ダンジョンに炎柱がいるのは間違っているだろうか   作:kursk

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正義結集
プロローグ


迷宮都市オラリオの中心に聳え立つ白亜の塔、バベル。

その30階の広間には、今宵も様々な神が顔を揃えていた。

神殿のように大理石の柱が円状に配置された広大な空間の中央には、大きなテーブルがあった。

神々はそこの周りに腰を下ろし、活発に議論している。闇派閥の動向、食糧をはじめとする様々な物資の需給、ギルドの状況、迷宮内の事件など、オラリオの今と未来についての情報共有と意見交換が主であった。

 

「さて、本日最後の議題に入ろうか」

 

議長役を務める神の声が、広間に響く。

 

「ランクアップした眷属たちに二つ名を決めないとな!」

 

「待ってましたぁ!」

「何人もランクアップしたと聞いているぞぉ!」

「これが楽しみで神会に来ているようなものだからな~」

 

神々の間に愉悦に満ちたざわめきが起こる。

ランクアップは、冒険者にとって最大の栄誉。そして神々にとっては、愉快な二つ名をつけて笑い合う格好のネタだ。

ランクアップを果たした眷属のことを報告する神は緊張し、周りはその緊張をツマミに全力に中二病的なネタに走る。

 

「「「「それじゃ、ラートリー・ファミリアのアルジュナ。二つ名は【黒翼の妖剣士】で決定だな!!!!」」」」

また一人の眷属が、神々の玩具にされ。

「いやあああああ!」

主神の絶望に満ちた悲鳴が広間に響き渡る。

これこそが、不変の神々が下界で味わう傍迷惑な楽しみであった。

 

その熱気と喧噪も落ち着きをみせ、今日はこれで終わりかと神々が考え出したころ。

「んじゃ、うちからも報告させてもらうで~。うちのアイズたんがレベル2からレベル3になったで~!」

赤い髪をした糸目でスレンダーな女神が、溌溂とした表情で嬉しそうに告げた。

 

とたんに、広間のざわめきは頂点に達した。

「はああ!??? アイズって、あの無表情の金髪ロリだろ! なんでその年で、俺んところの団長よりもレベル高いんだ?」

「ロリっ娘キタ! 冷たい目でモンスターを切りまくる姿だけで、ご飯三杯はいけるわ!」

「それな! 新しい二つ名は【斬殺ロリ幼女】でどうだ」

「アイズたんぺろぺろ」

 

男神どもが下品な本性を剥き出しにして囃し立てる。

 

「なにいうてんねん! うちのアイズたんはうちだけのものや。アホなことばかり言うとると、戦争遊戯で潰すでぇ!!」

 

赤い髪を揺らし薄い胸を張りながら、ロキがガンをつける。

 

「「「ひえっ!! さーせんでしたぁ~!!!」」」

「【剣姫】という名は体を表しているし、二つ名はこのままでいいんじゃないかな?」

ヘルメスが軽薄な声で、トレードマークの帽子に触りながら、とりなすように提案した。

「「「異議なし!!」」」

 

「他にはもういないか?」

議長役の神が確認のために問う。

 

これで終わりかという解散ムードが漂いはじめた、まさにそのとき。

「私からも報告させてもらうわ」

透き通るような声が、ざわめきに満ちた広間に響いた。

神々は一斉に声のした方向を振り向いた。

 

そこには、胡桃色の長髪を垂らした絶世の美女神がいた。

正義の女神アストレア。穢れなき純白のドレスに身を包み、星空を写し取ったかのような藍色の瞳を煌めかせながら、彼女は厳かに告げた。

「私の杏寿郎が、レベル6になったわ」

 

静寂。

そして、ロキのときよりも遥かに大きな、ざわめきが爆発した。

 

「はああああ!?」

真っ先に声を上げたのは、ロキだった。身を乗り出し、信じられないという表情で彼女を見つめる。

 

「ちょ、待ってえや! レベル6やて!? あの【正炎】が!?」

「たしか、彼がレベル5になったのは1年前じゃなかったかな?」

クールでありながら、どこか軽率さに満ちた声が続いた。

「ええ、ヘルメス。そのとおりよ」

アストレアは応じた。

 

「これで今のオラリオにいるレベル6は――」

玲瓏とした涼やかな声が、ざわめきを切り裂いた。

「オッタルと、彼の二人、ということになるわね」

フレイヤ。

銀色の髪を揺らしながら、美の女神は優雅に酒杯を傾けている。その紫水晶の瞳には、深い興味の色が浮かんでいた。

 

「面白いわ。本当に、面白い」

「フレイヤ……」

アストレアが少し警戒するような目を向ける。この女神が「面白い」と言うとき、ろくなことがないのを良く知っているのだ。

 

