IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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昨日ホワイトデーでしたね。

番外編書きたかったのですが、ネタが浮かびませんでした。申し訳ねぇです。

近いうちにR18番外編を別作品で書こうと思っています。


70話

観客席に戻った僕と箒、鈴、セシリアさん。今行っている試合は2組のペアと4組のペアの試合らしい。専用機もち以外は、まだISに乗り始めて間もないため僕の目から見ても、動きが拙い。

 

この試合で勝った方が、僕と箒の相手になるだろうけど、この調子だとさっきのセシリアさん・鈴ペアの時みたいに……ああ、考えたくない考えたくない。

 

 

「あ、終わったみたいよ」

 

「将冴さんと箒さんの次の相手は4組のペアのようですね」

 

 

思考を放棄している間に試合が終わったみたいだ。

4組のペア……まぁ、一人ずつが相手なら箒でも大丈夫だろう。

 

 

「将冴、どうした?」

 

「なんでもないよ、箒。次は一夏とシャルルのペアだ。Bブロックを勝ち抜けば、必ず当たることになる。しっかり見ておいたほうがいいよ。特に、一夏のをよく見ていてね」

 

「わかった」

 

 

さて、シャルルのお手並み拝見と行こうかな。

 

一夏・シャルルと相川さん・谷本さんがアリーナに現れる。

 

 

『第5試合、始め!』

 

 

一夏が相川さんに、シャルルが谷本さんに接近する。

一夏の戦いは箒に任せるとして、シャルルの戦いは僕も見たことない。

 

シャルルの専用機は第二世代機のラファール・リヴァイヴのカスタム機。どこをどうカスタムしたかは僕もわからないけど……。

 

 

「あれが、シャルルさんの実力ですの……?」

 

高速切替(ラピッド・スイッチ)か」

 

 

最初に持っていたのはアサルトライフルだった。でも谷本さんに接近した瞬間に武器が切り替わり、ショットガンに変わっていた。

 

変わった瞬間もわからないほどの武器の高速変更。なるほど、これだけの技量なら第二世代機で代表候補生というのも頷ける。

 

 

「うわぁ、一番戦いたくない相手だなぁ」

 

「将冴でもそういう相手がいるのか」

 

「シャルルは距離を選ばず戦えるし、支援もできる。一言で言えば器用なんだ。僕もシャルルのように高速でフォームチェンジできればいいんだけど……」

 

 

武器と装甲では大きさが違う。二人と戦うときはフォームを一つに絞ったほうがいいかもしれないな。

 

 

「あ、終わったわね。やっぱり一夏とシャルルの勝ちみたいだわ」

 

 

一夏が相川さんに零落白夜。シャルルが谷本さんに一方的に弾幕を張ってシールドエネルギーを削りきった。うわぁ、えげつないなぁ……

 

 

「箒、一夏の動きはわかった?」

 

「ああ。一夏が近接タイプでよかった。太刀筋も、昔から知っている。恐ろしいのは、零落白夜だが……」

 

「それは次の試合が終わってから考えよう。今日は、次の試合で最後だからね」

 

 

次の試合は気負いしなくても勝てるだろう。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

数時間後。

なんの問題もなく二回戦目を突破。明日Bブロックの決勝までやることになり、明後日がAブロック優勝者との対戦だ。

 

勝ち進めば明日の決勝で一夏、シャルルと。明後日にはラウラ、簪さんと戦うことになる。

 

 

「将冴、今日はお疲れ様」

 

「うん、箒もお疲れ様。いい動きしてたよ。瞬時加速も上手くなってきた」

 

「将冴の指導のおかげだ。本当に感謝している」

 

「僕はできることをしただけだよ。さ、今日は早く休んで明日に備えよう」

 

「ああ。……そういえば、ハルフォーフ先生はまだ……」

 

 

あ、忘れていた……ピットに置きっぱなしにしちゃったけど、大丈夫かな。

 

さすがにやりすぎたか……

 

