婚約破棄令嬢殺戮超巨大ロボ -超人見知りな私でもコクピットにいれば安心ですわ- 作:生けもの
お母様が来ると聞いたお父様が朝から挙動不審です。なにより幼女に縋り付いている姿は見ていられません。なので…
「汚物は消毒だー、ですわ」
私は出力MAXでジョセフィーヌ
プチッ!
「セバス、胸部装甲にカエルの様にひっついているお父様を引っ剥がしてゴミ箱に捨てておいてちょうだい」
「かしこまりました」
私はお母様をお迎えするべく、
暖かい風がキャノピーを叩く音が心地いい。もう春なのね、と20年物の紅茶を飲みながらお母様に問いかける。
「お母様、突然のご帰宅。どうなさったのですか?どなたかを断罪でしょうか」
その昔お母様は『断罪の姫君』と言われ社交界ではお父様との馴れ初めは知らない人がいないほど有名です。
……えーとなんだったかしら、そうそう決め言葉は「ジャッ◯メントですわ」だったわ。
そのお話はまた後ほど語るとして、お母様に突然の帰宅について尋ねてみました。お父様の浮気の件かしら…
「今日はフランソワにプレゼントを持ってきたのですよ」
「まあ、私にプレゼントですか?なんでしょう。新しいお父様ですか?」
お母様は、頬杖をついて「それならもう少しだけ待ってて」とおっしゃいました。新しいお父様…今から楽しみです。
あら?消毒した汚物が何か叫んでいます。でもジョセフィーヌのコクピットは完全防音ですので全く問題ありません。
「プレゼントはこれです、今貴女のジョセフィーヌにこれを換装させてます」
お母様が分厚い【社交界突入マニュアル】を渡してきた。
「えーと、姿勢制御、冷却シフト、全回路接続、耐視線フィルム…」
フランソワが母上に貰った社交界突入マニュアルを読み進めていく。
「素晴らしいです、お母様。これがあれば社交界で周りから好奇の目で見られても平気ですわ」
「貴女はどういうわけか周りから奇異の目に晒されて来ました。それが不憫でしたがやっと大気圏突入…いえ、社交界デビュー出来る日が来たのです」
しかしその頃公爵さまの魔の手がフランソワに伸びていた。(きゃー公爵様のエッチーー)
「おのれフランソワ、一度ならず二度までも私を殺してくれたな!この怨みは決して忘れんぞ」
「肉ちゃま、…失礼、坊ちゃまフランソワ嬢が社交界に出ると言う情報を耳にしました」
「……お前、私に何か恨みでもあるのか?」
「滅相もございません」
執事は思いっきり首を左右に振った。
ついにジョセフィーヌが大気圏…いや社交界に突入した!!