破滅フラグしかないボンボンに転生してしまった件 〜グフに踏み潰される運命なんて、全力で回避してやる!〜《完結》   作:kiakia

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第六十七話 オーブ騎馬鉄砲隊

 

 

 オウガがザフト反乱軍の戦列を無慈悲に引き裂いていく中、イズモ級の格納庫から解き放たれたオーブ軍主力部隊が、その背後から怒涛の勢いで戦場へと雪崩れ込んだ。

 

 

 その多くは、最新鋭の可変機。C.E.版クランシェと言える史実とは異なる性能となったムラサメ改で構成されている。その洗練されたシルエットは、まるで宇宙を切り裂く鋭利な刃の如き輝きを放っている。

 

 

 

 しかし、そのムラサメ編隊よりもさらに先、戦陣の最前線を「騎馬隊」の如き猛烈な勢いで突撃していく異形の部隊があった。

 

 

 

 それは、オーブの礎を築いた名機、M1アストレイ。既に旧式化し、現代のMS戦においては一線を退いたはずの機体群である。だが、今この戦場に姿を現したアストレイたちは、これまでの常識とはかけ離れた異様な姿で宇宙を駆けていた。

 

 

 

 彼らは一様に、グゥルを思わせるサブフライトシステムに搭乗している。しかし、そのシステム自体の形状が決定的に異なっている。

 

 

 

 通常、MSを輸送・支援するための台座に過ぎないはずのそれは、地球連合軍の量産型MAユークリッドに極めて酷似しており、アストレイたちはその背に中世の騎士が跨る重装甲の騎馬、と変貌を遂げたユークリッドに騎乗している。

 

 

 

 というか、正にユークリッドそのものに騎乗の為の改造を施しており、本来装備していた高エネルギービーム砲「デグチャレフ」ではなく、中央部に超高インパルス砲 アグニを装備。オーブの精鋭パイロットたちは戦場を縦横無尽に駆け回りつつ、ドッズの螺旋を纏ったアグニを、文字通り乱射していた。

 

 

 

 そう、乱射である。それは精緻射撃とは程遠い、飽和攻撃。M1アストレイの搭乗員たちは、個々の敵機を照準器に捉える手間すら惜しむかのように、ただ数機で固まっては前方のMS部隊へ向けて、ひたすらにアグニの引き金を引き続ける。

 

 

 

 本来、単射でも戦艦を沈めうる威力を持つ巨砲が、ドッズ改造によって、宇宙の闇を断続的な光の奔流で埋め尽くしていく。ドッズライフルの有効射程外から、突如として飛来する超高出力の螺旋の光条は運悪くその直撃コースにいた敵MSは、防御を試みる暇すら与えられず、一瞬で原子の塵へと還元され爆散させていった。

 

 

 

「当てるんじゃない、叩き込めッ! 敵の足を止めるだけでいい、撃ち続けろ!!」

 

 

 指揮官の怒号と共に放たれる火線の束は次々と数を増していく。ザフト反乱軍の主力であるザクやグフといった機体のパイロットたちは、その尋常ならざる弾幕に戦慄していた。

 

 

 

 個々の弾道は確かに荒く、熟練のパイロットであれば回避すること自体は不可能ではない。しかし、避けても避けても、間髪入れずに次の「巨砲の螺旋」が空間を削り取っていく。

 

 

 

「当たらん、何故だ! あんな的のようにデカい化け物が……!」

 

 

 

 ザフト反乱軍のコクピットでは、絶望に近い悲鳴が上がっていた。優れた空間認識能力を持つコーディネイターのパイロットたちが、最新のドッズライフルを構えて引き金を引く。しかし、放たれた光条は無情にも、虚を貫くだけに終わる。

 

 

 本来、ユークリッドという巨体にM1アストレイが跨っているその姿は、戦場においては格好の的であるはずだった。だというのに、当たらない。その理由は、この「ユークリッドもどき」が徹底して突き詰めた二つの極端な性能にあった。