「オッタルに並ぶ者が現れるとは思わなかった。しかも、たった数年で」

フレイヤの唇が、妖艶な笑みを描く。

「ねえ、アストレア。あなたの眷属、本当に素敵ね」

視線が、広間の一角に集まる。

アストレアは静かに、しかし毅然とした態度で、フレイヤの視線を受け止めた。

これまで、フレイヤは何度も他のファミリアの眷属を奪ってきた。

だからこそ、二神の間に、微妙な緊張が生じた。

 

しかし、突如、大声でその間に割って入るものがいた。

場違いなほど陽気な声だった。

 

「俺がガネーシャだあああ!!!!!」

象の仮面を被った巨漢の神が、ドンと胸を叩く。

「杏寿郎のレベルアップ、俺は心から祝福する! 彼は我がファミリアとも共に街を守ってきた、群衆を守る同志だ!!」

「ガネーシャ、お前なあ……空気読めや」

「空気など読む必要はない! 俺が!!! ガネーシャだあああああああ!」

 

ロキがこめかみを押さえて、首を振る。しかし、その介入のおかげで、広間の空気は少し和らいだ。

「まあ、ええわ。とにかく、レベル6か……」

ロキは、複雑な表情でアストレアを見た。

「正直、悔しいわ。フィンたちかて、しっかりと成長しとる。それやのに、抜かれるとはなあ」

「あなたのところのフィンたちも、素晴らしい冒険者よ」

アストレアが、穏やかに答える。

「杏寿郎も、彼らのことは認めているわ。アイズ・ヴァレンシュタインのことも、いずれ自分を超える逸材だとほめていたわ」

「……そう言うてくれるんは、嬉しいけどな」

ロキは、ふうっと息を吐いた。

 

「で? レンゴク・杏寿郎のレベル6到達に伴い、新たな二つ名を検討する必要はあるか?」

議長役の神が話を前に進めようとした。

 

「二つ名なあ」

ロキが、顎に手を当てる。

 

「【正炎】は、もうレベル2の時につけたやつやろ。レベル6にふさわしい、新しいのを考えなあかんな」

「【炎帝】なんてどうだい」

ヘルメスが提案する。

 

「帝は大げさやろ。オッタルかて【猛者】やで」

「じゃあ、【破邪正炎覇】は?」

「「「いってええええ!!」」」

ネタに走ろうとする神々が一斉に沸き立つ。

 

「俺がガネーシャだ!! 『群衆の炎』はどうか!」

「お前の眷属じゃないんだぞ! うるさいからちょっと黙っとけ」

「杏寿郎にはお世話になったファミリアも多いのじゃないかしら? 良い名前を考えてね」

「「「「「はーい!!」」」」

 

フレイヤが流し目を送り、議論はますます活気づく。

 

しかしアストレアは、その輪に加わらなかった。

彼女は静かに窓辺に立ち、夜のオラリオを見下ろしていた。

街の灯りが、星のように瞬いている。その中のどこかに、杏寿郎がいる。今夜も、街を守るために巡回しているのだろう。

 

「杏寿郎……」

アストレアの唇が、小さく動いた。

彼は、レベル6になった。オッタルに並ぶ、都市最強の一角に。

それは喜ばしいことだ。彼のたゆまぬ努力が、形になった。

けれど同時に、アストレアの心には、言いようのない不安がよぎる。

強くなればなるほど、彼は危険な場所へ向かうだろう。仲間を守るために、より強大な敵と戦うだろう。

そして、いつか――。

 

「……いいえ」

アストレアは、首を振った。

不吉な考えを振り払う。

彼は、必ず帰ってくる。いつもそうだったように。傷だらけになっても、満身創痍でも、必ず笑顔で帰ってくる。

 

『アストレア様、ただいま戻りました! 今日もうまい飯が食えますか!』

あの明るい声を思い出すと、自然と頬が緩む。

杏寿郎は、アストレアが下界に降りてはじめて神血を授けた眷属だった。

初めての眷属、しかも弱者を守るというありきたりな『正義』を心の底から貫く男の子。

それだけに、アストレアの杏寿郎に対する思いは特に強かった。ともすれば、神と子という枠を越えそうなほどに――。

 

「「「では、レンゴク・杏寿郎の二つ名は【炎柱】に決定だ!」」」

神々の囃し立てるような叫び声が、もの思いに沈んだアストレアの意識を現実に戻した。

 

「【炎柱】――。よい名前ね、みんなありがとう」

アストレアは感謝の気持ちを伝えた。

ふだんは奔放な男神たちも、フレイヤとアストレアの眷属にだけは、真面目な二つ名を考えた。膝枕してほしい女神ランキング1位の威光は伊達ではなかった。

 

「ほかに誰もおらんようやし、今日はこれで終わりやな~」

ロキが背伸びをして、薄い胸をそらせた。

「アストレア、少し話をしましょうか」

フレイヤが歩み寄ってきた。

 

「なんや、フレイヤ。またいつもの病気か? いいかげんにせえよ」

ロキが割って入る。

 

