ARMORED CORE VERDICT DAY“BREAK” 作:KM_ACVDミグラント
驚くべきニュースです。
つい先ほど、SIGNS広報局により三大勢力間の戦争、通称“ヴァーディクト・ウォー”の終戦宣言が行われました。12年続いた戦争に、今、終止符が打たれたのです。
終戦の経緯としまして、我々が掴んだ情報をお伝えします。
まず、3ヵ月前のヴェニデ陥落は皆さんもご存知だと思いますが、あの件について詳細な情報を入手できました。それによれば、信じられないことにヴェニデはたった一人の傭兵、しかも、たった1機のACにより壊滅させられたとのことです。
その後、残った二大勢力、シリウスとEGF間の闘争が激化したのは周知の事実ですが、結果は共倒れ。それを確認したSIGNSが、今回の声明を発表したという流れです。
私どもはかつて、財団の目的が世界の破滅なのではないかと報道いたしましたが、もしそれが事実だとしたら、彼らの目論見は破綻したという事になるのでしょうか。
戦争が終わった今、世界の情勢はどのようになっていくのでしょうか?
VoW主筆 J・ジェスター
―― ―― ――
VOW パーソナルファイル
黒い鳥(正式名不明)
性別不明 年齢不明
ヴァーディクト・ウォー、及びその以前の動乱に於いて最も多くを殺した傭兵。
件の死神部隊や財団のばら撒いた自立兵器群を下した傭兵でもあるとの噂があるが、その真偽は不明。
この傭兵と交戦した傭兵の9割以上は、コックピット内で無残な状態となり死亡が確認されている。
ヴェニデを滅ぼした傭兵であると目されているが、定かではない。
全てが謎に包まれた傭兵だが、一つだけ確かなことがある。それは、その圧倒的な強さ。たった一機のACとは思えないほどの戦力。
“黒い鳥”の伝承と重ねて、そう呼ばれるようになった。
―― ―― ――
VOW パーソナルファイル
ファットマン
男性。74歳。
間違いなく現役最高齢である、超ベテランストーカー。
ファットマンの名は通称で、本名は不明。本人はこの呼び名をいたく気に入っているらしい。
平素の物言いからいい加減な性格に見られることが多いが、過去多くの戦時にその名を残した、一流の運び屋である。
その長いキャリアにおいて多くの傭兵とパートナーを結んでいるが、最も多い時間を共に過ごした傭兵は、あの“黒い鳥”である。
彼の信条は戦いを止めぬものと共に自らも戦い続けることであった。が、その果てに彼は件の不死鳥と同一視されるように。
かつて幸運を運ぶ男ともてはやされた彼は、いまや死神を運ぶ男に。
ヴァーディクト・ウォー終戦後、黒い鳥と共に姿を消す。