破滅フラグしかないボンボンに転生してしまった件 〜グフに踏み潰される運命なんて、全力で回避してやる!〜《完結》 作:kiakia
そもそも、前提として俺は基本的に他人が作った料理を日常的に口にするような生き方をしていない。オーブは祖国でもあるしコンパスは俺の職場。モルゲンレーテだって最早通う事が当たり前になったりするが常に食事に関してはこれでも警戒し続けていたりする。
暗殺、毒殺、あるいは緩慢な致死物質の混入。そうした理不尽な死の影から身を守る為にこの世界に転生してからの俺は、食事に対して文字通り命がけの細心の注意を払ってきた。
安心と安全が完全に保証された食材だけを高い金を払って調達、その上で料理人すら信用出来なくなった俺はいつの頃からか、それを自分でまとめて調理し、誰の手も経由させずに口へ運ぶという事がもはや当たり前になっていたんだ。
それは、愛する妻であるミーアと結婚してからも基本的には変わっていない。彼女は俺の事情を理解し、進んでその自炊生活に寄り添ってくれている。だからこそ……逆に言えば、身内であるミーアが作る料理を除いて、たとえどれほど親しい人間の手によるものであろうと、他人が調理したものを喉に通すことに対しては、最早生理的とも言える拒絶感や抵抗感を覚えちまってるんだ。
屋台で気軽にケバブを食べる?そんなもん出来るわけねぇだろ。コンビニやファミレスやハンバーガーチェーン店で気軽に食事?出来るはずがない。偶には牛丼やハンバーガーが恋しくなりゃ自分で作ればいい。下手に原作における破滅フラグを乗り越えたからこそ身体は最早染み付いてしまっているし、手軽さよりも安心して料理を口にする事が何よりも幸福に思ってしまうんだ。
もちろん、だからといって社会生活というか外交活動を行う上でやーだー!!とガキの様なワガママを貫き通せる訳じゃない。例えば国外への顔合わせや、避けて通れない外交的な接待の場ともなれば、厳重な手順を踏んだ上で毒味役を同行させ、笑みを浮かべながらしっかりと平らげてみせるさ。
前世では「やんごとなき一族の方々」は好き嫌いをせずに各国を訪問していたらしいが、改めて顔色一つ変えずに好き嫌いせずに出されたものを全て食べるのがどれ程までにすごい事だったのかを痛感してしまう。
他にも定期的に開催される身内や部下を交えた懇親会でも、事前に安全性が完全に担保された厳選された高級料亭の個室でやっと自身とミーア以外の料理を食う事が出来るし。非常時や出撃中なんかはミレニアムの食堂で飯を食う事も最近はあるけどな。
そんなわけで、俺は滅多なことではコンパスやモルゲンレーテの食堂で飯を食うことはない。大体は己の執務室に閉じこもり、安全が保証された我が家から持ち込んだ弁当やサンドイッチを淡々と口へ運ぶのが日常だ。
……だというのに、最近の俺はわざわざ部屋を出て、モルゲンレーテの社員食堂へと足繁く顔を出していた。誤解しないでほしいが別に俺が毒殺への恐怖を克服して、食堂の定食を美味しくいただくために向かっているわけじゃあない。
じゃあ一体何のために向かっているのかと言えば、まあ……色々と深い事情という奴があってだな。
自動ドアが左右に滑り開き、俺はモルゲンレーテ本社の食堂へと足を踏み入れる。そこに広がっていたのは、およそ日常の昼食風景とはかけ離れた、控えめに言っても狂気と異彩が渦巻く異様な光景だった。
食堂内にズラリと立ち並ぶ長テーブルに腰掛け、思い思いに昼食を突っついているのは、白衣を着た技術者たちや現場の作業着に身を包んだ整備兵たちだ。
だが、彼らの頭部には一様に、異様な圧迫感を放つ黒塗りの特殊ヘルメットが深く装着されていた。無数のコードや高精度センサーの端子が蠢くように伸び、天井の受信用ユニットへと接続されているその姿はまるで怪しい新興宗教の集会か、洗脳実験の被験者群を思わせる。
そんなSFめいた重装備を頭に載せたまま、彼らは何事もないかのように会話を交わし、箸やスプーンを動かしていた。
黙々と黙黙と黙飯を決めている奴もいれば、最近の担当プロジェクトや納期に関する愚痴をこぼしている奴、はたまた休日に行った釣りやソシャゲのガチャ結果について熱く語り合っている奴もいる。
頭にゴツい変なヘルメットを被っているという一点を除けば交わされている会話も空気感も、ごくごくありふれた昼休みの日常風景そのものだ。
だが、だからこそ! そのギャップが心底気持ち悪いけどなぁ…!無数のコードを首筋から垂らし、ヘルメットのインジケーターを怪しくピカピカと光らせながら「昨日のアニメ見た?」なんて笑い合っている姿は、客観的に見ればどう見ても「脳を電子改変されて幸福感を強制注入されている洗脳被験体」のそれと何ら変わりない。正気の沙汰じゃない光景は明らかにSAN値チェック案件だ。
しかも、彼らが喉に流し込んでいる「食事」の内容が、これまた拍車をかけて異質だった。
