ドブカス「どけ!俺はお兄ちゃんだぞ!!!」   作:null null

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番外編です。
本編楽しみにしてた人、ごめんちゃい。


番外編 もう一人の転生者

「我が名は紅蓮青雀。この世を司り、操り、そして破滅へと導く者なり……! クハハハハハハッ!!」

朝の教室。窓際で前髪をいじりながら、朗々と邪気眼全開の宣言をぶちかます。

「……ふっ。今日もまた、この私様の伝説に新たな1ページが刻まれた……というわけだな」

「おい遠藤……。高校生にもなって、マジで恥ずいからやめろって、そういうの……」

この厨二病全開の男の名は、遠藤誠也。自称・世界の救世主。

(……救世主を自称する一方で『世界を破滅に導く』とか宣っているが、守りたいのか壊したいのか、その辺の設定は本人の中でもかなりガバガバである)

ちなみに最初に名乗った名前は、彼の中に眠る数多の人格のうちの一つらしい。

「フッ……。やあ、ティーチャー……。いや、今は破壊神ラフィオスの末裔、漆黒のラグードルと呼ぶべきかな?」

「いいから座れ、遠藤。授業始めるぞ」

「座れだと?……なぜだ。この私に命令する権利が貴様にあると?」

「学校のルールだ。これ以上ふざけてると内申点下げるぞ」

「フッ……。そんな矮小な概念に囚われるこの私様が……え? 内申、下がるんですか?」

「当たり前だろ」

「……あ、はい。今すぐ座ります」

「プププ……! 世界の救世主様が、内申点ひとつで即座に屈服しちゃったよ!」

教室内がどっと沸く。声の主は、隣の席で必死に笑いを堪えているクラスメイトの佐藤だった。

遠藤は顔を真っ赤にして叫んだ。

「ち、違う! これは……その、つまりだな! 今はちょっと、普通の生徒のフリをしてるだけなんだ!」

「フリって、遠藤はずっと普通じゃん! 何言ってんの?」

クラスメイトたちの笑い声がさらに大きくなる。遠藤は顔を両手で覆い、机に突っ伏してしまった。

(恥ずかしいよ……助けて母様ぁ……)

ちなみにコイツ、母親の影響でこうなった。噂によるとその母上は、常に右目に眼帯、左手に包帯を巻いているらしい。元暴走族でめちゃくちゃ強いのだが……この話には(今のところ)出番はない。

 

~~~

 

帰り道。

「はぁ……。母様は、私様が特別な人間で素晴らしい能力を持った世界の主人公だって言ってるけど……私様にそんな力なんて、ないのかなぁ……」

小さな頃から母親に偏った思想を叩き込まれ、立派な厨二病へと仕上がってしまった誠也。

 

だが、そんな彼に本当の「転機」が訪れる。

 

ある朝、彼が目を覚ますと――そこは見知らぬ天井、いや、見知らぬ世界だった。

「は、え? ここどこ?」

最初は混乱した世界の救世主(笑)さんだったが、徐々にここが「異世界」であることを受け入れ始める。すると、普通なら「元の世界に帰りたい」と願うところだが――。

誠也は、一ミリもそんなことは思っていなかった。

「フハハッ! こんな漫画みたいなことが起こるなんて……! やはり私様は、本物の世界の主人公だったんだ☆」

……まあ、あながち間違ってはいない。

彼は、直哉に続く「もう一人の転生者」なのだから。

 

 

遠藤誠也と野沢猿弥。

二人の転生者が出会うのは、まだ少し先の話。

だが、確実なことが一つだけある。

異分子である彼らがこの地に降り立ったその瞬間から、『呪術廻戦』の因果は、音を立てて崩壊し始めているのだ。

一人は、腐敗した名門・禪院家の次期当主。

一人は、己を救世主と信じて疑わない無垢な闖入者。

彼らの選択、彼らの呼吸、彼らの存在そのものが、本来なら回避不能であったはずの未来を、未知なる混沌へと塗り替えていく。

運命の糸は縺れ、物語の整合性は無慈悲に剥がれ落ちる。

歪みきった鏡の中に映し出されるのは、予定調和の終焉か。

 

その先に、彼らを待ち受けるのは、新世界を照らす「黎明」か。

それとも、抗えぬ天命に飲み込まれる「破滅」か。

誰も知らない『もう一つの呪術廻戦』が、今、加速を始める――。

この先の展開どうしよう?

  • まだまだ子供のパートを続けましょう
  • 懐玉・玉折編まで早めに行こう
  • 呪術廻戦0のとこまで早めに行こう。
  • 呪術廻戦の第一話に早めに行こう。
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