元自衛隊員、学園都市で教師になる  〜今を生きる者のアリア編   作:風間しんや

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第三話

第三話

 ある日のゲヘナ学園校庭にて

 ゲヘナの生徒達と楽しそうに体育をするリラ

 それを先生と一緒に見学していたアマリア

 リラはもうゲヘナの生徒たちと仲良くしていた

それを見つめるアマリアは、胸の奥に何か小さな痛みを覚える。

「……どうして、あんなに簡単に笑えるの?」

そう呟いたアマリアに、先生は静かに答える。

「それが、あの子の“強さ”なんだよ。」

「強さ?」

 アマリアは尋ねる

「そう、リラは幼いのもあるんだろうけど自分の存在なんて考えてないんだと思う、もちろん自分の存在について考えている君達が悪いわけじゃない、けどリラはそんな事を考えていないから逆に周りに打ち解けやすい」

 先生がそう説明する中でアマリアは思い返す

 アビドスの調査の帰りのリラは

 

 

 [「……セラフィナ、リラ、悪いがもう少し自分を大切にした動きをしてくれ、今の君たちの戦い方は怖すぎる、いい?戦いも生きるのも誰かの支えがなきゃダメなんだ、分からなかったり自分じゃ無理そうだったら聞いて、僕が教えてあげるから」

 と先生が言うと

「うんうん!そうですよ〜、困ったら先生に尋ねればいいんです、もちろん私たちでもいいんです、「困ったらお互い様」なんですから!」

 とノノミも言う

 それにリラは「は〜い!」

 と元気よく答え、ノノミは微笑む]

 

「思い当たる節があるようだけど、つまりはそういうこと、リラはアマリアとは違った意味で強いよ」

 先生はそう告げた

「違った意味で……」

 アマリアはその言葉を実感するように呟き、静かに楽しそうに体育をするリラを見ていた

 

 翌日

 ヴァルグラント連邦 元人工キヴォトス人研究所

 ほんの数週間前まで稼働していたその施設は今や廃墟と化し、その機能のほとんどは失われていた

 そしてその周囲ではアメリカ軍と思われる兵士が数名常駐していた

そのうちの一人に先生は近づく 

「……それで、得られた情報は?」

 先生はアメリカ軍に成りすましている黒服へ声を掛ける

「それが、フランシスの計らいなのか、情報があまり残されておらず」

 そう言いながら黒服は端末を静かに手渡す

「そこに載っている情報くらいしか彼女達については分かりません」

 それはアマリア達のことが書かれたごく一部であった

「フランシスのしようとしていることがいつかのお前と同じなら似たようなことをまたしかねないな」

 先生はそう呟く

 黒服はかつてアビドスでホシノの同意を得た上でキヴォトス人の持つ「神秘」についての研究をしようとしていたことがある、今や黒服はあきらめているが。

「奴は確かひっそりとキヴォトスに帰っているんだよな?」

 と先生は端末から顔を上げて黒服へ尋ねる

「はい、それは確かな情報です、場所までは不確実ですが」

 黒服は答える

「……お前達ゲマトリアは未だによく分からないからな、監視はお前に任せる、フランシス或いはゴルコンダに動きがあったら伝えてくれ、それと集めたデータは連邦生徒会とミレニアム、後はそういう知識のありそうな学園に流しててくれ、ご苦労だった、隙を見て撤退してくれ」

 先生はそう言い研究所を後にする

 黒服はその後しばらくまた兵士のフリをしたあとそっと入れ替わっていた気絶している兵士に服を返し、替わるのだった

 

さらに翌日

 連邦生徒会会議室

「と言うわけで、昨日、黒服に頼み得られた情報は極わずか……しかし確実なことは彼女達の余命は保って3ヶ月というところだその3ヶ月の間に彼女達の再調整用機械を製作し、調整しなければならない」

「将来的にはそれが必要なくなるようにしたいところだが目の前の問題としては彼女達の延命が最優先だ、…………色々思うところがあるのはわかる、だが昨日の敵は今日の味方、一度敵対したがそれは彼女達の存在がゆえだった、僕はそう思う、だから今は協力してほしい」

 彼はそう説明し目の前にいる生徒達へ頭を下げる

「……それで断ると?」

 ミレニアムのエンジニア部――ウタハがそう言うと先生は顔を上げる

「私はぜひ協力させてもらう、何やら面白そうだからね」

 するとゲヘナ救急医学部のセナが手を挙げて立ち上がり

「救急医学部の知識が役立つのであればぜひ」

 と次々と賛同を得られ、先生は「みんな……」と声をこぼす

 

 こうしてアマリア達の延命計画が始まった、参加校および組織は以下の通りだ

 連邦生徒会

 ゲヘナ学園(救急医学部)

 ミレニアムサイエンススクール(エンジニア部、ヴェリタス)

 トリニティ総合学園(救護騎士団)

 連邦捜査部シャーレ

 ゲマトリア(黒服)

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