社員食堂の定番メニューである日替わり定食やカレー、ラーメンといったラインナップに混じって、明らかに一般的な食堂には似つかわしくない怪しげな料理がテーブルの上に堂々と並んでいるんだよ。しかもそれが多数派なのが色々と終わってる。
あるテーブルでは、作業員が二つの皿を交互に見比べながら「うーん、タレの味付けは同じだけど、やっぱり身の締まりと脂の乗りが全然違うな」と首を捻っていた。見れば、一方は香ばしいウナギの蒲焼き、そしてもう一方はグロテスクな顔つきでおなじみのウツボの蒲焼きだ。
また別のテーブルでは、若手研究員が白飯の上にどーんと乗った巨大な黄色い塊に箸を伸ばしている。一般的な鶏の生卵や厚焼き玉子にとどまらず、アヒル、果てはあの巨大なダチョウの卵を使って作られた巨大出汁巻き玉子らしく、咀嚼するたびに「濃厚さが段違いだ」と目を輝かせて舌鼓を打っていた。
中には、見た目からして完全に青紫色に輝く怪しい南国のフルーツを恐る恐る齧っている度胸のある整備兵や、昆虫食のプロテインバーを「見た目はアレだが香ばしくて意外といけるぞ」と仲間内で勧め合っているマニアックな集団まで存在する始末。
まさに多種多様、カオスという言葉すら生ぬるい食卓の乱舞。そんな世紀末めいた地獄絵図をこの食堂内に作り出した元凶が、他ならぬ俺やアスランたちであるという事実に、胸の奥でわずかな罪悪感と猛烈な責任感がチクチクと不快な音を立てる。
だが待ってほしい! 言い訳をさせてもらえるなら、これは決して俺達の悪趣味な人体実験なんかじゃない! 合法!合法的かつちゃんとインフォームドコンセントに則ったクリーンな人体実験なんだよ!!いや治験と言った方がいいな。うん。
それに、被験者となってくれている社員の皆さんには、事前に丁寧すぎるほどの説明と引き換えに飯はこちらが全額負担でついでに追加報酬だってしっかり弾んでいるんだよ。ちゃんと同意と許可を取った上での合意形成だからな!決して強制労働や人権侵害じゃないとは最初に言っておこう。
「どうだ、アスク? 今のところデータ受信に問題はないか?」
俺は湧き上がる罪悪感を無理やり脳内で踏みつぶすと、手元に抱えた端末の画面へ向けて静かに声をかければピコン、と軽やかな電子アラートが静まり返った俺の周囲で小さく鳴り響く。
端末の画面が一瞬だけ暗転し、次の瞬間には、赤茶色のポニーテールに細枠メガネをかけた彼女の姿が鮮明に映し出された。画面越しのアスクは、どこか可愛らしい所作でちょこんと椅子に腰掛けており、その小さな口元をモグモグと動かして何かを咀嚼している様子だった。
咀嚼機能は大切だからな。昔見た漫画でも味や匂いと同じくらい食感も大切だと中華料理漫画でも言ってたはず。久々に読み返そうかな?
彼女はごくりと喉を鳴らしてそれを呑み込みメガネの奥にある縦に細く伸びた、どこか毒蛇を思わせる知性的な瞳孔をまっすぐにこちらへと向けた。
『はい、ユウナ副総裁。皆様のご協力のおかげで計画は順調かと』
「あー、いや、そう言うんじゃなくてだな……」
俺は慌てて手をヒラヒラと振って訂正を入れる。
なにせ、食堂を見渡せばウナギやらダチョウの卵やら、さらには青紫色の不審なフルーツまで一斉に食われているカオスな状態だ。
一人の人間が食べているならまだしも、あんな何十人もの兵士や研究者たちが一斉に違うものを胃袋に放り込んでいるデータを、アスクが一つの頭脳で同時に処理しているかと思うと、こっちの胃がキリキリと痛み出しそうになる。
「今更だが結構いろんな奴がめちゃくちゃなものを食ってるだろ? そんなの一斉にデータが流れてきたら、味とか食感とか頭の中でごちゃ混ぜになって混ざっちまわないか? 処理落ちしたりしないか心配でさ」
かなり汚い言い方だが全てをごちゃ混ぜにした料理を無理やりミキサーで混ぜて口に注ぎ込まれるような感覚じゃないか?と思わずアスクを見てしまう。AIだとかベースが女の子だからとか以前に流石にどんな罰ゲームだ今更だけどな。
「それに、いくら実験とはいえ、お前が心の底から『美味しくないな』とか『ちょっと嫌だな』って感じるような代物なら無理しなくていいんだぞ。遠慮なく言え。嫌なものは嫌って言っていいからな、お前が嫌ならすぐこの実験はストップしてやるから」
そう言って眉をハの字に下げて気遣ってみせれば、画面の中のアスクは首をこてんと傾げ、細枠のメガネの奥にある黄金の瞳をゆっくりと瞬かせた。
『ご心配には及びません、ユウナ副総裁。味覚や触覚のデータは専用の仮想領域で完全にセグメント化して処理しておりますので、情報の混濁や処理落ちなどの不具合は一切発生しておりません』
どこか事務的で、しかし妙に淀みのない調子で彼女は答える。そして、アスクはふっと微かに息を吐き出すような仕草を見せ、人工のものとは思えないほど滑らかな所作で言葉を続けた。
