本当は0時きっかりに間に合うようにしたかったのですが、少し遅れてしまいました。タイトルが今日の日付になっていたり、前書きでマドカスキー発言をしたり、本文は本編と全く関係なかったりと、嘘ばっかりにしてみました。
本当はもっと膨らまそうと思ったのですが、案外難しいものですね。
さて、今回はレゾナンスお買い物。久々に胸糞悪い回になる……かも?
テストはキングクリムゾン!
トーナメントからすぐにテストという慌ただしい日を過ごし、今日はテスト終わりの休日。
僕と私服姿のシャルロット、制服のままのラウラはモノレールに乗って街の方へ向かっていた。
「シャルロットとラウラは、テストどうだった?」
「僕は10位だったよ。将冴に国語を教えてもらわなかったら、もっと低かったかも」
「私は15位だった。兄さんは?」
「僕は13位。ちょうど2人の真ん中くらいだね。2人のおかげで、ISのテストはバッチリだったよ。シャルロットほどじゃなかったけどね」
そんな話をしていると、モノレールが目的の場所に着き、僕たちはモノレールを降りてレゾナンスの方へ歩き始めた。電車の中で車椅子に乗るのは場所をとるので、今は義足をつけている。
「並んで立つの初めてな気がするけど、将冴ってそんなに背が高くないんだね。僕より少し高いくらい?」
「そうだね。まぁ、この体だしこれ以降伸びることはないんじゃないかな」
「私の方が、兄さんよりも高くなる可能性もあるのか」
「そうだね。ラウラならすぐ抜けるんじゃないかな」
「兄さんより高くなるのはどうかと思うが……」
ラウラが悩んでるところを、シャルロットとほっこりしながら眺めた。
さて、そろそろ車椅子を出そうかな。
「二人とも、ちょっと待っててくれる?」
「あ、車椅子?」
「うん。まだ余裕はあるけど、早めにね」
車椅子を拡張領域から展開して、義足を粒子化しながら車椅子に座った。
「相変わらず、面倒な仕様だよね。その義肢」
「なんでも万能というわけにはいかないさ。さ、レゾナンスはすぐだ。着いたらまずお昼ご飯にしよう」
「うん」
「兄さん、私が車椅子を押そう」
「ありがとう、ラウラ」
ラウラに押してもらい、レゾナンスへ向かった。
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レゾナンスに着いた僕たちは、まずはフードコートへ向かった。レゾナンスはIS学園が近くにあるせいか、世界各国の料理が食べられるようになっている。
「みんな、なにが食べたい?」
「僕はなんでも」
「兄さんに任せる」
ふむ……それが一番困るのだけれど……。
「じゃあ、そこのレストランにしようか。品揃え多いから、好きなの選べるし」
「そうだね」
「これがファミレスというものか?」
店に入ると、店員さんに人数を伝えテーブル席に案内してもらう。席は窓際で店の前を歩く人が見える。僕は車椅子から椅子に座り変え、車椅子を拡張領域に戻した。
シャルロットは僕の前に、ラウラは僕の横に座り、メニューを開いた。
「僕はおろしハンバーグ定食にしようかな」
「おろしとはなんだ?兄さん」
「大根をすりおろしたもののことだよ。ポン酢とか醤油をかけてそのまま食べたり、お肉と一緒に食べたりするんだ」
「ほう……」
興味深そうな顔をするラウラ。ドイツとかでは、あまりないのかな。
「二人は決まった?」
「うん、僕はミートパスタにするよ」
「私はこのチキンドリアにしよう」
みんな決まったので、店員さんを呼んで注文を伝える。
料理が来るまで時間があるので、その間にこの後の予定をたてることにした。
「お昼食べ終わった後どうする?」
「あ、少し洋服見に行っていいかな?ラウラ、私服を一つも持っていないみたいで」
女ということをバラしたシャルロットはラウラと相部屋になったらしい。まぁ、このふたりなら問題ないだろう。
「それで制服だったんだ……」
「日本に来る時の荷物は必要最低限にしたくてな。クラリッサに私服も持って行けと言われたが、かさばるのが嫌でな」
「そっか……」
クラリッサも苦労しているようだ。
「うん、それじゃあ最初はラウラの服からだね。あとは、外泊に必要なものと……」
「水着だね」
「そうだね。水着買うときは、僕は別行動の方がいいかな」
水着を選ぶところなんて男に見られたくないだろうし……
