透き通る世界の闇医者は人の呪い(現在 改訂の可能性あり)   作:宙は空である

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天恵

「あー、ただいまー…」

 

街灯が点き、辺りが暗くなった頃に俺は診療所に帰ってきた。

結局、あの生徒を助けた後は特に何も起きなかった。

いつものように行われるブラックマーケットの不快なやり取りを眺めながら歩き回るだけ。

本来の目的の闇医者宣伝チャンスなどは来ることなく一日が終わってしまった。

 

「やっぱり、怪我してる生徒ってレアなのかなぁ…」

 

やはりここの生徒は丈夫だ、意味わからないぐらいに。

銃撃はどこでも行われているが、銃撃が終了してしばらくしたら、撃ち勝った側も撃ち負けた側も何事もなく動き出す。てか医者、必要なの?この世界、と思いたくなるレベルで回復が早い。

 

もはや自分で怪我させてそれを治療して宣伝する以外の解決策が思いつかなくなってきた。

自作自演してうまくいくことはなかなかないだろうが…

 

「まぁ、明日は居るでしょ怪我人の生徒」

 

そういって俺は診療所のベッドで横になり、明日が来るのを待った。

呪霊になってから寝る必要がなくなったため非常に暇だ。

 

寝る必要がないってのも考えものだな…

 

 

 

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横になっていたベッドに日がさす。

 

「お、朝になったね」

 

マジで暇だった…

一応、出来る限り魂の操作に慣れるために手元で改造昆虫をいじっていたが、呪力も無限じゃない後半はほぼ置物だった。

早く患者を治療して、稼いで、暇つぶしになりそうなものを買いたい。

 

「さて、今日も怪我人生徒を探すかな」

 

そろそろ怪我人が見つからないと本当にきつい*1からマジで目の届く範囲に現れてほしいな。

 

そんなことを思いながら、俺は診療所から出ていった。

 

 

 

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「カーーカーー」

 

カラスが仲間に向かって帰りを伝えている。

 

「はぁ……」

 

そんな音を聞きながら俺は生気の抜けた顔で帰路についていた。

時刻は18:00ごろ、既に夜の帳が下り始め、街灯が点き始めていた。

 

「今日もいなかった…」

 

まさか、ここまで治療が必要そうな生徒がいないとは…

銃声が鳴り響いているのだから、一人ぐらいいてくれてもいいだろ。

 

「やっぱり、丈夫すぎるんだよなあいつら」

 

まぁ、銃弾が当たっても痣になったぐらいで済む奴らだ。

当然のことなのだろう。

 

「それはそれとしてこっちは商売上がったりなんだけど……」

 

本格的に作戦を変えないといけないかもしれない。ここまで怪我人の生徒がいないのであれば、闇医者をやる意味がなくなる。

 

(それはそれとして、今日も夜、暇だなぁ)

 

現状から現実逃避しながら、診療所の前までたどり着く。

 

「ん?」

 

そこには何かが這いつくばっていた。

一応、制服のようなもの見えるし、ヘイローもある生徒であるということはわかった。だが、ほって置いたら死んでしまいそうなぐらい体中に傷を負っていた。

 

正直、不謹慎この上ないことはわかっている。

人が今、目の前で死にそうなんだ。誰だってそんな光景見たくない。俺だって見たくない。

でも今は無理だった、感情を抑えることが。

 

「けっ、けっ、怪我人だー!」

 

「やったー!」

 

あぁ、神様、仏様、天元様、私に天の恵みをありがとう……

 

俺はうれしさのあまり目の前にいる怪我人に向かって祈っていた。

 

(ッは!ま、まずい……こうしているうちにこの生徒が死んだら元も子もない)

「お、お~い、大丈夫?あれ?」

 

急いで生徒の顔を見てみたが、とても見覚えのあるものだった。

 

「……君、昨日会った子だね」

 

「うぅ……」

 

