バグのヒーローアルカディア   作:胡麻蝉あぶら

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93話 異形とは何だ

 

その日、木椰区にある巨大な複合商業施設・木椰区ショッピングモールは、休日を楽しむ家族連れやカップルたちで賑わいを見せていた。

明るい陽射しがガラス張りの天井から降り注ぎ、館内には流行のポップミュージックが軽快に流れている。

 

そんな平和を象徴するようなその空間に、社会の裏側で蠢くロシナンテのメンバーであるマグネとトガの二人が密かに紛れ込んでいた。

 

彼女たちの今日のミッションは裏社会の抗争や破壊活動ではない。

仲間たちの衣服の買い出しという、極めて平和的かつ生活感に溢れた目的であった。

 

ロシナンテのメンバー、そのほとんどが専用のヴィランスーツというものを使用していない。

サポートアイテムを個別に装備することはあっても、基本となる衣類は市販されている通常の衣服のままである。しかし、それが現在の彼らにとって一つの深刻な問題を引き起こしていた。

 

絶対的な庇護者であった巨悪が消え去り、彼らは裏敵対組織や残党を狩り立てるプロヒーローたちとの激しい実戦を繰り返している。

攻撃を直撃で受けることは避けられても、爆風や刃の擦過、個性の余波によって、彼らの衣服は戦闘のたびに傷つき破れていく。

 

気づけば、アジトにある衣服の多くがボロボロの布切れ同然となっていた。

 

彼らの中に布を縫い合わせて修復するような家庭的な特技を持つ者はいない。

そもそもここまでボロ布になったものを繕うくらいなら、新しく買った方が手っ取り早くて効率的だ。

 

何より神野区の事件以降、彼らの顔は警察や世間に広く割れてしまっている。

ちょっとした変装ツールを用いればごまかすことは可能だが、あまりにもボロボロで不審な衣服を着ていれば周囲の注目を集めて警察に通報される危険性が高まる。

 

 

そうした実務的かつ防犯上の理由から、女性陣であるマグネとトガが代表してショッピングモールへの買い出しにやってきたのだ。

 

 

全員で買い物に行けば変装していても一網打尽にされるリスクがあるため、少人数での買い物である。

 

深く被った帽子と伊達眼鏡で顔を隠し、いつもの女子高生の制服をやめてカジュアルなパーカー姿に身を包んだトガ。

そして彼女の隣を歩くマグネは、大柄な体格に合わせたカジュアルなスーツスタイルで周囲の風景に溶け込んでいた。

 

二人は大型のアパレルショップに並ぶ色とりどりの衣服を慣れた手つきで物色していく。

 

 

「それにしても、ウチの男連中は服に無頓着すぎるわよねえ……」

 

 

マグネはハンガーにかかった服を弾きながら、呆れたようにため息をついた。

 

ロシナンテの男の面々で明確な衣服のこだわりを持っているのは、Mr.コンプレスとマスタードくらいのものである。

 

コンプレスはいかなる時もマジシャン的でスマートな装いを崩さず、上質なコートやスラックスを好む。

マスタードに至っては戦闘中もアジトでも、あの特徴的な学生服を頑なに脱ごうとしない。

 

今はまだいいが、彼が成長して身長が伸びた時、あの制服はどうするつもりなのだろうとマグネは密かに心配していた。

 

逆に全くこだわりというものが存在しないのが、リーダーである死柄木とその保護者役である黒霧だ。

 

死柄木は「俺もコンプレスみたいに、スーツでも着た方が箔が付くか?」と口にしたことはあるが、彼の本質的な思考は動きやすくて邪魔にならなければ何でもいいという極めて実用的なものである。

アジトでの彼は、基本的にヨレヨレのスウェット上下で完結している。

 

黒霧に至っては彼の身体を構成する黒い霧が汚れを弾く体質なのか、出会った時から全く同じバーテンダー風の衣服を着続けている。

体質的に汚れないとはいえ、たまには違う服を着て、季節感やおしゃれを楽しんでほしいというのがマグネの密かな要望であった。

 

そんなことを考えながら、死柄木に似合いそうな服を探していると。

 

 

「マグ姉! これとかどうですか?」

 

 

隣で服を見ていたトガが明るい声を上げてマグネの正面に回り込み、一着の服を彼女の上半身に重ねるように押し当てた。

それは淡いパステルカラーの、半透明で柔らかい素材で作られたシアーシャツであった。

 

超常黎明期を乗り越え、多種多様な個性と肉体が混在する現代の超人社会の都会では、アパレル産業のサイズ展開も過去の時代とは比較にならないほど幅広く用意されている。

大柄なマグネの体格に合わせた特大サイズであっても、女性らしく可愛らしいデザインの衣服がいくらでも手に入る時代なのだ。

 