 

 

 一つは、文字通り「攻撃こそが最大の防御」を体現した弾幕の密度だ。次々と放たれるアグニのドッズ螺旋が空間を埋め尽くし、敵パイロットは回避行動に全神経を削り取られる。

 

 

 ドッズライフルを構え、照準を固定する一瞬の余裕すら、この騎馬隊が支配する宙域には中々存在しないのだ。

 

 

 

 そしてもう一つは、この機体が「直線行動」にのみ魂を売ったが故の、異常なまでの突進力である。もともと高い推力を誇ったユークリッドだが、この改修機は陽電子リフレクターすらも大胆にオミット。

 

 

 

 防御を捨てて生み出した余剰エネルギーの全てを、加速力とアグニの連射性能へと注ぎ込んでいた。圧倒的な直線軌道における加速度は、従来のMSのセンサー追従速度を置き去りにし、肉眼で捉えた時には既に射線から外れているという異常事態を引き起こしている。

 

 

 

 数少ない撃破報告は、この「騎馬」が突撃を終えて旋回しようとした、わずかな停滞の瞬間に執念の集中砲火を浴びせることに成功した数例のみ。しかし、それ以外ではキルレシオは残酷なまでに跳ね上がっていく。

 

 

 

 何よりも厄介であったのは、敵MS部隊の多くが散開を繰り返さざるを得ない状況に追い込まれたことだ。

 

 

 

 尋常ならざる速度で突っ込んでくるユークリッドの巨躯は、それ自体が巨大な質量兵器に等しい。回避が間に合わず、激突や接触を許した機体はそれだけでフレームを歪ませ、大破・行動不能に陥る。

 

 

 

 避ければいい?寧ろ近づいてくるのなら攻撃しろ?その様な事は難しいと言わざる得ない。当たれば死ぬ複数の大型バイクが銃を乱射しながら凄まじい速度で接近する中で反撃を行える人間が果たして何人存在するのだろうか?

 

 

 追突によって致命傷を負う機体も少なくなく、ザフトのパイロットたちは本能的な恐怖から回避を優先させられる。

 

 

 

 そこへさらに、ドッズ螺旋を纏ったアグニが乱発されるのだ。必死の回避を何度も、何度も強いられるうちに、当初は固まって相互にカバーし合っていたMS小隊の連携は完全に崩壊。戦場に散り散りとなった個々の機体は合流の機会を失っていく。

 

 

 

 それはある意味、旧世紀の戦場の光景そのものであった。かつて盾艦によって強固な防御陣形「ファランクス」を宇宙に現出させたオーブは今、その戦術を進化。或いは退化させたのだ。

 

 

 

 圧倒的な機動力で敵陣を攪乱し、混乱へと突き落とす――それは近世ヨーロッパにおける兵科の一つである「竜騎兵」を、コズミック・イラの最新技術によって再びこの世界に出現させた事に他ならなかった

 

 

"竜騎兵"(ドラグーン)。

 

 

 それは空想上の竜を駆る騎士のことではなく、実在した兵科――軍馬に騎乗し、銃を携えた兵士たちの呼称である。

 

 「騎馬」という当時最強の機動力に、「鉄砲」という高射程・高火力の兵種を組み合わせる。この融合こそが戦場を支配する最強の力になる……だが、現実はそこまで単純ではなかった。

 

 

 この騎馬鉄砲隊における最大の欠点は、馬を走らせたまま射撃を行うことの極致とも言える難易度にある。日本の「流鏑馬」を想起すれば理解しやすいが、激しく揺れる馬上で火器の照準を合わせるのは至難の業であり、ましてや走行中の再装填など不可能に近いのだ。

 

 

 再装填のために足を止めれば、騎馬特有の機動力は台無しになり、ただの格好の的へと成り下がる。しかし、その欠陥に対する解決策はいくつか提示されており、代表的なのが、かつて旧世紀におけるニホンにおいて奥州の独眼竜、伊達政宗が考案したとされる騎馬鉄砲隊の運用術である。