 

「将冴君!」

 

「え?」

 

 

突然僕を呼ぶ声。この声は……

 

 

「山田先生、どうしたんですか?」

 

「それが、ハルフォーフ先生がピットで倒れていて……今、保健室のベッドで寝ているんです……」

 

「ああ……」

 

 

本当にやりすぎた。

 

 

「何か知っているんですか?」

 

「えっと、まぁ、僕が原因というかなんというか……」

 

「え?」

 

「いや、なんでもないです。教えてくれてありがとうございました。箒、ちょっと保健室に行ってくるよ。明日もよろしくね」

 

「ああ、また明日」

 

 

さて、保健室に行ってみるか……さすがに謝らないと。

車椅子を保健室に向けて動かした。

 

 

「篠ノ之さん、ハルフォーフ先生が倒れていた理由を知っていますか?」

 

「詳しくはわかりませんが、その状態にしたのは将冴です」

 

「え!?そ、そうなんですか!?」

 

「は、はい……」

 

「実は、ハルフォーフ先生……ゴニョゴニョ」

 

「……えっ!?そ、そんな……」

 

「将冴君、ああ見えてテクニシャンなんでしょうか……私も……」

 

「や、山田先生?」

 

「ふぇっ!?」

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

保健室の扉をノックし扉を開けると、養護教諭の滝沢洋子先生が机に向かい書類を書いてるようだった。

 

 

「失礼します」

 

「あら、柳川君。どうしたの?」

 

 

クラス対抗戦で怪我した時、ずっとここにお世話になっていたから、滝沢先生とはそれなりお話しする仲だ。

 

 

「クラリ……ハルフォーフ先生がここにいると聞いて」

 

「ああ、そこのカーテンが閉まってるベッドで寝てるわ。それと、いつもの呼び方でいいわよ。職員室ではもう知れ渡ってるから」

 

「そ、そうなんですか……」

 

 

悪い意味で目立ってる……。

まぁ、教職員は僕とクラリッサの関係を知ってるだろうし……しょうがないといえば、しょうがないのか。

 

 

「それじゃあ、私職員室に行ってるわね。机の上に鍵置いておくから、出るとき鍵閉めて職員室まで持ってきてね」

 

「わかりました」

 

「それじゃ、ごゆっくり」

 

 

……からかってるな、滝沢先生。

 

とりあえず滝沢先生にいわれたベッドを覗いてみようかな。

 

 

「クラリッサ?」

 

「ん……ぅん……将冴?」

 

 

どうやら今まで寝ていたようだ。でも、なぜか服がスーツではなく、部屋で寝る時の寝間着になってる……はて?

 

 

「具合、大丈夫?ごめん、僕もやりすぎた」

 

「え、あ、大丈夫だ!問題ないぞ!」

 

「そう、なら良かったけど……なんで寝間着姿になってるの?」

 

「あ、あの……これは……」

 

 

まるで照れ隠しのように、布団で顔を隠す。

 

一体何が……

 

 

「その……すまない、それは言えない!」

 

「言えないならいいけど……無理はしないでね?」

 

「……将冴のせいなのだが……」

 

「何か言った?」

 

「なんでもない」

 

 

気になる……けど、無理に聞き出すものでもないし話せる時になったら話してくれるだろう。

 

 

「まぁ、クラリッサはゆっくり休んで。僕は一人で大丈夫だから。今まで僕につきっきりだったし、大変だったよね。無理させちゃいけないから、僕はもう戻るね」

 

「ま、待ってくれ!」

 

 

クラリッサが僕の服の裾を掴む。

 

 

「クラリッサ?」

 

「もう少し……居てくれ……」

 

「……うん」

 

 

結局、滝沢先生が戻るまで何を話すでもなく、二人でいた。




昨日ホワイトデーだったから甘めに作ろうとした結果。

滝沢先生はオリキャラです。
養護教諭がいないようだったので。

猛烈に戦闘書きたくないです。
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