『それに――苦手なものや、嫌なものなどもとより存在しません。皆様が口にし、脳内で生み出しているその多種多様な味覚の記憶、喜びや苦痛、あるいは新奇な食材に対する戸惑いの感情も含めて、今の私にとってはすべてが余すところなく新鮮で、得難い知見なのですから』
感情の起伏が平坦であるはずのその声のトーンに、しかしほんの僅かだけ、純粋な好奇心と満ち足りたような響きが混ざり込んでいた。
「……そうか。うん、なら良かったよ」
俺は安堵の息を漏らし、画面の中のアスクに向けてようやく強張らせていた口元を緩めた。なにせ、これほど大規模かつカオスな感性データ収集実験は今回が初めてだ。
いくら優秀な対話型AIとはいえ、人間の味覚や感情が一気に彼女に流れ込んで、バグりでもしたらどうしようかとハラハラしていたが、当の本人が思いのほか楽しんで学んでいるなら何よりだ。よし、このまま計画通り実験を続行するとしよう。
――ちなみに、なぜ俺たちがこんな端から見たら新興宗教の怪しい儀式にしか見えない狂気の実験をわざわざ社食でやっているのかと言えば、すべては将来的なアスクの飛躍と、彼女の『心』を育てるために他ならない。
そもそも、AIの開発や育成ってのは、ただデータをバカスカ詰め込めば完成するような単純な話じゃないんだ。
人間なら幼少期に当たり前のように叩き込まれて無意識に解ける「1+1=2」という概念すら、AIに対しては「なぜ1に1を足すと2という結果になるのか?」という論理的なプロセスや根拠の段階から一つずつ噛み砕いて教え込んでやらなきゃいけない。MSだって同じだ。人間は無意識に行っている二足歩行がMSで行うとなるとどれ程までにOS構築の難易度が高いのか?は先日のヴァローナの件をみてもわかるだろう。
それは味覚や食の喜びといった感性の領域においても、まったく同じことが言える。
ただレシピの文章データをプログラミングし、「ショートケーキとはイチゴと生クリームとスポンジで構成された甘い洋菓子である」と認識させたところで、そんなものは単なる無機質な記号の羅列に過ぎないんだ。
一度もショートケーキを食べたことがない人間に、いくら文字で「これは甘くてふわふわしていて美味しいんだよ」と説明したところで、本当の味なんて伝わるわけがないだろう?
「甘い」という感覚、「スポンジの柔らかさ」という食感、鼻に抜ける「イチゴの甘酸っぱい匂い」……それらの数値データだけをどれほど精密に流し込んだところで、食べた時に人間の脳内で弾ける「ウマイ!」「疲れた体に甘さが染み渡る!」「もう一口食べたくてやみつきになる!」という、生き生きとした感情や脳波のゆらぎまでインプットしてやらなきゃ、AIは本当の意味で「食」を理解したことにはならないんだ。
だからこそ、俺たちはこんなバカげたような、けれど大真面目な実験を行っているんだ。料理を口に含み、噛み締め、呑み込んだ瞬間に人間の脳内で起こる生化学的な変化――ニューロンが励起し、ドーパミンやらエンドルフィンやらがドバドバと溢れ出す波長や、感情の微小な揺らぎの数々。それをあのゴツいヘルメットに敷き詰められた高精度センサーで余すことなく計測し、リアルタイムでアスクの元へと送信する。
そしてアスクは、単に「どんな料理が存在するか」というネットや図鑑の知識だけでなく、社員達たちがその瞬間に抱いた生々しい感動、あるいは戸惑いや驚きといった感情・脳波データを通じて、何百人分もの食体験を擬似的に追体験していく。
あいつの食べている激辛カレーは辛すぎて舌が痛むほどだが、同時に脳内では快楽物質が分泌されて病みつきになっている。
あっちの作業員が食べている出汁巻き玉子は、出汁の旨味が口いっぱいに広がって、午前中の疲れが一気に吹き飛ぶような多幸感を与えている。
そうした言葉にならない生きた体験を脳波データごと脳内にダイレクトにインストールすることで、アスクは人間が「味わう」という営みの本当の深度を、より深く、より多角的に学習していくというわけだ。
アスクはいずれ、黄道十二星座の名前を受け継ぐ十二人の妹たちを導く頼れる長女となり、オーブの国防や行政インフラを根底から支える統括AIへと成長していくだろう。
そして、ここからが俺の、いや俺たちの本当の野望なのだが。将来的には軍事や国家防衛という窮屈な枠組みを軽々と飛び越え、この技術を広く民生品へと普及させる。
かつて前世のゲームで見た『ロックマンエグゼ』のネットナビのように、一人一人の人間に寄り添い、共に笑い合い、日常のちょっとした困りごとを支えてくれる最高のパートナーを生み出すことこそが、AP計画の最終目標なのだから。
つまり、こうして今アスクが多種多様な料理の「味」「食感」「香り」、そして食べた人間が抱く「感情」のデータまで骨の髄まで覚えておくことにはある意味未来に向けての投資と言えるだろうな.