「安心して、アストレア。私はあの子を奪おうとは思わないわ」

フレイヤは、アストレアの横で立ち止まって、ほほ笑んだ。

 

「あの子の瞳は、私を見ていない。私が引き抜こうとしても、きっと振り向かない。あの子の心には、もう別の女神がいるようだから」

 

思わせぶりにアストレアに流し目を送るフレイヤに対して、アストレアはかすかに視線を彷徨わせた。

「私たちの関係は、あなたのところとは違うわ、フレイヤ……」

「否定しなくていいのよ、アストレア。神が眷属に特別な感情を抱くことは、珍しくもないもの。それは、これまで異性と付き合ったことのない神とて、変わらないわ」

美の女神は、自分の経験に基づいて断言した。

アストレアは、何も答えなかった。

 

けれど、その沈黙は雄弁だった。

 

「それにしても、あまり喜んでおらんようやな、アストレア。自分とこの眷属がオッタルと並ぶ都市最強になったにしては、ずいぶんと静かやないか?」

ロキが話題を転じるようにアストレアを問いただした。

 

「そんなことはないわ。杏寿郎が頑張ってランクアップしたのですもの。素晴らしいことよ。嬉しいし、本当に誇らしいわ――」

アストレアは星夜を写し取ったような瞳に憂いを浮かべながら、静かに答えた。

「杏寿郎は常に、仲間の前に立つ。どんな強敵が相手でも、まず自分が盾になる。そうして戦い続けた結果が、このランクアップ」

「素晴らしい団長っちゅうわけや。他の子たちもぞっこん惚れ込んでいるんやろ?」

「ええ。それに……杏寿郎は誰よりも熱心に、弱き者たち、虐げられている者たちを守ろうとしてきた。彼の母君から受け継いだ教えが、今も彼を突き動かしているの」

 

「母君?」

どこからともなく、ヘルメスがひょうひょうと会話に割って入った。

「ああ、極東の出身だったね、彼。母親から何か特別な教えでも?」

 

アストレアは、静かに頷いた。

「『弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です』」

その言葉が、静かに多くの神が退席した広間に響く。

「それが、杏寿郎の母君――瑠火という方の遺言。彼は幼い頃に母君を亡くし、その教えだけを胸に生きてきた」

 

「なるほどなあ……」

ロキが、腕を組みながら唸った。

「せやから、あいつはよう無茶な戦い方するんか。フィンから話はよく聞いてるで。自分より仲間を、弱き者、守る者を優先するように戦うそうやないか」

「ええ、そう。彼は、自分が傷つくことを恐れない。けれど、仲間が傷つくことは、何よりも恐れている。だから、常に前に立つ。常に、盾になる」

「……ちゅうことはや。アストレア、心配なんやな?」

ロキが、真剣な目でアストレアを見た。

 

アストレアの藍色の瞳が、わずかに曇った。

「私は……私は、彼に生きていてほしいと願っているわ。誰よりも。けれど、彼の在り方を否定することは、できない」

「アストレア……」

アストレアは、静かに目を閉じた。

「ただ、願うことだけは許されるでしょう。どうか、無事でいてほしい。どうか、生きて帰ってきてほしい、と」

その言葉には、神としての、主神としての愛情を超えた、一柱の女神としての切実な想いが滲んでいた。

ロキは思わず黙った。正義の女神が、これほど人間らしい感情を見せることは、滅多ににないことだった。

 

「……ふふ」

沈黙を破ったのは、フレイヤの笑い声だった。

「やはり、そういうことなのね」

「フレイヤ」

ロキはフレイヤの動きを警戒するように、鋭く割って入った。

「そう警戒しなくても大丈夫よ。燃え盛るような彼の魂は本当に魅力的だけれど、アストレアの子だけは盗らないことにしているから」

アストレアはフレイヤに応じず、外に広がる星空を眺めた。

そして、誰にも聞こえない声で呟いた。

「杏寿郎……早く、帰ってきて」

 

 

翌朝。

アストレア・ファミリアの本拠、『星屑の庭』。

大きな窓からは、朝の清々しい陽光が差し込み、庭の樹木が目に爽やかな彩を与えていた。

大きな食堂で、燃え盛る黄金の炎のような髪をした青年が朝食を頬張っていた。

年のころは、20歳くらい。気力も体力も絶頂にあることを思わせる、ハリのある声と肉体をした好漢であった。

 

「うまい! このパン、うまいぞ!」

「団長、朝から元気すぎます……」

エルフの少女リュー・リオンが、呆れたような表情で呟く。

まだ15歳になったかどうかという若い生真面目な娘だった。

「元気なのはいいことだ! さあ、皆も食べろ! 今日も街を守るぞ!」

「「「はい、団長!」」」

団員たちの元気な声が、食堂に響く。

アストレア・ファミリア――。

団長を中心に、総勢12人の小さなファミリアであったが、それだけに団員同士の結束は固く、たいてい皆で食事をとっていた。

 

