透き通る世界の闇医者は人の呪い(現在 改訂の可能性あり)   作:宙は空である

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まさか二話しか投稿してないのに1000UAに到達するとは思ってもいなかったので、感無量です!

今はただ……真人に感謝を……


闇医者発足編
目標


 

 

「……まじか」

 

『大マジっ! 元気ピンピンだよっ!』

 

なんて声が返ってきたら、どれだけ楽だっただろう。

俺は今、連邦生徒会の建物の正面に立っている。

――のだが。

 

「見事に締まってるね〜……」

 

閉まっていた。

あの超ブラックで名高い連邦生徒会が、きっちり閉館中だ。

 

「……先生がいる時は、ほぼ開きっぱなしだったよな。 あ、そっか。先生がいるのはシャーレか」

 

勘違いしていた。先生は連邦生徒会にいない。

拠点はシャーレだ。あそこならほぼ先生のワンマンで年中無休、二十四時間稼働、間違いなく超ブラック。

……なんで原作先生は生きてたんだ?普通に過労死するだろ……

 

まぁ、そんなことは置いといて、シャーレに行かなきゃいけない。

 

「でも、シャーレの場所なんて分からないよね……」

 

連邦生徒会は、天を突くサンクストゥムタワーが目印になりそうだということは、ブルアカのプロローグから知っていた。

だが、シャーレは違う。マジでどこにあるか知らない。

 

「仕方ない。お〜い、そこの人〜」

 

近くにいた猫型の人間に声をかける。わからないなら知ってそうな人に聞けばいい。

 

「…………」

 

だが、反応は返ってこない。そもそも声をかけられていることに気づいていなさそうだ。

(ならば視界に入って、無理やり気づかせてやろう)

そう思い、猫型の人間の前に出る

 

「ねぇ~、聞こえてる?聞こえてるなら返事して?」

 

「………………」

 

これでも猫型の人間は無視し続ける。

まるで、俺がそこに存在していないかのようだ。

 

「……あれ? 生徒には見えてたんだけどな」

 

もしかして

 

―― 一般市民が持つ神秘量は、俺を認識するには足りないのか。

 

「……まずいな、これ」

 

この時間帯に外を出歩く、俺が聞きたいことをこたえてくれるほどまともな生徒は、ほとんどいないだろう。

つまり俺はシャーレの場所聞き出すために連邦生徒会が開くまでここで待ち続けなくてはいけない。

 

「路上で夜を越すとか……前世でもやったことないんだけど」

 

そもそも、呪霊って寝るのか?

寝れないなら、あと十時間。 ひたすら暇だ。

 

「……何かしないと、暇すぎて死んじゃうかな」

(その程度じゃ死なないけど)

 

ふと足元を見る。

ナメクジが、路面の小さな隙間に器用に身体を滑り込ませていた。

 

「……あ」

 

ひらめく。

 

「そうだ。 この身体で、どこまでできるか試してみるか」

 

そう言って、俺はマンホールの縁に手をかけた。 身体を粘土みたいに歪め、骨も臓器も気にせず形を変える。

 

さすがに公共の場で魂の操作の訓練は嫌だから、下水道で訓練すればいいよね。

 

マヒトは、音もなくマンホールの中へ滑り落ちていった。

 

 

 

_____

____

___

 

 

 

 

限界まで伸びた腕が力なく、地面に落ちる。

 

「あぁ……やっぱ、核から離れれば離れるほど操作精度が落ちるな」

 

原作の真人が言及していた通りだ。

身体を大きくすれば、魂の密度が下がり、 強度も操作性も目に見えて落ちる。

 

「これじゃ、銃撃戦主体のキヴォトスで 安全に立ち回るのは難しいな……」

 

原作の真人が行っていた自切。そして、自切後の操作。

それを完全にモノにできれば、 多少の無茶は通せるようになるはずだ。

 

今は、無理だけど。

 

「それと……領域だな」

 

あれはいい。 直接触れなくても、相手の魂をいじれる。

文字通り、手のひらの上。 呪術の究極奥義。

その代わり、呪力の消費量は冗談にならない。

それに、究極奥義と言われているだけあって、難易度も高い。今の俺が逆立ちしても届かないものだ。

 

「……まぁ、地道にコツ掴むしかないかな」

 

……そして、真人の代名詞と言ったらこれだ。

 

「改造人間……」

 

そこには手のひらサイズの人型の化け物がいた。

 

あ、勘違いしないでほしいこれは人の魂から作ったものではなくそこにいたナメクジの魂を利用して作ったもの*1だ。

 

「無為転変が呪霊にも効いてたからいけるかと思ったがまさかいけてしまうとは……」

 

だが、ナメクジだとどうも大胆な魂の操作ができない。それに変形サイズと消費呪力量が割に合っていない。

元々そいつが持ってた魂の質量的なものが関係してきているのか?

猫などの小動物の魂をいじってみればわかる話だが、元人間として虫以外の生物の魂を弄り回したくない。

かわいそうだし……

 

「でも、ゆくゆくは人の魂の操作にも慣れとかないとだよな〜」

 

今はとっさにスケバン生徒相手に行った気絶を強制させることしかできないだろう。

だが、人の魂の操作が完璧にできれば、触れた相手を相手を問答無用で殺せる以外にも相手を治すことができるなどのメリットがある。

練習しない手はない。

 

「はぁ~誰か自分の魂いじり倒してもいいっていう人いないかな〜」

 

その時おそらく不法投棄されたのであろう救急箱が下水道に流れてきた。

 

「あっ!」

 

ーーそうだ!

医者をやればいい。医者なら相手に治療と称して魂をいじることができる。しかも、無為転変でしっかり治療するから文句は言えないし、資金難も解決するじゃないか…!

 

「決まりだな!」

 

今の時系列がどこかは全く分からないが、どんな時系列でもおそらく通用する方法だろう。それに今先生のそばにいてもすぐに流れ弾で俺は簡単に死んでしまうだろう。

ならば、修行パートだ。時系列なんて俺が完成してから把握すればいい*2

そうと決まれば、こんな陰気臭い空間にいる必要もない。とりあえず、俺が向かうべき場所は戸籍がなくても商売できそうな無法地帯、ブラックマーケットだろう。

 

「流れ弾で即死しそうであまり治安の悪い場所にはいきたくないが…まぁ、交通事故恐れて車運転しなくなるみたいなもんだ。考えすぎても仕方ないことだな…」

 

そういって俺はブラックマーケットに行くことを当面の目的とした。

 

 

 

 

*1
マヒトは気づいていませんが拡張術式です。

*2
そんな事はない




マヒトが人以外の魂も操ることができるのは、もともと彼は「すべての生物には魂が宿る」という考え方を持っており、それを無意識のうちに応用したからです。すべての生物の魂を操れる強すぎると思ったため、燃費が無茶苦茶悪いことでバランスを取ろうと思います。(消費呪力量と変形のサイズが割に合わないみたいな感じで)
なんか自分で作った設定なのに主人公がとんでもない才能マンになった気がする……

まぁ、魂の核に正のエネルギーが当たった瞬間消滅するので、大丈夫かな……

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