婚約破棄令嬢殺戮超巨大ロボ -超人見知りな私でもコクピットにいれば安心ですわ- 作:生けもの
「ぎゃああ…あ? ここは?」
フランソワは、見慣れたベッドの中で目覚めた。突然の侯爵令嬢の声とは思えない悲鳴にお付きの侍女が部屋に駆け込んできた。
「お嬢様、お嬢様。大丈夫ですか、…おーい、ゴンザレス」
「私はイケメンショタ皇帝に婚約を申し込まれて…」
何処の世界にプラズマソードで斬り付けられた事を婚約と言うのかはわからないが、フランソワの頭はお花畑だった。
「なぁんだ、夢かぁ」
「お嬢様、目が覚めたのでしたらパジャマスーツからパワードスーツにお着替えを。執務室で侯爵様がお待ちです」
「ところでさっき、私の事を"ゴンザレス"と言わなかった?」
「お戯を、フランソワお嬢様をそんな名前で呼ぶなんてあり得ません」
この侍女は心のどこかで私の事を馬鹿にしている様な気がしますですわ。いっそのことサイババアィ〜ン社の殺戮サイボーグを使ってお掃除しちゃおうかしら。
それにしても相変わらず、この人見知りのおかげで公爵令嬢なのに着替えを1人でする羽目になっているのは不満が爆発しそうですわ。
ガッション! ガッション! ガンガン、バキャ!!
パワードスーツでお父様の執務室のドアを開けた。
「お父様、おはようございます。ドアが壊れていましたよ。ところでどんなご用でしょうか」
「おお、ゴンザ…フランソワ。実は今夜の公爵との社交にいい物を用意したのだよ」
侯爵はチラッチラッと壊れたドアを見ながら超巨大ロボの事をフランソワに言うか言うまいか迷っていた。
……
「いい物ですか?なんでしょう」
「ああ、この
「まあお父様、ありがとうございます。素敵なアイデアですわ。コレさえあれば私の人見知りも、安心ですわ」
フランソワは早速超巨大ロボに乗ってコクピットから外を見ていた。コクピット越しに見るお父様たちがまるで蟻の様に見える。
「うふふ、コレでた〜くさんの人を殺戮しまくったらどんなに気分がいいでしょうか。公爵様をこうプチって潰したり…ああ、なんかいけない子になっちゃいそうです。わ・た・し」
侯爵の後ろでは、宇宙テレビ局が帝国で起こった近年稀に見る残虐な二ュースを流していた。
「やだやだ…帝国も物騒になったねぇ」
『…その後帝国を滅ぼした謎の超巨大ロボットの行方は…』