 

 

 彼らは走りながら撃つのではなく、騎馬の機動力で敵の射程圏外から一気に有効射程内へと肉薄し、一時的に立ち止まって正確な一斉射撃を見舞う。

 

 

 そして敵が混乱に陥る隙に再び全力で離脱し、安全圏で再装填を行う。この「移動・停止・射撃・離脱」を繰り返すヒット・アンド・アウェイを戦術に組み込む事で効果的に運用を可能としたのである。

 

 

 それ以外にも、歴史上の竜騎兵にはいくつかの解決策が存在したが、オーブ軍はその中からとある一つの戦術をMS部隊の運用において組み込む事に成功したのである。それは即ち、射撃を「当てる」のではなく、敵を「攪乱」することのみに集中するという選択だ。

 

 

 竜騎兵の運用法の一つに騎馬隊を突撃させながら、あえて初撃のみに銃火器を使用するというものがある。

 

 

 

 これは正確な狙撃を目的とするのではなく、凄まじい爆音と「当たるかもしれない」という死の恐怖で敵を威圧し、その動揺に乗じて騎馬の質量による突撃を敢行。敵の編隊をズタズタに引き裂くことを主眼に置いた戦術だ。

 

 

 オーブ軍は、この古の突撃戦術をこのコズミック・イラの宇宙にて、再び再現してみせたのである。彼らが軍馬の代わりに用意したのは、各地で大量に鹵獲され、あるいはブラックマーケットから横流しされた地球連合製の量産型MA、ユークリッドであった。

 

 

 本来備わっていた「陽電子リフレクター」を敢えて取り外す事でペイロードを確保。余りあるエネルギーの全てを「直線での突破力」と「アグニの連射能力」へと全振りしている。

 

 

 そうして生まれたのが、M1アストレイが騎乗可能な、無人制御の超高性能サブフライトシステムである。

 

 

 

 当初、オーブの技術陣はユークリッドそのものにコックピットを増設し、文字通りの「有人騎馬」として運用することを想定していた。しかし、繰り返される過酷なテスト運用の過程で、ある一つの驚くべき事実が浮き彫りとなった。

 

 

 それは、陽電子リフレクターを廃したユークリッドのペイロードには、技術者の想像を遥かに超える「余裕」があるということだったのだ。

 

 

 

 その余りある積載能力を武器弾薬の搭載に充てれば、それは単なる移動手段に留まらない、前線における簡易的な補給拠点兼、自律火砲ユニットとしての運用が可能となり、さらに、M1アストレイを単に跨らせるだけでなく、その巨躯を最大限に利用することで、本来であればイズモ級のような大型艦艇による展開を必要とするMS部隊を、小規模な単位で広域にバラ撒くことが可能となったのである。

 

 

 詰め込めば、ユークリッド1機あたり最大3機のMSを牽引・搭載し、そのまま戦域へと強襲をかける。これは、かつて宇宙世紀という別の宇宙で確立された「SFSによるMSの航続距離と火力の底上げ」というメリットを、このC.E.の世界において、より再現することに他ならなかった。

 

 

 ここで特筆すべき、そして奇妙な事実がある。

 

 

 これら一連の画期的な発想に対し、ユウナは驚くほど口を出していないのだ。

 

 

 

 ユウナという男は、これまで幾度となく「他作品」のロボットアニメのノウハウ――いわゆる異世界の知識をこの世界に無理やり持ち込み、再現させてきた。だが、このユークリッドを用いた現代版竜騎兵の運用システムに限っては、彼の「異物」としての閃きに頼ることなく、現場の技術者やパイロット達によって自発的に産み落とされたものだったのだ。

 

 

 

 これらの運用が火急の課題となった背景には、最強の「矛」たるドッズライフルの存在があった。その基幹技術が全世界に解析され、敵味方を問わずバラ撒かれるのはもはや時間の問題である。(と当時のオーブ政府は本気で思っていた)

