マブラヴ オルタネイティブー最良の未来を掴み取るためにー 作:桜大尉
横浜基地PX
「どうぞ」
「ありがとう武くん」
武は遙に合成玉露の入ったコップを渡した
「私の昔話も聞いてくれる?」
「もちろんです」
「私にもね、好きな人がいたの」
「鳴海孝之さんですね?」
遙は驚いた、武の口からその名前が出るとは思っていなかったからだ。
「どうして知っているの?」
「香月博士からA01の隊員についての資料を見せてもらったんですよ、その中には涼宮中尉と速瀬中尉の同期にあたる鳴海孝之少尉の情報もあったんですよ。」
「それなら知っているのも納得がいくね。武くんの言う通り私は孝之君が好きだった、水月も孝之君が好きだった、私たちはどっちが先に孝之君を振り向かせられるかいつも競い合ってたわ、でも孝之君は私たちがA01に配属される前に明星作戦で亡くなってしまったの、その時私と水月は誓ったのもうこれ以上誰も失わない様に強くなろうって」
(やっぱり涼宮中尉と速瀬中尉は強いな、仲間を失うたびに挫けてた俺とは大違いだな)
「どうして俺にその話をしてくれたんですか?」
「武君になら何でも話してもいい気がしてね、迷惑だったでしょこんな話聞かされて」
「そんなことないですよ、むしろ話してくれて嬉しかったです。俺でよければいつでもお話し聞きますよ」
「ありがとう武君」
「それにしても孝之さん、羨ましいな〜」
「え、なんで?」
「だってそうじゃないですか、涼宮中尉と速瀬中尉みたいな素敵な人に好意を持たれてたんですから、俺みたいに誰かの好意に気づくことができない鈍感野郎とは違ってお二人の好意にちゃんと気づいて真摯に向き合おうとしていたんですから」
「武君....」
「俺は最低な男ですよ、みんなの好意に気づくことなく生きていたんですから、だから皆んなには俺の様にはなってほしくないんですよ」
「そんなに自分を責めないで、それに武君はちゃんとみんなの気持ちに気づいて沢山後悔したんでしょう?それに武君がそういう人だからみんなは武君を好きになったんじゃないの?」
その言葉に武はハッとした
「そうですね、俺はあいつらの生き様を侮辱するところでした、気づかせてくれて、ありがとうございます涼宮中尉!」
そういうと武は満面の笑みで遙に微笑んだ
ドキッ
(なんだろうこの気持ちこんな気持ちになるのは孝之くんの時以来だわ)
「どうしました涼宮中尉?」
「何でもないよ」
なんか武君の顔を見るとドキドキしちゃう
「涼宮中尉「遙」え?」
「私のことは遙って呼んで」
「そんなことできませんよ」
「ピアティフ中尉は下の名前で呼ぶのに私はダメなんだ」
「...分かりましたでは遙さんと呼ばせていただきます」
「よろしい」
(でも何でいきなり下の名前で呼ぶようにしたんだろう?)
さすが恋愛原子核自分の知らないところでまた1人の乙女を虜にしていた
「では時間も時間ですし今日はこのくらいで解散しましょう」
「そうね、武君本当にありがとう、あなたのおかげでまた戦術機に乗れるという希望を持てたわ」
「礼には及びません、それにこれからは訓練とかで何かと忙しくなるのでしっかりと体を休めて下さい」
「分かったわ、武君おやすみなさい」
「おやすみなさい、遙さん」
武は遙を見送ったあと、武は夕呼のところに向かった