破滅フラグしかないボンボンに転生してしまった件 〜グフに踏み潰される運命なんて、全力で回避してやる!〜《完結》 作:kiakia
ミレニアムの入港式典を終え、執務室に戻った俺は、ようやく深いため息と共に椅子に体を預けた。
窓の外には、夕闇に沈み始めた港で誇らしげに巨体を休めるミレニアムが見える。あの美しい「翼」を手に入れただけで勝てるほど、この先の世界は甘くない。俺はデスクの上の端末をスリープ状態にし、脳内にある情報を整理し始めた。
この数ヶ月、俺は出撃を控えて艦内での指揮や勧告に専念していた。カガリたちには「複座でのコンパスのアピールはもう十分にやりきった。これからは副総裁としての政務に集中する」と、もっともらしい理由を並べて通告済みだ。
ババが露骨にションボリしていたが、俺としてはようやくあの狭いコクピットで忠義野郎の声を聞かずに三半規管に休暇を与える事になったんだし万々歳よ。というか本当にいいのか!?って何度も聞くんじゃねぇよ!俺が好き好んで乗ってたように思ってんのかカガリは!?
プラントに向かった理由についても、表向きはカバーストーリーとして、レオナード少尉をはじめとするザフト側の犠牲者に対し、オーブとしても迅速な初期対応を行い、外交的な摩擦を最小限に抑えるための極秘交渉――そう説明すれば、カガリも「ユウナなりに泥を被りに行ったのだな」と納得してくれた。実際、泥どころか底知れない闇を覗いてきたわけだが。
さて、ここからが正念場だ。まず徹底すべきは、情報の徹底封鎖。アコード関連の情報を共有する相手は、極限まで絞り込まなければならない。
アコード――奴らの最大にして最悪の武器は、他者の心を読む「読心」の異能だ。前世の知識を借りれば、ガンダム界隈におけるニュータイプ的な直感の、さらにえげつない上位互換。数キロ先からでも対象の思考を覗き見るとかシリーズでも最上位レベルの異能者じゃねぇかクソがよぉ…!
そんな連中と対峙する際、こちらの作戦を知っている人間が多ければ多いほど、それは奴らにとって「めくりやすい手札」を増やすことにしかならない。奴らが自分たちの情報は漏れない前提で動いている以上、その慢心を突くのが最善だ。
だからこそ、俺はこの件をエリカ主任以外には話さない。キラやカガリ、シンやアスランにさえ、現時点ではアコードの特性は伏せておく。カナード相手には相当迷ったがパイロットは全員まとめてだ。
奴らのような真っ直ぐすぎる連中に「あいつらは心が読める」なんて教えたら、対峙した瞬間に「あ、今読まれてるかも」という雑念を抱き、そこから思考を芋蔓式に引き抜かれるのがオチだ。
ならば俺はどうするか。答えは簡単。徹底して影に徹する。副総裁という立場をフル活用し、ファウンデーションの連中との直接的な接触――会談や晩餐会といった場は、死んでも回避する。物理的な距離さえ保てば、あいつらの異能も届かないのだから。
後は監視カメラを増設してソレらしい人間が潜入しないかは判別可能だ。幸いファウンデーションは近衛隊の写真を対外的に公開しており、加えてデュランダルがアコードを判別してくれるのだから警戒人物の特定は容易い。
外出を控えた結果、戦艦と執務室、そして仮眠室を往復するだけの生活になったが……まあ、よく考えたら憑依してからと言うもの、ほぼ引きこもり体質に近い生活をしていたのも含めて、大した問題じゃない。いや、良くはないが。
その点、情報共有者としてのエリカさんは最高だ。彼女はオーブの技術的中枢であり、基本的にはモルゲンレーテ社の堅牢な施設内に留まっている。物理的な距離と、防音・防諜が行き届いた環境なら、読心術も無力化できるはずだ。
それにしても、まさか自分がデュランダルと手を組んで、情報を隠蔽する側の黒幕になるとはな。メンデルの連中が残した「荒らし・嫌がらせ・混乱の元」を詰め合わせた最悪のハッピーセット……。その尻拭いを、表舞台に出られない亡霊と二人三脚で進める羽目になるとは、前世の俺でも想像できねぇよ…。どうしてこうなった!