 

「あら、可愛いじゃない」

 

 

マグネは鏡に映った自分の姿とシャツを見比べて、満更でもないように微笑んだ。

 

その時トガがふと、純粋な疑問を口にした。

 

 

「……マグ姉って、私みたいに女の子らしい服装を着ることはあるんですか?」

 

 

トガがこれまで見てきたマグネの衣服はどれもおしゃれな男性といったテイストのものがほとんどで、スカートやワンピースといった、極端に女性的な衣服を着ている姿を見たことがなかったのだ。

 

その問いに対しマグネは一瞬だけ鏡から目を逸らし、少し困ったように頬に手を当てて、ふう、と息を吐いた。

 

 

「……アタシには、そういうのは似合わないからね」

 

 

骨太で大柄な自身の肉体をマグネは自嘲気味に見下ろす。

どれだけ心が女性であっても、この肉体の骨格がヒラヒラとしたスカートを許容してくれないのだという諦めの響き。

 

 

「でもね、トガちゃん」

 

 

マグネはすぐに顔を上げ、誇り高い笑みを浮かべて言った。

 

 

 

「アタシは、オネェやオカマだからこそ、アタシなのよ」

 

 

 

マグネの脳裏に遠い過去の記憶──彼女が引石健磁(ひきいし けんじ)という一人の少年として生き、そしてそれを殺した日の、陰惨な記憶が鮮明に蘇ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引石健磁の生まれは、現在彼女が生きているような多様性に満ちた都会ではない。

山間に位置し、古い慣習と血縁の縛りが色濃く残る極めて閉鎖的な田舎の村であった。

 

 

「気持ち悪いんだよ!」

 

 

少年時代の引石は道端に落ちていた手頃な石を拾い上げ、怒号と共に力いっぱい投げつけた。

彼の周囲にいる友人たちもヘラヘラと笑いながら同じように石を拾い、次々と標的に向かって投擲していく。

 

 

その無数の石礫の行き先は近所に住む一人の老人であった。

 

 

老人は個性によって顔が鯉そのものの形をしていた。

突き出た口、丸い目、そして実際の鯉のように、皮膚の表面には常に不快なぬめり気が纏わりついている。

 

老人は飛んでくる無慈悲な石から頭を守るように、ヒレの生えた太い腕で顔を覆い、ただ背中を丸めてうずくまっていた。

 

 

超常黎明期を乗り越えた超人社会。

しかしその社会の実態は、決して教科書に載っているような誰もが平等に輝ける世界などではなかった。

 

 

木椰区のような都会においては個性の強さや、それがどれほどヒーローチックで役に立つかによって人間の印象が大きく左右される。

異形型の個性を持つ者など珍しくもなく、容姿に関して強く指摘されることは少ない。

 

しかし引石の生まれた村のような、時代を逆行した閉鎖空間においてはまったく別のルールが支配していた。

 

 

そこでは異形であることそのものが、絶対的な差別の対象となった。

 

 

彼ら異形持ちの人間が村の誰かに危害を加えたわけではない。

 

ただ、人と異なる容姿をしているという根源的な嫌悪感。

そしてインターネットや医学の知識が存在する現代においてすら、異形の皮膚に触れれば「何か気味が悪い病気が感染するのではないか」という前時代的で野蛮な偏見が、村人たちの間に根強く蔓延していたのである。

 

引石健磁という少年もまた、その村の狭い価値観に染まりきっていた。

 

彼も、鯉の顔をした老人や異形の個性を持つ人間を「気持ち悪い」と感じていた。

だからこそ何の躊躇いもなく石を投げ、差別した。

 

彼らにとって、これはいじめや差別ではない。

 

 

『あの異形の顔を見ろ。奴らは人間じゃない、化け物だ。人間と化け物を分けるのは、差別ではなく当然の区別だ』

 

 

それは自身の内に潜む醜い排他主義を正当化するための、ひどく都合のいい免罪符であった。

 

引石はその決定的な日が訪れるまで、自身が石を投げている相手が同じ心を持った人間であるという事実から目を背け、その冷酷な考えに一切の違和感を持つことなく成長していったのである。

 

 

 

 

 

 

異形の老人に向けて無自覚な石を投げていた少年時代が過ぎ去り、引石健磁が中学生という思春期の入り口に立った頃。

彼の中に、周囲の世界との決定的な違和感が、明確な輪郭を伴って静かに芽吹き始めていた。

 

 

それは、放課後の教室で友人たちと好きなアイドルの話題で盛り上がっていた時のことだ。

 

友人たちが口を揃えて熱を上げていたのは、雑誌の表紙を飾るような肌の露出が多い女性のグラビアアイドルや、清純派の女性タレントばかりであった。

「どんな女の子がタイプか」という、思春期の男子中学生にとって息をするのと同じくらい当たり前の会話。

 

