問題児たちとブリテンの王(100万分の1の候補)が異世界から来るそうですよ? 作:エステバリス
「で、どーでもいいんだがよ、こういうのは案内人かなにかが出てきて説明するっていうのが筋じゃねぇの?」
「全くです。いきなり知らない場所に放り出されたら誰か出てきて案内するのが定番、敵を倒せば経験値とお金、もしくは換金アイテムをくれるくらいに当たり前でしょうに」
「説明がなくては動きようもないわ」
「……この状況に対してみんな落ち着きすぎだと思うんだけど」
「あらー。ならそういうカスカベさん……でしたっけ?貴女も相当落ち着いていますけど」
(全くです)
現状に関して、あまりにも普通に、なにもなかったように会話を繰り広げている四人に対して黒ウサギは耀と盗賊、二人に便乗するカタチで突っ込む。
というかマズい。これじゃあパニックしていると思われた四人に向けて驚かして説明……という当初の計画がいきなりパァだ。そもそもタイミングを失ったから突入するのも場違い感が出てしまう。
「だったらしょうがねぇか……
ふと、十六夜がさも当然という風に黒ウサギが隠れている茂みを指差して告げる。その一言に思わず黒ウサギはウサ耳を抑えるが、その時の音が豪快に茂みから鳴ってしまう。
「あら、貴方も気づいていたの?」
「当然、かくれんぼじゃ負けナシだぜ?お前も、自称アーサーも気づいてるんだろう?」
「風上に立たれたら嫌でもわかる」
「むしろ他称なんですけどねぇ……ま、死にたくない一心で死ぬ方がマシな思いしてたからにはイヤーな気配はすぐにわかりますよ」
「……へぇ?面白いなお前ら」
十六夜、飛鳥、耀の三人は無言で、笑わない眼と共に笑い、盗賊は泥棒としてまだまだ四流以下ですね……とでも言うような顔をしながら音がした茂みに視線を向ける。
黒ウサギは観念して茂みから出てくる。
「や、ヤダナー御四人様、そんな飢えた狼のような眼で見ないでくださいまし。ええ、古来より狼と孤独は兎の天敵。そんな脆弱な心臓の黒ウサギに免じてここは一つ、穏便に黒ウサギの話を聞いて欲しいのデスヨ」
「断る」
「却下」
「以下同文」
「泥棒が捕らえられた時の末路は基本的に投獄ですよ?ほら、こんなことするからダメなんです」
「アッハ、取り付くシマもないですね♪っていうか盗賊の貴女がなにを仰いますか!?」
バンザーイ、と諦めたようなポーズを取る黒ウサギ。だがその腹の底では四人を値踏みするような思惑もあった。
(肝っ魂は及第点ですね。扱いにくいのは問題ではありますが……っていうか盗賊なんか招いて本当によかったんでしょうか……?いやしかし、召喚者の弁によれば……)
「えい」
ギュムッ、そんな音を出して黒ウサギのウサ耳は耀の手で全力で引っ張られた。
「フギャッ!?ちょ、何故にいきなり黒ウサギの素敵ウサ耳を掴むのですか!?せめて優しく触ってほしかったです!」
「好奇心の為せる業」
「自由過ぎるにもホドがあります!」
「え?それホンモノのウサ耳なの?すげー引っ張りてー」
「……じゃあ、私も」
「ちょっ、ちょちょちょっ、お待ちをっ……!と、盗賊様!お助けくださいまし!」
次々とウサ耳を引っ張り出す三人に耐え切れなくなった黒ウサギは思わず盗賊に助けを求める。盗賊はニコッと笑いながら黒ウサギに背中から抱きついた。
「さっきも言ったはずですよ黒ウサギさん?捕らえられた泥棒は投獄……ですがしかし、一つだけ他の道があります」
「へ?な、なんでしょうか?是非、是非に教えてください!」
