IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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ぶっちゃけ、クラリッサよりもマドカのほうが好きです。


20150401話

 

朝起きたら、将冴のベッドがもぬけの殻だった。今日は休日だから、まだ将冴は寝ている時間のはずだ。早く行く用事でもあったのだろうか……?

 

食堂が開いてる時間だ。多分朝食を食べに行ったのだろうか……。

 

急い支度をして、食堂へ向かう。すでに何人かの生徒が食事を取っていた。その中に、食器を下げる将冴の姿を見つけた。

 

 

「将冴!」

 

 

将冴の名前を呼ぶが、こちらをチラッと見ただけでそのまま食器を下げ、食堂から出て行こうとする。

 

 

「ちょ、ちょっと待ってくれ、将冴。今日何かあったのか?あんまり早いから、起きてすぐに驚い……」

 

「もう話しかけないでくれるかな、クラリッサ」

 

「……え?」

 

 

今なんて……

 

将冴はそれだけ言って、車椅子を動かし始める。

 

 

「待ってくれ!どういうことだ、話しかけないでなんて……」

 

「そのまんまの意味だよ……」

 

「どうしてか聞いているんだ!私、何かしてしまったのか!?怒っているなら謝るから……」

 

「僕ね、好きな人ができたんだ」

 

「え?」

 

「その人と付き合うには、クラリッサと今後一切関わらないことが条件なんだ」

 

「そ、そんな……」

 

「わかったらどっかいってよ。僕はこれからデートなんだ」

 

 

将冴行ってしまう……好きな人?将冴に、そんな……。

 

 

「クラリッサ」

 

 

後ろから声をかけられる。振り返ると、そこには織斑先生がいた。

 

 

「お、織斑先生……」

 

「昨日頼んでおいた書類はできたか?」

 

「え……あれは来週までと……」

 

「バカ者が!あれは今日の午前中までだ!」

 

「そんな!?確かに来週と!」

 

「口答えするな。生徒指導室で片付けてこい。終わるまで出てくるな!」

 

「わ、分かりました……」

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

「はぁ……」

 

 

生徒指導室に閉じ込められ、山のような書類を片付けていく。急げば、ギリギリ午前中で終わるだろうが……

 

 

「はぁ……」

 

 

ため息が止まらない。将冴に好きな人……はは、そうだ、将冴が私を選ばなかった。ただそれだけのことではないか……。

 

そうなる可能性だって、十分にありえたじゃないか……。

 

でも……それでも……

 

 

「やだ……やだよ……将冴……」

 

 

書類が涙で濡れる。

 

でも、涙が止まらないんだ。

 

 

「うっ……」

 

 

その時、生徒指導室の扉が開かれて、織斑先生と山田先生が入ってくる。

 

私は急いで涙を拭い、立ち上がった。

 

 

「すいません。書類はまだ……」

 

「ああ、いい。それをそのままにしてついてこい」

 

「え、でも……」

 

「ハルフォーフ先生、ついてきてください」

 

「……わかり、ました」

 

 

2人についていくことにする。

 

行き先はどこなんだろう。この先は……食堂の方だ。

 

 

「あの、私、何かしましたか?」

 

「いいから黙ってついてこい」

 

「は、はい!」

 

 

今は従うしかない……。

 

食堂の扉の前まで来ると、織斑先生と山田先生が立ち止まった。

 

 

「クラリッサ。開けろ」

 

 

扉を指差し指示する織斑先生。

山田先生、微笑を浮かべながら、扉を開けるように促した。

 

 

「分かりました……」

 

 

ゆっくりと扉を開ける。

 

その瞬間……

 

 

パッーン!

 

『クラリッサ先生、誕生日おめでとう!』

 

「え……え?」

 

 

これは一体……

 

 

「すまないな、クラリッサ」

 

「織斑先生?」

 

「生徒達が、お前の誕生日パーティーをしたいと言ってな。急遽開くことになったんだ」

 

「も、もしかして、さっきの書類は……」

 

「ああ、今日の午前中というのは嘘だ」

 

「そんな……」

 

 

本当に焦った……

 

 

「それともう一つ」

 

 

カラカラと、車椅子を動かして近づいてきたのは、将冴だった。

 

 

「将冴……」

 

「ごめん、朝に言った僕に話しかけないでっていうのはは嘘なんだ。クラスのみんなに言われて……」

 

「じゃあ、好きな人っていうのは……」

 

「ああ、ごめん。それは本当」

 

「そ、そうなのか……」

 

 

目頭が熱くなってきた……。

 

 

「クラリッサ、ちょっと失礼するよ」

 

「え?」

 

 

将冴が私の左手を掴み、ポケットから何かを取り出して、それを私の薬指にはめた。

 

 

「誕生日おめでとう。僕の好きな人」

 

「これ……」

 

 

綺麗な指輪が、薬指に……

 

 

「これで許してくれるかな……?」

 

「……だめだ」

 

 

まだ足りない……

 

 

「私を幸せにしてくれないと、許さない」

 

「うん……必ず幸せにするよ」

 

「将冴……」

 

 

そのまま将冴の唇を奪い、周りの人達が歓声をあげた。




タイトル、前書き、本文。
全部嘘です!←


エイプリルフールだったので突発的に。
やっつけ仕事なので、大目にみてください。
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