マブラヴ オルタネイティブー最良の未来を掴み取るためにー 作:桜大尉
side 千鶴
教官に怒られると思いながら教室に入ったが、待っていたのは怒声ではなく静寂だった。黒板を見てみると終日自習となっていた。
「いきなりどうしちゃったんでしょうか?」
「わからないわ。でもそれほど大事なことってことよね、私たち一介の訓練兵が知っていいことではないのは確かだわ。」
「それなら丁度いい白銀について話さない?」
「それ賛成です!」
「まぁ特にする事もないのだ良いと思う」
「文句なし」
ここに自習という名の女子会が始まるのであった
シュミレータールーム
武side
自分のことについて話されていることなど知る由もない武はシュミレーターの中で考え事をしていた
(腕は鈍ってないようで良かったけど、なんか違和感があるんだよな〜、後で夕呼先生に聞いてみるか、さて次は防衛戦か)
武は自分に違和感を感じながらも次なる戦闘に備えていた。
side夕呼
(さすが白銀ね、でも何かぎこちない気がするのよね、まぁ後であいつに聞いてみようかしら)
夕呼も武と同じ事を考えていた。
そんなことを考えていると防衛戦が始まった
数分後、
伊隅大尉、月詠中尉、神宮寺軍曹は目の前の光景に驚愕していた。
なぜなら戦術機が空を飛んでいるからだ。この世界の常識は光線級の出現により根底から覆されてしまっている。空に飛ぼうものなら即刻レーザーの餌食になるそれがこの世界の常識だ。しかし、目の前に広がっている光景はその常識を覆すものだった。
不知火は光線級もお構いなしに空を縦横無尽に飛び回っている。それにあの独特の機動でレーザーまで回避しているではないか。
それに特筆すべきはそれだけでなく、その指揮の高さにも目を見張るものがある、無理に味方を前進させず、自らが囮になることで、味方の損耗を極端に減らしている。それに支援砲撃を要請するタイミングもBETAが一箇所に集まっているところを集中砲火をするなど完璧だ。
また光線級が出現した時は味方を下げさせて、あの独特の機動を使って自らが光線吶喊を行うなど味方に犠牲をなるべく出したくない考えがわかる
「お疲れ様、もう出てきていいわよ」
「了解です」
3人は息を呑んだ。どんな衛士があのOSを発案したのだろうと
シュミレーターのハッチが開きその本人が姿を現す。
3人は驚愕した。
なぜなら降りてきたのは明らかに自分より見た目が年下の男性衛士だったからだ。
「紹介するわ、まりもは既に知っていると思うけど、これは白銀武中佐、あのOS、XM3を考案した衛士よ」
「先生〜これ呼ばわりは酷くないですか〜?」
「何よ〜いいじゃない」
まりもは心の底から驚いていた
(あの歳で中佐になるのにはそれなりの実力があるとは思っていたどまさかこんなにすごいとはね)
「改めまして、白銀武中佐です、歳は19歳です、よろしくお願いします!」
「「19!?」」
(やっぱりみんな驚くか〜)
「失礼しました、A01部隊隊長伊隅みちる大尉です。よろしくお願いします」
「帝国斯衛軍第19独立警備小隊隊長月詠真那中尉です。よろしくお願いします」
「よろしくお願いします、あとこれはお願いなのですが、任務や正式な場以外は敬語やめてもらえますか?歳上の人に敬語使われるのに慣れてなくて」
「「は?」」
「あははは、あんたやっぱり最高よ!白銀!」
(まぁそうなるわよね)
「何でですか、夕呼先生?」
「どこに中佐相手にタメ口で話していいなんていうバカがいるのよ」
「あがっ」
「まぁこいつも私と似たようなもんだから諦めた方がいいわ」
「「はぁ〜そうですか」」
「あははは〜」
「ところで白銀質問なんだが?」
「何ですか伊隅大尉?」
「あの新OS XM3といったな?」
「はい」
「あのOSと今までのOSとの違いは何だ?」
「それはキャンセルとコンボが追加されたことですね、それによって動きのあとの硬直時間がなくなりすぐ次の行動に移せるんですよ。あとは機動性が前のOSより3割くらい上がるんところとかですかね」
「「「3割!?」」」
「それなら戦場で亡くなる命も減るだろう」
「その通りです、月詠さん、俺がこのOSを作った理由は、仲間の命を護るため何ですよ」
「私は香月博士直属の兵士としてあらゆる戦場を経験してきました、そしてその任務は簡単なものではありませんでした。同期や上官、たくさんの仲間をその戦いの中で失いました。」
「「「「.....」」」」
「だから俺は誓ったんです、これ以上仲間を失わないためには力が必要だ、でも俺1人だけじゃたかが知れてる、だからみんなにも生き残ってほしい、それが周りの仲間を生かすことにつながるからです、俺がXM3を発案したのはこれが理由です。俺はみんなが生き残って幸せな未来を生きてほしいんですよ」
そう言うと武はまっすぐ4人を見つめた
「「「「っっ////」」」」」
武に見つめられ、ドキッとした乙女が4人
「みんなどうしました?何か顔が赤いですよ?」
「「「「何でもない(わよ)!!」」」」
「何で、俺怒られてんだ?」
この理不尽な怒りは乙女の照れ隠しから来るものだが、それが分かるほど武は恋愛面はめっぽう鈍かった