「むふっ……そ・れ・はぁ……捕らえた側にされるがままにされるんですよぉおおおおお!!」
「ヒギャアアアアアアアアアアア───!!?」
こうして黒ウサギの耳は暫く使い物にならなくなるくらいに引っ張られたのだった。
◆◇◆
「───あ、ありえない。ありえないのデスよ……まさか話を聞いてもらうだけで小一時間も浪費するとは……学級崩壊とはきっと、おそらく、絶対にこのことを言うのデス……」
「いいからさっさと進めろ」
まあ、それでも一応四人とも話は聞いてくれるようで、コホンと咳払い。
「それでは言いますよ?定型文で言いますよ?はい言います!ようこそ箱庭の世界へ!皆様にはこれよりこの世界でオモシロオカシク人生謳歌して"ギフトゲーム"の参加権を渡して頂かせようと不肖、私こと黒ウサギが招かせていただきました!」
「招くってよりは半ば誘拐ですよねぇ……やっぱり黒ウサギさん泥棒?」
「それより、"ギフトゲーム"って?」
「はいよくぞ聞いてくれました!皆様は多分恐らく既に気づいているでしょうが、普通の人間ではございません!ギフトゲームとはそんな皆様の先天的、あるいは後天的に与えられた"ギフト"、つまり才能を用いて参加するゲームのことです。箱庭はこのギフトゲームでオモシロオカシク生きて行く皆様のために造られた惑星級、いや、もしかすればそれ以上の広大なステージなのです!」
黒ウサギの大仰な、それでいて確信的な言葉に対して飛鳥は手を挙げて質問する。
「まず聞きたいけど、その口ぶりから察するに皆様というのには私達四人を含めた不特定多数の人間のことを指しているの?」
「YES!ですが勿論人間だけではございません!この広大な箱庭、ドラゴンや人狼、グリフォンなど皆様の世界では伝説、空想上にのみにしか存在しない生き物だって存在します!」
「……グリフォン……」
黒ウサギの言葉に対して耀は小さく確かな笑みを浮かべた。誰もこの耀の表情の変化には気づかなかったが、少なくとも黒ウサギの思惑の一つ、箱庭を気に入らせるというものは一先ず順調なようだ。
「そして、ギフトを持つ我々は必ずどこかの"コミュニティ"に属していただきます!」
「嫌だね」
「属していただきます!そしてギフトゲームの勝者は"
「はい次の質問。主催者ってのは誰ですか?もしこの箱庭が私達みたいなのの集まりだとすれば、主催者もそういうの……もっと言えば私達もその"主催者"になれるんですか?」
「いい質問です盗賊様!盗賊様の想像通り、"主催者"は我々と同類、さらに言うならゲームに掛ける"チップ"さえあれば皆様も"主催者"になることが可能です!」
「報酬っていうのは?具体的にはなにがあるの?」
「はい、それは様々です。土地や金品、皆様のギフトは勿論、ものによっては人身なんてものも掛けられます。当然、そんなものを掛けるコミュニティは余程のことがないかぎりありません」
「そう、中々に野蛮なのね」
「その通り。ギフトゲームとは人知を超えた魔境、飛べと言われて飛べなければ飛べない方が悪い。ギフトゲームクリアの鍵となる伝承があるならば、それを知らない方が悪い。それこそギフトゲームなのです」
黒ウサギが自慢気にギフトゲームの説明をしていると、飛鳥から二つ目の質問。
「じゃあ、ギフトゲームは箱庭の法そのものと捉えても?」
「それに関しては半分正解、半分不正解です。勿論箱庭にも法律はありますので、ギフトゲーム外での殺人や窃盗なども厳禁です。理解しましたか?
