IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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昨日更新できず申し訳ありません。
リアルが忙しくて更新できませんでした。

それでは本編どうぞ


74話

 

試合終了のコールのあと、ISを解除して地面にへたりこんでいる箒の元へ向かった。一夏との戦闘でかなり疲れているようだ。

 

 

「箒、大丈夫?」

 

「将冴……一夏に勝ったぞ。私は……」

 

 

疲弊しているせいか、喋るのが辛そうだ。とりあえずピットまで運ぼう。

 

 

「箒、少し失礼するよ」

 

 

箒をお姫様抱っこして、ピットに戻る。

 

ピットには心配そうな顔をしたクラリッサが待っていた。

 

 

「将冴、篠ノ之。大丈夫か!」

 

「僕は大丈夫だけど箒がかなり疲れてる。瞬時加速を何度も使ったせいで少し体にダメージが残っているんだと思う」

 

「まだ完璧に使いこなせているわけではないからな。しわ寄せがきたということか。待ってろ、今滝沢先生を呼ぶ」

 

「うん、お願い」

 

 

クラリッサが携帯電話で滝沢先生に電話している間に、箒を地面に寝かせ、ISを解除して義肢をつけた。保健室に運ぶにも、人手が必要だと思うし。

 

その時、ピットの扉が開き一夏とシャルルが入ってきた。

 

 

「一夏、シャルルも……」

 

「箒!?どうしたんだ!具合悪そうだぞ」

 

「さっきの試合で頑張りすぎたんだよ。まだ慣れない瞬時加速を何回も使っていたみたいだったから……」

 

「すぐに保健室に運んだほうがいいんじゃないの?」

 

「クラリッサが滝沢先生を呼んでくれている。すぐに来てくれるよ」

 

 

それから数分後、滝沢先生が担架を持ってピットまで来てくれた。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

僕と一夏で箒を保健室まで運び、ベッドに寝かせた。

クラリッサとシャルルは保健室の前で待ってもらい、一夏にはそのまま箒を見てもらった。

 

僕はというと、車椅子に座り滝沢先生から箒の容体を聞いていた。

 

 

「先生、箒は……」

 

「疲労と、無理な操縦による体への負担が原因ね。少し熱があるけど、そこまで重症じゃないわ」

 

「そうですか……よかった」

 

「でも」

 

 

滝沢先生が念を押すように言葉を続けた。

 

 

「明日の試合は出せないわね。今日明日は絶対に安静」

 

「そうですよね。なんとなくわかっていました」

 

 

箒に無理させるのは僕の本望ではない。今はゆっくり休んでもらおう。

 

しかし、そうなると……

 

 

「明日の試合は棄権ですね」

 

「そうね。タッグトーナメントということだし、そうしたほうがいいわ」

 

「わかりました。ではそのように織斑先生に伝えてきます。ありがとうございました」

 

「いいのよ、仕事なんだから」

 

 

僕はそのまま保健室から退室した。

 

廊下ではクラリッサとシャルルが待っていてくれていた。一夏はわざと置いてきた。箒も嬉しいだろうし。

 

 

「将冴、篠ノ之の箒はどうだ?」

 

「そこまで心配するほどじゃないみたい。でも、今日明日は安静だって」

 

「今日明日って、明日の試合はどうするの?」

 

「棄権するよ。パートナーが出れないんじゃタッグトーナメントの意味はないからね。今から織斑先生のところに伝えに行くところ」

 

 

シャルルは「そっか」と何故か不満そうに呟いた、

いやいや、シャルルが不満に思う必要ないんだけど。

 

 

「しかし、ラウラ隊長はショックを受けるだろうな。さっきAブロックからはラウラ隊長と更識簪が出ると決まったから、将冴と戦えると喜んでいたようだ」

 

「しょうがないよ。ラウラとは、今度模擬戦でもしてご機嫌とりしておくさ」

 

「将冴はそれでいいの?ラウラと試合したかったんじゃ……」

 

「そうだけど、どうしようもないからね」

 

 

