのかわからないようで、静まり返っている。
はぁ、こうなると思ってたんだよ。来賓も来てるのに……。
と、ここでバーチャロンに秘匿回線で通信を受ける。これは……クラリッサ?
「もしもし?」
『将冴、そのままスカートを少し摘むような仕草をして礼をしろ』
「……は?」
『いいから、早く!』
一方的に通信を切られる。やけに興奮したような声だったけど……嫌な予感しかしない。
とりあえず、言われたとおりにスカートを摘むようにして礼を……。
『うぉーーーー!!』
静まり返っていた観客席から、突然歓声が。これは……
「将冴、これは一体……」
「箒、さっさとピットに戻るよ」
「あ、ああ……」
もうダメだ。クラリッサ、お仕置き決定。
はい、フェイ・イェン初登場でした。
……何してんだろ、私。