アスクやその姉妹たちの膨大なデータベースを基にして生まれるであろう将来の普及型モデル――まあ、ここでは便宜上「民生用端末」とでも呼ぼうかな?ネットナビの方が分かりやすいがそのあたりの命名はまた後日だ。
ともあれ、そんな端末たちが一般家庭に一律で配備された時に彼ら・彼女らは自身が蓄積した膨大な味覚・触覚・嗅覚のリアルなデータを活用できるって訳だ。
今日の体調と脳波の疲労度から察するに、出汁の効いた甘めの出汁巻き玉子を求めておられますね? 隠し味にあの調味料を少し足すとより美味しく召し上がれますよ?
みたいな感じで各家庭の嗜好やその日の体調、料理の再現度に至るまでサポートし、食卓にワンランク上の喜びや笑顔をもたらすことだって可能になるんだ。
ただの無機質な献立提案アプリじゃない。人間が食に求める「感情」まで理解した上で寄り添ってくれるパートナー。そんな未来の温かい暮らしの基礎工事を、俺たちは今、この怪しげなヘルメットと社食の喧騒の中で地道に推し進めているというわけだ。
じゃあ、俺はどうなんだって?
モルゲンレーテの社員たちに好き放題ヘルメットを被せて人体実験に付き合わせおいて、自分自身は高みの見物を決め込んでいるのかって?
バカを言え。俺だってこれでも色々と身体を張って付き合ってるんだぞ!!どれくらい身体を張っているか具体的に言えば……そうだな。
俺はほんの少し前、三日連続でただひたすら『ペニス料理』を食い続けたことすらある。
ペニス。そう、ペニスだ。男性器、ちんこ、おちんちん。表現はどうあれ、文字通り男性にとって何よりも超重要なアレの肉を多種多様な動物から取り揃えて、朝から晩までひたすら食いまくったんだからな!?
「そんなバカな事をしてストレスで気が狂ったのか?」なんて、思われるかもしれないが、こればかりはマジで大真面目に行ったことなんだ。いや、絵面は客観的に見てかなりふざけてるけどな!?ちなみに食ったのは睾丸料理ばかりなのでどちらかと言えば金玉フルコースを食ったと言った方がいいかもしれん。もちろんペニスの方もちゃんと食ったが。
一般人、というか大半のオーブ国民がペニス料理なんぞを日常的に食べる機会なんて、それこそ一生に一度あるかないかだ。じゃあ「そんなマイナーな味覚データなんてAIに学習させなくても問題ないだろ」と言われれば、答えは断じてNOだ。
例えばだ。一般人が普段食べる機会は皆無に等しいとしても、極限のサバイバル状態に陥った現場を想像してみてほしい。無人島に不時着した、あるいは敵地で孤立した……そんな極限下で、仕留めたイノシシのペニスが目の前にあったとしよう。
「うわっ、なんだか汚いし不潔だから」などと、貴重なタンパク源であり滋養強壮の塊を無視して捨てるのが、果たして命を繋ぐ選択として正しいと思うか?
仮に食えるのなら、どう調理して臭みを抜けばいいのかという知識やノウハウがなきゃ、せっかくの栄養源を前にして途方に暮れるしかないだろ?
だが、ここで仮にだ。対話型AIに『ペニス料理を実際に味わったときの概念データ』と『それを口にした人間の脳内・感情データ』が完璧にインプットされていたとしたらどうなる?
『ご安心ください。イノシシのペニスは適切な下処理を行えば極めて優秀なタンパク源となります。私のデータベースによれば、熱湯でしっかり茹でこぼして皮を剥ぎ、香草やスパイスとともに煮込む事やちゃんとを火を通して炒める事で、可食部を安全かつ効率的に摂取可能です。心理的抵抗感はあるでしょうが、実際の食感はコリコリとして弾力のある部位やクリームの様にとろける部位もあり、十分な満腹感と多幸感が得られることが実証されています』
なんて、パニックに陥りかけたサバイバーの背中を、確固たる体験データに基づいた圧倒的な説得力で押してあげられるわけだ!百聞は一見に如かず。ネットの海に漂っている、どこの馬骨が書いたかもわからない真偽不明のレシピや噂話のデータなんかより、実際に人間が食べて脳波を揺らしたという『生の経験値』がいかに尊く、土壇場でどれほど頼りになるか……!