そのいつもの光景を、アストレアはテーブル中央の自分の席から見るとはなしに眺めていた。

杏寿郎の周りには、いつも笑顔がある。彼の明るさが、仲間たちを照らしている。

まるで、太陽のように。

 

「アストレア様」

アストレアが自分を眺めていることに気づいた杏寿郎が、敬愛する主神に呼びかけた。

 

「昨夜の神会、いかがでしたか!」

「そうね……昨晩も話したけれど、あなたのランクアップが一番の話題になったわ」

アストレアは少し考えてから答えた。

「そうですか! しかし、俺はまだまだです! もっと強くならねば!」

杏寿郎の紅と金の瞳が、炎のように輝く。

「この街には、まだ守れていない人がいる。闇派閥も蠢いている。俺は、もっと強くなって、皆を守らねばならない!」

 

杏寿郎の隣で、赤い髪をポニーテールに結んだ少女が、誇らしげにスリムな胸を張った。

アリーゼ・レンゴク・ローヴェル。杏寿郎の義妹にして、アストレア・ファミリアの副団長。

「さすがはお兄様! 【炎柱】という新しい二つ名も本当に素敵です! まさにお兄さまのためにあるようなお名前!!!」

「アリーゼ! お前も精進するのだぞ! 俺に続いてレベル6を目指すのだ!」

「はい! 私もお兄様のように、この街を守れる冒険者になります!」

 

アリーゼの紅の瞳には、兄への純粋な尊敬が宿っていた。

 

彼女が杏寿郎と出会ったのは、四年前のことだ。

実家を飛び出し、オラリオに辿り着いたばかりの少女は、正義に迷い、途方に暮れていた。その窮地を救ったのが、杏寿郎だった。

ともに正義を探そうと諭す優しい声を、アリーゼは今でも鮮明に覚えている。

杏寿郎はアリーゼをアストレア・ファミリアに招き入れ、義妹として迎えた。

血の繋がりはない。けれど、アリーゼにとって杏寿郎は、紛れもなく「兄」であり師であった。

 

「お兄様」

アリーゼが、元気いっぱいの表情で杏寿郎を見つめる。

「今日の見回り、私もご一緒させて!」

「もちろんだ! アリーゼ、輝夜、リュー、ノイン、ネーゼ! 今日の見回り班だ! 食後の一休みをしたら、準備をするように!」

「「「はい、団長!」」」

団員たちが、声をそろえた。

杏寿郎以外のメンバーは全員、うら若き乙女たち。まさに、女の園に一人だけの男という状態。

ファミリアのメンバーが全員、異常とも思える速度でランクアップを重ねていることもあって、口さがない神々は性技のチーレム・ファミリアと噂していた。

しかし、そうした空気は星屑の庭にはまるでなかった。

あるのは、団長を深く尊敬する乙女たちと、彼女たちを教え導こうとする空気の読めない熱血漢だけだった。

 

その様子を見ながら、アストレアは静かにほほ笑んだ。

「そういえば、ロキのところの【剣姫】もランクアップしたそうよ。9歳でレベル3ですって」

主神の一言に、乙女たちは凍り付いた。

「はぁっ!!? 9歳って何がどうなったらそんなに上がるわけ?」

狼人のネーゼが耳をピンと立てて、愕然とする。

「まじかー。アタシがレベル3になるのにどんだけ苦労したと思っているんだ」

ピンク色の髪をした小人のライラは、とくにショックを受けたようだった。

「ひがまない、ひがまない。9歳でランクアップできるってことは、それだけ心に燃えたぎる炎を持っていたのよ!! まあ、美しく強く賢くて、お兄様を愛するレベル5の私には負けるけどね!! バチコーン☆」

「「「「イラッ」」」

アリーゼの空気を読まない余計な一言が、またしても皆の注意を明後日の方向にそらした。

 

 

「杏寿郎」

そんな乙女たちのいつもの漫才を横目に、アストレアは語りかけた。

「はい、アストレア様」

「見回りが終わったら、私の部屋に来てもらえるかしら。少し、話があるの」

 

杏寿郎は、屈託のない笑顔で頷いた。

「はい、もちろんです! 約束します!」

杏寿郎の溌溂とした声が、朝の光に溶けていく。

その笑顔を見て、アストレアは思う。

この笑顔こそ、下界に降りたった全知零能の身で何よりも見たかったものなのかもしれない、と。

アストレアの感傷をよそに、輝夜がリューを挑発し、リューが怒り、ライラが呆れたように茶々をいれて、マリューがあらあらと笑っていた。

いつも通りの平和で明るい食卓だった。

 

 