「話せないぐらいの傷なのかな?今すぐ治すね」

 

俺は生徒の身体に触れる。少しは手のひらが消し飛ぶかなって思っていたが、そうはならなかった。おそらくこの生徒が弱ってしまっている証拠なのだろう。

だが、俺からしたらこれは好都合だ。落ち着いて生徒の魂をいじることができる。

 

「無為転変」

 

生徒の傷を彼女の魂で補う様に魂を動かしていく。生徒の傷はみるみる消えていった。

 

「うっ……すぅ……すぅ……」

 

「寝ちゃった……」

 

どうしよう。

診療所のベッドまで運んだほうがいいのだろうが、あまり神秘に触れたくない。担架なんかあればいいんだけど…

 

「あっ!そうだ!」

 

俺は改造昆虫を動かし、手袋の形に変えていく。

 

「俺が直接触らなければいいからね」

 

一応、触れても問題なくなったため、生徒を抱えて立ち上がった。

はぁ…死んだらマジで危なかったなぁ…

そう思いながら、生徒を安静に寝かせられそうな場所に運んでいく。

 

あれ?俺まだこの子、治しただけで宣伝してなくない?

 

……まぁ、いいか

 

 

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__

 

 

 

人影の少ない空き家群の一際高いビルで足音が響く。

 

走る。

 

走る。

 

とにかく走る。

 

今はただ、カイザーに捕まらないために。

 

「おい!いたぞ!撃てっ!撃てっ!」

 

飛んできた弾丸が体を激しく打つ。

 

「ぐっ……!」

 

その勢いで私は転んでしまった。

 

まずい…

 

このままじゃ本当に捕まる。

 

捕まれば何をされるかわからない。

撃たれた部位が激しく痛む。

 

痛い

 

怖い

 

恐怖で涙がにじむ。

 

手のひらの中にある爆弾に目をやる。

 

『もし、危なくなったら、これを投げ込んでください。極力、私も助けに行きますが、万一の時のために持っておいてください』

 

この爆弾は爆発範囲が広い。ここで安全ピンを抜けば起こることは

 

___自爆

 

熱いだろう。

衝撃が体を打つ感覚がつらいだろう。

 

考えるだけで痛みが想像できてしまう。

 

「はぁ……手こづらせやがって」

 

「おい、捕らえろ」

 

背後から足音が迫る。

 

痛いのは嫌だけど、今この場で生き残る手段がこれしかない

死ぬよりはマシだ。

 

ピンッ

 

「なっ?!」

 

少女は逃げ場のない屋上で安全ピンを抜いた。

 

 

____

______

____

 

 

「うっ……」

 

体のあちこちが痛い。

さっきとは全く違う景色から考えると、

私はビルから落ちてしまったのだろう。

 

息をするのも苦しい状態に私は、

(あの高さから落ちたんだから当たり前か……)

なんて嫌に冷静な思考をする。

 

あぁ、これはほんとに死んじゃう…

 

……怖いな

 

こんなギリギリになっても死ぬのは怖い。

 

『こんなところで野垂れ死になんてしないでください』

 

あの人から助けてもらったことも無駄にしてしまう。

 

……情けないなぁ

 

自分の現状を考えると、視界がにじんでしまう。

 

「う、ううっ…………ん?」

 

そのとき視界にさびれた看板が映る。

 

「__闇、医者?」

 

その文字は私にとってとてつもない光に見えた。

 

 

ここしかない。

 

いまここで動かなければ、私は死んでしまう。

 

助けられた身だ精一杯生きる義務がある。

 

壊れた身体にムチを打ち診療所の前まで這いずる。

爆発により血濡れた腕を前へ、前へ進める。

 

あと少し、

あと少しでなかにはいれる。

 

……なのに、

 

 

少女の体は既に痙攣して動かなくなっていた。

限界はとうの昔に超えていたのだ。

 

 

なんで?