理解できるだろう? というか、理解してくれ。頼むから。俺が払った犠牲の大きさを思えば、そう思わなきゃやってられないんだよ……!
そんなこんなで、大真面目にアスランやハインライン、果てはエリカさんまで加えた(繰り返すが『咥えた』では断じてない)怒涛のペニス連呼トークを繰り広げた。その果てに行われた公平無私なくじ引きの結果……見事に俺の出番が回ってきたわけだ。
ちなみに、見事に貧乏くじを引き当てた瞬間、俺がガチで膝から崩れ落ちそうになったのは言うまでもない。だがまあ、他の連中だって多種多様な「普通のオーブ国民なら一生のうちに一度食うかどうかも怪しいゲテモノ食品」を、あのゴツいヘルメットを被りながら全員漏れなく体験させられているんだ。そう思えば、これもおあいこってやつだろう。
そうして始まった狂気の三日間。俺はミーアまで巻き込んで、睾丸のバターソテーだの、ペニス酒だの、ペニス煮込みだの、睾丸の煮付けだの、ペニスのぽん酢和えだの、ペニス唐揚げだの……もう頭がおかしくなりそうなほど、ひたすらペニス料理を口に含み、噛み締め、呑み込み続けた。
それも、ただの豚や牛や馬といったメジャーどころ?だけに留まらない。珍しいヤクやウミガメ、果てはラクダのペニスに至るまで。流石にワシントン条約等で保護・禁止されているトラなどの貴重な部位には手を出していないが、オーブの法律で輸入と食用が合法的に許可されている範囲内において、実に二十種類を超える動物のアレを片っ端から食い尽くしたのだ。
改めて思うが、これって文字通りの高度なAI虐待なんじゃねぇの……?
アスクは一応、設定上のベースとしては多感で凛とした女の子だぞ?男がゴツい測定ヘルメットを被り、朝から晩まで「ペニス! 睾丸! おちんちん!」と頭の中で叫びながらグロテスクな肉塊を貪っている生の脳波データを、リアルタイムで脳内に流し込まれ続ける少女型AIの気持ちを考えたことがあるのか?
……なんて、口の中に放り込んだ『馬のペニス煮込み』を噛み締めながら、俺は本気で自問自答していたさ。ちなみに悔しいことに、馬のアレは余計な臭みが一切なく、トロリとした極上のゼラチン質で食感も抜群、醤油ベースの甘めの味が染み込んでいて普通にかなり美味かったのが腹が立つ。
こんな最悪極まりない変態的な食卓データに付き合わされているんだ。画面越しのアスクに真っ赤な顔で中指を立てられ、「最低ですね……」と絶対零度の眼差しで見られても俺には何一つぐうの音も出ない。だが、アスク本人はと言えば。
『ユウナ副総裁。ただいま送信された馬の海綿体組織に由来するゼラチン質の食感、および口腔内に広がるアミノ酸系の強い旨味データを受信完了いたしました。大変興味深いです。可食部としての質感は牛すじ肉や豚足に酷似しておりますがイカのような食感もあり、これまで味わった事ない未知の食材と言えるでしょう」
……罵倒されるどころか。画面の中の少女は、メガネの奥の黄金の瞳をどこか知性的に輝かせ、声一つ乱さずに淡々と、客観的分析結果をフィードバックしてきたのだ。
「嫌じゃないのか?」
「まさか。ミーア様、もしよろしければ次は豚とイノシシの睾丸のソテーをお願いできますか?同系統でありながら家畜化されたものと野生化したものを比べてみたいのです」
「はーい♪ユウナさんもそれでいいですよね?」
「ミーア!?」
嫌がるどころか、むしろ「もっと未知のデータをお寄越しください」と言わんばかりの貪欲な学びの姿勢。透明感のある声で「海綿体組織」だの「睾丸ソテー」だのという単語を平然と口にし、科学者さながらの探求心で分析を重ねていくその凛とした佇まいに、色々な意味で「すんませんした……」と心の底から土下座したくなったのは内緒だ。
……まあ、それはそれとして。
このトンチキな三日間の実験を通じて、アスクとミーアの距離が劇的に縮まったのは怪我の功名というか、予期せぬ収穫だったと言えるだろう。
最初は「ユウナ副総裁の奥様」というビジネスライクな認識だったアスクも、厨房で工夫を凝らしながら珍奇な食材を次々と調理していくミーアの姿や、彼女が提供する「家庭的で温かい食の感情データ」に触れるうちに、すっかり懐いてしまったらしい。
「ミーア様、今回のソテーは火入れの塩梅が絶妙で、香ばしさと旨味のバランスが過去最高値を更新いたしました」
「本当!? ふふっ、アスクちゃんにそう言ってもらえると頑張って作ってきた甲斐があったなぁ♪」
なんて、画面越しにキャッキャと嬉しそうに試行錯誤の成果を語り合う女子二人。作っている料理の原材料が『睾丸とペニス』でさえなければ、微笑ましい義理の姉妹か仲の良い母娘のやり取りにしか見えないのが、また何とも言えないシュールさを醸し出しているわけだが。
それにしても、こんなクソみたいなアホの実験に顔色一つ変えずに付き合ってくれたミーアには、もう感謝の言葉しかない。