 

 

 そうなれば、これまでの装甲技術は無力化され、先に当てた方が勝つという過酷な消耗戦が始まる。その対策として、ユウナ本人が当初提示したのは、かつてAGEシリーズに登場していたMA「グルドリン」の再現であったのだ。

 

 

 機体前面に固定されたビームスクレイパーを高速回転させながらドッズビームを放射し前面に固定。敵のドッズライフルを弾きながらこちらはビームスクレイパーで攻撃する。まさに攻防一体、ドッズ対策の切り札として彼は絶大な自信を持っていた。

 

 

 しかし、オーブ防衛戦も含めた一連の戦乱によって少なくない数を鹵獲したユークリッドをテスト運用する中で、現場の技術者やパイロットたちは別の答えを出した。それが、現在の「アストレイ騎馬隊」である。コスト、生存率、そして何より短期間で戦力を揃えられる即応性。あらゆる面で、ユークリッドの改修案がグルドリンを上回ると評価されたのだ。

 

 

 それは、ユウナの提案が明確に否定され、現場の技術者やパイロット達の判断が優先された瞬間でもあった。

 

 ユウナ本人は、自分がお気に入りだったAGEシリーズの知識が退けられたことに、露骨に悔しそうな顔をしていたそうな。だが、現場が提示した「ドッズライフルを防ぐ」のではなく「そもそもドッズライフルを撃たせない」という逆転の発想――直線移動に特化した爆発的な加速力でロックオンを防ぎ、小隊単位のアグニ乱射で敵の隊列をズタズタにして回避に専念させるという、攻撃こそが最大の防御であるという理論には、彼も強く賛成せざるを得なかった。

 

 

 それにより、グルドリン開発計画は試作機のみで完全に凍結。ユウナ自身はまだ諦めていないようで、ハインラインと共に細々と改良設計案を温め続けているようだが……それはさておき、戦場はさらなる激化の途上にあった。

 

 

 

 「ぐ、うぅっ……!!」

 

 

 ユークリッドの背に跨るM1アストレイのコクピット。オーブ軍のパイロットは、全身を襲う凄まじい重力加速度(G)に歯を食いしばり、耐えていた。

 

 視界が明滅し、内臓が座席に押し付けられる感覚。彼らはオーブ軍の中でも特に対G耐性に優れた精鋭から選別され、現在ユウナやババが着用しているものと同等の、特注対G特化パイロットスーツを支給されている。だが、それでもなお、この直線番長と化したユークリッドの加速力は、人間の限界を容易に土足で踏み越えてくる。

 

 バコォッ!!

 

 

 機体が激しく揺れ、鈍い衝撃音が響く。おそらく加速の軌道上にいたザフトのMSを、その巨大な質量で轢き飛ばしたのだろう。だが、今のパイロットにそれを確認する余裕など微塵もない。

 

「気にするな! 加速を維持しろ! 止まれば死ぬぞ!!」

 

 

 通信から聞こえる隊長の怒号、余裕などない。余裕なんてない。ほんのわずかでも操作を誤れば、このまま敵の戦艦に激突して特攻紛いの自爆を遂げることになる。

 

 それで敵戦艦を仕留めたところで名誉ではなく苦い顔で馬鹿扱いされるのが関の山だろう。生き残り、その経験を次に活かす。それこそが彼らに求められた使命なのだから。

 

 限界まで加速した直線距離で、友軍機と足並みを揃えてアグニを乱射する。ドッズの螺旋が宇宙を焼き切り、前方で隊列を組もうとしていたジンやグフの編隊を強引にこじ開けていく。

 

 「……今だ、旋回ッ!!」

 

 

 射撃終了と同時に、隙を見て全機が一斉に機首を翻す。凄まじいGが再びパイロットを襲い、意識を刈り取ろうと迫る。

 

 

