一旦独白でお茶を濁していくスタイル
俺はこの世に生まれ落ちた時から既に呪われていた。
『天与呪縛』……それは生まれながら強大な力を得る代わりに何かを強制的に犠牲にする“縛り”を持って生まれてくる者達やそういった者達に架せられた“縛り”の総称。
俺は生まれつき右腕と膝から下の肉体、さらに腰から下の感覚が無く、月明かりに焼けるほど脆い肌と常に全身の毛穴から針を刺されるような痛みの代わりに莫大な呪力出力と日本全土に及ぶ広大な術式範囲を有しているというものが俺の持つ『天与呪縛』だ。
幼い頃に高専に保護された。物心ついた時にはすでに呪術について学び始めており、小学校高学年ごろになると俺は呪力の練り方や術式の操作を十分にこなすことができるようになっていた。
映像越しで構わない、外を見てみたかった。この暗い部屋から出て、寂しさを紛らわせたかった。
傀儡の視覚共有に成功し、映像越しに初めて外を見た時は高揚感に満ち溢れていた。
『こんなにも外は素晴らしいのか』と、そう思った。
だが、どうしようもない孤独感が俺の胸を包んでいた。
外に出れないことが寂しいのではない。誰かと関わることができない、誰かと顔を合わせて笑い合うことができないことにどうしようもない無力感を感じた。
このまま孤独に塗れて一生を終えると、そう諦めていた。あの時までは
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2017年4月7日
桜の花びらが舞う頃、呪術高専京都校に新たな風が吹いていた。
「ちょっと早いけど……そうね、自己紹介から始めましょうか。私は庵歌姫。呼び方は歌姫先生でも庵先生でも好きにして頂戴。好きなものはカラオケと酒。これからよろしくね。次はじゃあ禪院から順番に自己紹介してくれるかしら?」
そう言って教壇に立ち、自己紹介を促してくる。
「わかったわ……私は禪院真依。苗字は嫌いだからできるだけ名前で呼んでくれると助かるわ」
「三輪霞です! 術式は無いですが簡易領域は使えます! よろしくお願いします!」
『最後はオレだナ。オレはメカ丸、好きな食べ物は味がしっかりしているものダ。よろしく頼む』
「あの、メカ丸って本名ですか?」
一通り自己紹介が終わるとメカ丸にごく当たり前の疑問が三輪から発せられる。
普通に考えて自分の子供にメカ丸という名前をつける親はまずいないだろう。
『質問を返すようで悪いガ、三輪は天与呪縛というものを知っているカ?』
「聞いたことあります! 確か先天的に何かを差し出すことで大きな恩恵を得る縛りでしたっけ」
『あァ、詳細は省くがオレは莫大な呪力出力と日本全土に及ぶ術式の効果範囲を得ている。代わりに身体が弱く、まともに動けるような状態ではないんダ』
そう伝えると三輪はメカ丸の事情の重さを知ったのか慌てて
「ごめんなさい! 私……そんな事情があるとは思わなくて……」
『気にするナ、こっちも重い話をしてしまったナ。すまなイ』
「いえっ! その、メカ丸は悪く無くて……だから謝らなくていいです!」
「っていう感じだからメカ丸は傀儡での参加が認められているわ」
そう歌姫がフォローをして締め括り、同級生との顔合わせは終わった。
一つ上の加茂たちとの顔合わせをした時は、東堂とかいうチョンマゲ変態ゴリラに好きな女のタイプを聞かれたが、答えることができずにいると『オマエはつまらん男だ』と言われた。非常にムカついたことを心に刻んでおく。いつか1発殴りたい。
いろんな話をした。彼らと話すたびに孤独感が紛れていった、
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その頃からだろう、俺が自分の身体と向き合いたいと思うようになったのは。
2人と家族の話になった時だ。真依には双子の天与呪縛の姉がいて、彼女の天与呪縛は俺と真逆の内容だと気まずそうに言っていた。
三輪は歳の離れた2人の弟と、呪術高専東京校に通っている1つ上の兄がいると言っていた。
「メカ丸が良ければさ、兄さんにメカ丸の事話していい?」
そう三輪から言われた。なんでも彼女の兄は呪術についてかなりの知識があり、天与呪縛について教えてくれたのもその兄だそうだ。
正直言ってほとんど期待していなかったが一縷の望みにかける気持ちで『構わない』と了承した。
『そういうのに詳しい人が知り合いにいるから聞いてみる』と数分後に連絡は来た。
そこから2ヶ月ほど経った時に、三輪から「兄から電話がきて、メカ丸に代わってくれって」
と言われて代わると、そいつから発せられた言葉は
『京都校に行くから一度話さないか』というものだった。
その後そいつが……三輪霧矢がすぐに来て談話室で話した時に最初に発せられた言葉は
『君の身体を五体満足にできる可能性がある』
という衝撃的な言葉だった。まだまだ机上の空論で理論立てもできていないような状態だったが、確かに小さいながらも可能性のあるものだった。
その後連絡先を登録して解散した後。三輪に会わせてくれた感謝を伝えると彼女は
「気にしないで! 私もメカ丸と顔を合わせて会いたいし! いつか一緒にご飯食べに行こうね!」
と笑顔で言われた。
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その数日後に三輪霧矢から突然連絡がきた。
『君の身体を確実に五体満足にする方法を見つけた』
そう一言だけ発してその電話は切れた。その次の日、三輪霧矢は訪ねてきた。
次で天与呪縛回は終わりです。ついでに完結です(違います)
内緒やで、ぶっちゃけ私に文才ってないと思うねん。描写は下手やし語彙力はないし、意外とおんで同じ考えのやつ