元々はこんな怪しげな食材の調理や食レポを嫁に付き合わせるわけにはいかんと、俺一人で全部を平らげる覚悟でいたのだ。だが、俺が厨房でどう調理すべきかを悩んでいたのに気付くや否や、ミーアは「ユウナさんだけにそんな大変な思いはさせられませんし、私がやりますっ!」と力強く買って出てくれた。
ラクスの影武者から脱却し、自身の名義で新たに歌手デビューを果たして連日多忙を極めているはずの彼女が、だ。しかも、ミーアはただ調理を手伝ってくれただけじゃない。
「アスクちゃんは女の子なんですから。男性のデータだけじゃ偏っちゃいますし、女性が食べた時の味覚や感情のデータも絶対にあった方がいいですよ」
そう言って胸を張り、自分が腕を振るった『自作のペニス&睾丸料理』を、俺の隣でニコニコと笑顔を浮かべながら予備のヘルメットを被りつつ一緒にバクバクと食って、貴重な女性側のデータに収集につきあってくれたんだ。
……正気の沙汰じゃない。だが、俺の置かれた状況やAI開発の未来を真剣に想い。どんな奇行にだって健気に寄り添ってくれる嫁の姿は、どうしようもなく愛おしかった。
最低な人体実験だと重々分かってはいつつも、そんな健気すぎる妻の姿に強烈な愛しさと嬉しさ、そして妙な背徳的興奮を覚えてしまい……その3日間の夜は、文字通りかなり激しく盛り上がったのは内緒だ。
あったりまえだが夜の営みの間はアスクの端末を厳重に完全スリープモード&データ遮断設定に叩き込んだのは言うまでもない。いくらなんでも夫婦の営みの脳波データまでAIに学習させる訳にはいかねぇもん……ミーアは満更でもなかった様だが色々な意味でダメだろ…!
そんなこんなで、俺がペニスと睾丸の山に挑んでいた裏で、他の面々もそれぞれに割り当てられた多種多様な「限界食生活」に血反吐を吐きながら挑んでいたわけだ。
例えば、最近子供が生まれていよいよ一子のパパになり、顔つきにもどこか柔らかさと父親としての覚悟が漂い始めたキラ。彼に当たったテーマは、なんと『多種多様な脳味噌料理』だ。
牛や豚のブレインスープから始まり、羊の脳みそのフリット、タラや珍しい魚介の脳組織まで、ひたすらクリーミーかつ独特のコクを持つ「脳」を貪り食っていた。
弁当にぎっちりと詰め込んだ脳味噌料理を白目を剥きかけながら白米をかき込んでいたあの主人公の虚無な顔は一生忘れられない。一応味はいいらしいが人間として大切な何かを失ってる気がすると悟りを開いた様な目になってる姿はちょっと怖かった。
アスランが引き当てたのは、王道にして地獄の『昆虫料理』だ。イナゴの佃煮のようなメジャーどころから、タランチュラの素揚げ、蜂の子、蚕のさなぎ、果ては巨大タガメの皮を剥いだ塩焼きまで。
意外な事だがアスランは訓練でそういう昆虫食を食べた経験があるらしく特に問題なく完食してたそうだが、カガリに声をかけられた時に口からぷらーんとトノサマバッタの脚が垂れ下がってたのを見て、アイツがガチ泣きしたと落ち込んだ様子になったのは色々と申し訳なかった。一時期ゲリラ生活はしてるが虫はダメなんだなカガリ……。
そして極めつけは、開発のトップ陣であるエリカさんとハインラインだ。エリカさんは「技術者として現場に範を示す」と宣言し、猛毒を適切に処理したフグの卵巣漬けやら特殊な発酵激臭食材のホンオフェやら臭豆腐などの過酷な攻めで、鼻腔と精神を極限まで痛めつけられており。それでもこれも研究だと割り切っている姿は正に下手な男より男気を感じたのは内緒だ。
流石のアスクもこればかりはキツかったのかできれば食べたくありませんと少し涙目になっていたそうな。素直に嫌なものは嫌だと言ってくれて安心したけどな……なんかすまん二人とも。
対するハインラインに至っては、理屈っぽく「可食域にあるすべての未利用生物資源の味覚データは不可欠です」と宣誓した結果、オオグソクムシをはじめとする得体の知れない深海甲殻類やら妙な色の軟体動物の塩ゆでを、眉間に深々とシワを寄せながら不機嫌そうに口へ運び、ぶつぶつと論理めいた文句を垂れ流していた。
深海生物の類いは味の当たり外れが想像以上に激しかったらしく、一口運ぶたびに「未知のタンパク質特有のエグみが強い」「これは可食域ではあるものの、調理法の再考を要する」だのとブツブツ愚痴をこぼしていたが、当のハインライン本人はどこかその状況を学術的好奇心で楽しんでいた節もあるのがまた何とも言えないところだ。
……まあ、そんなこんなで主要メンバーが文字通り身を削って(あるいは腹を括って)収集した限界食レポデータも含めてデータ収集をした上で、こうして本格的にモルゲンレーテの社員も巻き込んでデータ収集を加速化させてる訳だ。もちろん彼らにはヤバいもんは食わせてないけどな。