「なんでそこで私見るんですか……って、聞くまでもないですね。
はいはいわかりましたよー。でも戦利品は経験値と落としたアイテムとしてギフトゲームでなくても頂きますよ?」
「それがダメと言っているんです!」
キシャー!と黒ウサギが怒鳴る。盗賊はえー、と文句を垂れる。そしてそれをガン無視して飛鳥は更なる質問へと移る。
「じゃあ最後に……ギフトゲームはどうすれば始められるの?」
「はっ、それは至極簡単です!コミュニティ内での物をのぞけば期日以内に登録してはい、完了です!」
黒ウサギがパチン、と両手を叩く。それは暗に一通りの軽いチュートリアルが終了したことを意味していた。
「それでは、一通りの質問はこれまでですね。立ち話もなんですし、これからの話は我々のコミュニティの同志となり得るので、私達のコミュニティで」
「おい待てよ俺がまだ質問してないぜ」
っと、黒ウサギが妙にテンポよく話を進めていると十六夜はスッと手を挙げる。
「……なんでございましょう?十六夜様。もう箱庭やギフトゲームについては一通り説明いたしましたが?」
「いんや、黒ウサギ。俺が聞きたいのはそういうことじゃない。心底どうでもいい。だが……お前は俺達をここに呼んだ。なら一つ、はっきりと教えてもらいたいことがある」
十六夜は天を下から一望し、飛鳥、耀、盗賊をぐるっと見回して再び黒ウサギに視線を戻す。
その姿はまるで、全てを見下したようで、それでも全てに尊敬の念を込めているかのようにも見えた。
「この世界は……面白いか?」
真剣真面目に問われた質問。それはそれまで十六夜が見せることのなかったもので、その質問は彼なりの真剣味を帯びているのだと一目で理解できる。
『家族を、友人を、財産を。
世界の全てを捨てて我らの箱庭に来られたし』
そう書いてあるからには、四人が捨てた世界というものに見合ったものを保証してくれなければ話にならない。十六夜はそう言っているのだ。
「……YES!ギフトゲームは人知を超えた神魔の境地。必ず皆様の御心を魅了すると、この黒ウサギが保証いたしましょう!」
◆◇◆
「ニャァァアアアアアアアアアアア!!?」
「おらおらどうしたアーサー!これくらい速くねぇと世界の果てに着く前に黒ウサギに捕まっちまうぞぉ!」
「うええええええ!!!これなんですか!なんなんですか!?十六夜さんマジで人間なんですか!?」
「DNAの爪先から天辺まで人間だぜ?それよりも喋ってると舌噛むぞ?」
それから暫く経って現在、黒ウサギに箱庭案内をしてもらう……途中で盗賊と十六夜は……というか十六夜は「アーサーと一緒に世界の果て行ってくる!少しアーサーと水入らずで話もしたいしな!」なんて言って盗賊の合意も得ずに彼女のパーカーの襟を掴んで疾走、物理法則とか完全に無視して第三宇宙速度だってなんのそので駆け抜けている。因みに黒ウサギにはなにも言っていない。
まあ、流石にそんな速度で走ればいつかゴールには着くもので、十六夜が静止すると同時に盗賊も放り出される。
「はっ、はぁっ……い、十六夜さん……貴方なんですか今のデタラメな速度……」
「ヤハハ。みんな口を揃えてそう言うぜ?……で、アーサー。お前は本当にあのアーサーなのか?最初にお前の名前を聞いたときはなにかの悪ふざけに思ったが、黒ウサギの話を鵜呑みにすれば信憑性だってある」
「だ、だからあのアーサーってどのアーサーですか……?」
「とぼけるなよ、ブリテンの王、アーサー」
「いや、だからどのアーサーですかって」
「……は?」
「え?」
互いに疑問符のぶつけ合い。盗賊は純粋な疑問符、十六夜は話が噛み合っている部分と噛み合わない部分があることへの疑問符だ。
「ちょ、ちょっと待て。お前がアーサーなら"エクスカリバー"は抜いたんだろう?」
「はい、抜きましたけど?」
「じゃあお前はブリテンの王、アーサーなんだな?」
「いや、だからどのアーサーですかと」
「……ん?」