それから一刻がすぎるころ。

オラリオの街路を、六人の冒険者が歩いていた。

先頭を行くのは、金色の髪に炎のようなハイライトを持つ青年――杏寿郎。その隣にアリーゼ。二人の後には、杏寿郎と同じく極東の島からやってきた輝夜、エルフのリュー、髪を短くそろえたヒューマンのノイン、狼人のネーゼが続く。

アリーゼと輝夜の2名は、成り立てとはいえ、レベル5の第一級冒険者だった。

リューはランクアップの『偉業』自体は達成しているものの、ステイタス上げのために保留している状態で、それ以外のメンバーもレベル4になっていた。

ゼウスとヘラの眷属なき暗黒期のオラリオでは、間違いなく最精鋭の選りすぐりであり――。

だからこそ、団員わずか12名の小規模ファミリアでありながら、フレイヤもロキも彼女たちのことを無視できなかった。

 

 

しかし、アストレア・ファミリアが巡回する大通りは、英雄の都でありながら、光を失ってくすんでいた。

 

暗黒期――。

昼間でも、街のあちこちに影が潜んでいる。通りには荒れ果てた廃墟がところどころで朽ちており、路地裏からは怯えた視線が覗く。昼でも悲鳴や怒号が聞こえてくる。世界の中心を謳いながら、荒廃の色は隠せなかった。

それでも、アストレア・ファミリアの姿を見ると、市民たちの表情が和らいだ。

 

「あ、今日もアストレア・ファミリアが来てくれた!」

「団長さんは、レベル6になって、新しく【炎柱】の二つ名を授かったんだって!!」

「街を守ってくれるんだね!」

粗末な服に身を包んだ子供たちが駆け寄ってくる。

 

杏寿郎は、その一人一人に笑顔を向けた。

「おお、元気か! 悪い奴に絡まれていないか!」

「うん! 【炎柱】様がいるから、悪い奴も怖くないよ!」

「よし! いい心構えだ! だが、危ないと思ったら逃げるのだぞ! 無理は禁物だ!」

「はーい!」

 

子供たちが笑顔で走り去っていく。

その様子を見ていたアリーゼが、誇らしげ語りかけた。

 

「お兄様は、本当に皆に慕われていますね」

「ありがたい限りだ! 俺たちの仕事は、この街の人々を守ること! 彼らの笑顔が、俺たちの報酬だ!」

「本当にお兄様らしいです」

 

アリーゼは陶然とした表情で、義理の兄を見つめた。

杏寿郎は、いつもこうだ。どんな時でも、弱き者に寄り添い、彼らの盾となる。報酬を求めず、名声を求めず、ただ正しいことをする。

それが、アリーゼが心の底から慕い憧れる「兄」の姿だった。

 

「お兄様」

「なんだ、アリーゼ」

「私も、お兄様のようになりたいです。いつか、お兄様のように、皆を守れる冒険者に」

杏寿郎は、アリーゼの頭をぽんと撫でた。

「お前は既に立派な冒険者だ、アリーゼ。俺の自慢の妹だぞ」

「お兄様……!」

アリーゼの目が嬉しさで潤み。

そのままの勢いで、杏寿郎の左腕に抱き着いた。

「はい! 私は清く正しく美しい、お兄様の自慢の妹です!!!」

 

後ろを歩いていた輝夜が、呆れたような声を上げた。

「団長、副団長。見回り中に兄妹の絆を確認するのは結構ですが、少しは周囲のことを気にしてはもらえませんか。空気が甘くて甘くて、かないませんわぁ」

「おお、すまん輝夜!」

「まったく……団長は戦闘では隙がないのに、こういう時は隙だらけなのですから。もっと副団長にガツンと言ってください!」

 

輝夜は悪態をつきながらも、その口元には微かな笑みが浮かんでいた。

現実主義者の彼女は、最初、アストレア・ファミリアに馴染めなかった。正義を振りかざすことへの反発、理想主義への懐疑。

とくに故郷を同じくしながら、青臭いことを言い続ける杏寿郎への反発は大きかった。

あまりにも人間の汚い行いを目にしてきたがゆえの絶望だった。

 

しかし、杏寿郎の在り方を見続けて、彼女の心は少しずつ変わった。

どうせボロを出すだろうと思っていれば、この男だけは本物だった。口先だけの正義ではない。身体を張って、命を懸けて、弱き者を守る。

だからこそ、輝夜は『正義』に反発しながらも、このファミリアに残った。そして今では、杏寿郎を心から信頼している。いや、それどころか、それ以上の想いさえ――。

 

「団長」

リューが、まるで空気を読まずに――否、読めずに――鋭い視線で前方を見据える。

「あの路地、何か気配がします」

「ほう、よく気づいた、リオン」

生真面目と潔癖だけが取り柄のファミリアの末っ子エルフ。

彼女は、故郷の森のしきたりに反発して、青い意気込みのままオラリオにやってきて――人攫いに食い物にされかけた。そこを、杏寿郎とアリーゼに救われた。

エルフらしい潔癖な性のため、異性どころか同性に触れられるのも拒んでいたが、杏寿郎の炎のように温かい手だけは、太陽の香りがするようで跳ねのけることはなかった。

糞雑魚あざとポンコツチョロエルフというのが輝夜が下した評価だが、ファミリア内で反対する者は特にいなかった。

 