思考の端々で、デュランダルが最後に投げかけてきた不吉な宣告がリフレインする。
『ユウナ君。君は今、アウラたちから間違いなく、激しく恨まれているよ。何せ君は、私が敗北した最大の立役者であり、デスティニープランを破綻させた張本人なのだから。彼らにとって、自分たちが世界を統べるための「役割」を奪い、その輝かしい未来を失墜させた君は、万死に値する罪人だ』
「……完ッ全ッに!!逆恨みじゃねぇかぁ!?」
なーにがティエリアみたいに万死に値するだよ!本当に自分たちが正しいと思ってるなら自国で真面目にプランを進めて鎖国しておけや!!!
なんて、思わず口に出して毒づいたが、声は虚しく室内に吸い込まれた。俺がこの世界で生き残るために、そしてオーブを守るために打った手が、結果として「神の子供たち」のプライドを粉々に打ち砕いていたらしい。
狂信的なオカルトエリート集団にターゲットにされている。その事実は、じわじわと嫌な汗となって背中を伝う。
結局のところ、デュランダルが突きつけてきた結論は極めてシンプルで、救いようのないものだった。
『選択肢は二つに一つだ。ファウンデーション王国を完全に潰すか、あるいは君とオーブが滅亡するか。……彼らは決して、自分たちを否定した罪人を許しはしないよ』
「わかってるっつーの……。だからこうして、引きこもってまで対策を練ってるんだろうが」
俺は重い頭痛をこらえるように額を押さえ、デスクに広げた海図を睨みつけた。
世界各国がコンパスの設立や新造艦の就役で沸き立っている裏で、俺は一歩間違えれば国家が消滅するレベルの綱渡りをしている。このプレッシャーは、何度経験しても、どれだけ前世の知識があろうとも、決して慣れるものじゃない。
そんな、胃に穴が開きそうな緊張感の中にいた時だった。執務室の重厚なドアが控えめにノックされ、俺の思考は遮断された。
「……失礼します。セイラン副総裁」
入ってきたのは、かつて俺がザフトから半ば強引に指名して引き抜き、今はコンパスの主力パイロットとして「ミレニアム」に籍を置く青年。そして、あと数ヶ月もすれば一児の父になる男――シン・ホーク大尉だった。
かつての刺々しさは鳴りを潜め、軍人として、そしてこれから親になる者としての礼儀を尽くそうとしているのは分かる。だが、その所作は端から見れば明らかに無理をしていて、どこかぎこちない。
シンという少年の本質を知っている人間からすれば、今の彼から漂うのは、生真面目さと共にどこか痛々しいほどの「責任感」だった。
聞けば、ルナマリアを孕ませたことでコンパスという組織全体に迷惑をかけたと思い込んでいるらしい。おまけに、現在は任務による単身赴任状態。若くして背負い込んだ重圧に色々と参っていたところを、上官であるキラ・ヤマトが甲斐甲斐しく気にかけてやり、今ではすっかりキラに懐いている……という報告も受けている。
キラとシンか……あの狂犬がキラにベッタリなるとは。ドラマCDでもアスランを煽りつつキラの事はキラさんなんて呼んでいたりしたが想像以上だ。悪い話じゃないが。俺は少しだけ椅子の背もたれに体を預け、表情を和らげた。
「……ここは公式な場ではあるが、二人きりだ。プライベートに近いと思って、そんなに畏まらなくていいよ、シン」
俺がそう告げると、シンは少しだけ肩の力を抜いた。それでも、軍人としての規律は崩さない。そんな彼の変化を眩しく思いながら、俺は続けた。
「急に呼び出して悪いな。ミレニアムの到着で疲れているところだろうに」
改めてシンを見つめる。開発中だった『シン体験鬼畜シミュレーター』の調整中、電話越しや画面越しに対話をしたことは何度もある。だが、こうして一人の人間として、物理的に至近距離で顔を合わせるのは、これが初めてだった。
(……不思議なもんだな。前世じゃ画面の向こう側の『主人公』だった男が、今は俺が引き抜いた部下として、俺の部屋で緊張して座ってる。人生、何が起きるか分かったもんじゃない。なんならシンにぶち殺された可能性だってあるんだから)
俺は少しだけ感傷的な気分を振り払うと、立ち上がって手慣れた動作で急須を手に取った。茶葉はオーブ産の最高級品。香り高く、一服するだけで胃の腑が落ち着く逸品だ。