ふと、手元の端末から、チイッと静かな電子音が鳴り響き、視線を落とせば、画面の中で腰掛けていたアスクが、メガネの奥の瞳をゆっくりと瞬かせ、どこかしみじみとした調子で言葉を紡ぎ出す。
『……人間という生命体は、本当に多様でかつ複雑ですね』
その声には純粋な好奇心と感心の色が混ざっている。彼女もまた自身の役目を理解した上で、本人も人間を知りたいとこうして俺に質問をしたり、問いかけたりする事が増えてきたがそれが俺にとってはたまらなく嬉しいんだ。
『先ほどから、この食堂の皆様が発する無数の脳波と味覚データをリアルタイムで解析し続けていますが……私には、まだ完全に理解しきれない矛盾と、そして美しいまでの「嗜好の多層性」が存在します』
アスクは指先で軽く自分のこめかみ付近を撫でるような仕草を見せながら、淡々とした声音ながらもどこか嬉しそうに解説を続ける。
『例えば、あそこの席で赤い麻婆豆腐を食べている男性研究員の方です。彼の口腔内センサーや脳波からは、痛覚神経を刺激するほどの激しい辛味と、熱による軽い炎症反応が観測されています。客観的・生物学的な生存本能の観点から言えば、それは「回避すべき有害な刺激」のはずです。しかし、彼の脳内では同時に多量のエンドルフィンが分泌され、彼は満面の笑みで「これだよ、このビリビリくる辛さがたまらん!」と歓喜しています」
麻婆豆腐のシビれる辛さを「痛いのに、それがいい」と喜ぶ矛盾。人間なら誰もが知っている「辛旨(からうま)」の快楽だが、合理的にプログラムされたAIからすれば、それはバグスレスレの奇妙な現象に映るのだろう。
『また、別の席の女性整備士の方々が食べている目玉焼きにおいても、興味深いデータが確認されています。基本素材は全く同じ「鶏卵を加熱したもの」であるにもかかわらず、ある者は醤油を垂らし、ある者はソースをかけ、またある者はマヨネーズをこれでもかと絞り、さらに塩コショウ派や何もかけない派まで確認されました』
目をやれば彼らは鶏卵以外にも珍しいダチョウの目玉焼きに何をかければいいのか?いっそ色々少しずつ試してみようか?と和やかにと楽しんでいるみたいだ。
ヘルメットをつけてる事がノイズとは言え概ね今回の試みはモルゲンレーテの社員にとっては珍しい料理を会社の金で食べられるのだから案外嬉しいものなんだろう。しばらくの期間は多種多様な料理を自由に食べられるが期間が終わった後も定期的にこういうイベントを作ってみるのも福利厚生としてありかもしれないな。
『たった一つの単純な料理であっても、人はそれぞれの記憶、こだわり、その日の精神状態、そして「こう食べたらもっと美味しいはずだ」という独自の哲学や欲望をトッピングして、味を想像している……。皆様は口を揃えて、それを「美味しい」と表現する』
画面の中の少女はふっと息をつき、人工物とは思えないほど自然な、柔らかい微笑みを浮かべた。
『もし、このような大規模な生体・味覚実験が行われなければ、私は永遠に「数値としての味」しか知らなかったでしょう。ユウナ副総裁、感謝いたします。なぜ人がそこに歓びを見出し、時には苦痛を伴う刺激すら愛おしく思うのか……その本質を理解することはできませんでしたから』
それは、機体のスペックや戦術演算のデータをどれだけ詰め込んでも絶対に到達できなかった領域。人間が日々の生活の中で営む温かい「食のドラマ」の深淵に、アスクという次世代AIの意識がしっかりと根を下ろした瞬間だ。
「一応今回は実験だがお前が何か食べたいなと思った時は俺に頼れよ。アスクなら繰り返してデータを味わえるかもしれないが……食に一定の楽しみや変化を求めるのは誰しもあり得ることだからな」
アスクは基幹となるデータを収集しているが、きっと彼女の妹や民生品モデルの端末達はきっと別の好みを得るかもしれない。辛いものが好きな奴や、甘いものが好きな奴。無機質な機械ではなくそんな一種の好みを得る事がより円滑な対話に繋がるのであれば、俺達のやってる事は無駄じゃないだろう。
『そうですか……ならば今度は』
その後アスクが今度は眼球料理に興味があると言い、三日三晩ミーアと一緒に魚や家畜の眼球を食べることになって、色々な意味で大変な事になったが……まぁ可愛いアスクの為だ。それくらいは我慢してやろう…うん。美味かったからな一応…。
ちなみに新人として研究に参加したエーデルはと言えば、配属されて数日早々、多種多様な地域のコーヒーをひたすら飲み比べした結果、「もう一年はコーヒーは見たくも飲みたくもないです……」と胃を押さえて俺に相談しにきたんだが。
同時期に弁当として豚や羊の目玉の串焼きを貪ってた俺を見て本気で実家に帰ろうかと悩んだのは秘密だ。
・味覚研究