 

その生真面目なリューの言葉を受けて、杏寿郎の目が、一瞬で戦士のそれに変わる。

 

「五人……いや、六人か」

「どうしますか」

「決まっている」

杏寿郎は、刀の柄に手をかけた。

「悪を見過ごすわけにはいかん。行くぞ」

 

 

リューと杏寿郎の見立てに間違いはなかった。

路地裏では、薄汚れた男たちが、一人の商人を囲んでいた。

闇派閥に特有の狂信は感じられないが、悪党に間違いなかった。

 

「おい、今月の上納金が足りねえぞ」

「そ、そんな。これ以上払ったら、家族が飢えてしまう……」

「知るかよ。払えねえなら、店を燃やすだけだ」

「や、やめてくれ……!」

 

商人が、絶望の表情で跪く。

 

その時。

「待て」

 

凛とした声が、路地裏に響いた。

男たちが振り返る。そこには、炎のような髪を持つ青年が立っていた。

「な、なんだてめえ……って、お前は!」

「【炎柱】だ! レベル6…」

 

男たちの顔が、恐怖で引きつる。

オラリオ最強の一角。ゴロツキにとって、最も恐ろしい存在。

今朝、馴染みの闇派閥から、彼がレベル6になったので注意するようにと告げられたばかりだった。

 

「弱き者を虐げるな」

杏寿郎の声は、絶対的な威圧を伴っていた。

「恩恵を受けていないようだから、今回は見逃すが、二度目はないぞ! 金輪際、この商人に関わるな」

「く、くそ……!」

 

男たちは、一目散に逃げ出した。レベル6の冒険者相手に、『神の恩恵』を得てすらいない只人が抵抗するなど自殺行為だ。

杏寿郎は、震える商人に手を差し伸べた。

 

「大丈夫か。怪我はないか」

「あ、ありがとうございます……【炎柱】様……」

「礼には及ばん。これが俺たちの仕事だ」

 

杏寿郎は、にっこりと笑った。

「何か困ったことがあれば、アストレア・ファミリアを頼れ。俺たちは、いつでもこの街の味方だ」

「はい……」

 

 

それからしばらくの間。

アストレア・ファミリアの面々は見回りを続け、薄暗い裏路地で不善を働いている闇派閥のメンバーを拘束しては、ガネーシャ・ファミリアに渡していた。

夕方が迫り、そろそろ見回りを終わらせようかというタイミングで、前方から見覚えのある集団が歩いてきた。

 

「おや」

夕日が小路を照らすなか、先頭を歩く小柄な青年が、杏寿郎に気づいて微笑んだ。

「これは奇遇だね、杏寿郎」

 

フィン・ディムナ。ロキ・ファミリアの団長にして、オラリオ屈指の策士。

その後ろには、長い緑髪のエルフ――リヴェリア・リヨス・アールヴと、巨漢のドワーフ――ガレス・ランドロックが続いていた。

 

「フィン! リヴェリア! ガレス! お揃いで巡回か!」

杏寿郎が、嬉しそうに声を上げる。

「ああ。最近、闇派閥の動きが活発らしいからね。僕たちも、街の様子をこの目で確かめたくてね」

フィンの笑顔は穏やかだが、その目は鋭い。

 

「それにしても、杏寿郎。聞いたよ、レベル6。おめでとう」

「ありがとう!」

「正直、驚いた」

フィンが、感嘆の息を漏らす。

「四年でレベル1からレベル6。君の成長速度は、僕たちの常識を超えている」

「いやいや、俺はまだまだだ! フィンたちには、まだ及ばない!」

 

「謙遜だね」

フィンは苦笑した。

「君は今、オッタルに並ぶ存在だ。オラリオで二人しかいないレベル6の冒険者。それがどれほどのことか、分かっているかい?」

「レベルはただの数字だ」

杏寿郎は、真っ直ぐにフィンを見つめた。

「大切なのは、その力で何をするか。俺には、フィンのような切れる頭も、リヴェリアのような魔法も、ガレスのような不死身の肉体もない。ただ、我が女神から授かった力で、この街を守る。それだけのことだ」

 

フィンは、しばらく杏寿郎を見つめていた。

そして、ふっと笑った。

 

「……君は、本当に眩しいな」

「フィン?」

「いや、なんでもない」

 

フィンは首を振り、リヴェリアとガレスに目を向けた。

「どう思う、二人とも」

 

リヴェリアが、静かに答える。

「レベルだけではない。彼の在り方そのものが、冒険者の理想形。私たちも、見習うべきところがある」

 