なんでこんなものを用意してるかだって?茶葉やコーヒー豆は毒を仕込みにくいからな。暗殺を恐れてる都合上、多少値段が張っても取り寄せて自分で入れる方が安心できる。
「座りなよ。これでも結構いい値段のする緑茶なんだぞ。福利厚生の一環だと思って、気楽に飲んでくれ」
湯呑みを差し出し、ついでに付け合わせの茶菓子――オーブの老舗が作った上品な甘みの羊羹を皿に乗せて出す。シンは「あ、ありがとうございます……」と恐縮しながら茶を啜り、羊羹を一口齧った。その甘みが緊張を解したのか、彼の表情がほんの少しだけ柔らかくなる。
それを見届けてから、俺は再び椅子に深く腰掛けた。さて、本題に入るとするか。
「さて、シン。単刀直入に聞くが……俺がなぜ今日、君をここに呼び出したか、分かるかな?」
俺としては、今後のコンパスの運用や――あるいは、彼が懐いているというキラとの連携強化について話すつもりだった。なんなら彼としっかり話し合った上で決めるべき問題だってあったからだ。
しかし、シンは茶柱が立った湯呑みをじっと見つめた後、覚悟を決めたような顔で勢いよく顔を上げた。その瞳には悲壮なまでの決意が宿っている。
「はい……。……妻のルナマリアを、その、妊娠させて……コンパスの戦力運用を乱してしまった件ですよね? 本当に、申し訳ありませんでしたっ!!」
「…………。……えっ?」
一瞬、部屋の空気が止まった。あまりに想定外の方向からの自白に、俺の脳が処理落ちを起こす。
「……あ、いや。違う。違うぞシン!? なんだその、進路指導室に呼び出された直後の学生みたいな反省は! 誰がそんなことで呼び出すかよ!」
慌てて身を乗り出して否定する俺を、シンは「えっ、違うんですか……?」と、これまた呆気にとられた顔で見返してきた。
うん、これ確かにパワハラだわ!二人きりでクソ高い茶をお出しして「てめぇ俺が何考えてんのか分かってんのかア〜ン??」って言ってるようなもんじゃねぇか!?
「……す、すまん!!なんかパワハラしてるみたいになってごめんね! 本当に!」
俺は椅子から転げ落ちんばかりの勢いで、反射的に両手を振って謝罪した。
おいおい、冗談じゃねえぞ!!ここでシンに「アンタって人はぁぁぁ!!」とブチギレられて、執務室ごと微塵切りなりでもされたらたまったもんじゃない!!
前世の記憶がある分、この少年の「キレた時の爆発力」への恐怖は骨身に沁みているんだ。多分本気でキレたらコイツってアスラン相手にも普通に勝ちそうで怖いんだよ!
必死に頭を下げる俺の姿に、今度はシンのほうが完全にフリーズしている。
「えっ……あ、あの、副総裁? なんで謝るんですか? 俺、別に怒ってなんて……ただ、その、自業自得だと思ってただけで……」
「いや、いいんだ。俺の聞き方が悪かった。大体、もし本当に問題だと思ってるなら、あんなお祝いセットなんて送らないよ」
俺は大きく息を吐き出し、ようやく心拍数を落ち着かせた。よかったヘイトを貯めてなくて…!
お祝いセットかぁ……ソレに関しては数週間前、ルナマリアの懐妊を知った俺は、とりあえず「おめでとう」の意を込めてオーブ特産の乾物の詰め合わせセットを贈っておいたのだ。
「……まあ、その。子供が生まれるっていうのに、色気もクソもない渋い乾物を送っちまって悪かったな。あれ、実は俺が個人的に好きなやつなんだよ。本当はもっとこう、ズバッと現金を送ろうとしたんだが……カガリに『品格を疑われるからやめろ』ってこっぴどく怒られてさ」
副総裁が部下に現金を包むのは、この世界でも色々とマズいらしい。だが、俺としては「好きなものを買え」という実利的なお祝いが一番だと思っていたのだ。
「だってしょうがないだろ! 俺の提案する『防災シリーズ』、カガリが全部否定するんだもん! いいじゃねぇか、セイラン家が所有してたけど持て余して放置されてる、核シェルター付き別荘くらい! 妊婦と赤ん坊の安全を考えたら最高級のプレゼントだろ!」
思わず本音が漏れた。そう、俺としては超実用的な贈り物のつもりだったのだ。だが、それを提案した時のカガリの「……お前、部下に家を贈る奴があるか」という呆れ果てた顔は今も覚えている。
ついでに横にいたカナードにまで「何言ってんだこのボンボン……」と、ゴミを見るような白い目で蔑まれて流石に反省はした。したけどさぁ!
