学園都市の陰の実力者になりたくて!   作:99!ファンブル!

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評価がついててありがたいので、筆を取ることとなりました。

……この駄文、待ってる人いますかね?


途絶えた通信(犯人はシド)

 

 

 瞬間、紫の極光が辺りに満ち、とてつも無いエネルギーの奔流がある一点を中心にして放たれる。

 

 その光を目にしただけでも、別次元の存在と認識できるほど明確な力に、ある者は怯え、ある者は祈り、ある者は諦観するだろう。

 

 ……本来なら辺り一帯が吹き飛んでもおかしくない、その力はなぜか綺麗に一つの場所に向けられる。

 

 

 ……空に対して放たれた光に触れた雲が晴れて、空一面から月光が降り注ぐ。

 

 

 

 その光に照らされて怪しく光る陰の実力者……

 

 

 うん! 構図としては完璧だろう。……やはりこういう場面で怪しく佇むのは陰の実力者の特権だね。

 こうなってくると、むしろ晴れてなくてよかったとさえ感じてくる。

 咄嗟にキレて使っちゃったけど、このぐらいがちょうどよかったかもしれない。

 

 ……この状況に対してテンションが際限なく上がり続ける。

 

 

「……時はまだ早い、鍵が開かれる時はまだ先か……いや、女王の目覚めさえも___」

 

 

 それっぽい言葉を適当に並べて行ってこの場の空気を満遍なくしゃぶり尽くす。

 

 う〜ん、やっぱり最近は一人でするロールプレイも減ってたけど、原点回帰して一人で楽しむのも乙なものだ。

 

 シャドウガーデンのロールプレイはもちろん楽しいのだが、やはりたまには別の側面でプレイするのも別腹と言った感じだろう。

 

 この未来風の場所がどこかは分からないけど、やっぱりあの玉に飛び込んで正解だった。

 ありがとう過去の自分! 

 

 

 ……と、考えていると近くに何かモニターのようなものが転がっているのを見つけた。

 何やら分からない数字が目まぐるしく変化しており、それに加えてアンテナがついている。

 

 ……あ、そうだ! どうせ落とし物だろうし、プレイの一環として使わせて貰おう! 

 

 

 

「……しかし、あまり戸に耳を立てるのは感心しないな」

 

 

 僕はそう言って、ガキン! と音を立ててその落とし物を握力で砕く。

 魔力による肉体改造のおかげで、魔力なしでも鋼鉄程度なら握り潰せる。

 

 いやー、一回やってみたかったんだよ! 

 王都とかシャドウガーデンだと、こういった機械類ってなかったから、やりたくてもできなかったんだ。

 

 未来っぽい場所様様である。

 

 僕はそうして上機嫌にその場でプレイを再開させた。

 連載が止まってる漫画の人曰く、ここまでがワンセンテンスだよね。

 

 

 __________

 

<ミレニアム>

 

 某所、ヒマリを含むセミナー……政治を行う生徒会のメンバーにて激論が交わされていた。

 

「あの光を見ただろう! あれは明らかなる異常だ! ……連邦生徒会の意見を仰いでから行動に移して確実性を……」

 

「いえ! それだと対応が後手に回ります。なんのためのC&Cですか!? このような事態にて動かせないならいつ動かすんです!?」

 

「だから、あの規模のエネルギー反応……しかも指向性があると推察できるものだぞ!? C&Cや我々セミナーだけでどうこうなる問題ではない!」

 

「いいえ! ……そもそも指向性と言いますが、あのレベルのエネルギーを人為的にそれも指向性を持たせて発動させる事が可能ですか!? また、私たちセミナーにはミレニアムサイエンススクールの生徒達全員の安全を保障する義務があるんですよ!? その事をお忘れで!?」

 

「だからこそ……」

 

 

 数々の推論や持論が飛び交い、まさしく阿鼻叫喚の図と化したその場所でヒマリはため息をついていた。

 

「はぁ……」

 

 セミナーに期待して行動に移し、重要参考人として会議に出ている。

 ……ここまでは良い、が……

 

(私が独断で行動に移した方が早かったですね……)

 

 少し憂鬱になりつつも、手元のパネルから各計器からの情報をまとめる。

 

 壊れたのは計器のエネルギー測定の部分だけだ。

 まだ音声取り込みのところは生きているらしい。

 

 何か更なる情報が無いか注意を怠らずにデーターを注視していた時___明らかに計器に何か音声が入った。

 

 その瞬間ヒマリは普段はあげないような荒っぽい声で周りを一喝する。

 

 

「静かに!」

 

 一瞬にして静かになった部屋内で、困惑したかのように白衣を着た女子生徒が代表して声を上げる。

 

「ど、どうしたのだね?申し訳ないが何もないのであれば___」

 

「良いから聞いてください!___今、流します」

 

 

 そう言ってヒマリがパネルを操作をすると、備え付けのスピーカーから途切れ途切れで音声が聞こえて来た。

 

 

 

 

『ザッ……時は……ザザッ…まだ…ザッ…………鍵が……』

 

 

 突如流れて来た音声に、セミナーの人間は音一つ立てずに聞き取る。

 

『……王女も……ザザザッ……まだ……』

 

 

 それから数十秒、さらに音割れが激しくなり、何も聞こえなくなるが、突如鮮明に音声が流れて来た。

 

 

『……しかし、あまり戸に耳を立てるのは感心しないな』

 

 ガシャン、と何かを握り潰す音がして、通信が途絶えた。

 

 

 数十秒間、今まで激論を交わしていたのが嘘のように誰も言葉を発しなくなった。

 

 そしてその僅かとも長いとも言える時間の終わりに、誰か一人が口を開いた。

 

 

 

「この声は……一体?」

 

 

 

 






シド君
未来的な風景にテンションが上がってる人。
ロールプレイができて満足してる。

ヒマリ
相手が誰か分からず困惑している。
えぇ……こわ……

ミレニアムズ
あの光何?
こわ……
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