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TUNE1 始まり
「はぁーようやく免許が取れたぜ…」
ネルがため息をつきながら言う。
「先生が居なかったらどうなってたことやら…まッ!ありがとな先生!」
「コクリ。」
先生がうなずく。
「速度の出すと事故るかもしんないから気を付けてね。」
先生が言う。
「ったく。あたりめぇなこと。まぁでも気を付けるわ!
おっともうこんな時間か、もう行くわ先生!これから車探しに行くんだ!
飛び切りかっこいい車買って驚かしてやるからな!また明日な!先生!」
ネルは先生に手を振ってその場を後にした。
「しっかし、車ってもなぁーたけぇからなぁー」
ポッケに手を入れながら道を歩く。
するとミレニアム近くの奥に車の解体屋があった。
「ここなら安く買えんのかな…?」
ダメ元で入ってみることにした。
すると、目の前に広がっていた光景は一昔前の車たちだった。
GT-Rなどのスポーツカーがそこらに転がっている。
「入るぞー」
そういって入っていく。
すると、「車の解体かー?」とミレニアム生徒が出てきた。
ネルを見るなり「うわっ!?あのスカジャン、ネル先輩…?」
「ここの車一台買いに来たんだ、ここの一番偉い人連れてきてくれないか?」
「わ、わかりました!」ミレニアム生徒は所長にアポを取りに行った。
すると、所長が来て、彼女からは「持って行っていいよー」とあっさり許可が下りた。
「金はどんくらい…?」ネルが聞こうとすると
「お金?いらないよー。好きな車持って行ってー」
「ったく…お気持ち程度だよ!」
ネルはそう言って車に使う予定だったお金を所長に無理矢理渡した。
所長は「えぇ…」と少し引いていた。
するとネルが表情を変えて言った。
「この車イカしてんな!この車くれ!」
なんとネルが指差したのはタイヤを四輪全部外された、白色の錆びれたRX-7のFCだった。
「それタイヤ無いし燃費悪いけど大丈夫?」所長が心配する
「別にタイヤがあったってなくたって変わんねぇし燃費が悪くたって構わねぇ!」
「あとついでにミレニアムのエンジニア部の部室近くに持ってって欲しんだ。お願い出来るか?」
すると所長は「まぁ行けるよ〜」と返事した。
「あんがとな!」ネルは笑顔でそう言ってエンジニア部の方まで向かっていった。
ネルがエンジニア部のとこに着いてウタハに車のことを話していると、レッカー車が来た。
「結構速ぇえなぁ!配達サンキューな!」
ネルはお礼を言うとレッカーの運転手は手を振って返した。
「この車が買ったって言ってた車だね?」
「あぁ!かっこいいだろ?」
「この車の修理をお願いしてぇんだ。イケるか?」
「この車ほかの車とエンジン構造が異なるから難しいけど、とりあえずやってみるね」
「先に言っとくけど修理だけしろよ!修理だけな!」
「この前コトリにあたしのツインドラゴンにチャバスコ入れられたからな!」
「私は少なくともそんなことはしないから。」
「ほんとだな?」
「ほんとだよ。」
「じゃぁ頼むわ!」
ネルはそう言ってエンジニア部を後にした。
ー数日後ー
ウタハから連絡が来てすぐにネルはエンジニア部に向かった。
「よぉ!ウタハ車はどんな感じだ?」
「ヒビキに自爆機能付けられそうになったけど何とか行けたよ」
「…怖ぇぇな」
少し引くネルであった。
「ところでエンジンはどうだったんだ?」
ネルが聞く。
「エンジンは13Bのロータリーエンジンだと思ったんだけどエンジンルーム見たら32GTRのRB26だったんだよ。多分前のオーナーが変えたんじゃないかな。」
「そのロータリーエンジンって奴とRB26ってのはなんだ?」
「説明しましょう!」
コトリが眼鏡をくいっとしながら出てきた。
「いや私が説明する!」
先生がFCのトランクからひょいと出てきた。
「どうやってそこに…」2人が口を揃えて言う。
まぁまぁそんなことは気にしないで…
「コホン」と先生は説明する体制に入る。