ガレスは、豪快に笑った。

「儂は単純に嬉しいぞ! こんな頼もしい男が、街を守ってくれているんだからな! 杏寿郎よ、お前のおかげで、街の治安は確実に良くなっている。市民たちも、前より安心して暮らせるようになった。それは、お前たちアストレア・ファミリアの功績だ」

 

ガレスの言葉に、杏寿郎は真顔で反論した。

「いや、俺たちだけの力ではない。ロキ・ファミリアの皆、ガネーシャ・ファミリアの皆、多くの者たちの協力があってこそだ」

「その謙虚さも、お前の美点だな」

 

ガレスが、杏寿郎の肩をバンバンと叩く。

「儂らも、お前に負けておれんな。もっと鍛錬せねば!」

「ガレス、共に精進しようではないか!」

「おお、いい返事だ! 今度、秘蔵の火酒でも酌み交わそう」

「喜んで!」

 

二人が意気投合している横で、リヴェリアが溜息をついた。

「まったく、脳筋同士は話が早い」

「リヴェリアも、一緒にいかがか!」

「私は遠慮するよ。酒よりも、本を読む方がマシだ」

 

リヴェリアは、呆れたような表情を浮かべた。

 

「さて」

フィンが、仲間たちに目を向けた。

「僕たちは、そろそろ失礼しようか。杏寿郎、また会おう」

「ああ! フィンも、気をつけろ!」

「杏寿郎、酒の約束、忘れるなよ!」

「もちろんだ、ガレス!」

 

ロキ・ファミリアの三人が去っていく。

杏寿郎は後ろを振り返った。

 

「さあ、俺たちも帰ろう! アストレア様が待っている」

「「「はい、団長!」」」

六人の冒険者が、再び歩き出す。

 

 

 

夕暮れ。

見回りを終えたアストレア・ファミリアの一行は、本拠『星屑の庭』へと帰還した。

 

「ただいま戻りました!」

杏寿郎の声が、玄関に響く。

「お帰りー、団長」

出迎えたのは、ライラだった。ピンク色の髪をした小人族の少女は、ネズミのような瞳に笑みを浮かべていた。

「見回り、お疲れー。夕食の準備ができてるぜー」

「おお、ありがとう、ライラ! 今日は何だ!」

「団長の好きな、肉料理」

「うまい! いや、まだ食べていないが、きっとうまいに違いない!」

杏寿郎の言葉に、周囲からドッと笑い声が上がる。

団長と副団長のおかげで、星屑の庭には笑いが満ちていた。

暗黒期だというのに、正義の本拠地はいつも明るかった。

 

「団長」

輝夜が、杏寿郎に近づいた。

「今日の見回り、大きな問題はありませんでした」

「ああ。闇派閥の構成員を何人か捕らえたが、大事には至らなかった」

「とはいえ、油断はできません。闘派閥は、まだまだ力を蓄えている。いつ、大きな動きがあってもおかしくない。とくにタナトス・ファミリアやアパテー・ファミリアの動きが、気になります。最近、妙に静かで」

「……そうだな」

 

杏寿郎の表情が、一瞬だけ曇った。

闇派閥の中でも面倒なファミリアたち。彼らは、何か良からぬことを企んでいるかもしれない。その予感が、杏寿郎にもあった。

 

「警戒を怠らないようにしよう。何かあれば、すぐに対応できるように」

「了解しました」

輝夜が頷く。

「団長も……その、ご苦労でした」

「なんだ、輝夜。珍しく素直だな」

「い、いつもと変わりありません!」

 

輝夜が、彼女らしくもなく、慌てて顔をそむける。

杏寿郎は、その背中を見ながら笑った。

「ありがとう、輝夜。お前も、よく頑張ってくれた」

「……ふん」

輝夜は、それだけ言って、足早に去っていった。

 

杏寿郎は、しばらくその背中を見送っていた。

そして、主神の部屋へと足を向けた。

出発前に、誰よりも敬愛する神アストレアと約束していたからである。

 

そのまま、杏寿郎は明らかに他の部屋よりも荘厳な神室の前に立ち、ノックした。

「アストレア様、杏寿郎です。参りました」

「どうぞ、入って」

 

涼やかな声が返ってきた。

杏寿郎は、扉を開けた。

部屋の中は、質素だが清潔に保たれていた。

 

アストレアは、窓辺に立っていた。

窓の外は夜の暗闇に覆われようとしていた。

胡桃色の長い髪が、ランプに照らされて輝いている。振り返った彼女の藍色の瞳は、ほのかに喜びを湛えていた。

 

「アストレア様、参上しました!」

「杏寿郎」

アストレアは、静かに杏寿郎に向き直った。

「今日の見回りは、どうでしたか」

「大きな問題はありませんでした。闇派閥の構成員を何人か捕まえましたが、市民に被害はありませんでした」

「そう……よかった」

 

