元自衛隊員、学園都市で教師になる  〜今を生きる者のアリア編   作:風間しんや

8 / 18
第八話

第八話

それから1週間後

「できました……」

 榊原がそうこぼす

 それに周りにいた生徒達は彼女の方を見る

 そして榊原は立ち上がり言う

「できました調整用の薬品が……」

 それを聞き一斉に喜び合う彼女ら

「やりましたね!榊原〝先生〟!」

 とセリナは言う

 それに榊 原は少し照れながらも頷いた

 

 同時刻

 シャーレ執務室

 信也先生は黒服からあることを報告される

「ビナーが?」

「はい、アビドス砂漠にて今朝確認したとの報告が」

 ビナー――ヘビのような躯体を持ち地面から這い出てくるなど、出現すれば面倒な敵である

「今はあまり人員を割きたくないが……仕方ない、アビドス対策委員会と、暇している隊員数人を呼んできてくれ」

「分かりました」

 と黒服は答え執務室を後にする

「(ビナーが出てきたが……ああいう奴ら(ゲマトリア)のことだからもっと別なことを考えていそうなんだよな……)」

 先生はそう思いつつ自身の武器を取り出すのだった

 

 

 アビドス砂漠

「急な招集に申し訳ないがビナーといった敵は早急な討伐をしないとキヴォトス全域に問題が降りかかる、それを理解してほしい」

 と先生は語る、それに隊員達は「了解!」と答える

お前たち(自衛官)には悪いが後方援護を、対策委員会のみんなは俺と前線を張る、では、全員かかれ!」

 先生はそう言うと隊員達は敬礼し、各々の武器などを持って散らばっていく

「僕たちは出現ポイントに急ごう」

 と先生は言い対策委員会のメンバーは頷いて彼について行った

 

 アビドス砂漠 ビナー出現ポイント

「来るぞ!」

 先生がそう言うとアスファルトの地面を破りビナーが現れる

「軽迫撃砲部隊、撃ち方始め!」

 先生がそう言うと後方援護を指示されていた隊員達が動き始める

「射撃準備、よし!」

指揮者らしき隊員が言い

「方位〇三五、距離四百、照準よし!」

双眼鏡を持つ隊員が方位などを告げる

「装てんよし、信管即発!」

砲弾を隊員が軽迫撃砲の中に入れ込む

「撃てっ!」

 指揮者が叫び

 「はなてっ!」

 と復唱するように砲弾を込めた隊員が言い発射する

それらはすべて弧を描き数発の砲弾がビナーへ着弾する

「弾着、命中、しかし効果を認めず!」

と双眼鏡を持った隊員が報告をする

「撃ち方やめっ!」

 先生がそう叫ぶと

「撃ち方やめっ!」

 と指揮者が言いそれが他の隊員たちも復唱していく

「部隊、別命あるまで待機!」

 先生はそう告げ武器を構える

「……じゃあ、行こうか」

 と先生は言い

「ん、任せて」

「うへぇ……早く終わらせて先生に膝枕されたいなぁ」

「っちょ!先輩何言ってるの!?」

「頑張っていきましょ〜!」

 とシロコ、ホシノ、セリカ、ノノミは答える

 そんな彼らに向かいビナーは咆哮をする

 

 ホシノと先生はシールドを構え最前線に出る

「シロコ、ドローンを!」

 先生はそう言い、シロコは愛用のミサイル搭載のドローンを飛ばす

「セリカは僕の後方に、敵に近づく!」

 そう言うとセリカは先生の背後にくっつくように続く

 ビナーの攻撃が先生に迫るがそれをセリカは攻撃して対処する

「今!」

 と叫ぶと先生とセリカは一斉に攻撃をする

それに痛みを覚えたのか咆哮し、攻撃してくる

「全員、散開!」

 先生はそう叫びビナーの攻撃を避ける

隊員達も急いでその場を離れる

「攻撃は効かないわけじゃない……なら」

 先生は無線を掴み言う

「後方部隊へ通達!PGへ動、H弾、目標敵頸部、効果を認めずとも効果アリと判断、以上!」

 先生がそう指示すると

「了解!」と返事が返ってくる

 隊員達はそのポイントGへ向かい走り先生達はビナーの注意を引く

「ノノミはどこか高い場所でヤツの首元を狙えるところに!」

「分かりましたー☆」

 とノノミは自身のガトリングガンを抱えて走っていく

「けど先生!さっき攻撃は効かなかったんじゃ」

 とセリカが指摘すると

「さっきのはクラスター弾、幅広い範囲を攻撃するときに用いられる弾で、今度のHEAT弾は軽装甲車両に効果のあるものだから……」

 すると、ビナーの首元に攻撃が直撃する

すかさず先生はハンズフリーに手をかけて声を張る

「ノノミ、今だ!」

 ビルの屋上にいたノノミは武器を構え引き金を引く

 爆炎の中からビナーは顔を出すがまたしても首元に攻撃を受け、最後の咆哮とばかりに口を大きく開け叫ぶ

「全員、一斉射!」

 先生はそう叫ぶと全員武器を構えビナーへ攻撃を与える

 ビナーは抵抗する力を失い、そのまま地面へ倒れる

 土煙の上がる中、彼等はずっとそれを見ていた、トドメを本当に刺せたのか疑問だったからだ

 しばらく経ってもビナーは起き上がらず、先生は告げる

「状況終了、……全員お疲れ様」

 と先生は対策委員会と隊員達へ言う、対策委員会は微笑み、隊員達は敬礼していた

 その姿を見ていた黒服はどこか引っかかるような思いでいた

 

 そして彼らがビナーと戦っている間、アマリア達は肉体の再調整が行われていた、それも無事成功したわけではなかった

 

 

  

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。