シャインポスト Be your family   作:陽HARU

2 / 8
2話

**デキ婚後、約8ヶ月目。**

小夢さんのお腹はもうかなり目立つようになってて、

事務所のレッスン室では「マタニティダンス講師」みたいなポジションに自然となってる。

 

朝イチの事務所。

俺(マネージャーくん→今はもう「パパ」呼びが増えた)は書類仕事しながら、

隣のソファで小夢さんがストレッチしてるのをチラチラ見てる。

 

小夢さん「にゅふふ…見て見て、マネージャーくん。

今日のお腹、昨日よりちょっと大きくなった気がするよ?」

 

俺「…昨日よりじゃなくて、毎日ちょっとずつ大きくなってるだろ。

ちゃんと座って休めって、何回言ったらわかるんだよ」

 

小夢さん「えー、動いてた方が楽なんだもん。

昔、アイドルやってたときも臨月近くまで踊ってたし〜」

 

俺「それは昔の話だろ。今は俺の大事な…家族なんだから、無理すんな」

 

小夢さん、ぷくっと頰膨らませて、でもすぐに猫みたいに目を細めて笑う。

 

「…ふふ。『家族』って言われると、まだ慣れないね。

嬉しいけど、照れる」

 

そしたらタイミング悪く(良く?)、

レッスンに来たアイドルたちがドヤドヤ入ってきて、

一斉に小夢さんのお腹に視線集中。

 

「小夢ママ〜! 今日も赤ちゃん元気ですかー?」「触っていい?」「名前もう決まったの!?」

 

小夢さん「にゅふふ、みんな優しいねぇ。

まだ性別は秘密だけど…名前はね、マネージャーくんと毎日相談中なの♪」

 

俺「…お前ら、レッスン前にそんなベタベタ触るなよ。

小夢さん疲れるだろ」

 

アイドルA「えー! パパ、ケチー!」

 

アイドルB「でも小夢ママが『触って〜』って言うから〜!」

 

小夢さん「だって気持ちいいんだもん。

みんなの手、あったかくて…赤ちゃんも喜んでるみたい」

 

(…この光景、いつまで経っても慣れないな)

 

---

 

**夜。帰宅後、自宅リビング。**

 

小夢さんがソファに座って足を俺の膝に乗せてくる。

「ねえ、マネージャーくん。マッサージして?

ふくらはぎがむくんじゃって…」

 

俺「…はいはい。言われなくてもするって」

 

足を揉みながら、ふと小夢さんが真面目な顔になる。

 

「…私ね、昔は『アイドルを辞めたら、もう二度とステージには立てない』って

本気で思ってたの。

武道館立ったことあるのに、結局グループ解散して…

それからは裏方しかできないって、どこかで諦めてた」

 

俺「…」

 

「でも今は違うよ。

君と一緒に事務所作って、みんなの夢を支えて、

そして…自分たちの新しい家族の夢も作ってる」

 

小夢さん、俺の手を自分の膨らんだお腹に導いて。

 

「この子が生まれたら、きっと

『ママは昔、キラキラしてたんだよ』って自慢できるよね?

パパは…『昔からママのマネージャーやってた超有能な人』って(笑)」

 

俺「…超有能かどうかは置いといて。

少なくとも、お前のマネージャーは一生辞めないって決めたよ」

 

小夢さん「にゅふふ…約束だよ?」

 

そっとキスしてくる小夢さん。

お腹の赤ちゃんが、まるで反応するみたいに軽く動く。

 

「…あ、動いた。

『パパとママ、ずっと一緒にいてね』って言ってるみたい」

 

俺「…ああ。

ずっと、だ」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。