ドブカス「どけ!俺はお兄ちゃんだぞ!!!」   作:null null

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躯倶留隊。

蘭太くんと別れた俺は、ひとまず廊下に出た。

理由はシンプルや。トイレや。

スッキリしながら、これからのことについて頭をひねる。

「うーん……甚爾クン対策、一応考えてはみたけど……そもそも原作やと、直哉と甚爾がどこで初めて会うたか、描写されてへんかったよな?

俺の記憶違いか? ファンブックも買ってへんし、細かい設定が全然分からんわ……」

……ま、ええか。

最悪、“落ちこぼれのヤバい奴がおる”いう噂を聞きつけたら、亜音速で現場に急行すりゃええだけの話や。

「お、宴会終わったっぽいな……」

親父にもちょっと話したいことあったし、大広間に戻ることにした。

――が、扉を開けた瞬間、思わず目を疑う。

さっきまでおった親父や取り巻き、蘭太たちの姿が、綺麗さっぱり消えとる。

代わりに残ってたんは……呪力の流れがめちゃくちゃ雑な子や、呪力が雀の涙ほどしかない子ら。

いわゆる、この家で「落ちこぼれ」の烙印を押された子供らや。

(……これ、もしかして……)

嫌な予感が的中したみたいに、現れたんは――これまた見覚えのある禪院信朗。

こんな幼い子らに、地獄みたいな訓練強いる気か……。

ホンマ、この家の腐り具合は救いようがあらへんな。

「訓練場に来い」

信朗の冷たい声に、落ちこぼれの子供らは戸惑いながらも、トボトボとついていく。

俺も気配を消して、その列の最後尾をこっそりストーキングすることにした。

 

――訓練場――

 

「これより、躯倶留隊入団テストを始める」

(…やっぱりなぁ!!)

信朗の第一声に、子供らがざわつく。

そらそうや。さっきまで豪華なメシ食ってたのに、いきなりそんなん言われて、脳みそが追いつくわけあらへん。

そこに信朗が、さらに追い打ちの特大デッドボールを放り込みよった。

「お前らはハズレや。せやから父親に切り捨てられたんや。

もう、お前らを躯倶留に入れるよう、親御さんから話はついとる」

「はぁ!? ふざけんなや!」

「家に帰せ! 親父に会わせろ!」

まだ自分の立場を理解してへん元気な数人が、信朗に掴みかかろうと突進する。

……あーあ、やめとけっちゅうの。

 

「あがはぁっ!?」

 

情けない悲鳴と同時に、子供らは一瞬で取り押さえられた。

次の瞬間、悲鳴と同時に床とご対面。

影から現れた躯倶留隊の現役隊員が、秒で制圧。

「……まあ、そういう訳や。

お前らは今日から、死ぬか、よっぽどデカい行事でもない限り、家には帰れへん」

説明雑っ!!

倒れとる子供らを見る。

……いや、これ普通にヤバいやろ。

一人は多分、複雑骨折。

他の奴らも、骨の位置おかしなっとる。

「……厳しすぎやろ」

思わず本音がポロッと出た。

すると信朗の部下が振り向いて、

「おい! 私語は厳禁――

……あ、直哉様でしたか!

本日はどういったご用件で?」

切り替え早すぎて草生えるな。

「特にあらへん。

ちょっと気になったから見に来ただけや」

「そ、そうでしたか!」

と言って、逃げるように去っていく。

「それにしても、その子ら骨折れとるけど大丈夫なん?」

軽く聞いてみたら、

「あ、え、そうですね……後で直します!」

後で!?

……まあ禪院家ならそんなもんか…

――そこでふと、思う。

(……せや。今の自分の強さ、確認しときたいな)

ちょうどええサンドバッグ……いや、練習相手もおるしな。

「なぁ、信朗さん」

俺はニッコリ笑って言う。

「そっちの隊員と、体術で勝負したいんやけど」

その瞬間、隊員と信朗、目ぇ見開く。

「い、いえ! 直哉様にそんなことさせるなんて……!」

「ええから」

俺は被せるように続ける。

「勝負は相手が気絶するまで。

ええな? 拒否権はないで」

信朗はしばらく黙り込んで……

やがて、ゆっくり頷いた。

(……ホンマにええんかいな。

まあ、大事になったら全部その隊員のせいにする気やろうけど)

そう思いながら、一歩前に出る。

「ほな、始めますか」

隊員も前に出て、緊張バキバキのまま頭を下げる。

「……宜しくお願いします」

(ほーん。

さてさて、どれくらい持つんやろな?)

 

……俺がやけど。




次回ッドブカス死すっ!
ディエルスタンバイ!!!!!

この先の展開どうしよう?

  • まだまだ子供のパートを続けましょう
  • 懐玉・玉折編まで早めに行こう
  • 呪術廻戦0のとこまで早めに行こう。
  • 呪術廻戦の第一話に早めに行こう。
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