しかし、引石はその輪にうまく混ざることができなかった。

 

話を振られた彼が、無意識にテレビで活躍する男性アイドルの名を口にした瞬間。

 

周囲の友人たちの顔に浮かんだ、何とも言えない微妙な表情と空気の硬直。

引石は、その時初めて自身の内側に渦巻く感情の正体に目を向けた。

 

友人たちが女子生徒の何気ない仕草や笑顔に心を奪われているのをよそに、引石の視線は常に、体育の授業で汗を流す同級生のたくましい男性の腕や、広い背中へと引き寄せられていた。

 

冬の冷たい風が吹くバレンタインデー。

周囲の男子たちが「誰かからチョコレートをもらえるか」と浮き足立つ中、引石の頭を占めていたのは「自分が用意したチョコレートを、あの人に受け取ってもらえるだろうか」という、純粋で乙女チックな悩みであった。

 

 

そして、高校一年生に進学した春。

引石はもはや誤魔化しきれないほどに肥大化したその感情を前に、ついに明確な自覚に至る。

彼、いや──彼女は、自身の精神の根底に強烈な女性的な面があることを、一つの事実として受け入れたのだ。

 

 

 

自身の性自認を受け入れた彼女が、次に選んだ行動。

それは家族に対する告白であった。

 

 

 

閉鎖的な田舎の村では、少しでも人と違う行動をとれば、悪意のある噂は風よりも速く広まってしまう。

もし自分が女性として振る舞い始め、それが外部から変な噂となって両親の耳に入るくらいなら、自身の口から包み隠さず正直に打ち明けるべきだと考えたのだ。

 

 

それは育ててくれた両親に対する、彼女なりの最大限の誠意であり、勇気を振り絞った決断であった。

 

 

夜の居間。

彼女は正座をして向かい合う両親に向けて、自身の心と身体の不一致、そして自分が男性を愛する存在であることを震える声で丁寧に打ち明けた。

 

彼女は両親が驚き、戸惑うことは覚悟していた。

 

理解してもらうまでに時間がかかるかもしれない。

あるいは、涙を流して悲しませてしまうかもしれない。

どのような反応であれ、時間をかけて向き合っていくしかないと固く決意していた。

 

 

しかし、彼女の勇死の告白を聞き終えた両親の顔に浮かんでいた感情は、驚愕でも、悲哀でも、戸惑いでもなかった。

 

 

そこにあったのは、明確な怒り。

そして、得体の知れない化け物──憎むべき敵を見るような、冷酷で攻撃的な眼差しであった。

 

 

 

「……気持ち悪い」

 

 

 

母親の口から、無意識のうちに漏れ出たその一言。

それは、まるで自分たちの血肉から到底受け入れがたい汚物や汚点が産み落とされてしまったと絶望するような、純粋な嫌悪感の声であった。

 

 

「出ていけ!!」

 

 

続いて、父親の激しい怒号が狭い居間に響き渡った。

 

 

 

「お前なんて、私の息子じゃない!! この恥晒しが!!」

 

 

 

その言葉と表情を見た瞬間。

引石の脳裏に、小学生の頃、あの鯉の顔をした異形の老人に向けて、友人たちと共に石を投げつけていた自分自身の姿がフラッシュバックした。

 

 

『あいつらは化け物だ。人間じゃない。だから差別しているわけじゃない』

 

 

かつて自分たちが免罪符として使っていた、その正当化の理屈。

それがどれほど薄っぺらで欺瞞に満ちたものであったかを、彼女は今、両親の瞳を通して完全に理解した。

 

村の人間たちが異形型個性の持ち主を差別するのは、彼らが人間ではないからという高尚な理由からではない。

 

 

ただ単に、自分たちの理解の及ばない存在だから。

そして見ていて気持ちが悪い、不快だからという、極めて単純で動物的な排他思考でしかないのだ。

 

 

個性によって異形の姿に生まれつこうと。

身体の性と心の性が一致しない、ゲイやレズビアンの類であろうと。

 

この狭い村の人間たちにとっては、等しく気持ち悪くて排除すべき対象でしかない。

 

 

その決定的な真実に気づいた時。

彼女の中で、家族への愛情も、この村で生きていくという未来の展望もすべてが音を立てて崩れ去り、漆黒の殺意へと反転した。

 

 

 

 

 

 

気付けば、彼女の目の前には二つの物言わぬ死体が転がっていた。

 

父親と母親であったもの。

その頭部は極限の怒りと絶望によって振り下ろされた灰皿によって原型を留めないほどに強く殴打され、大量の血の海を畳の上に広げている。

彼女の両手は赤く染まり、着ていた服には両親の血がべっとりとこびりついていた。

 