 

どうして、動かないの?私の体。

 

手を伸ばせば、届く範囲にある入り口に目を向ける。

 

あぁ、なんて現実は酷いんだ……あと少しなのに

 

ごめんなさい、姐様……

 

 

「ん?」

 

声が聞こえる。

人が来たみたいだ。

も、もしかしたら助けてもらえるかもしれない。

最後の力を使い、声を出そうとした次の瞬間、

 

「けっ、けっ、怪我人だー!」

 

私の耳にまるで宝くじが当たった人の喜びのような声が聞こえてきた。

 

「やったー!」

 

や、やったーじゃねえよ!こっち死にかけてるんだよ!

 

すると男は私の前でひざまずき祈りはじめた。

 

「ありがとう、ありがとう……!」

 

ありがとうじゃない!私に祈る前に助けて!

祈りの対象死んじゃうよ!

 

「お、ーーい、ーー夫?ーれ?」

 

まずい。

もう声も聞こえなくなってきた。

 

あぁ、神様なんで私を看取るのはこんな人なんですか……

もっとマシな人だったら、私助かってたのに……

 

「……君、ーーーー子ーね」

 

「うぅ……」

 

私はこの現実を嘆きながら意識を手放した。

 

 

 

______

____

__

 

 

少女を部屋のベッドに寝かしてしばらくたった。寝息は荒いが、傷はすべて治した。まぁ、悪夢でも見てるんだろう。*2あの傷を負ったあとだ、仕方ない。

 

「ん?」

 

闇医者の入り口から複数人の足音が聞こえる。

 

「姐さんこちらです」

 

「あの一応、あなたのほうが年上ですよね。私はまだ姐さんと呼ばれる年齢ではありませんのよ?」

 

「いえ、姐様は姐様ですから」

 

「そうですか」

 

「ここですね」

 

どうやら姐様とやらが来たらしい。

まさか初めての診療が極道の妻になるとは驚きだな。

そんな事を考えながら極上の営業スタイルを維持していると、

突如、本能が警鐘を鳴らす。

 

バキャァン

 

次の瞬間、目の前にまでミサイルの弾が飛んできていた。

 

「チッ……」

 

俺はそれを無理矢理躱すが、爆発までは躱せない。

だが、爆発には神秘が乗っていない。

運よく俺にはダメージがなかった。

 

「今のが神秘による攻撃だったら死んでたね」

 

俺は煙で覆われた診療所の入り口付近に目を向ける。

 

「随分なお客さんじゃないか」

 

「あら、まさか躱してしまうとは驚きですわ」

 

煙が晴れる。

 

そこには髪にロールをかけ、筋骨隆々な女がいた。

 

「さて、そちらにいる子、返してもらいますわよ」

 

いたっけ?ブルアカにこんな外見東堂みたいな奴いたっけ?

これは、姐様というより…

 

気づけば俺は思ったことを口にしていた。

 

「スケバンゴリラじゃん」

*1
マヒトの根気的に

*2
あなたも原因の一端です。




作者「なあ何で呪いはあの指狙ってんだ?」

伏黒「喰ってより強い評価を得るためだ」

作者「なんだあるじゃん全員助かる方法」

伏黒「あ?」

作者「俺にヒョウカがあればいいんだろ」

次の瞬間、伏黒の目に指を食おうとする。作者が目に入る。

伏黒「馬鹿!!」

伏黒「やめろ!」

ゴクン

伏黒(特級駄文だぞ?!猛毒だ!!確実に死ぬ!!)

伏黒(だが万が一、万が一…………)

お”お”ぉ”お”ぉ”お”お”

呪いがこちらに突貫するが、

バシュッ

呪いが崩れ落ちる。

作者「ケヒッヒヒッ」

作者「ゲラゲラゲラゲラ」

作者「ああ、やはり!!評価は生で感じるに限るな!!」

伏黒(最悪だ!最悪の万が一が出た!)

伏黒(特級駄文が受肉しやがった!!)


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