十六夜は普通に頭が混乱していた。エクスカリバー、もしくはカリバーンを抜いた者とすればかのアーサー王一人のみ。そして目の前の少女はアーサーと他称されていた、そしてエクスカリバーを抜いたと言っている。その口ぶりからしてほぼ間違いはないだろう。
だというのにこの少女は自分がブリテンの王のアーサーであると言うと一転して意味不明なことをのたまう。話に齟齬が発生しているのはそこだろう。
「……おい、アー───」
十六夜がなにか言おうとした時、ドバァァアアアン!とすぐ側の滝が轟音を鳴らした。思わず二人が滝に視線を送ると、そこにはなんと白く巨大な水蛇がいた。
巨大……と言っても、二人より数倍はあるであろうサイズなのだが。
「んなっ!?な、なんですかあれは!?新手の外敵ですか!?」
『我は蛇神……水神の眷属の一柱』
「……へぇ、一柱ね。ならお前は神様なのか?」
思わず身構える盗賊を尻目に十六夜は笑顔を崩さず蛇神に質問する。
『ほう……我の姿を見て恐れぬか、小僧。よかろう、ならばお前には我が試練を受ける権利を与えよう。さぁ、"力"か?"知恵"か?それとも"勇気"か……どれで我に挑むか、選ぶが良い』
蛇神は神と自称するに相応しい尊大な態度で十六夜に接する。その姿を見て十六夜はただ一言。
「試練を選べ、ね」
少し十六夜はイラついた。この程度で神を名乗る者が自分よりも尊大に接する。それだけでだ。
「なら───俺を試せるか試してみやがれ!」
十六夜は凄まじい勢いで蹴りをノーモーションで蛇神の土手っ腹に撃ち込んだ。
『ぐっ!?ぬぉおおお!?』
蛇神は苦悶の声を挙げながら滝壺に叩きつけられる。十六夜は軽薄な笑みを崩さずにその辺に浮いている石の上に立って、余裕とでも言わん表情をした。
「この程度かよ、神様ってのも」
「イヤイヤイヤ!なんですか今の!?おかしいでしょ!?体重差的に!」
「ばっかアーサー。常識は常に非常識に殺されるんだよ」
「わけわかんないですよ!」
「まったくでございます!」
盗賊のツッコミに便乗して現れた黒ウサギも突っ込む。だが十六夜はそんなことより髪色を黒から緋色に変わった黒ウサギの姿を見て一言。
「お、速かったな黒ウサギ。遊んでたとはいえこれだけの時間で追いつくなんて上等じゃねぇか。ってかどうしたんだその髪」
「あっ、当たり前でございます!黒ウサギは箱庭の貴族、月の兎の一族。その黒ウサギが半刻も───」
そして黒ウサギは事のおかしさを実感した。箱庭の貴族たる黒ウサギ。彼女は箱庭でもかなりの身体能力を与えられている。
その、黒ウサギが半刻もの間十六夜に……しかも盗賊という荷物を持ちながらで追いつけなかったのだ。
あり得ない。なんという脚力、なんという体力。確かにこれは人類最高峰のギフトの持ち主と太鼓判を押されるもの無理はない。
「そ、それよりなんてところまで来てるんですか!?」
「世界の果てまで来てるんですよっと」
十六夜は世界の果ての滝の絶景を改めて堪能しながらそう呟く。黒ウサギがちらっと盗賊を見るとやや疲れたような顔をしており、十六夜を止められなかったことを彼女に責めるのは酷な気がしたのでやめた。
「と、ともかくお二人が無事でなによりです……修羅神仏のギフトゲームに挑んだかと思いましたよ……ほら、帰りますよ」
「え?もう挑んじゃってますよ?十六夜さん」
「ああ、挑んだ」
「へ?」
何の気なしに二人が呟くと黒ウサギはポカンと、わけがわからないという風にしている。
なので二人ももう一回。
「挑みましたよ?十六夜さん」
「修羅神仏のギフトゲームなら」
「……は?」
そんな時、滝の中から大きな地鳴りが響いた。その地鳴りと共に滝壺から先程十六夜に蹴り飛ばされた蛇神が現れる。
『まだ、試練は終わってないぞ!小僧オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!』
「なんだ、少しは楽しませてくれるじゃねーか!」