勿論、僕だってラウラと試合したい。

しかし、パートナーがいなくなった以上、どうすることもできないから……

 

そんな話をしている間に職員室に到着した。

 

 

「シャルル、悪いけど待っててくれる?伝えてくるだけだし、終わったらご飯食べに行こう」

 

「うん、わかった」

 

「ありがとう」

 

 

シャルルと夕飯の約束をとりつけ、クラリッサと一緒に職員室に入った。

 

職員室には数人の教員がいた。その中に、織斑先生の姿もある。

 

 

「織斑先生」

 

「ん?将冴にクラリッサか。どうした?」

 

「はい、実は……」

 

 

僕は箒が明日出場できないため、僕らのペアは棄権することを伝えた。

 

織斑先生は渋ったような顔をする。

まぁ、決勝だし、来賓の人とかも待ち望んでいるからだろう。

 

 

「ペアを変えて出場は……」

 

「他のペアに不公平です」

 

「だな……しかし、1年の決勝戦なしというのは、問題だな。将冴は試合に出れるんだな?」

 

「僕は問題ありません」

 

 

織斑先生は考え込むように腕を組んだ。

考えてみれば、僕は今世界中から注目されている男性操縦者だ。その僕が決勝を棄権したとなると、各国から文句を言われる可能性もあるか……。

 

 

「織斑先生、決勝戦を個人戦にすることはできませんか?」

 

「個人戦に?」

 

「はい、さすがにラウラと簪さんの二人を相手には、僕も一方的にやられてしまっては盛り上がりに欠けます。なので、ラウラか簪さんのどちらかと一対一で決勝戦というのはどうでしょう?」

 

「ふむ……わかった。検討してみよう。明日、決まったら教える。今日は疲れただろう。もう休め」

 

 

織斑先生に一礼して、クラリッサに車椅子を押してもらい職員室を後にした。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

シャルルと合流して、夕飯を食べながら職員室で織斑先生先生と話したことをシャルルに話した。

 

 

「個人戦か……思えば、今日の試合も個人戦みたいなものだよね」

 

「確かに、チームワークなんてそっちのけだったかも」

 

「見ていたこっちも、どちらを見ればいいかわからなかったぞ。同時に二つの個人戦が始まったんだからな」

 

 

はは、申し訳ない。

でも、箒と一夏には真剣勝負させたかったんだ。自分に自信を持ってもらうためにも。

 

 

「でも、将冴のあれはひどかったよ。サブマシンガンを至近距離で乱射なんて」

 

「ごめんごめん。僕も必死だったんだ」

 

「ラウラ隊長と戦っている時以来ではないか?あんなに切羽詰まった将冴は」

 

「そうだね。ラウラとは何回も戦っていたから、お互いに弱いところがわかっててね。いっつも追い詰められてさ」

 

「へぇ。でも、そんなに追い詰めることができたのは嬉しいかな。あ、でもシールドピアーズ止められた時はさすがにショックだった……」

 

 

あれは無我夢中で……。

本当に肝冷やしたんだから。

 

 

「あれは、私も胸が熱くなった。目の前で熱血ロボアニメを見ているような気分になった。歓声もすごかったんだぞ」

 

 

まるで少年のように目をキラキラさせているクラリッサ。そういえば、アファームドのことをロマン機体とか言ってたっけ。「己の肉体で戦うなんてロマンあふれるではないか!」うんたらかんたら

 

 

「ハルフォーフ先生って、アニメとか見るんですね」

 

「ああ。将冴とドイツであった時からな。おかげで日本語もこの通りだ」

 

「アニメで勉強したんですか……?」

 

「そうだが」

 

「そ、そうですか……あはは」

 

 

僕の嫁宣言に加えて、日本語をアニメで勉強したという謎の経歴に、シャルルは苦笑いを浮かべた。




地の文が書けなくなってきた。

またスランプだろうか……トーナメント終わったらレゾナンスでお買い物だったり、テストとかだったり、臨海学校だったりとイベントがいっぱいあるので、筆が進みそうではありますが……。

とりあえず福音早よ、ナタル早よ!
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