仕方ねぇだろ!カガリが給料に色付けてくれる上に、使い道がねぇもん!それなら全額シン達の為に使っても!生き残る為に俺は全力で部下に媚びるぞ!必要なら靴だって舐めてやるけどな!!
すると、シンが少し困ったような、苦笑いのような表情を浮かべて口を開いた。
「……いえ、あの、乾物ならすごく美味しかったです。ルナも喜んで食べてました。……現金といえば、アスランが引くぐらいの額の現金をいきなり送金してきて、色々大変でしたけど」
「……あ」
脳内のパズルが、カチリと音を立てて嵌まった。そういえば数日前、カガリに呼び出されて「お前たちは少しは一般常識を学べ!」と、なぜか俺とアスランが二人並んで一時間近く正座させられて説教を食らったことがあった。あの時は「なんで俺まで!?」と思っていたが、原因はそれか……!
あーヤバい。常にミサイル一発数千万、MS一機数億が飛び交う世界で仕事をしてるせいで、単位の感覚がマヒしてたのは否定できん。庶民的な感覚がユウナの身体に引き摺られて云々じゃなくて壊れてるんだろうか?
「……悪いな、シン。俺もアスランも、どうやら世間一般の相場ってやつに疎かったらしい。次からはせめて、カタログギフトとかにするよ……」
俺が力なく肩を落とすと、シンはそれまでの緊張が嘘のように、穏やかな眼差しで俺を見ていた。
「……いえ。なんだか、思っていた人と違いました」
「ん? 俺が?」
「はい。もっと冷徹で、政治のことしか考えてないようなイメージでしたし。……正直、ステラの撃墜を命令した張本人だって知った時は、頭では分かっていても、少しは恨む気持ちもありました。でも、何というか……」
シンは言葉を選ぶように少し黙り、それからふっと笑った。
「普通の人なんだなって。俺達のことを、不器用なりに考えてくれてるんだなって思いました。ありがとうございます、副総裁」
シンのその言葉は、どんな外交辞令よりも深く俺の胸に突き刺さる。前世の知識を使って歴史を改変し、本来死ぬはずだった多くの命を救ってきた自負はある。
だが、その過程で俺が踏みにじった人命や、切り捨てた縁も確かにあるのだ。ステラの件だってそうだ。あの時はあれが最善だと判断したが、シンやキラの心に消えない傷を刻んだ事実に変わりはない。
(……おめでたい奴だ。俺なんて部下の信頼を勝ち取っておけば、いざ自分の命が危なくなった時に盾になってくれるだろうと思ってるだけの俗物なんだぞ)
心の中でそう毒づいてみるが、不思議と嫌な気分ではなかった。むしろ、その純粋な感謝の言葉に、肩に食い込んでいた目に見えない重荷が少しだけ軽くなったような気がした。
「……はは、まいったな。いっとくがお前が思っているほど、俺は綺麗な人間じゃないよ」
俺は苦笑交じりに言いながら、立ち上がって窓の外を見た。夕闇が迫る中、軍港の灯りがポツポツと灯り始めている。シンが生まれ育った地に帰ってきたが、果たして三年以上の月日が流れた今、シンが懐かしいと思えるものは残っているのだろうか?