 だが、その瞬間、彼らの背後にはズタズタに散開させられ、連携を封じられた敵MS隊の成れの果てが残されていた。

 

 

  呼吸を整える暇もなく、オーブの竜騎兵たちは再びスロットルを開く。敵に狙いを絞らせず、ただひたすらに陣形を壊滅させるためだけに、彼らはその全てを賭けていた。

 

 

 やがて敵の陣形が完全に崩壊し、最早組織的な連携が不可能となった頃、アストレイのパイロットたちは何度目かもわからなくなった突撃を敢行しようとするも、しかし、その耳に届いたのは、自分たちの役目が果たされたことを告げる友軍からの通信だ。

 

 「こちらムラサメ改部隊。よくやってくれた、ここから先は任せてくれ」

 

 

 その声を合図に、後方で待機していたムラサメ改の編隊が、矢のような鋭さで敵陣へと滑り込んでいく。先程までアストレイの無秩序な猛火に晒され、孤立していたザクをターゲットに、三機のムラサメ改が同時に加速。逃げ場を失った敵機を、一糸乱れぬ連携で包囲し、ビームサーベルを突き立てる。

 

 

 三方向から同時に串刺しにされ一瞬で爆散すらせず、生命活動を停止したザク。ムラサメ改のパイロットたちはその残骸を無造作に蹴り飛ばし、足場にするようにして次なる敵へと迫っていく。今度は二枚板バレルから放たれるツインドッズキャノンが火を吹き、螺旋の光条がグフの装甲を容易く貫いていった。

 

 

 「……あぁ、こりゃあ、俺たちの出る幕はもうねぇな」

 

 

 パイロットの一人は荒い呼吸を整えながら安堵の息を吐いた。作戦は最終段階に入っている。敵陣営を混乱させた後に、温存していた精鋭が最新鋭機で戦場を駆け、数的優位を保ったまま一気に粉砕する。これが盾艦の優位性を失ったオーブの新たな宇宙戦闘ドクトリンであったのだ。

 

 

 各地で孤立した敵MSが、ムラサメ改の圧倒的な火力の前に次々と沈んでいく光景を見上げながら、パイロットはポツリと独り言を漏らす。

 

 

 「これじゃ、俺たちはただの脇役だな」

 

 自嘲するような言葉だったが、その口元はわずかに綻んでいた。悪い気分ではない。かつてのようなトップエース一人の武勇に依存した無双劇ではなく、練り上げられた戦術と集団の力によって勝利を掴み取る。

 

 

 それはMSが登場して以降、忘れ去られかけていた「個人の武」から「集団の武」への回帰でもあり、これこそがエースへの極端なまでの負担や期待を掛けぬ、ユウナが目指した戦場の一つの集大成であったのだ。

 

 

 「帰るぞ、相棒。……次はもっとマシなコックピットを用意してほしいもんだ」

 

 

 全身の筋肉が悲鳴を上げる中、彼はアストレイ越しからユークリッドの機首を母艦へと向けた。青い粒子を煌めかせながらイズモ級のハンガーへと帰還するその背中には、脇役としての確かな誇りと、一つの戦術を完遂した男の充実感が漂っていたという。

 





・騎馬鉄砲隊
この辺りの知識は主に信長の野望などが元ネタである為正直かなり創作要素なども混じっている可能性はあるものの、それをマジで戦場で再現したのが今回の場面。

Qドッズライフルをどうする?

