IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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どうも作者です。

今回は束さん回。束さん迷子気味だけど、大丈夫だよね。

あと、R-18本あげました。将冴のお仕置き編です。
思いついたらエロいのあげていきます。


71話

 

朝、目が覚めて、いつもクラリッサが寝ているベッドに目をやるが、そこには誰もいない。

 

IS学園に来てから一人で寝ることの方が少なかったからなぁ。案外寂しい。

 

さて、今日は一夏とシャルルと試合……になるかもしれない。少し、対策を考えておいたほうがいいよね。

 

 

「えっと着替え、着替え……」

 

「はいこれ、しょーくんの制服」

 

「ありがとうございます、束さん」

 

「手伝ってあげようか?」

 

「一人でできます……って、束さん!?」

 

 

いつからいたのか、僕のベッドにいつものエプロンドレス姿の束さんが潜り込んでいた。というか、なんで僕の制服が少しシワになってるの……。

 

 

「しょーくんの寝顔、可愛かったよぉ〜。制服の匂いもいい感じだったし」

 

「ヨダレ垂らしながら言わないでください!」

 

「制服にはヨダレつけてないよ!束さんの匂いはつけたけどねぇ」

 

「あぁ……はい、そうですか……」

 

 

まぁ、そんなことはどうでもいいんだ。

問題は束さんがこの部屋にいることだよ。

 

 

「それで、束さんはなんでここにいるんです?」

 

「ああ、そうそう。アファームド用の新しい武器が完成したから持ってきたんだよ!」

 

「本当ですか?どんな武器を……」

 

「そんなことより!」

 

 

ずいっと、あと数センチでキスできそうな距離まで顔を近づけてくる。

 

いや、僕は武器のことを教えて欲しいんですが……。

 

 

「この部屋、なんで女の匂いがするの?」

 

「……へ?」

 

「な・ん・で!しょーくん以外に女の匂いがするの!まさか、しょーくんは女と一緒にこの部屋で……」

 

 

クラリッサがいなくて心底良かったと思ってしまった。

 

束さんのこんな怖い雰囲気……初めてだ……。

 

 

「えっと、ほら、僕は一応障害者だし、学園の方がヘルパーさんをつけてくれて……」

 

「しょーくん、その女と変なことしてないよね?」

 

「へ、変なことって……?」

 

「しょーくんまだ童貞だよね!?」

 

「ど!?」

 

 

この人は何を聞いているんだ!

女の子と付き合ったこともないし、貞操は守ってる!

 

 

「変なこと聞かないでください、束さん!それより、新しい武器って何ですか?」

 

「ムゥ〜……」

 

 

束さんが渋々といった様子で、エプロンドレスのポケットからタブレット端末を取り出した。

 

 

「これだよ」

 

 

タブレット端末には、片手で扱えるサイズのサブマシンガンが映っている。

 

 

「バーチャロンに弾幕張れるような連射力のある武器無かったなぁって、昨日思いついてね。速攻で作ってきたのだよ!ビームサブマシンガン!」

 

「なるほど、確かに手数で勝負できる武器は今までなかったですけど……」

 

「でしょでしょ?このサブマシンガンは反動を極力抑えて、片手でも扱えるから、両手で一丁ずつあつかうこともできるよ」

 

 

なんというベストタイミングでベストな武器を。

本当に束さんは大天才だ!

 

 

「ありがとう、束さん。これなら十分戦えそうだよ」

 

「お役に立てたなら何よりだよ〜。頭撫でて撫でて〜」

 

 

束さんに言われた通りに束さんの頭を撫でる。嬉しそうにしている束さんをみて、シャルルの件を思い出した。

 

 

「そういえば、あれからどうなりました?デュノア社の方は……」

 

「ああ、あれ?ネタは掴んだし、しょーくんに言われた通り、トーナメント戦が終わった後に情報が流れるようにしておいたよ」

 

「そっか、ありがとう、束さん」

 

「それはいいけど、良かったの?しょーくんが助けたいって言ってる友達?束さんからすればどうでもいいんだけど、その子の親の会社をMARZが吸収するって」

 

「うん、それが一番の解決策だと思うから」

 

 

そう、僕はシャルルを助ける案として、デュノア社とフランス政府の不正を世界にばら撒き、信用をなくしたデュノア社をMARZが吸収合併させることにした。

 

MARZは名前だけの会社ではあるが、束さんという大きな力を持っている。束さんに頼んだら二つ返事でOKが出たよ。

 

もちろん、シャルルの母親には警察に言ってもらうよ。横領や不正な取引の情報は手に入れてるからね。

 

 

「しょーくんがそれでいいならいいけど、しょーくんがそこまでする必要ってあるのかな?」

 

「目の前で困ってたら、助けてあげなきゃ。束さんや千冬さんが僕を助けてくれたようにね」

 

「しょーくん……」

 

 

ぎゅっと、束さんが僕の頭を抱き寄せた。

 

 

「しょーくんはまだ子供なんだから、抱え込みすぎちゃダメだよ」

 

「僕は」

 

「むー、何も言っちゃダメ!しばらくこのまま」

 

「束さん……」

 

 

数分ほど、そのまま束さんに抱きしめられた。

 

 

「……はい、もう大丈夫。しょーくん成分補給完了!」

 

 

束さんは僕から離れ、まっすぐ窓の方へ向かった。

 

 

「サブマシンガンはもうインストールしておいたからね。今日から使えるよ。何かあったらいつでも連絡してね!何もなくても連絡していいから〜」

 

「はい。ありがとうございます。束さん」

 

「むふふ、その言葉だけで束さんは頑張れるのだ!またね、しょーくん!」

 

 

束さんは窓から出て行った。

そこからどうやって帰るつもりなんだろう……気にしたら負けかな。

 

 

「さて、さっさと着替えて朝食食べないと。あ、クラリッサの着替え持って行ったほうがいいかな」

 

 

今日は負けられない。ラウラと試合するためにも。




はい、というわけでアファームド用の追加兵装でした。
そういやサブマシンガンつけてねぇ、となりまして、どうしても欲しくなり後付けです。

シャルル戦だと、あったら便利なんだもの……←
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