シャインポスト Be your family   作:陽HARU

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最終話 エンディング

3月、桜のつぼみが膨らみ始めた朝。

ひめちゃんは制服姿で鏡の前。

小夢さんが髪を整えながら、

「本当に大人になったね…ママの頃のステージみたい」

と少し涙目で呟く。

 

卒業式会場。

答辞を読み終えたひめちゃんが壇上から降りると、

後ろの扉が開いて、

白とフライの衣装を着た女の子たちがわらわらと入ってきた。

 

「ひめちゃん、卒業おめでとうー!!」

「小夢先輩の娘ちゃん、めっちゃ可愛くなったじゃん!」

「先輩! 久しぶりです〜!」

 

**TINGS**の青天国春、玉城杏夏、聖舞理王、祇園寺雪音、伊藤紅葉。

そして**FFF**の兎塚七海、陽本日夏、梨子木麗美。

ブライテストの後輩たち総出でサプライズ登場!

 

小夢さんが驚いて立ち上がる。

「みんな…忙しいのに、こんなに大人数で…」

七海(FFFリーダー)が笑って花束を差し出し、

「小夢先輩の宝物が卒業だもん、見逃せないでしょ!

先輩が引退しても、私たちはずっと『小夢先輩ファミリー』ですよ」

 

杏夏(TINGS)がひめちゃんを抱きしめて、

「ひめちゃん、大学心理学だって!?

先輩の産後うつのこと、ちゃんと知りたいって…

それ、超かっこいいよ。私たちも先輩の闇、全部知ってるから」

 

小夢さんの目が潤む。

あの頃の自分——ステージで「消えろ」と言われ、

産後うつで膝を抱えていた自分を、

後輩たちは「先輩の強さ」として覚えていてくれた。

 

校庭で大集合写真。

日夏(FFF最年少)が泣きながら、

「先輩が笑ってるの見ると、私も頑張れるのです!」

麗美(FFF常識人)が小夢さんの肩を抱いて、

「引退ライブの時、私たちみんな泣いたけど…

今、家族守ってる先輩が、一番キラキラしてる」

 

帰りのミニバン。

後部座席でひめちゃんが花束を抱えて、

「ママの仲間たち、みんな優しくて…

私、ママの過去も、事務所の絆も、全部誇りに思うよ」

 

小夢さんが俺の肩に頭を預けて、

「…ありがとう。

あの闇の頃、支えてくれた子たちがまだいてくれて、

ひめちゃんが認めてくれて…

新しいステージ、怖くないかも」

 

 

 

2年後、1月の晴れた朝。

ひめちゃんの振袖姿に、小夢さんが何度も「綺麗…」と繰り返す。

 

成人式会場へ向かうミニバンの中、

ひめちゃんが「ママの昔の成人式、どうだった?」と聞くと、

小夢さんが静かに。

「…一人で泣いてた。でも今、ひめちゃんがいる。それが救い」

 

会場入口に、

ドレス姿のTINGS全員とFFF全員が勢揃い!

総勢8人で「成人おめでとう!!」の大合唱。

 

春(TINGS)がひめちゃんに飛びついて、

「ひめちゃん、成人だよー! 振袖最強!」

七海(FFF)が小夢さんにそっと、

「先輩、昔ステージで『消えたい』って呟いてたこと、

私たち知ってました。でも今、こんな幸せな顔してるの見たら、

私たちも『シャインポスト』目指せます」

 

式の後、海沿いの公園でみんな集合。

理王(TINGS)がふざけながら、

「先輩の娘ちゃんが大人になったら、次は私たちのライブ来てね!」

雪音(TINGS)と紅葉(TINGS)がひめちゃんの手を取って、

「私たちみたいにキラキラしなくてもいいよ。

先輩みたいに、壊れても立ち上がれる人でいて!」

 

 

 

 

 

 

 

無事大学を合格し

ひめちゃんの大学進学前日。

ミニバンで海へドライブ。

今回はTINGSとFFFから数人(春、杏夏、七海、日夏)が「最後のお別れドライブ!」と合流。

 

波打ち際でみんな笑い合ってる。

小夢さんが後輩たちに囲まれ、

「昔はステージが全部だったけど、

今はここが一番のステージだよ」

七海が笑って、

「先輩、まだ歌ってくださいよ〜!

私たち、ずっと待ってるから」

 

車に戻って、後部座席を倒して横になる。

ひめちゃんが真ん中、

小夢さんと春が両サイド、

七海たちが周りに。

 

ひめちゃんがぽつり。

「私が生まれて、ママを壊しちゃったのに、

今こうして、みんなで笑ってる。

ママの過去も、TINGSもFFFも、全部大好き」

 

小夢さんがひめちゃんの頭を撫でて、

「ひめちゃんがいてくれたから、

ママは壊れずにここまで来れた。

みんな、支えてくれてありがとう」

 

杏夏が笑って、

「これからも、小夢先輩ファミリーのステージ、

私たちも客席から応援します!

flesh! flash! fever! FFF! …って、ひめちゃんも言ってみて!」

 

ひめちゃんが照れながら真似して、

みんなで大笑い。

 

俺はバックミラー越しにみんなを見て、

あの産後3ヶ月の暗闇を思い出す。

でも今、後部座席は笑顔で溢れてる。

 

小夢さんが俺の手を握って、

「…ミニバン、大きかったね。

これからも、家族も、仲間も、乗せていける」

 

ひめちゃんが小さく呟いた。

「大好き、ママ。パパ。みんな」

 

俺たちはただ、静かに頷いた。

 

闇はまだ完全に消えない。

でもそれが、俺たちを——

家族と、ブライテストの仲間たちを、

強く結びつけている。

 

家族の形は、ちゃんと守れた。

そして、新しいステージは、

もっと広く、もっと明るく続いて

走って 手渡して

繋がってくよ、ほら

届いて 届いて 明日へ

 

 

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