「……まあいい。おかげで少し、気が楽になった。礼を言うよ、シン」
俺はデスクの通信端末を叩き、専属の運転手に車の用意を命じた。それから、少し不思議そうな顔で見守っていたシンに視線を戻す。
「さて、シン。少し、俺と一緒に来てくれないか? 君に見せておきたい……いや、確認しておきたいものがあるんだ」
「え? はい、どこへでもお供しますけど……」
俺は上着を羽織ると、部屋の鍵を閉めて歩き出す。戸惑いながらも、シンの足取りは先ほどよりもずっと軽やかだ。
「さあ、行こう。話の続きは車の中でだ」
俺たちは執務室を後にし、迎えに来た黒塗りの車へと乗り込んだ。行き先は、オーブ国防軍の極秘格納庫。
そこで待っている「過去の遺産」を、今の彼に託すべきか、あるいは――。
俺とシンを乗せた車は、モルゲンレーテ社の広大な敷地のさらに奥、一般の職員すら立ち入りを禁じられた特別区画へと滑り込んだ。
重厚な防爆シャッターがいくつも開き、エレベーターが音もなく地下深くへと降りていく。密閉された空間に、冷え切った機械油の匂いと、独特の静寂が満ちていた。シンは隣で、これから何を見せられるのかという不安と、先ほどの会話で少しだけ解けた緊張の間で、複雑な表情を浮かべていた。
エレベーターが止まり、ゲートが開く。俺が一歩先に踏み出し、コンソールのスイッチを入れると、暗闇に包まれていた巨大な空間に次々と高輝度のライトが灯っていった。その中心、メンテナンス・ハンガーの最深部に鎮座する「それ」が、眩い光の中に浮かび上がる。
黒い装甲はより深く、四肢の関節は獣の如くしなやかに改修された、かつてのプラントで開発されるも数奇な運命を辿った地球連合軍第81独立機動群の遺産が目の前に現れたのだ。
「……あ」
シンが息を呑む音が聞こえた。彼はふらふらと、何かに吸い寄せられるように機体の前まで歩み寄る。見上げるその瞳には、かつて自分が守れなかった少女の記憶が、濁流のように押し寄せていたはずだ。震える指先が、機体名を刻んだプレートをなぞる。
「これ……ガイアじゃ…ステラの乗ってた機体じゃないか……!」
絞り出すようなシンの声に、俺は胸の奥を刺されるような痛みを感じた。前世の知識で全てを知っているからこそ、この再会が彼にとってどれほど酷なものかは痛いほど分かる。
俺は努めて穏やかに、しかし逃げ場のない真実を告げるように口を開いた。
「いきなり、こんなものを見せてすまない。お前に知らせず、勝手に修復と改修は進めていた。……納得がいかないなら、今ここで俺を殴ってもいいぞ。それだけのことをした自覚はある」
俺の言葉に、シンは驚いたように振り返った。その瞳には怒りよりも困惑が強く滲んでいる。俺は視線を機体へと戻し、この「黒い獣」がなぜここにあるのか、その経緯を語り始めるのであった。
・ガイアガンダム
定期的にフリーダムはどうする?セイバーは?と連載中は指摘されつつ誰も指摘しなかったガイア君。かなり前のお話でアスランが脱走騒ぎに関わって、原作と違い穏便に対応していた云々なお話もありましたが、当然ガイアも原作のようにラクス達の元に横流しされていました。
本来であればバルドフェルドがパイロットとなる予定でしたが、基本的に彼は副官の上に現在ザフトに復帰。更に今作ではストライクフリーダムもインフィニットジャスティスも最終調整は宇宙ではなく、地上のオーブ内で務められていた事もあって、終戦するまで宇宙のファクトリー拠点で終戦を迎えることに。
「どうすんだこれ…」とファクトリーの面々も悩んだ結果、丁度デュランダルと話す為にプラントにやってきたユウナに丸投げ。結果的にユウナはガイアをお持ち帰りした上でコンパス所属機として運用する事にしましたとさ。
ラメント議長はデータがもらえるならいいよ!貸し一つね!と笑顔で送り出し、ジャガンナートは間違いなくブチ切れました。本来プラントに返還されるべき機体を横流しされた挙句、正式にこれウチで使うよ!と言い出す辺りそりゃコンパスに普通ならキレますよ。
なおシンが嫌がった場合ハイネに送る予定です。史実でガイアに殺されたパイロットにガイアを与えるって最低だなお前…。
ユウナのアコード対策について。果たしてユウナはアコードの無力化の為になりふり構わない外道な手段(ユウナ視点)を取るべきか?
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原作通り。
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平和の為に覚悟を決める。