激しい衝動の嵐が過ぎ去った後、彼女の心にあったのは後悔でも悲しみでもなく、どこまでも静かで冷たい凪のような虚無感であった。

 

彼女は血に濡れた服を着替えることもなく、そのまま実家の玄関の戸を開け、夜の村の道を歩き出した。

 

親を殴り殺し、全身を血に染めて村を去ろうとする彼女の異様な姿。

当然、窓の隙間や物陰からその姿を目撃していた村人はいたはずだ。

 

 

しかし彼女の歩みを止めようとする者や、警察に突き出そうと取り押さえに飛び出してくる者は、ただの一人も存在しなかった。

 

 

彼らは、自分たちとは違う気持ち悪いものを見下し、石を投げて差別する。

しかし、それはあくまで相手が反撃してこない弱者である場合に限られる。

 

いざその気持ち悪い存在が牙を剥き、圧倒的な暴力を持って逆らい、襲い掛かってくる本物の怪物へと変貌した瞬間。

彼らは自らの保身を優先し、ただ家の中で息を潜めて震えることしかできないのだ。

 

夜の闇の中へ溶けていく背中を誰も追っては来ない。

彼女はこの閉鎖的な社会の醜悪な本質を背中で感じながら、二度と戻ることのない故郷を後にした。

 

 

もう誰の目も気にしない。

誰の価値観にも縛られない。

これからは己の心に従い、己の在り方を貫き通して生きる。

 

それが引石健磁が社会的に死に、マグネとして裏社会に産声を上げた日の、壮絶な決意の記憶であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あら、嫌だ。買い物の途中で、随分と昔のつまらないことを思い出しちゃったわね」

 

 

ショッピングモールの鏡の前。

トガから渡されたシアーシャツを身体に当てていたマグネは記憶の深淵から現実へと意識を浮上させ、パチリと小さくウインクをした。

 

 

「アタシはアタシ。過去がどうであれ、今は最高の仲間がいるんだから」

 

 

マグネはトガの頭を優しく撫でながら、いくつかの衣服を買い物かごへと放り込んだ。

 

買い出しを終え、誰にも見つかることなくロシナンテのアジトである古いビルへと帰還した二人。

 

 

「お疲れ、マグネ、トガ」

 

 

ソファでスウェット姿のままゲームのコントローラーを握っていた死柄木が、視線をモニターから外すことなく、しかし確かな労いの言葉を口にする。

 

 

「はいはい、ただいま……リーダー、アンタの服もちゃんと買ってきたわよ」

 

 

マグネは大きな紙袋の中から死柄木のために見繕ってきた衣服を取り出し、彼の膝の上へとバサリと置いた。

 

 

「おお、悪いな。助かる」

 

 

死柄木は素直な感謝の言葉と共にその衣服を広げた。

 

彼にとって、マグネがかつて男性であったことや、彼女がゲイであることなど、本当にどうでもいい些末な事象であった。

 

この社会から弾き出されてここに集った時点で、過去の経歴や性別、個性の形など何の意味も持たない。

彼にとって重要なのは、彼女がマグネという頼りになる実力者であり、共に自由を求めて戦う、信頼できる仲間であるというその一点のみである。

 

だからこそ、彼はマグネの選んできた服を文句も言わずに受け取った。

受け取ったのだが。

 

 

「…………なあ、マグネ」

 

 

死柄木は広げたその衣服を両手で持ち上げたまま、首を傾げた。

 

 

「俺は服にこだわりはないって言ったけど……なんで俺の服が、こんな夜の街のホストみたいなラメ入りのスーツなんだ?」

 

 

彼の手にあるのは暗いアジトの照明の下でも毒々しいほどに光を反射する、極端に細身で派手な装飾が施された、スパンコールまみれのジャケットであった。

 

 

「あら! せっかくリーダーが『俺もスーツを着た方がいいか』なんて言うから、アタシなりに一番目立って似合いそうなのを見繕ってきてあげたのよ? 感謝しなさいよね!」

 

 

マグネは両手を腰に当て、満足げな笑みを浮かべて胸を張った。

 

 

「いや、目立ったらマズいだろ、俺たち……」

 

 

死柄木が疲れたようにツッコミを入れるが、マグネはどこ吹く風だ。

 

服に全く無頓着なリーダーを自身好みの派手な着せ替え人形にして遊んでいるマグネの姿を見て、トガやコンプレスが肩を揺らして笑い声を上げる。

 

血塗られた過去と社会からの拒絶。

すべてを失い、裏社会のどん底に流れ着いた果てに手に入れた、この温かくて騒がしい空間。

 

ここが彼女の選んだ「アタシの居場所」。

 

マグネは困惑する死柄木の背中をバンバンと楽しげに叩きながら、偽りのない心からの笑顔を咲かせていた。

 

 





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