「ロータリーエンジンはおにぎり型の部品が、グルグル回ってパワーを生むエンジンのことで、整備が大変なのが特徴だね。そしてRB26エンジンは日産が作った、レースで勝つためだけに生まれた伝説のドーピング耐性バツグンなエンジンってとこかな。」
「へぇ~そうなんだ!」
ネルが声を高らかして言う。
「そんじゃ車も無事取れたことだし、先生!一緒にドライブ行かねぇか?」
「ネルが運転してくれるの!?」
「なんか文句あるかぁ?」
「無いです。」
「よし決まりだな!」
ネルはにっこりし、車に乗り込んだ。
「ほら、早く乗れよ!」
「今行くからぁ〜」
こうして先生も乗り、ネルは車を発進させた。
「ブォォォン!」マフラーからRB26の音が鳴り響く。
「それじゃありがとな!」
ネルと私は赤く染まりつつある空に向かう様にして走り始めた。
「ネル」
「なんだ?先生。」
「ドライブって言っても何処に向かうの?」
「峠だな」
「高速道路乗るってことは箱庭峠のほうかな?」
「流石先生!すぐ見破られた!」
箱庭峠はミレニアム地区の郊外にある、結構有名な峠だ。
よくヘルメット団などの走り屋が走っているらしい。
私も過去に温泉に入りに行ったことがあるが、結構温泉街等は賑わっており、良かった記憶がある。しかし、その時は温泉開発部の子たちを沈めるのに苦労したが…
そんな事を思いつ私は外を眺める。
そうこうしているうちに高速道路を降り、日が沈みかけた頃、箱庭峠の有料ゲートに来た。
「お金は出すよ!」
「いいのか?ありがとな!先生!」
「ブォン!」ニュートラルで少し吹かしながらネルが
「少し攻めてみるか…」と言った。
流石にびっくりしたが「わかった、でも気をつけてね」
「そんじゃあ行くぜ!」
「ブォン!」ネルはギアを一速に入れたと同時にフルでアクセルを踏んだ。「ビィィィィィィィィ!」車からブザー音がなる。
少しアンダー気味(カーブの外側に車の後ろが出る)の様な感じだったが、結構安定した走りをしていた。
そんなこんなで車をぶつける事なく、山の中腹の展望台にネルは車を止めた。
「ここは?」
「まぁ見てろって!」
笑顔で私に言う。
「あそこの奥に見えるのがミレニアムのタワーだ!
あれの辺を見てろよ!」
時刻19:00を超えた頃だろうか、ミレニアムのビル群から光が消えた。すると、「ドーン!」と大きな音を立てながら花火が上がる。「ここが私が先生に、見せたかったところだ!ここ穴場だからミレニアムの花火がめちゃくちゃ見えるんだよ!」
「綺麗だね。」
「そうだな。」
一通り花火を観たあと頂上に向かった。
頂上の展望台で休憩中、ヘルメット団の奴らがネルの車に群がっていた。
「なんだこの車?」
「古くてダッセー!」
「ギャハハハハハハハ!」
ヘルメット団の子たちも箱庭峠に走りに来たようでスープラやGR86、R35-GTR等に乗っている。ネルと私が外にいくとヘルメット団の奴らが「こんなオンボロ車にうちの車が負けるかよw」
とバカにされた。しかしここでネルはキレそうになったが、私が止めた。
奴らは一通りバカにした後峠を降りていった。
「なぁネル。」
「あぁ?なんだぁ?」
「そのクルマ一回貸してくれないか?」
「まぁ、いいけど。」
「その''オンボロ車''であの子たちを抜いてやろうよ!」
「でも…先生は運転出来んのか?」
「免許はちゃんと持ってるけど、少し昔ヤンチャしててね…そう言う走りは少し得意なんだ。ってかそんなことは良いからネル、早く乗って!」
「わ、わかった!」
「ブォン!!」私は勢いよくクルマを発車させた。
《続く》
車の説明欄
No.1 日産GTR 多分名前だけなら聞いたことがある人がいるかもしれないが、日産が作っていたスーパーつよつよスポーツカーで海外の人からはゴジラの愛称で呼ばれている。チューニング次第で化け物に変貌するだとか。
No.2 RX-7 マツダが出していたロータリーエンジンを特徴としたシリーズである。3代まで続き、FD型が特に有名である。
アニメの有名どこだと名探偵コナンの安室さんが乗ってる車や、サマーウォーズの金髪戦犯ニキが乗ってる車である。
音が気持ち良え。
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