Aドラッツェにアグニを持たせて突撃させて混乱・散開させた後
精鋭部隊で囲んで棒で殴る。

 実はユークリッドは本編でザムザザーやゲルズゲーと比べてあまり話題にならなかった理由がひたすらオーブ軍やコンパスが最優先で鹵獲していたのも理由であったりします。騎馬鉄砲隊のコンセプトは上記の通りドラッツェ。

 直線距離での加速度だけを重視してアグニをばら撒きつつひき逃げアタックを行い。敵が少ない地点で部隊ごとに反転して再度突撃をかけ、敵を徹底的なまでに分断を行い。ムラサメ隊で仕留めるのがオーブ宇宙軍のあらたなドクトリンとなりました。

 これだけならユークリッドをそのまま操縦すれば……となるかもしれませんが。

・コックピットに至るまで加速と砲撃を重視した設計に改造されており人が乗るスペースがなくなっている。故にゲルズゲーを参考にアストレイからの遠隔操作で直接騎乗したユークリッドを操作している(この辺りはAI無人機にできればよかったのですが、それができるのはファウンデーション軍くらい。一方カガリがジャスティスを遠隔操作する場面もあってオーブは他の機体で別の機体を操作する技術自体は原作でもある)

・グリップなどが追加され小規模なSFS+予備弾薬などを詰め込んだ戦闘可能な補給ユニットとしての運用のためのテストを行うため。最終的にはメガライダーの様に居住区画なども整う可能性も高い。


・仮にユークリッドが撃破されたところでM1アストレイが無事ならパイロットは戦闘継続や撤退も可能に。実際に撃破された機体に関してパイロットの生存率はかなり高めで。確実に無力化するためには、高速でアグニをばら撒きながら轢き逃げアタックをしてくる騎馬隊の上部分のコックピットだけを狙う必要があるなどクソゲーを押し付けている。

 などなど騎乗することのメリットなども多く、何よりユークリッドは鹵獲品として数多く存在している為新規でグルドリンを揃えるより遥かに安価に、メサイア攻防戦の後に削られたオーブ宇宙軍の拡充に繋がることからこちらが優先されたのでした。オーブ軍将兵はユークリッドの事はかなり評価しているためアドゥカーフ社はオーブと手を組んでいれば……なお本社が吹き飛んでしまったせいでオーブの高官の多くは戦後ユークリッドの安定供給先としてアドゥカーフをこき使おうと思ってた所、ファウンデーションがやらかしたせいでマジギレしているのは内緒。今後は生き残りの技術者などを集めてオーブ製の次世代ユークリッドもどきを生産するか、メガライダー+グルドリンの合体機体を生産するのかのな択になるでしょうね。

・グルドリン
 ユウナが鳴物入りでコンセプトを定義したAGEシリーズの機体。ギャグの様な見た目ながらもそのコンセプトは視聴者から高く評価されており、ユウナもまたドッズライフルに対策アンサーとしてエリカさん達に見せましたが……。結果としてはコンセプトは評価されたものの「今必要ではない」と没にされる事に。


 当時のオーブは他国がドッズライフルをパクる可能性を病的なまでに恐れており、一刻も早く対抗策を求めており。そこで戦後賠償や鹵獲、ブラックマーケットやジャンク屋経由のオークションで流れたユークリッドによる、安価な即席部隊の編成が優先されたのでした。


 とはいえこれに関してはエリカもハインラインも、設計案を軽くみたダブルブイも評価自体はしており。やるべきことが多く(セイバー改、オウガ、ガイアティターンズ、ムラサメ改の設計などどこもクソ忙しい)、手がつけられなかったものの、戦後は本格的に量産のための検討がされるでしょう。

 なお量産された場合、純粋なMA案として製造されるかユークリッドのデータを元にSFSとして量産されるかは不明。戦闘用+SFSや居住性能を追加されたゴールデングルドリンパーフェクトが爆誕した場合ユウナも流石に盛り過ぎだろと頭を抱えるかもしれません。ただイズモ級よりは遥かにお安く作れるだよねこれ……

また、AGE本編の腕の生えたグルドリンも宇宙での作業+戦闘用として配備される可能性は高く。この世界でのボールポジになるかもしれませんね。

ユウナのアコード対策について。果たしてユウナはアコードの無力化の為になりふり構わない外道な手段(ユウナ視点)を取るべきか?

  • 原作通り。
  • 平和の為に覚悟を決める。
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