「兄さん、一緒に選んでくれないのか?」
「え?」
「そうだよ、妹の水着はお兄さんが選んであげなきゃ」
シャルロットが悪い顔をしている……これは断りづらいな……。
「あー……」
「兄さん……」
「わかった。一緒に行くよ」
「ありがとう兄さん!」
「さすがお兄さん」
「シャルロット、僕で楽しんでるでしょ」
「そんなことはないよ」
嘘ついてるな……シャルロットがこんなに腹黒だとは思わなかった。
これは、もう少しシャルロットのことを追求したほうが……
「お待たせしました〜」
シャルロットを追求する前に料理が来てしまった。
……まぁいい。今度仕返ししてやろう。
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お昼を食べ終わり、まずはラウラの服を買いに行くことになった……のだが……。
「ラウラ、ラウラ、今度はこれ着てみて!」
「こ、これをか……」
「ほら、早く早く!」
完全にシャルロットの着せ替え人形と化したラウラ……シャルロットのこの楽しそうな顔と言ったらないね。
「えーっと、シャルロット?着せた服をかたっぱしからカゴに入れてるけど……」
「どれも可愛いんだもん。大丈夫。全部僕が買うから!」
「幾らなんでも、この量を一人でっていうのは……僕も出すよ。一応、ラウラのお兄さんだからね」
「さすがお兄ちゃん」
「……シャルロット、最初から僕にもお金出させるつもりだった?」
「まっさか〜」
こんなに腹黒い人を、僕は見たことがない……。
「はぁ……終わったら呼んで。今のうちに、僕の水着見てくるから」
「わかった。あ、ラウラ今度はこっちね!」
「シャルロット、もういいのではないか……」
ラウラには悪いが、僕は退散させてもらうよ。
店を出て、メンズ洋服のある店を探す。
レゾナンスはかなり広いから、場所を探すのは一苦労だ。とりあえず地図を探して……。
「ちょっと、そこの君」
「ん?」
突然声をかけられる。
その声の主は、通りかかった女性物のブランドショップにいた。
「僕ですか?」
「他に誰がいるのよ。ちょっとこの荷物持ってて」
やたら偉そうな女性がそう言って、僕に大量の袋を差し出してきた。
あぁ……ドイツでもあったな、こんなこと……。
「ほら、早く持ちなさいよ。車椅子なんだから、膝の上に乗せておけばいいでしょ?」
「何故僕が見ず知らずの人の荷物を持たなきゃいけないんですか?」
「は?そんなのあなたが男だからに決まってるでしょ?男は、女性に奉仕するくらいしか役に立たないんだから、使ってもらえるだけ感謝しなさいよ」
「はぁ……」
この思考が凝り固まった女性はどうなんだろうね。ISによる女尊男卑を真に受けて、こんな恥ずかしいことするなんて……人間としての感性を疑うね。
「何ため息ついてるの?早く荷物を持ちなさ……」
「嫌ですよ。貴方みたいな人の荷物を持つなんて冗談じゃない。女性が偉いみたいな時代になっていますが、それは女性が何をしてもいいというわけではありません。正直、貴方みたいな人とは、全く関わり合いになりたくないですね」
「この……私が誰だか知らないようね!?私は女性権利団体の者なのよ?私に口答えしてタダで済むと……」
「それがどうかしたんですか?」
「……は?」
「女性権利団体が、どれだけ崇高なものか知りませんし、興味もありません。それでは、僕はこれで失礼します」
僕は女性に背を向け、また地図を探そうと車椅子を動かした。しかし、車椅子は動かない。後ろを向くと、女性が車椅子を掴んでいた。
「待ちなさい。今私があんたに痴漢されたといえば、警備員が来てあんたを捕まえるわ。そうなりたくなかったら、いうことを……」
「いえ、警備員に捕まるのはあなたの方です」
「はぁ?何を言って……」
「おい、お前……」
女性の後ろからどす黒い気配が2つ……。まさかここで会うとは思わなかったけど……。
「うちの生徒に……」
「私の将冴に……」
「「何をしていたんだ?」」
クマをも射殺せそうな眼光の織斑先生とクラリッサが女性の両肩を掴んでいた。
「な、何?あなたたち……
「覚悟は」
「いいか?」
「ひぃ!?」
女性は気を失い、それと同時に警備員を連れてパタパタと山田先生が走ってきた。
キャーチフユサーン!
キャークラリッササーン!