IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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決勝戦の続きです。

またホニャるかもしれませんがお付き合いください。

もしかしたら連続投稿するかもしれません。


77話

 

ラウラはレールカノンを連発してくる。これ以上近づくのは難しく、アファームドのライフルで攻撃しようとしても、簡単に防がれる。サブマシンガンで牽制するにも距離がありすぎる。

 

ラウラのIS、シュバルツェア・レーゲンはまさにオールラウンドな機体だ。遠距離、中距離、近距離すべてに対応できる。ラウラ自身の技術と相まって、その力絶大だ。

 

シャルルよりも厄介なのは目に見えて明らかだ。

 

僕のシールドエネルギーはすでに300程度……ラウラのシールドエネルギーはまだ僕より多いだろう。ライフルの牽制は躱すでなく、腕で受けているし、レールカノンもなんども撃っているから、おそらく600〜700程度。

 

倍近くか……こっちは体力的にもギリギリだというのに。

 

 

「防戦一方では勝つことはできないぞ、将冴」

 

「そうだね、どうやって挽回しようか考えてるところ。この砲撃が止んでくれればゆっくり考えられるんだけど」

 

「悪いがそれはできないな」

 

「だよね」

 

 

ラウラを倒すには2つの課題がある。

 

まずはこのレールカノンを掻い潜って、ラウラの元まで行くこと。そしてAICに捕まらず、ラウラに攻撃を繰り出さなければならないこと。

 

この2つを成功させるのに必要なのはラウラが反応できない速度で近づくことだ。

 

……一つ思い当たるものがあるんだけど、使いたくない。けど、そうも言ってられない。

 

 

「ラウラ、そろそろ試合を動かそうか」

 

「何?」

 

「とりあえず、その砲撃を一度止めてもらうよ」

 

 

ビームライフルをラウラに向けて乱射する。

ラウラは砲撃を中断し、ビームをプラズマ手刀で弾き、躱していく。

 

今なら……

 

 

「フォームチェンジ『フェイ・イェン』」

 

 

アファームドが粒子化し、フェイ・イェンが展開される。

 

それと同時に観客席から歓声があがる。君達大好きだね、これ……。

 

 

「フェイ・イェンか……以前はふざけたフォームだと侮っていたが、その手には引っかからないぞ」

 

「それが目的じゃないさ。純粋に一番良いと思ったんだ」

 

「そうか。ならば、今まで通り本気で行かせてもらうぞ!」

 

 

ラウラがまたレールカノンを放つ。

十分に距離があるから、いつでも躱す事は出来る。けど、今は躱さない!

 

腕を交差し、レールカノンのダメージを最小限に抑える。

 

 

「ぐぅ……」

 

「避けないだと?ふざけているのか、将冴!」

 

「いたって真面目さ。……まだ足りないか」

 

 

シールドエネルギーは240。あと少し……

 

 

「何を企んでいるか知らないが、もう決めてやるぞ!」

 

 

ラウラがレールカノンを三発続けて放つ。流石にこれは危ないか。

 

2発は避けて、一発は先ほどと同じように腕でガード。

辺りに土煙が舞う。追撃がこないということは、ラウラから僕は見えていないんだろう。

 

エネルギーは……180。条件を満たした。

 

 

「行くよフェイ・イェン。ハイパーモード!」

 

 

フェイ・イェンの装甲が金色に輝く。

 

そのままスラスターにエネルギーを貯めて、飛び出す!

 

 

「な、金色のフェイ・イェン!?」

 

 

ラウラが驚いた顔でこちらにレールカノンを向けてくるが、もう遅い!

 

レイピアを振るい、レールカノンの砲塔を切り裂く。

 

 

「速い!?」

 

「まだまだぁ!」

 

 

まだ反応できていないラウラにレイピアを5回突き立てる

 

ハイパーモード。これはフェイ・イェンを使っているときにシールドエネルギーが200を切った時に発動するモード。機動力が2倍になり、カラーリングが金色になる。

 

僕がフェイ・イェンをほとんど使わないので、過去に使ったのはクロエさんと束さんのラボで模擬戦をした時だけだ。

 

この機動力なら……

 

 

「くっ、いくら速くても止めてしまえば!」

 

「甘いよ!」

 

 

咄嗟にバックブーストで後退し、AICに捕まる前に離れる。

 

 

「飛んだ隠し球を……」

 

「さぁ、ラウラ。勝者を決めようか」

 

「望むところだ!」

 

 

僕は倍になった機動力にプラスして、瞬時加速を発動させる。おそらく肉眼だと捉えるのが難しいだろう。僕にかかるGも半端ない……。

 

 

「速いが、ハイパーセンサーならば捉えられる!」

 

 

ラウラがワイヤーブレードを4つ射出する。

 

 

「捕まってたまるかぁ!」

 

 

レイピアでワイヤーブレードを切り落とす。このまま直進して……!

 

 

「くっ、ならば止めるまでだ!」

 

 

ラウラが右手をかざす。AICで止めるつもりか。

 

ならバーティカルターンで曲がる!

 

体に多大な負荷がかかりながらも、直角に曲がる。

 

 

「それは読んでいた!」

 

 

もう一度曲がって攻撃を仕掛けようとしていた場所にラウラが右手をかざした。このままではAICに捕まる。読まれていたなら……

 

 

「ラウラの予測を超える!」

 

 

ラウラのAICに捕まる前に、放出していたエネルギーを一度止め、逆噴射。

 

同じだけのエネルギーを一瞬で一気に噴射したため、フェイ・イェンは一度ピタッとAICの効力圏外に止まる。

 

さらにここから完全に無防備になったラウラの背後に回り込むように、瞬時加速からのターンを決める。

 

 

「これで……なっ」

 

 

レイピアで貫ぬこうとした瞬間、ラウラのISから謎のエネルギーが吹き出し、僕は吹き飛ばされた。




今日中にもう一個あげれたらあげたいと思います。

もう少しで終わるよ!タッグトーナメント!
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