お待たせしました
一言だけ
死の運命からは逃れられない
ー第22層ー
広大な森林の中から飛び抜けて高い建造物がある
近くで見ると中世の城を思わせる外観
その名も 『アインツベルン城第三城』
なぜ第三城なのか、どうやって建てたか、どれだけのお金が必要なのか
ただ分かっているのは城の名前と
『魔法使いが住む』ということだけ....
「んんっーー」
背伸びをしながらベットから体を起こし
カーテンを開け清々しい朝日を浴びて目を覚ます
「さあ今日も行きますか!」
イリヤが『ソードアート・オンライン』の世界に飛ばされてもう1年経っていた
最前線は51層 プレイヤーのスキルも上がってきて攻略スピードも上がってきている
アスナとは仲は良いが『血盟騎士団』というギルドに入り副団長として動いている為、なかなか会う機会が無くなっている
なおディアベルは50層BOSSで死んだ(>_<)
着替えを済ませリビングに降りていく
「おはよー いなづま」
「はいおはようございまーす イリヤさん
食事はパンでよかったですか?」
「ええ ありがとう」
栗色の髪をしたイリヤと同じ背丈の女の子が朝食を取りに調理場に向かって行きイリヤは椅子に座って用意されていた牛乳を一口飲む
「はいはーい お待たせです」
机にトースト、ハムとスクランブルエッグ、サラダを乗せた皿が置かれていく
「いただきます」
10分後
「ごちそうさま、今日はおいしかったわ」
「もう!そんなに失敗しなくなったのです!」
ぷりぷり怒りながら食べ終わった皿を片付けに行き戻って来た
「今日はどうするのですか?」
「イベントがあるらしいから今日は帰って来れないからてきとうにしといて」
「あーあの蘇生アイテムのです?
ガセじゃないんですか?」
「どうもガセじゃなさそうよ
いろんな情報屋からも聞いたけど出現時間が決まってるから張ってみるつもり 無駄足じゃないといいけどね」
「私と姉さんも行きましょうか?」
「いいえ 《聖竜連合》が来たら守り切れないかもしれないから連れて行けないわ」
《聖竜連合》フラグボス並びにレアアイテムの為なら危険を厭わない集団
プレイヤー狩りもする
「それなら仕方ないのです....」
「せっかくのクリスマスだけどパーティはまた今度ね」
「なのです!」
ー第35層 迷いの森ー
今日はクリスマス
クリスマスといえば
七面鳥、ツリー、ケーキ、プレゼントetc...
その中のツリーは『もみの木』のこと
そしてこの『迷いの森』で『もみの木』は一本だけ
地図を片手に昨日のうちに目星をつけていた所に向かっているのだが....
「(尾けられてるのね)」
索敵してる使い魔がイリヤを追跡する者達を発見していた
「(尾いて来させるわけにも行かないし.....)」
イリヤは思案し足元の積った雪を見てしゃがみ込んだ
「(これでできそうね
問題はどうするかだけど...そうねあれがあったからあれも使えば)」
アイテムストレージからアイテムを取り出し発動させる
『煙幕玉』ただ目を晦ますだけのアイテム
木々の間からイリヤを追っていた5人組の男たちは焦った
「クソッ気付かれちまってた逃げられちまう!」
「ふん縛って聞き出すしかなさそうだ!」
男たちはイリヤのいた場所に駆ける
そして林から出た瞬間足を滑らせた
新雪に足を踏みおろすと思っていたがナゼか氷の様になっていて、そのまま体を滑らせたままイリヤがいた所まで行こうとする
剣を刺してもスピードは一向に変わららない
先を見るとイリヤが右手に短剣を掲げて待ち構えていた
「いらっしゃ〜い」
機転が利いた1人は転移結晶で跳んだ
他の男たちもまねしようとしたが遅かった
「4人かー」
その言葉を聞くと意識を失った
「これでよし!」
男たちが入った4つの雪だるまを並べて道に並べていた
「(時間もちょっと掛かっちゃったし応援が来ても面倒だから走って行こっと)」
100m10秒切る勢いで走って行く
10分程で『もみの木』にたどり着く
「あと3時間ね〜
かまくらでも作っていなづまのごはんでも食べて待ってよっと」
あっと言う間にかまくらを作り中で晩ごはんを食べ本を読みくつろいでいた
「あらあと5分程ね」
かまくらの外にでて周りを確認する
「誰も来れないなんてね」
人がいないのは分かっていたがこの木を目指してくる人が1人もいないのは不思議だと首を傾げる
ハルバードを取り出し時間を待つ
すると森から少年が出てきたと同時に空からベルが鳴り響き、ベルが鳴り止むと6m程のサンタが降って来た
『背教者ニコラス』に構わず少年に話しかける
「あなたもソロプレイヤー?