アストレアは、安堵したようだったが、その表情には、まだ何か言いたげな色があった。

「アストレア様、何かありましたか」

「……杏寿郎」

アストレアは、少し躊躇してから、口を開いた。

「これは根拠のない、女神の勘のようなものなのだけど……。私は、あなたのことが心配なの」

「心配、ですか」

「あなたは、いつも仲間の前に立つ。どんな危険な状況でも、自分が盾になる。それは尊いことだけれど……」

アストレアの声が、わずかに震えた。

「絶対に無理はしないでね……取り返しのつかないことになったら、皆が悲しむわ。何より、私が悲しい」

「アストレア様……」

「あなたは、自分の命を軽く扱いすぎる。守るべきもののためなら、躊躇なく命を懸ける。それが、あなたの美点であり、あなたの辿り着いた正義。その思いはとても気高いわ」

アストレアは諭すようにつづけた。

「けれど、覚えておいてほしいの。あなたの命もまた、かけがえのないものなのだと。アリーゼも、輝夜も、ライラも、他の皆も、あなたがいるから正義を信じられる。あの子たちは、まだまだ自分なりの確固たる正義に辿り着いていない。まだ、あなたを通して、あなたに寄りかかりながら、正義を探しているところなの」

 

アストレアの慈しみにみちながらも冷静な分析に、杏寿郎は同意せざるをえなかった。

彼自身、団員たちが自分を精神的な支柱としていることは重々承知していたし、それを当然のことと受け入れていた。

だからこそ――自分に万が一のことがあったとき、おそらく団員たちは大きな衝撃を受けるだろうし、何人の若い団員はしばらく立ち上がれなくなるかもしれないと感じていた。

アストレア・ファミリアはマリューたち「姉」枠と杏寿郎自身を除くと、主要メンバーがみな10代半ばと若い。それは活気にもつながるが、同時に「大人」が少ないということでもあった。

 

アストレアの藍色の瞳が、真っ直ぐに杏寿郎を見つめた。

「杏寿郎、私は胸騒ぎがするの――。これから、オラリオで何かとんでもないことが起こるのではないか、と」

「とんでもないこと、ですか?」

「ええ、ただの勘よ」

「ですが、アストレア様の勘は、だいたい当たります」

杏寿郎は、彼にしては珍しく、考えこむような表情を見せた。

「分かりました! フィンやシャクティたちとも相談して、備えをします。もちろん、俺も無茶はしません! アリーゼを悲しませたくないですし。何より、アストレア様――俺はあなたを悲しませたくない」

 

杏寿郎は、アストレアの藍色の瞳を見つめて、宣言した。

「俺は、必ず生きて帰ります。あなたの元に、必ず。これは、母との誓いに並ぶ、もう一つの、アストレア様に捧げる誓いです」

「杏寿郎……」

 

二人は、しばらく見つめ合っていた。

窓の外では、星々が瞬いていた。オラリオの街が、闇色に染まっていく。

暗黒期の迷宮都市。闇が蠢く時代。

人びとは暗闇に怯え、都市は光を失いつつあった。

 

けれど――この部屋には、確かな光があった。

正義の女神と、彼女の炎柱。

二人の間には、あえて言葉にしない深い絆が、確かに存在していた。

 




久しぶりに無限列車を見たら煉獄さんが尊すぎて、ぼくが考えた最強の煉獄さんwithアストレアを書いた。アストレア・レコード開始までは荒い原稿が書けているので、時間があるときに煮詰めながら投稿するつもりです。

なお、レベル5(最終)の煉獄さん

力 :SSS1456
耐久:SS969
器用:S998
敏捷:SSS1225
魔力:A876

発展アビリティ
【剣士C】、【対異常D】、【炎閃E】、【精癒G】

スキル:
【炎の誓い】
・早熟する
・誓いを守る限り効果持続
・誓いの丈により効果上昇
【全集中】
・戦闘時、全能力に高域補正
・戦闘継続中に微回復
【守護炎心】
・守護対象が一定範囲に存在するとき、全能力に超域補正
・守護対象が危機に瀕しているとき、補正値が大幅上昇
【正炎承導】
・器力共鳴
・発現者の一定範囲に存在する同神血の眷属への『力』および『耐久』加算
・発現者と同神血の眷属を指導時、その成長に補正
(・死亡時、発現者と同神血の眷属一人に本スキルを継承)(紙に消し跡)

魔法:
【炎の呼吸】
・詠唱式:「心を燃やせ――炎の呼吸」
・効果:全身と武器に炎を纏う強化魔法
・炎属性の攻撃力付与と身体能力向上
・持続時間中、剣技として「型」(壱ノ型~玖ノ型)を発動可能

アリーゼ:本SSのさすおに役。当初はもっと原作通りの性格になるはずだったのに、気が付けば犬も食わぬブラコン補正が入る。新たにスキル「正炎継子」を保有。
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