電子制御の00レコード   作:コドコド

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TUNE4  初めてのチューニング

初戦から数時間が経った頃…

「チッ…フロントガラスにヒビ入ってしまった…まぁ、悪くねぇか!」そんなことを言いながらネルは自分の車を眺める。

すると、先生が来て深刻な顔して言う。

「ネル…フロントガラスにヒビ入ってんじゃん…」

「よぉ先生!コレかっけぇだろ?勝利の象徴って感じがしてかっけぇだろ?」※フロントガラスにヒビが入っている状態で公道を走行した場合、場合によっては道路交通法に引っ掛かります。

「ネル…確かにカッコいいけどコレは危ないから窓変えたほうがいいよ。」 

「えぇっ!?かっけぇのに…ったく先生が言うなら変えるか…」

ネルは渋々承諾した。

「じゃあ直しに行こっか!ネル!」

そう言い、車の修理屋に行く。

「10万円ですね」

「高っ!?」ウゲッとした顔でネルが言う。

「カードで。」先生がオトナのカードを使う。

「いいのか?先生。」

「いいんだよ。」

後々ユウカに怒られた。

 

ー数時間後ー

 

窓がピカピカになった。

「これで走りに行けるぜ!!先生!」

「ネル…その車まだ少し遅い気がする。」

先生が突然言った。

「駆動方式もボディ剛性も見直したほうがいいと思う。」

「なんでだ?」ネルが聞く。

「ネルもスピードが欲しいでしょ?あとコーナリング性能も。」

「まぁそうだけど…」

「それらを得られるのに一番の近道って訳だ。」

「なるほど…?」イマイチピンときてないようだ。

「じゃあ体験してみようか」

「え…?」

「FC借りるよ。ほら早く隣乗って」

「お、おう。」ハテナのままネルは車に乗り込む。

先生が向かったのはシャーレだった。

「なんでだ…?」

「まぁ良いから〜良いから〜」

駐車場に沢山パーツがある。

ターボや、エキゾースト、ECU、インタークーラーなどだ。

「一回ゼロヨンやるから移動しよっか」そう言うと広い広場まで車を走らせた。※ゼロヨンとは0〜400メートルまでフルでアクセル踏む競技のこと。また、車の性能テストの0km〜100kmの指標にもされる。

線が400メートルと0メートル地点にひいてある。

「ネルは400メートル地点に居て。」

「おう。」

0メートル地点に車を走らせる。

無線で「それじゃーいくぞー!」

ブォン!!!エンジンをかけた。

無線のネル「カウントすんぞー!5,4,3…」カウントが進む。

先生も空ぶかしをする。「ブォン!!!」

「GO!」この合図とともに走り出した。

エンジンが唸る。速度は100km、110と上がる。

ギアは2速で速度を伸ばす。レッドゾーンにあたり3速に入れる。

170キロでゴールを通過する。

ピッ!「13.56!」「約300馬力行くから行かないかの馬力だ。

排気量は問題ない。だが圧倒的に駆動方式を改善しないとハイパワー化は難しい。しかし300馬力で高速道路で300キロはこの車まだ何かありそうな気がする。」タイムを聞いた途端そんなことを思いながらネルのところまで戻る。

「じゃあシャーレに戻ってチューニングしようか。」

ブォンと音を響かせシャーレに戻った。

さっさと車を止め、エンジンを切る。

「ガチャッ」ボンネットを開けるとエンジンにはNISSANの表記と手前側面にRB26の文字が刻印されている。

「今回は排気量系と駆動系を変えよっか」

「そうするとどう変わるんだ?」ネルが聞く。

「排気量を上げると取り込む空気が増えるからより早く走れて、エンジンが高回転域に入っても吸気効率が高いから速度が伸びるんだ。」

「へぇ〜」

「今回はボアアップとエアクリーナー交換をするよ」

「ボアアップ?」

「ボアアップは要はエンジンを肺だとしたら、肺を大きくさせる感じだね。エアクリーナーはそれに付随して空気の通り道を広くさせる感じかな。」

「なるほど!エンジンの空気を取り込む量が増やせるってことか!」

「そう!」先生はそう話しながらパーツを取り外す。

そして、エアクリーナーを丸ごと入れ替え、エンジンをばらしボアアップを実施した。また、駆動系をFRの駆動方式から四駆に改造した。それにより吸気系のチューニングと駆動系のチューニングが完了した。

簡単に傷修復や塗装を実施し、きれいなFCへと生まれ変わった。

その後、ゼロヨンを計測したところ12.44と1秒近く速くなっていた。

それに伴って加速時のGがより感じられるようになった。

「すげぇな!先生!」

「あ、そうだった!多分高速域になるとメーターが振り切っちゃうからタコメーターを変えといたよ。」

「ありがとな先生。」

「事故にだけは気をつけてね」

「おうよ!」元気よく親指を立てて車に乗り込む。

エンジンを掛けると先ほどとは違う音が鳴り響く。

「これがパワーアップか…!」瞳を輝かせてハンドルを握る。

「これから走りに行ってくるわ!」

ネルはそう言って、シャーレの駐車場を出ていった。

「チラッ」領収書を見る。

六桁の数字が目に入る。

「せーんーせーいー?(怒)」

幻聴だろうか、やけに鮮明に聞こえる。

「ァ゙ーーーーーーーーー」

なんと後ろに立っていたのはユウカだった。

「ザーッ」血の気がどんどん引いていく。

このあと小2時間怒られた。

その一方、ネルはこの前セイアと戦ったルートを走っていた。

「すげぇ!エンジンがどんどん回る!」

興奮と感動でいっぱいの表情をする。

なぜなら、この前はすぐ出なかったため200kmの速度域が出やすくなっていたからだ。

しかし、高速域になるにつれてバランスが取りづらくなってくる。

「うわっ!」後輪が滑る。

「あっぶねぇ…」そう言いながらまだどんどん踏み込む。

そんなこんなで小2時間周回して走っていた。

すると後ろから猛スピードで一台の車が迫ってきた。

《続く》




コトリの解説室!
今回は…Gについて!
Gとは、ゴキブリのこと…ではなく、重力のことを指します!
皆さんが普段乗っている車で加速するときに大体、0.6Gくらいがかかります。
それがF1などになると最大5Gがかかり、加速の速さによってGの大きさは異なります。
また、Gは加速の時だけかかるのではなく、カーブを曲がるときにもかかるんですよ!
それを横Gと言って、遠心力の力によって引き起こされるんです!
実際にこれを書いてる先生はガチのカートで横Gで失神したんですよ~!
おっと…少しだけ脱線しましたね…
とにかく、Gが大きすぎると失神したりするのです!
なので、車をチューニングなどをする際には車だけだはなく、自分も鍛えたほうがいいんですよ~

次回≪謎の車≫
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