ならなら一緒に「うるせえよ!!」
男の子は1人でBOSSに向かって行った
「ええー!
(なんて闘い方よダメージを受けながら攻撃するなんて!自殺するなら他でしてよね‼︎)
しょうがないわね バーサーカー‼︎あのデカイ赤いのの相手をして」
イリヤの呼びに従い鈍色の巨人がBOSSに突進し少年とBOSSに間が出来る
その隙に使い魔の形状を解除し少年に巻きつけ拘束する
「落ち着きなさい!」
「なんだよこれは!解けよ!あいつは俺が倒すんだ‼︎」
少年は暴れてイリヤの声に耳を貸そうともしないのでイリヤは右手を振り上げ
「煩いわね 少し寝てなさい」
少年の側頭部に拳が打ち下ろされ少年は気絶した
「これでよし!」
何が良いかはわからないが、バーサーカーはすでにニコラスのゲージを一本にしていた
「もう僅かね...」
そう呟きハルバードを仕舞う
「(試したかったけど、とんだ邪魔者が来たものね....)」
「ここは...」
「あらようやくお目覚めなのね」
本を読んでいたイリヤは本を仕舞い少年に近づく
「!お前は!彼奴のレアアイテムはどうした!」
「ああもう煩いわね そんなことより自分の心配をしたら?」
少年は自身のHPゲージ黄色で麻痺になっていて雪に埋もれている状況を見た
「どうなっているんだ」
「雪だるまになっているのよ
貴方が気絶して2時間経ってるわ
あとクラインとかいうのが心配してたわよ
(笑ってもいたけどね)」
「そうか...」
「あともう1つこれがレアアイテムの『還魂の聖晶石』よ
効果はほら見える?」
まだ麻痺で動けないので晶石の効果が見えるように近づく
「うああ・・・ああああもごっ」
叫ぼうとしていた少年の口に雪を押し付ける
「うるさーい
その様子だと誰か死人を生き返させたかったのね
じゃあ私は行くわあと5分程で麻痺が切れるからよく頭を冷やしなさい」
少年の雪だるまから短剣を抜き取り来た道を戻っていった
ー第22層 アインツベルン城ー
「ただいまー」
正面からだと大きな音がするので調理場の勝手口から入る
「お疲れ様っ!」
いなづまと同じ髪の色、体型の少女がリビングで料理の本を読んでいた
「あら いかずちずっと起きてたの?」
確認したところあと3時間ほどで夜が明ける時間だ
「ううん、だいたいこんな時間に帰って来るだろうなーって思って、少し前に起きてお風呂とごはん用意して待ってたのよ
寒かったでしょお風呂入って来て、ごはん作っとくからね
あっでもお風呂で寝ちゃダメよ」
「ありがとー むぎゅー」
「きゃー イリヤ冷たい〜」
「じゃあお風呂入って来るからお願いね」
「はーい 行ってらっしゃーい」
甘いやりとりをしながら夜は明けていった
読んでいただきありがとうございます(^-^)/
いなづま、いかずちはオリキャラ作ろっかってなった時、既存のキャラの方が分かりやすいし今後アニメで出番ありそうだし、あってくれって思ってだしました。
炉利痕ジャナイヨホントダヨ(o_o)
まだ本来の主人公とは自己紹介してませんのでこんな感じになるんじゃないかなぁ〜
感想ありましたらよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