蛇神は明らかに怒り狂ったように声を荒げる。それを見て十六夜はまたニタリと笑う。
「へ、蛇神!?っていうかなんでこんなに怒ってるんですかぁ!?」
「なんか偉そうに『試練を選べ』なんて言うから試してやったのさ。俺を試せるかどうかな。……ま、結果は残念だったがな」
『つけあがるなよ人間!我がこの程度で倒されると思ったか!』
蛇神の怒号と共に滝の周囲に出来上がった大河から幾重もの水が荒ぶり、水の竜巻を作り出す。
十六夜はその光景を見て、大いに笑った。
───これだ!これだこれだこれだ!コイツが俺が心底から求めたスリル!楽しさだ!───
「十六夜さん!盗賊さんも下がってください!」
そして黒ウサギは高揚した十六夜の心に水を差すように横槍を入れる。当然、そんなことを十六夜は許すわけもなかった。
「何言ってんだ黒ウサギ。下がるのはお前の方だ……コイツは俺が売って、アイツが買ったケンカだ。それに水を差すのは無粋ってもんだぜ」
十六夜は自分で理解できるほどに笑いを零していた。その笑みは純粋で子供らしく、狂気的でもある。
『良い心意気だ!それに免じてこの一撃を凌げれば貴様の勝利を認めてやろう!』
「ハッ!冗談言うなよ!勝負ってのは勝者を決めて終わるんじゃねぇ!敗者を決めて終わるんだよ!」
『ふん!その戯言が、貴様の最期だァッ!』
洪水の奔流が十六夜に襲いかかる。十六夜はそれにすら余裕の笑みを零さずに右腕を振るう。
「しゃらくせぇ!」
その一振りは洪水を掻き消す暴風を生み出し、圧倒的な力を生む。
それだけで洪水の奔流は掻き消された。
「嘘ッ!?」
『バカな!?』
「……もー驚きませんよ」
驚愕、驚愕、呆れ。三種の感想を一身に受けながら十六夜は蛇神に向かって跳躍する。
「まっ、中々だったぜ、お前」
十六夜の拳が蛇神に突き刺さる。その一撃で今度こそ蛇神は崩れ落ちた。
───だが、二つの力は圧倒的すぎて一つの誤算を生み出した。
振るわれた暴風と洪水は一つだけ混じり合い、先程よりも遙かに強烈なものを作り上げた。
「なっ、マズイ!?」
「そんなまさか!?」
大ぶりの一撃を叩き込んだ十六夜と惚けていた黒ウサギはそれに咄嗟に反応することができなかった。
だが、一人。彼女は違った。
「あーもう!問題事片付けたらまた問題事引っ張り出すなんてどんな問題児ですか十六夜さん!」
盗賊はすぐさま、ズボンについているキツネの尻尾を模したアクセサリーを揺らしながら十六夜の目の前にまで現れる。
「ば、バカアーサー!逃げろ!」
「ヘンッ、冗談。人の命亡くなるの見過ごしてなにが王様ですかっての!」
盗賊は右腕を振るって板状の腕輪をどこからともなく取り出し、左腕に装着する。
そしてそこの中央の十個の光球が彫られている部位が回転すると、盗賊の右腕から短い短剣にトリガーがついたものが現れる。
回転する板から一枚のカードが出てくると、それを空中に放る。
そして空中に浮いたカードに盗賊は手を触れる。するとカードを中心に氷の塊が生まれ、盗賊はそれを掴んだ。
「来てください!"復元型ウーサー"!」
その一言と共に盗賊の後ろにレイピアを構えた長髪の成年が現れる。
盗賊と成年は共に氷を撃ち出すように剣を前方に叩き込んだ。
「凍っちゃってください!『
その一撃、それで嵐の奔流は凍りついた。
「……ふぅー。無事ですか?十六夜さん、黒ウサギさん。無事なら後でお金頂きますよ?」
盗賊はニコッと笑い、剣を消すと共に氷は一斉に割れたのだった。
盗賊ちゃんのポジションは原作でもボケとツッコミ入り乱れだったのでここでも二刀流にしていきたいと思います。ボケる時はボケ、つっこむ時はツッコミを!
補足
盗賊ちゃんが消したあれは単純に十六夜くんと蛇神さんのパワーが融合したトンデモ攻撃です。それを消しただけでも盗賊ちゃんとウーサーの凄さがわかるはず。おいお前ら!ウーサーをただの女好きだと思うなよ!?これでまだ未完成の復元だかんな!?僕?僕はコイツ使える女好きと思ってますよ!