元自衛隊員、学園都市で教師になる  〜今を生きる者のアリア編   作:風間しんや

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第四話

第四話

「健康診断?」

 シャーレで朝食を止められたアマリアは首を傾げる

 なぜシャーレで朝食を摂っているのかと言うと寝床がないからである、そのためシャーレで預かっているのだ

「そう、学園に入学するにもそういう情報とかも必要だからさ」

 と先生は言う、本当は別の意味もあったのだが……

「……なるほど、それなら昼食まで我慢します、その代わり、肉を所望します」

 とアマリアは言うと

「じゃあ私はラーメンで」

 とセラフィナも言い

「リラはね〜アイス!」

とリラまでも昼食の注文をするのだった

「君達最近なんか図々しくなってきたね……?」

 と先生は言うと

「いえ、違います」

 とアマリアは言うのだった

 

 

 トリニティ総合学園 保健室

「チクッとしますよ〜」

 そう言いながらアマリアの腕へ注射の針を刺すセリナ

その後にセラフィナ、リラと言った順番で採血を行いセリナはその採血した血を救急医学部へと急いで持っていく

 その後にレントゲン、心拍など様々な検査を受けた後アマリア達はトリニティを後にする

 

 2日後

「なにか分かったの!?」

 救急医学部の部室に入ってくるなり先生は声を張り上げる

「……はい、あくまで構成組織などが、ですが」

 そう言いながらセナは先生へ端末を手渡す

「人工タンパク質にナノマシン……」

 それは彼女達が人工であることを物語っている構成組織だった

「…………」

 先生の頭に血管が浮き出ている、それほどの怒りなのだろう

「先生……」

 とセリナは少しためらいがちに彼へ手を差し伸べる、だが彼に触れていいものなのかは分からなかった

「……それで」

 先生が口を開く

「彼女達の治療法はなにか少しでも分かった?」

 と尋ねる先生、それにセナは答える

「はい……、といってもそこまで複雑ではなく……彼女達の体内にあるその人工タンパク質、ナノマシンの調整を行えばいいだけの話です」

 と解説するセナ

「……なるほど、それで、その準備にはどれくらいかかる?」

 と先生は尋ねる

「最低でも2ヶ月はかかります」

 と告げると

「2ヶ月か……エンジニア部に頼めば医療機器は何とかなるとして……それに必要な薬剤とかはどう?」

 と先生は尋ねる

「それは国外からの輸入に頼るしかないですね、キヴォトスにはない薬品ばかりですので」

 とセリナが答えると

「それなら俺の部下に運ばせよう、海翔学園はもう少ししたら活動再開らしいが持ってくるまでの時間がかかるだろうからな」

 と先生は言う

「他には?」

 と尋ねる先生、

「後は特には……あ、薬学に精通した人がいります、今回はキヴォトスに無い薬品を扱うことになりますし」

 とセナが言うと

 先生は席を立ち上がる

「よし、それならうちにちょうどいい奴がいる、そいつも同行させよう」

 そう先生は言い

「…………後はないね?それじゃ、早速取り掛かろう、セリナはこの後必要な薬剤について教えて、エンジニア部は救急医学部とかからの指示を受けて必要な医療機器の製作を他の学園もできるだけの支援を、資金、人材、技術、材料持てるだけのものすべてを注ぎ込んでほしい」

 と先生は声を張って言い、そして彼女達はそれに了解した

 

 

 翌日

 日本 仙台駐屯地

 その駐屯地に待機しているある部隊の現臨時部隊長――白石は掛かってきた電話に出る

「こちら、陸上自衛隊仙台駐屯地……あ、隊長!」

 と彼が言うと近くで作業していた彼と同じ部隊の仲間がぞろぞろと来る

「どうされました?……ええ…………薬品の輸送ですか?…………いえ!ぜひやらせてもらいます!」

 と彼はそう答え受話器を置く

「第2師団・第6師団司令部へ伝達!師団長より特命だ!」

 と彼が言うと近くに来ていた隊員たちは姿勢を正す

「我々はこれより師団長の元へ物資を輸送する!取り扱いが困難なものになるため気を引き締めて行う、榊 原2等陸尉!」

 と白石がその名を呼ぶと

「はい、ここに!」

 榊 原が応えると

「今回は貴官の知恵が必要になる、頼むぞ!」

 と白石は言う

「はっ!」

 彼女は声を張り上げて答えた

 

 電話をかけた相手である先生は少しはにかんでいた

「っフフ、元気そうで何よりだ」

 と言う先生にセリナも微笑む

「虚妄のサンクトゥム戦ではお世話になりましたからね」

 

 [虚妄のサンクトゥム攻略戦の時、逃げ遅れた市民の避難誘導を来て早々に引き受けてくれた彼等は戦闘こそなかったが戦闘と避難誘導で手一杯だった彼女達にとって非常に助かった、しかも避難誘導だけでなく避難所の設営から炊き出し等様々なことも行っていた]

 

「頼れる部下になってくれて俺は嬉しいよ……」

 と先生は涙を浮かべながら言う

「……さて、僕たちもできることをしよう」

 と言いながら先生は立ち上がる

「はい!」

 とセリナは答える

 

 

 その頃

 アビドス高校

 

「ゲホッゲホッ」

 アマリアは咳をしていた

「大丈夫ですか?」

 とアヤネは尋ねながら近づく

「……!」

 そしてそれに気付く

 それは他の二人でも出ていた

「セラフィナさん!」「リラさん!」

 

 口を覆っていた彼女たちのその手には血が付いていた

 

 

 

 

 

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