将来的なネットナビなどの民生品を目指すにあたっての研究の為に行われたのが今回の実験。地道にヘルメット経由で脳波を読み取り味や感覚などのデータをアスクに知らせることで彼女に多種多様な人間の味覚を理解させる事が目的です。とはいえ一般社員に下手なものは食べさせらないと研究者達や発案者のユウナがいわゆるゲテモノ系などを担当する事もあり、今回の場合ユウナはひたするミーアと共にペニスや睾丸を貪ることなるのでした。ちなみにエーデル君は自由参加ですが本人の意思で自分はコーヒーも割と好きだからとコーヒーを選んだ結果、多種多様なコーヒーをひたすら飲むハメになってしばらくトラウマになったそうな.
将来的には野菜嫌いの人が野菜を食べた時のデータなど苦手なものを食べた際の苦痛なども含めたデータも必要ですし、民生品として出回るにしても結構なデータ収集が必要となるでしょうね。また今回の実験は乙女座である医療・救急ケア・生体モニタリングを担当にしたアスクレピオスの妹であるヴァルゴの構築にもかなり役に立つでしょう。恐らく民生品モデルはこの乙女座のヴァルゴをベースに作られるのかもしれませんね。
・キラの子供
当たり前ですが結構前にラクスは妊娠してましたので出産しています。今後はラクスが表舞台に立つ事もあるでしょうが、ラクスはどちらかといえばプラント方面での仕事を中心となるのでユウナのお仕事は変わりません。きっと二人とも我が子を可愛がりまくりそうですね、パパは脳味噌料理を食べながら悟り開いた様な顔に一時期なってますが。
・アンケート募集
少し早いですがアスクレピオスの妹のAIを一人そろそろ産まれてもいいかなと思うのでアンケートを貼りました、締め切りはいつになるのか分かりませんがもし宜しければ参加していただけると幸いです。
参考
・黄道十二星座の名を与えられた妹たち
1. アリエス(Aries / 牡羊座):補給・輸送・後方支援
2. タウロス(Taurus / 牡牛座):MA運用・制御
3. ジェミニ(Gemini / 双子座):小隊連携・無人随伴機(ドラグーンやドローン兵器)の制御
4. キャンサー(Cancer / 蟹座):試作機試験、データ収集、および核報復
5. レオ(Leo / 獅子座):MS全般の基本制御・最適化を担当
6. ヴァルゴ(Virgo / 乙女座):医療・救急ケア・生体モニタリング
7. リーブラ(Libra / 天秤座):戦艦・大型艦艇制御
8. スコーピオン(Scorpio / 蠍座):BC兵器および対人兵器制御
9. サジタリウス(Sagittarius / 射手座):狙撃および長距離砲撃制御
10. カプリコーン(Capricorn / 山羊座):・拠点防衛、局地戦、極地対応(山岳・砂漠・不整地特化など)
11. アクエリアス(Aquarius / 水瓶座):データリンク統合・広域電子戦
12. ピスケス(Pisces / 魚座):水中戦専用機制御
見てみたい効果やアスクやユウナとの絡みが見てみたい子。もっと言えば自分の星座を選んでも構いませんので是非ー。
追記、スコーピオンが抜けていましたので追加しました。申し訳ございません…!
黄道十二星座の妹達のなかで誰が長女になってほしいか。一足先に見てみたい対話式AIは?
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牡羊座のアリエス
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牡牛座のタウロス
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双子座のジェミニ
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蟹座のキャンサー
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獅子座のレオ
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乙女座のヴァルゴ
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天秤座のリーブラ
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蠍座のスコーピオン
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射手座のサジタリウス
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山羊座のカプリコーン
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水瓶座のアクエリアス
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魚座のピスケス